胃がん治療

われる場合もあります。例えば、骨転移などによって患者さんの疼痛(とうつう)が非常に強い場合には、その部分への放射線照射によって痛みを緩和することができます。 局所への効果をねらって行う薬物療法もあります。例えば、がんが必要とする栄養を送っている血管(栄養動脈)に、選択的に抗がん剤を注入する「動注療法」も局所療法に当たります。2)全身療法抗がん剤やホルモン剤等の薬剤を、静脈内注射や内服等の方法で投与する薬物療法が主体になります。がんには、抗がん剤によく反応するタイプのものと、そうでないものがあります。白血病、睾丸腫瘍等のがんに対しては、薬物療法によって完全に治すことが期待できます。完全に治すことができない場合でも、がんの大きさを小さくすることで、延命効果や痛みなどの症状を和らげることが期待できます。しかし、薬物療法で使われる抗がん剤の多くは副作用を伴うことが多く、その使用には高度の専門知識が必要です。3.がんの化学療法とは化学療法とは、20世紀の初頭にドイツのエールリッヒ博士がはじめて使った言葉です。がんの化学療法は、化学物質(抗がん剤)を用いてがん細胞の分裂を抑え、がん細胞を破壊する治療法です。抗がん剤は、投与後血液中に入り、全身をめぐって体内のがん細胞を攻撃し、破壊します。どこにがん細胞があってもそれを壊滅させる力を持っているので、全身的な効果があります。がんは全身病と呼ばれるように、早期にはある部位に限定している局所の病巣が、次第に全身に広がって(転移)、全身的な病気になります。主ながんの治療法のうち、外科療法と放射線療法は局所的ながんの治療には強力なのですが、放射線を全身に照射することは、副作用が強すぎて不可能ですし、全身に散らばったがん細胞のすべてを手術で取り出すことはできません。全身病を治すということからすると、化学療法は全身くまなく治療できる点で、より適した治療法と考えられます。 抗がん剤のそれぞれの長所を生かし、いくつかを組み合わせて併用することで、手術の不可能な進行がんも治療できるようになりました。これからも新薬の開発と併せて、併用療法(抗がん剤を2剤以上組み合わせて行う治療法)の研究が重要になると考えられます。4.「抗がん剤」とはがんに対する薬は現在約100種類近くあり、その中には飲み薬(経口薬)もあれば、注射(注射薬)もあります。また、その投与期間や作用機序もさまざまです。がんに対する薬のタイプを2つに分類してみると、わかりやすいかもしれません。1つは、それ自身ががんを殺す能力を持ったもので、抗がん剤が相当します。一方、自分自身はがんを殺すことはできないけれども、がんを殺すものを助ける機能を持つ薬で、免疫賦活剤と呼ばれるものがそれに当たります。 「薬」は、一般に「効果」と「薬物有害反応(副作用)」の2つの作用があります。通常、私たちが薬として使っているものは、効果のほうがずっと強くて、薬物有害反応がほとんどないか、軽度です(例:風邪薬に対する胃もたれ)。しかし、「抗がん剤」と聞いてすぐ頭に浮かぶのは、「副作用ばかりが強くて全然効果がない」ということかもしれません。例にあげた風邪薬は、大半の人に非常によく効いて薬物有害反応がほとんどありませんので、効果と薬物有害反応のバランスが取れています。しかし抗がん剤の場合は、効果と薬物有害反応が同じくらいという場合もありますし、また効果よりも薬物有害反応のほうが多い場合もあります。したがって、普通の薬と違って非常に使いにくく、治療を受ける側にとっては困った薬であるといえます。抗がん剤の薬物有害反応が、他の薬に比べて非常に強いことは確かです。悪心(おしん)、嘔吐(おうと)、脱毛、白血球減少、血小板減少、肝機能障害、腎機能障害等の症状が現れます。薬によって薬物有害反応の種類や程度は異なり、また個人差もあります。これらの薬物有害反応を何とか軽くしようという努力、あるいは一人一人の状態での薬物有害反応を予測し、軽く済ませるための努力が行われていますが、完全になくすことはまだできていません。 なぜ、普通に使われる薬と抗がん剤とではそんなに違うのでしょうか。薬は一般に、投与量を増やすと効果が出てきます。もっともっと投与量を増やすと、今度は薬物有害反応が出てきます。この、効果と薬物有害反応が出現する投与量の幅が非常に広いのが、一般の薬です。通常量の10倍くらい投与しても、それによって命を落とすことはありません。 これに対して抗がん剤は、効果を表す量と薬物有害反応を出す量がほぼ同じ、あるいは場合によっては、これが逆転している場合さえあります。 すなわち、投与量が少ないところですでに薬物有害反応が出て、さらに投与すればやっと効果が出るといったような場合です。したがって、抗がん剤で効果を得るためには、薬物有害反応を避けられないことが多いのです。 「この抗がん剤はよく効く」と書いてあれば、おそらく「これでがんが治る」と考えられるかもしれません。しかし多くの場合、そういうことはありません。 抗がん剤で治療して、画像診断ではがんが非常に小さくなり、よく効いたように感じたとしても、残念ながらまた大きくなってくることがあります。 それでも見た目には著明に効いたようにみえますので、「効いた」といわれるわけです。 例えば肺がんの効果判定では、CTなどによる画像上で、50%以上の縮小を「効いた」と判断します。 もちろん、抗がん剤でがんが完全に治るということもありますが、通常「抗がん剤が効く」という場合、「がんは治らないが寿命が延びる」、ある放射線治療は、いずれかのがんに対しても行われます。とくに子宮頸がんの大部分を占める扁平上皮がんには放射線が良く効きます。その治療成績は手術療法と大差ないので初回治療を放射線療法単独で行うこともあります。
しかし、一般に腺がんでは放射線の効果が劣るので、ほとんどが腺がんである子宮体がんでは手術療法が優先されます。
子宮体がんの5年生存率は、1期も2期も95%、3期で65%、4期で35%といわれています。
子宮頸がんにみられる特徴的な症状に、性交時の子宮膣部への刺激による出血があります。
子宮体がんの場合には、月経以外に出血(不正性器出血)がみられます。特に閉経後に不正性器出血をみたときは、すぐに検査を受けたほうがよいでしょう。
転移のルート
がんが子宮体部にとどまっているのがI期、
子宮頸部に浸潤しているのがII期、
子宮外に浸潤しているのがIII期で、
IV期は膀胱?直腸に浸潤しているか、肺?肝臓?骨などに遠隔転移がみられる段階です。
がんの進行にともなう症状
がんの進行にともなって不正性器出血や、帯下の増加をみるようになります。また、がん組織の壊死と腐敗菌の感染のための水様性?血性?膿性の帯下が増え、悪臭を発するようになります。がんが膀胱粘膜に浸潤すると頻尿、血尿や下腹部痛がみられ、尿管(腎臓と膀胱を結ぶ管)が腫瘍で圧迫されると、腎臓からの尿の流出が困難になり末期には尿毒症を併発します。
白血球の中のリンパ球の癌
悪性リンパ腫は白血病と同じ全身の癌で、全身のリンパ節や皮膚、目、内臓にも腫瘤を作ります。
血液検査と生検でわかる癌
首やその周辺、脇の下、足の付け根のリンパ節が、痛みも無く、1ヶ月以上に渡り腫れている場合。または他の臓器に腫瘤が出来た場合に、血液検査や、画像、リンパ節の組織をとる生検で、発見されます。
卵巣は一対の女性生殖器です。骨盤内で子宮の両側に位置しております。いずれもアーモンドのような形と大きさをしています。卵巣には2つの機能があり、卵の発育と女性ホルモンの産生を担っています。
毎月の性周期の中で、片方づつ排卵がおきます。この卵は卵管を通って子宮へ移動します。卵巣はまた女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の発生源であります。このホルモンが乳房、体型、体毛など女性特有の発育をコントロールしています。女性ホルモンはまた、性周期や妊娠も調整します。 
 癌とは100以上もの疾患の総称です。いずれも体の最小構成単位である細胞に障害を及ぼします。癌が発生するのは、個々の細胞が正常を逸し無秩序に分裂しはじめるときです。
他の臓器と同様に卵巣も様々な細胞からできております。普通は必要に応じて細胞分裂が起こり、多数の細胞が産生されます。この秩序が守られてこそ健康が保たれるのです。必要もないのに細胞が勝手に分裂を起こすと余分な組織が形成されます。この過剰な組織(腫瘍と呼ぶ)には良性と悪性があります。
 30才以下の女性では、卵巣の腫大でも通常は良性であり、水溶液の貯留した袋状になり、いわゆる嚢胞と呼ばれています。この嚢胞は、女性の性周期の中で起こり、治療せずとも消失します。嚢胞でも自然消失しない場合、特に問題があったり、嚢胞に変化が見られる場合その摘出をすすめられることがあります。また時には、超音波その他の検査法により、経過を観察することもあります。
悪性腫瘍とは癌のことです。近傍の正常組織や臓器に浸潤しこれらを破壊してゆきます。
 また癌細胞は卵巣の腫瘍本体から離れ、腹腔内の他の臓器にたどりつき新しい腫瘤を形成します。卵巣癌は特に大腸、胃、横隔膜などに進展します。癌細胞はまた、リンパ経路や血行路にも入りこみ、これを伝って他の部位へも移行します。この癌の移行を転移と呼びます。
卵巣癌には様々な種類があります。最も一般的なものは卵巣表層上皮から発生する上皮性卵巣癌です。(その他の種類は発生が稀で本書では扱いません)癌が転移しても、その転移病巣には同じ種類の細胞が認められ、原発病巣と同じ名前で呼ばれます。例えば卵巣癌が大腸に転移しても転移性卵巣癌と呼びます。新しい病巣が大腸にできても大腸癌ではありません。
 卵巣癌は初期に発見するのが難しい病気です。普通は初期には無症状であり、多くの場合発見されるまでには広がっているのです。圧迫、痛み、その他の症状をもたらすまでに癌が発育していることが多いのです。症状が出ていても非常にぼんやりとしているため、見過ごされることがあります。
腫瘍が発育すると、お腹がはってふくれた感じや、下腹部の不快感が出現してきます。食欲低下や少量の食事をとっただけでも分の主治医から婦人科腫瘍専門医を紹介してもらうなどいくつか方法があります。
?治療方法
卵巣癌の治療方法には手術、化学療法、放射線療法があります。このうちの一法のみが用いられる場合と併用で治療がすすむ場合があります。
2.化学療法は手術に続き補助療法として行なわれ、体内に残存する癌細胞を殺そうとするものです。これは後に再発徴候のあるときにも用います。
3.放射線療法は頻度は少ないですが、術後骨盤内に癌細胞が残る場合に用いられることがあります。
 手術療法では卵巣、子宮、卵管を摘出します。この方法は子宮摘出術、付属器摘出術といいます。(もし極めて初期癌で、発育が遅です。 その人間は免疫システムを確立し 免疫細胞によって殆んどの病気に対して抵抗力を持っていることがわかってきました。そして免疫システムが正常に働いているうちは、難病であるエイズも発病しません。 悪性リンパ腫放射線治療 しかし、年と共に抵抗力がなくなると発病する事がわかって来たのです。若者に ガン患者が少ない事で理解出来るものと思います。人は生まれつきガン細胞を殺す能力を持っているのです。その免疫を左右するのが遺伝子ミネラル(微量元素)です。ガン細胞は毎日5000個も出来ているのです、免疫力が強いうち(若者)は全て殺すので発症しません。 ですから 悪い所を切除しても 放射線で焼き切っても またガンにかかるのです、再発は防げません。免疫力を強くしなければ この先数十年 体を切り刻むだけです。どんどんミネラル水を飲むことです。特に日本人は この40年間にミネラル欠乏症になりました。 足したものを補えば改善されるのは当たり前なのです。ミネラルが補充されると、NK細胞が劇的に活性化され結果として腫瘍細胞、結石細胞を排除するわけです。 ですから ガンなら肺ガン、胃ガン、大腸ガン、肝臓ガン、乳ガン、子宮ガン、卵巣ガン、前立腺ガン、食道ガン、膵臓ガンなど全ての ガンに有効です。 残念なのは殆んどの医者はミネラルが「生命のみなもと」であることに気付いていないことです。又、一般の方は医者にはどんな方法でも病気を治せるのであれば手を尽してもよいと言う使命が与えられているのを知りません。 一種の免疫療法ですので殆んどのガンに効果を発揮します。充分に遺伝子ミネラルが補充されていれば 発病自体を防ぎます重粒子線治療の成績が良い方に評価され始めたことにも起因する最近、前立腺癌患者の来院が多くなっている。が、発生頻度が急激に増加していることも確かである。
昭和35年度と平成11年度の全国の部位別癌死亡統計と比較すると、男女とも胃癌は大幅に減少、女性では子宮癌も減少、男女とも肺癌が増加、全体として男性は増加しているが、女性は減少。前立腺癌は4倍弱の増加であり、結腸癌の4倍強に次ぐものである。
国際的な発生頻度は欧米に比べると日本はまだ低い。アメリカの黒人と比べると10%程度(1985年)であるが、しかし近年は食?生活環境の欧米化に伴い、ハワイ在住の日本人(40%程)並みには増加しているのではないかと考えられる。年齢的には50歳代までは少ないが、加齢に伴った男性ホルモン分泌減少により、60歳以降は急激に多くなっている。これは癌が臨床的に確認されるのがこの年代から多くなるということで、それ以前の症状のない時期(いわゆるラテント癌)は約10年間で、癌細胞の発育は非常にゆっくりしたものと考えられている。
現在、早期診断には血液検査での前立腺腫瘍マーカーPSAの測定が有効である。排尿異常などの症状がなくても、特異的に癌を推定することが可能である。
長い経過をもつ癌であるが、治療せずに放置しておけば、癌細胞は前立腺の被膜外まで浸潤発育し、骨盤内?傍大動脈リンパ節や骨への転移を起こすので、全ての癌の場合と同様に、早期発見?早期治療の基本概念は一番大切にしなければならないことである。
治療法には、内分泌(ホルモン)療法、手術切除、放射線照射、化学療法などがあるが、癌の進展状況(臨床病期)によって適応方針は異なっている。例えば、早期癌のA1期(偶然発見された、片葉に少量だけ限局している高分化腺癌)では、そのまま定期観察を続けて、もし進行するようならその時に局所的治療を加えればよく、A2期(中?低分化腺癌)では、手術や照射の単独治療、B1期(片葉に限局)も同様、局所進展癌のB2期(両葉に限局)やC期(被膜外浸潤)では、所属リンパ節への転移の可能性が多くなるので、ホルモン併用の手術か照射、進行癌でリンパ節や骨への転移の明らかなD期では、ホルモン療法が中心となる。



胃がん治療

ホルモン療法は男性ホルモン(テストステロン)を制御することで、癌病巣を退縮させる。除睾術(外科的去勢)やLH-RHアゴニスト注射、エストロゲン内服(内科的去勢)などが行われて

胃がん治療


いる。この療法の問題点は、治療開始後3~4年で再燃現象(ホルモンに耐性の癌細胞が新たに出現する)が40%程に出現すること、また、身体のホルモンのバランスが崩れることで、更年


胃がん治療


期障害様の
体調不良(汗かき、筋力低下など)が生ずること、である。 放射線治療では、腺癌細胞に対す


胃がん治療


る高線量の照射が必要なので、周辺臓器の直腸や膀胱に余計な線量を照射しない、限局線量分布の照射方法が行われている。以前から高エネルギーX線によるBox型照射が行われてきた


胃がん治療


が、最近は3次元原体照射、小線源照射などが盛んになってきた。線量分布に優れた特徴をもつ陽子線や重粒子線は最先端の治療方法であるが、いまだ限られた施設のみしか可能でな


胃がん治療

い。
現在の重粒子線治療プロトコールでは、患者を病期?PAS値?病理組織分化度(グリアソン

胃がん治療


値)によって、低リスク?高リスクの2群に分類し、前者は重粒子単独、後者はホルモン併用の治療方針で、より患者の状態に合わせた臨床試行を行っている。

胃がん治療


放射線治療の5年生存率は、A期で90%以上、B期で80%前後、C期で60%前後、D期で30%前後が標準的値といえる。B2期?C


胃がん種類

【アルキル化剤】
構造式の中にアルキル基を持っていて、生体細胞内の核酸やタンパク質などに、アルキル基を導入することができる化合物をこのように呼んでいます。

がん細胞のDNA(デオキシリボ核酸)の2重らせん構造に橋をかけるような形で結合し、DNAを破壊したり複製を阻止したりして、がん細胞に対して致命的効果を発揮します。
 『AMA(アメリカ医師会)医薬品評価』では、アルキル化剤に対して、DNA損傷薬という言葉を与えています。

最初の抗がん薬となったメクロメタミンは、第1次世界大戦のざん壕作戦に使われたナイトロジェン?マスタードから導き出されて、1946年にリンパ腺腫の薬として登場しました。

クロランブシル、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファランなどもメクロメタミンの誘導体です。

カルムスチン、ロムスチン、ニムスチンなどのニトロソウレア類もアルキル化剤として使われていますが、日本ではニムスチンだけが発売されています。その他、日米双方で販売されているアルキル化剤には、チオテパ、プロカルバジン、ダカルバジンなどがあります。
【代謝拮抗薬】
がん細胞の分裂増殖に必要な生合成の過程を阻害する生体内物質と類似の構造を持ったものも、抗がん薬として用いられます。主として核酸代謝の阻害薬です。

葉酸阻害薬としてのメトトレキサート、プリン代謝拮抗薬のメルカプトプリン、チオグアニン、ピリミジン拮抗薬のシタラビン、フルオロウラシルなどは日米両国で使われています。

日本で繁用されているフルオロウラシルの誘導体であるテガフールは、アメリカで注射剤としての治験は行われていますが、内服については治験さえ実施されていません。日本で最も繁用されているUFTは、テガフールとウラシルの配合剤で内服です。

【植物アルカロイド】
キョウチクトウ科のツルニチニチ草から抽出されたアルカロイド(窒素を含んだ塩基性有機化合物)は20種類ほどありますが、そのうちのビンブラスチンとビンクリスチンにはがん細胞の有糸分裂を阻害する作用があるために、抗がん薬として利用されています。

ナス科の植物ポドフィルムやマンドレイクに含まれるアルカロイドであるポドフィロトキシンにも制がん作用がありますが、毒性が強いため類似のエピポドフィロトキシン(エトポシド)が使われています。

アメリカでは、西洋イチイの樹皮から取り出されたタキソールが卵巣がん、乳がん、肺がんなどに使われていて、最近になって日本でも承認されました。

【抗がん抗生物質】
抗がん抗生物質の研究は、1945年以降急激に進展し、多くの薬物が発見されています。日本では、1954年、マイトマイシンCが、また1966年にはブレオマイシンが発見されています。

抗がん抗生物質の作用は、がん細胞の細胞膜を破壊したり、遺伝子であるDNAの分解や合成阻害によるといわれています。
【ホルモン剤?抗ホルモン剤】
ホルモン剤も、がんの治療に使われることがあります。血液のがんの治療には、抗がん薬とともに副腎皮質ホルモン剤がしばしば併用されます。

乳がんの初期治療には外科的手術や放射線治療が行われますが、薬物療法としては、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの作用に拮抗するクエン酸タモキシフェンが第一選択薬として用いられます。

前立腺がんには、エストロゲンやゲスタゲンなどの女性ホルモンが使用されます。注射剤としては、黄体ホルモン放出ホルモンの一種である酢酸リュープロレリンが繁用されています。
【免疫調整薬】
日本では東洋医学的伝統もあって、体質とか身体の抵抗力(免疫力)というようなことが重視されます。
そうしたこともあって、過去においてがんの免疫療法がとても重視されて、クレスチンやピシバニールが繁用された時代がありました。
【分子標的治療薬】
ここ数年の間に新しいコンセプトの抗がん薬が開発されました。がんの増殖、転移に関係する分子を解明し、それを狙い撃ちにするため従来の抗がん薬に比較して副作用が少なくてすむと期待されて発売されましたが、現実には、発売後短期間のうちに多くの死者が出てしまいました。

特にゲフィニチブは内服薬という手軽さがあるため多くの患者さんに使われ、不幸な結果を招いてしまいました。
【その他の抗がん薬など】
以上のほか、葉酸代謝拮抗薬(メトトレキサート)の毒性軽減に使うホリナートカルシウムや、がんの化学療法時の血液障害に対処する薬剤(フィルグラスチムなど)、副作用の嘔吐を止める薬剤、がん性疼痛を緩和するモルヒネ製剤などがあります。
フコイダンは、自然の産物である天然のモズクを100%原料にした健康補助食品です。そのため、「1日にどれだけの量をいつ頃飲まなければならない」という決まりはありません。

また、飲む目的によっても、当然量は異なってきます。

フコイダンを、健康保持を目標としてお飲みになるのでしたら、これは目安としてですが、1日に30cc~60cc程度をお飲みになればよいと思います。

朝起きたときと寝る前の2回程度が良いのではないでしょうか。欲をいえば、24時間からだの中にフコイダンがいる状態が1番だと思います。
以上は、あくまでも目安となりますので、身体の状態により加減が必要です。
詳しくは、店主の緒方まで 無料電話:0120-844-251 にてお気軽にお尋ねください。

『超低分子フコイダン』の原料は、すべて、自然の状態で育った天然のモズクです。

工業製品のような規格品と違い、原料のモズクに生体的なバラツキが存在します。
その年ごと、または採取された場所、モズクの生育状況などによって、味や色、匂い、風味など多少のちがいがあると考えられます。
食味自体は、食品添加物をを加えるなどで、簡単に調整できるのですが、それでは、フコイダン自体の成分にとってはマイナスになってしまいます。

そのため、『超低分子フコイダン』 は、味についての調整ではなく、あくまで、フコイダンの純度をベースに、成分の調整を行っています。
多少の食味のちがいは、純天然素材の証しとなります。
フコイダンの原料となる海藻類には、海水中の成分をからだの中に取り込んで、濃縮する性
質があります。
海水中のビタミンやミネラルなどの、天然栄養成分が豊富であればそれだけフコイダンに天
然の豊富な栄養素を取り込んでいることになります。
しかし、汚染された海水域でそだった海藻はどうでしょうか?
海藻は、「重金属類」や「放射性物質」といった有害成分を取り込んで生育するということになりますよ。
もちろん、フコイダン製品をつくるときには、こういった有害物質は科学的な製造過程で取
り除かれますが、そのときにフコイダンの重要な物質である「硫酸基」までいっしょに外れてしまいます。
フコイダンにとって、「硫酸基」は、大変重要な成分です。
最初から、化学物質で汚染されていない海域で育った海藻であれば、科学的に除去する工程は必要ありません。
つまり、海藻が育つ環境(産地)はとっても大切なのです。
超低分子フコイダンの原料であるモズクが育つ海域は、南太平洋諸島トンガ王国で、世界中
の海でもっとも美しい海のひとつに数えられます。
世界中で一番汚染地域から離れていると考えてもよいでしょう。
一番近い陸地は、自然豊かなニュージーランドですが、直線距離にして1950キロも離れています
次に近い大陸は、オーストラリア大陸ですが、直線距離にして3680キロも離れているのです。 ※ランベルト正積方位図法 アセアニア地図より直線計測
そのような、自然豊かな美しい海で育ったモズクにこだわりました。
フコイダンは、メカブ、昆布などにも含まれていることがわかっていますが、同じ重さの原料の中に含まれるフコイダンの量から考えますと、一番多くフコイダンが含まれている海藻類はモズクとなります。
コンブやメカブにもフコイダンは含まれていますが、同時にアルギン酸という物質が含まれており、純粋で純度の高いフコイダンを取り出すには、相当な困難を伴ってしまいます。

実際には、科学的に不純物を取り除く工程が追加されるため、フコイダンの純度や活性力がかなり低下する可能性があります。

つまり、モズクにはコンブやメカブのようにアルギン酸を含まない、純粋に近いフコイダンを多く含んでいるため、不純物の心配が少ない純度の高いフコイダンを取り出すことができます。

研究データーでは、モズクには、昆布やメカブの5倍以上の良質なフコイダンが含まれていることもわかっています。

さらに、モズクには ビタミンや ミネラルなどの、海水に含まれている栄養成分を十分に吸収して成長する特性があるので、この点でも、フコイダンの原料としては、モズクが最適であるといえます。

当店でご紹介しています『超低分子フコイダン』には、ヨードは含まれておりません。
これは、厚生労働省指定検査機関である「財団法人日本冷凍食品検査協会」にて行った 第F19029101号の試験結果で確認されております。

また、海藻を原料としているフコイダンについては、ヒ素等の毒物を 心配される方も 多いと思いますが、海洋汚染のまったくないトンガ海域で収穫された天然モズクからは、ヒ素や重金属類などの有害物質は、検出されていません。

つまり原料に含まれておりませんので、超低分子フコイダンにも、有害物質は、含まれていないということになります。
これは、厚生労働省指定検査機関である「財団法人日本冷凍食品検査協会」にて行った第F29002621号の試験結果で確認されております。

以上により、安心してお召し上がりいただけるフコイダンを提供させていただいております。

抗がん薬やがん治療に使用するくすりについて。
【アルキル化剤】
構造式の中にアルキル基を持っていて、生体細胞内の核酸やタンパク質などに、アルキル基を導入することができる化合物をこのように呼んでいます。

がん細胞のDNA(デオキシリボ核酸)の2重らせん構造に橋をかけるような形で結合し、DNAを破壊したり複製を阻止したりして、がん細胞に対して致命的効果を発揮します。
 『AMA(アメリカ医師会)医薬品評価』では、アルキル化剤に対して、DNA損傷薬という言葉を与えています。

最初の抗がん薬となったメクロメタミンは、第1次世界大戦のざん壕作戦に使われたナイトロジェン?マスタードから導き出されて、1946年にリンパ腺腫の薬として登場しました。

クロランブシル、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファランなどもメクロメタミンの誘導体です。

カルムスチン、ロムスチン、ニムスチンなどのニトロソウレア類もアルキル化剤として使われていますが、日本ではニムスチンだけが発売されています。その他、日米双方で販売されているアルキル化剤には、チオテパ、プロカルバジン、ダカルバジンなどがあります。
【代謝拮抗薬】
がん細胞の分裂増殖に必要な生合成の過程を阻害する生体内物質と類似の構造を持ったものも、抗がん薬として用いられます。主として核酸代謝の阻害薬です。

葉酸阻害薬としてのメトトレキサート、プリン代謝拮抗薬のメルカプトプリン、チオグアニン、ピリミジン拮抗薬のシタラビン、フルオロウラシルなどは日米両国で使われています。

日本で繁用されているフルオロウラシルの誘導体であるテガフールは、アメリカで注射剤としての治験は行われていますが、内服については治験さえ実施されていません。日本で最も繁用されているUFTは、テガフールとウラシルの配合剤で内服です。

【植物アルカロイド】
キョウチクトウ科のツルニチニチ草から抽出されたアルカロイド(窒素を含んだ塩基性有機化合物)は20種類ほどありますが、そのうちのビンブラスチンとビンクリスチンにはがん細胞の有糸分裂を阻害する作用があるために、抗がん薬として利用されています。

ナス科の植物ポドフィルムやマンドレイクに含まれるアルカロイドであるポドフィロトキシンにも制がん作用がありますが、毒性が強いため類似のエピポドフィロトキシン(エトポシド)が使われています。

アメリカでは、西洋イチイの樹皮から取り出されたタキソールが卵巣がん、乳がん、肺がんなどに使われていて、最近になって日本でも承認されました。

【抗がん抗生物質】
抗がん抗生物質の研究は、1945年以降急激に進展し、多くの薬物が発見されています。日本では、1954年、マイトマイシンCが、また1966年にはブレオマイシンが発見されています。

抗がん抗生物質の作用は、がん細胞の細胞膜を破壊したり、遺伝子であるDNAの分解や合成阻害によるといわれています。
【ホルモン剤?抗ホルモン剤】
ホルモン剤も、がんの治療に使われることがあります。血液のがんの治療には、抗がん薬とともに副腎皮質ホルモン剤がしばしば併用されます。

乳がんの初期治療には外科的手術や放射線治療が行われますが、薬物療法としては、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの作用に拮抗するクエン酸タモキシフェンが第一選択薬として用いられます。

前立腺がんには、エストロゲンやゲスタゲンなどの女性ホルモンが使用されます。注射剤としては、黄体ホルモン放出ホルモンの一種である酢酸リュープロレリンが繁用されています。
【免疫調整薬】
日本では東洋医学的伝統もあって、体質とか身体の抵抗力(免疫力)というようなことが重視されます。
そうしたこともあって、過去においてがんの免疫療法がとても重視されて、クレスチンやピシバニールが繁用された時代がありました。
【分子標的治療薬】
ここ数年の間に新しいコンセプトの抗がん薬が開発されました。がんの増殖、転移に関係する分子を解明し、それを狙い撃ちにするため従来の抗がん薬に比較して副作用が少なくてすむと期待されて発売されましたが、現実には、発売後短期間のうちに多くの死者が出てしまいました。

特にゲフィニチブは内服薬という手軽さがあるため多くの患者さんに使われ、不幸な結果を招いてしまいました。
【その他の抗がん薬など】
以上のほか、葉酸代謝拮抗薬(メトトレキサート)の毒性軽減に使うホリナートカルシウムや、がんの化学療法時の血液障害に対処する薬剤(フィルグラスチムなど)、副作用の嘔吐を止める薬剤、がん性疼痛を緩和するモルヒネ製剤などがあります。
フコイダンは、自然の産物である天然のモズクを100%原料にした健康補助食品です。そのため、「1日にどれだけの量をいつ頃飲まなければならない」という決まりはありません。

また、飲む目的によっても、当然量は異なってきます。

フコイダンを、健康保持を目標としてお飲みになるのでしたら、これは目安としてですが、1日に30cc~60cc程度をお飲みになればよいと思います。

朝起きたときと寝る前の2回程度が良いのではないでしょうか。欲をいえば、24時間からだの中にフコイダンがいる状態が1番だと思います。
以上は、あくまでも目安となりますので、身体の状態により加減が必要です。
詳しくは、店主の緒方まで 無料電話:0120-844-251 にてお気軽にお尋ねください。

『超低分子フコイダン』の原料は、すべて、自然の状態で育った天然のモズクです。

工業製品のような規格品と違い、原料のモズクに生体的なバラツキが存在します。
その年ごと、または採取された場所、モズクの生育状況などによって、味や色、匂い、風味など多少のちがいがあると考えられます。
食味自体は、食品添加物をを加えるなどで、簡単に調整できるのですが、それでは、フコイダン自体の成分にとってはマイナスになってしまいます。

そのため、『超低分子フコイダン』 は、味についての調整ではなく、あくまで、フコイダンの純度をベースに、成分の調整を行っています。
多少の食味のちがいは、純天然素材の証しとなります。
フコイダンの原料となる海藻類には、海水中の成分をからだの中に取り込んで、濃縮する性
質があります。
海水中のビタミンやミネラルなどの、天然栄養成分が豊富であればそれだけフコイダンに天
然の豊富な栄養素を取り込んでいることになります。
しかし、汚染された海水域でそだった海藻はどうでしょうか?
海藻は、「重金属類」や「放射性物質」といった有害成分を取り込んで生育するということになりますよ。
もちろん、フコイダン製品をつくるときには、こういった有害物質は科学的な製造過程で取
り除かれますが、そのときにフコイダンの重要な物質である「硫酸基」までいっしょに外れてしまいます。
フコイダンにとって、「硫酸基」は、大変重要な成分です。
最初から、化学物質で汚染されていない海域で育った海藻であれば、科学的に除去する工程は必要ありません。つまり、海藻が育つ環境(産地)はとっても大切なのです。
超低分子フコイダンの原料であるモズクが育つ海域は、南太平洋諸島トンガ王国で、世界中
の海でもっとも美しい海のひとつに数えられます。
世界中で一番汚染地域から離れていると考えてもよいでしょう。
一番近い陸地は、自然豊かなニュージーランドですが、直線距離にして1950キロも離れています
次に近い大陸は、オーストラリア大陸ですが、直線距離にして3680キロも離れているのです。 ※ランベルト正積方位図法 アセアニア地図より直線計測
そのような、自然豊かな美しい海で育ったモズクにこだわりました。
フコイダンは、メカブ、昆布などにも含まれていることがわかっていますが、同じ重さの原料の中に含まれるフコイダンの量から考えますと、一番多くフコイダンが含まれている海藻類はモズクとなります。
コンブやメカブにもフコイダンは含まれていますが、同時にアルギン酸という物質が含まれており、純粋で純度の高いフコイダンを取り出すには、相当な困難を伴ってしまいます。
本来フコイダンの化学組成は、フコース、キシロース、ガラクトース等の糖類に、ウロン酸、硫酸が結合してできていますので、アルギン酸はフコイダンを精製する場合の不純物でしかありません。
の化学組成は、フコース、キシロース、ガラクトース等の糖類に、酸、硫酸が結合してできていますので、アルギン酸はフコイダンを精製する合の不純物でしかありません。実際に
は、科学的に不純物を取り除く工程が追加されるための純度や活性力がかなり低下する可能性があります。

胃がん種類

つまり、モズクにはコンブやメカブのようにアルギン酸を含まない、純粋に近いフコイダンを多く含んでいるため、不純物の心配が少ない純度の高いフコイダンを取り出すことができます。

胃がん種類

研究データーでは、モズクには、昆布やメカブの5倍以上の良質なフコイダンが含まれていることもわかっています。

胃がん種類

さらに、モズクには ビタミンや ミネラルなどの、海水に含まれている栄養成分を十分に吸収して成長する特性があるので、この点でも、フコイダンの原料としては、モズクが最適であるといえます。

胃がん種類

当店でご紹介しています『超低分子フコイダン』には、ヨードは含まれておりません。
これは、厚生労働省指定検査機関である「財団法人日本冷凍食品検査協会」にて行った 第F19029101号の試験結果で確認されております。

胃がん種類

また、海藻を原料としているフコイダンについては、ヒ素等の毒物を 心配される方も 多いと思いますが、海洋汚染のまったくないトンガ海域で収穫された天然モズクからは、ヒ素や重金属類などの有害物質は、検出されていません。

胃がん種類

つまり原料に含まれておりませんので、超低分子フコイダンにも、有害物質は、含まれていないということになります。

胃がん種類

これは、厚生労働省指定検査機関である「財団法人日本冷凍食品検査協会」にて行った第F29002621号の試験結果で確認されております。

胃がん種類

以上により、安心してお召し上がりいただけるフコイダンを提供させていただいております。
抗がん薬やがん治療に使用するくすりについて。


胃がん生存率

3. 術前化学療法
手術前の診断でがんの周囲への浸潤やリンパ節転移が明らかで、手術でそれらの一部が遺残する可能性がある場合、手術に先立って抗がん剤による化学療法を行う場合があります。この方法でがんを縮小させてから手術を行うと、より根治的な手術が可能になる場合があるからです。定型手術のリンパ節廓清範囲を越える転移が疑われる場合に低容量CDDP+5-FU点滴静注、S-1経口、S-1経口+CDDP点滴静注などを用いて施行しています。
4. 術後補助化学療法
手術後の再発予防に行われる治療ですが、まだその効果がはっきりとは確認されておりません。ですから当科では患者さんとよく相談したうえ、薬を服用していただくかを決めています。切除標本でリンパ節に転移を認めた場合、フッ化ピリミジン系抗がん剤を投与する場合があります。手術時明らかな腹膜播種(がんが胃壁を破って外側の腹膜にまで至りがんの塊をつくること)を認めなかったものの、顕微鏡で見てがんが胃壁に露出している場合にも抗がん剤を投与する場合があります。この場合、S-1経口またはS-1経口+CDDP点滴静注を用いて施行します。
5. 再発がんに対する治療
再発様式により様々です。例えば肝転移が認められた場合、その転移が一個であれば肝切除を考慮します。多発性であり切除しきれないと判断される場合、肝臓に流れる動脈に細い管カテーテル)を入れ薬剤の入口(リザーバー)を皮下に埋め込み、そこから定期的に抗がん剤を注入する治療法もあります。それ以外にも、経口?点滴で抗がん剤(S-1,CDDP,CPT-11,パクリタキセル,ドセタキセルなど)を組み合わせて行う全身化学療法があります。
当科における胃がん手術後のステージ別5年生存率
胃がん術後の成績は、進行度により大きな違いがあります。当科において1996-2000年に手術を施行した患者さんのステージ別5年生存率を示します。(このデータは他の病気で亡くなる方も入れた計算ですので、がんの再発による死亡だけであればもう少し生存率は増加します。例えば、ステージIAの場合、他の原因による死亡を除くと生存率は100%です。)
クリニカルパスとは、病気を治すうえで必要な検査や手術などをまとめた診療スケジュール表のことです。このシステムはアメリカで始まり、日本には1990年代半ばに導入され、現在徐々に普及して来ています。従来、患者さんに対して行われる医療は、同じ病院でも、担当医師の経験や判断によって違う方針がとられることがありましたが、医師?看護師が集まって時間をかけて検討し、それをひとつのスケジュールにまとめたものです。
病気の治療内容と入院後のスケジュールを明確にすることで、患者さんはどんな検査があって、いつ手術をして、いつ頃には退院出来るかということがわかるので、入院生活の不安を少しでも解消できます。また医療スタッフにとっては、どのような医療行為をいつ、誰が行うのかが明確になるので、チームとしての医療サービスをスムーズにしかも遅れや間違いがなく提供できるようになります。すなわち、クリニカルパスは患者さんと医療スタッフ両者に羅針盤の役割を果たします。
当科では、チーム医療の推進と均質な医療の提供に主眼を置き1998年に胃がん治療のクリニカルパスを導入し運用してきました。その結果、総入院期間は導入前の32.5日から導入後は21.4日と短縮し、その分治療費も大幅に軽減されています。また術後合併症は導入前の14.5%から導入後8.4%に減少しました。すなわち同じ手術でも入院期間が短く、リスクが少ない手術が可能になったことを示しています。
このクリニカルパスは、入院時に説明した上で手渡されます(クリニカルパスの表(PDFファイル))。
胃がん治療を受ける患者さんへ
術後晩期合併症
1. ダンピング症候群:
胃切除により食物が急に腸へ流れ込むためにおこる症状です。発汗、動機、全身倦怠感などが急激に出現します。食後30分以内に起こる場合は血液中に増加するホルモンが原因であり、食後2~3時間で起こる場合は低血糖が原因であるとされています。対策は、食事にゆっくり時間をかけることと、低血糖症状にはあめ玉、氷砂糖や甘い飲み物を摂ることがあげられます。予防法としては、食後2時間位におやつをたべることも有効です。
2. 残胃炎:
幽門が切除された場合、十二指腸から分泌される消化液が残胃に逆流し残胃粘膜に炎症を起こすものです。構造上の問題であり完全に予防することはできませんが、症状は内服薬で軽減できます。
3. 逆流性食道炎:
噴門が切除された場合、逆流防止機能が損なわれて起こります。苦い水が上がってきたり、胸焼けの症状を来します。食事療法の原則を守っても改善しない場合、薬剤治療を行います。
4. 貧血:
胃切除に伴う鉄分やビタミンB12の吸収不良によりおこります。特に胃全摘術後の発生率が高く術後数年してから発症するので、定期的な採血検査を施行し、必要に応じて不足分を注射で補います。
5. 骨粗鬆症:
胃切除に伴うカルシウムの吸収不良によりおこります。骨のカルシウムが減少して骨が弱くなり骨折し易くなります。定期的な検査を施行し必要に応じてカルシウムやビタミンDを補います。
6. 胃切除後胆嚢結石症:
胃切除に伴い胆嚢につながる神経(迷走神経)が切れて胆嚢の運動が悪くなることでおこります。当科では幽門が残る術式の場合、迷走神経を切らないで手術を行い胆嚢の運動能を温存することで胆石の発生を予防しています。
7. 腸閉塞:
腸液の流れが悪くなりガスや便が出なくなる状態です。お腹の術後はすべての人で癒着がおこり、その程度と場所は様々ですが、特に腸が折れ曲がって癒着した場合に腸液の流れが悪くなります。腸閉塞は絶食や鼻から胃に入れた管から胃液を吸引することで改善する軽度なものから、癒着を剥がすなど手術が必要な場合まであります。特に腸が捻れて腸管に行く血管も締められると、腸が壊死に陥り穴が開き危険な状態になります。腹痛が強い場合は、迷わず主治医に相談して下さい。
胃切除後の食事療法の原則
少量頻回の食事: 胃の縮小あるいは喪失により貯留能が低下します。特に術後早期には間食を併用し、全体として摂取カロリーが増すように工夫しましょう。
早食い大食い禁止: 食事にかける時間は長くし、食事量は控えめにしましょう。これが大原則です。
内容はバラエティー豊かに: 退院後は、偏食せず繊維質の食物も含め数多くの食材を楽しみながら摂取しましょう。もちろん、肝機能が良ければアルコールも飲んでかまいません。不安な方は、外来で管理栄養士による栄養相談も受けることもできますので、外来担当医に御相談下さい。
食後の姿勢: 噴門が切除された術式(噴門側胃切除術、胃全摘術)では、食後30分位は座位になり、横になる場合上体を20度くらいに挙上するのが、食物や消化液の逆流を予防する上で有効です。
どのような病気か?◆
大腸がんは、大腸(結腸、直腸)に発生する悪性腫瘍で近年増加傾向にあります。大腸がんの多くが、S状結腸がんと直腸がんです。女性より男性にやや多く発生し、早期発見により85~90%は完全に治療できる比較的予後がよいとされているがんです。
大腸がんの直接的な原因はまだはっきりわかってはいませんが、欧米風の生活様式と深い関連があることが知られています。つまり欧米風の特徴である高脂肪、高タンパクで、かつ低繊維成分の食事をとる機会が増えるのにしたがって、大腸がんの発生頻度も高くなってきているのです。高脂肪?高タンパク食そのものが発がん性をもっているわけではなく、消化管内を通過しているうちに胆汁酸や腸内の細菌の作用によって、発がん性をもつ物質に変化するのではないかと考えられています。
◆症状と特徴◆
大腸がんは、早期がんと進行がんとでは症状が異なります。また、上行結腸などの右側の結腸がんと、下行結腸、S状結腸などの左側の結腸がんとでは症状もかなり違います。
まず、早期がんではほとんど自覚症状はありません。しかし、早期がんで最も重要な症状は、S状結腸、直腸などにできたがんのときの血便、下血などです。S状結腸がんでは、黒っぽいタール便となります。直腸がんの場合は、便に粘液が混じったり、鮮血が付着します。便柱に血液が付着していたり、大便に血液が混じっているときは、痔からの出血だろうなどと安易に考えないで精密検査を受けることが大切です。また、とくに食事内容、生活習慣などが大きくかわったわけでもないのに、便秘がちになったり、逆に下痢ぎみになったりすることが続くときも大腸がんの可能性を考えて精密検査を受けましょう。便潜血反応を調べ、陽性者に対してさらに精密検査を行います。X線検査、内視鏡検査は、診断のために必ず行います。
進行がんとなるといろいろな自覚症状がでてきますが、右側結腸がんと左側結腸がんとでは多少症状に違いがあります。右側結腸は腸のなかが広く、また腸管内の便もまだ液体状であるため症状が現れにくい傾向にありますが、右下腹部の軽い腹痛、不快感があり、そのうちがんが大きくなって腫瘤(しこり)として体の外から触れられるようになったり、体重減少やがんからの出血による貧血症状が現れてきます。これに対して、左側結腸は腸のなかが狭く、腸管内の便は普通の大便のように固形化しているため、腹痛や便秘傾向さらには腸閉塞を起こすこともあります。また、肛門に近いのでがんからの出血が便に、鮮血の付着としてみられることもあります。
なかでも直腸がんは肛門から最も近いので、比較的早期に自覚症状が現れます。便柱が細くなり、排便時の違和感や不快感を感じます。大便がなんとなく出しきれないような感覚もあります。しかし、最も重要な症状はがんからの出血による便への血液の付着です。痔疾をもっている人は、痔による症状とよく似ているため、発見が遅れがちになります。痔からの出血は赤い新鮮血、がんからの出血は便に付着した暗赤色の血液とおおまかに分けられますが、いずれにしても専門医の診察を受けてください。
大腸がんが進行していくと、大きな腫瘤として体の外から触れられるようになり、さらに腸管ががんによって狭窄して腸閉塞症状を起こすようになります。がんによる腸閉塞は、生命にかかわる事態です。また、腸閉塞から大腸に穴があいて腹膜炎を起こすこともまれではありません。腸閉塞症状がみられたら、緊急手術の行える医療機関へすみやかに移送する必要があります。
緊急時の応急処置
大腸がんで緊急事態となるのは、腸閉塞を起こしたときです。腸閉塞を起こすと排便や排ガスがみられなくなり、腹痛、腹部の膨満、悪心、嘔吐などが出現します。
老人では腹痛を訴えることが比較的少なく、排便、排ガスの停止後、急激に腹部が膨満してきます。このまま放置すると、大腸穿孔、腹膜炎と進展して死に至ることもありますので、緊急手術のできる医療機関に移送することが必要です。この際、患者さんがのどの渇きや空腹感を訴えても、絶対に口から水分や食物を与えてはいけません。
胃の機能と構造
胃液はほとんどが塩酸で、消化酵素はわずかしか含まれていません。胃液の役割は、pH1~2といった強い酸による殺菌と、わずかなタンパク質の変性効果、そして主として食物をどろどろの粥状(かゆじょう)にすることです。栄養の消化吸収は主に十二指腸以下の小腸の役割です。食物によって胃内にとどまる時間は異なるようですが、粥状になった胃内容は適量ずつ十二指腸に送り出され、効率のよい消化吸収が行われ、食後数時間から半日くらいは食事をする必要がないようにできています。また、体にとって欠かせないビタミンB12の吸収に必要なキャッスル内因子と呼ばれる物質は胃でのみ分泌されます。
概略にもどる
胃がんは、胃の壁の最も内側にある粘膜内の細胞が、何らかの原因でがん細胞になって無秩序に増殖を繰り返すがんです。胃がん検診などで見つけられる大きさになるまでには、何年もかかるといわれています。大きくなるに従ってがん細胞は胃の壁の中に入り込み、外側にある漿膜やさらにその外側まで広がり、近くにある大腸や膵臓にも広がっていきます。がんがこのように広がることを浸潤といいます。
■胃がんの発生と進行について
胃がんは、粘膜内の分泌細胞や、分泌物を胃の中に導く導管の細胞から発生します。はじめは30~60ミクロンの大きさから出発し、年単位の時間がかかって5mm程度の大きさになるころから発見可能になります。粘膜内を横に広がっているうちはよいのですが、胃壁の外に向かって粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜へと徐々に深く浸潤(しんじゅん)しはじめると、それに伴って転移しやすくなり、予後(治療による今後の見通し)が悪くなってきます。このがんの外方向への進展は深達度(しんたつど)と呼ばれています。がんの種類によって、胃の内腔へも突出するような成長を示すものと、主に水平方向に浸潤していくものがあります。後者の場合、まだ早期胃がんの時期に、その部分に潰瘍を合併することがしばしばあります。これはがんの部分が胃液でただれやすいためと考えられており、消化性潰瘍とまったく同様の症状を起こすため、早期発見の大事な徴候となります。
概略にもどる
がん細胞は、リンパ液や血液の流れに乗って他の場所に移動し、そこで増殖することもあります。これを転移といいます。最も多い胃がんの転移は、「リンパ節転移」で、リンパの関所のような「リンパ節」で増殖します。これは、早期がんでも起こることがあります。また、進行がんの一部では、腹膜や肝臓にも転移がみられます。
特殊な胃がんとして、胃壁の中で広がって粘膜の表面には現れない「スキルス胃がん」があります。診断がついた時点で60%の患者さんに転移がみられます。
胃がんは進行の程度にかかわらず、症状が全くない場合もあります。逆に早い段階から胃痛、胸焼け、黒い便がみられることもあります。これらの症状は胃炎や胃潰瘍などにもみられる症状です。定期的な検診を受けることはもちろん、症状が続くときには早めに受診することが、胃がんの早期発見につながります。
診断や治療の進歩により、胃がんは治りやすいがんの1つといわれています。胃がんの治療は、胃がんの大きさや広がりなどによって細かく決められていますが、進行した状況で発見された場合、治療が難しいこともあります。

胃がん生存率

胃がんにかかる人の傾向は40歳以降に顕著になります。胃がんにかかる人の数は高齢化のために全体数は横ばいですが、一昔前の同年代の人々と比べると、男女とも大きく減ってきて

胃がん生存率

います。がんで亡くなった人の数では、2004年時点で男性は第2位、女性は第1位となっていますが、統計的にみると死亡率は減少してきています。

胃がん生存率

■胃がんの統計について
胃がんの罹患(りかん)率と死亡率は男性のほうが女性より高く、年齢別にみると40歳未満

胃がん生存率

では男女差は小さく、40歳以降にその差が開きます。
日本の胃がん死亡率の年次推移は、1960年代から男女とも大幅な減少傾向にありますが、20

胃がん生存率

04年にがんで亡くなった人の数では、胃がんは男性で第2位、女性で第1位となっています。

胃がん生存率

2000年の罹患数は死亡数の約2倍です。罹患率も減少傾向にありますが、死亡率に比べて減少の度合いは緩やかです。

胃がん生存率

罹患率の国際比較では、東アジア(中国、日本、韓国など)で高く、欧米など白人では低くなっています。また、アメリカでは、日系、韓国系、中国系移民の罹患率が白人より高くな

胃がん生存率

っていますが、それぞれの本国在住者よりは低い傾向にあります。一方日本国内では、東北地方の日本海側で高く、南九州、沖縄で低い「東高西低」型を示しています。


胃がん関連図

び火を医学的には転移といいます。
血液に乗って肝臓や肺などに転移することを血行性転移、リンパ管に入ってリンパ節に転移することをリンパ行性転移といいます。
お腹の中に種を播いたように広がることを腹膜播種性転移といい、この3つの転移が胃がんにおける3大転移です。転移したがんはそこで大きくなり、肝臓の働きが落ちたり、お腹の中に水が貯まったり、腸が狭くなったりして、がんの患者さんの死亡する原因になります。
Chapter.2:胃がんの病期(ステージ)
胃がんの進み具合のことを病期(ステージ)といいます。がんが胃の壁のどの深さまで進んでいるか、リンパ節にどの程度転移しているか、肝臓やお腹の中など遠くへ転移してるかなどを総合してきめます。病期は1から4までありますが、数字が大きいほど、またAよりもBの方が,がんが進んでいることを示します。
Chapter.3:症状
胃がんに特徴のある症状があるわけではありません。
そこで、胃部の不快な感覚や空腹時や食後の腹痛、異常な膨満感などがある場合には、胃の検査を受けるようにしましょう。場合によっては、貧血を指摘された場合の精密検査で胃がんが発見されることもあります。
Chapter.4:胃がんの検査と診断
胃X線検査
胃がんの検診で、最もよく用いられている方法です。バリウムを飲んで検査をします。
検診でチェックされますと、精密検査を奨められることになります。病院では、さらに精密X線検査で、胃がんの胃の中での正確な広がりを診断します。
胃内視鏡検査
胃がんが疑われますと確定診断をするために、内視鏡検査(以前から胃カメラと言われていました)を行って、病巣から組織検査をするための生検を行います。また、手術の前には、切除する安全なラインに印をつけるための検査を行うこともあります。
超音波内視鏡検査
胃がんの診断がついて、その胃の壁のなかでの深さを診断する目的でこの検査が行われます。
手術にかかわらず、内視鏡治療の場合にも必要な検査です。
腹部超音波検査?腹部CT検査
この2つの検査は胃がんそのものというよりも、周囲の肝臓、胆嚢、膵臓の異常や胃がんとそれらの関係、あるいは胃の周りや少し離れたリンパ節の状況などの診断を目的としています。
注腸検査
胃がんの診断がなされたあと手術の前に、大腸に異常がないか、あるいは胃がんと大腸の関係や腹膜転移が大腸の検査で分かることがありますので行われる検査です。
Chapter.5:治療
内視鏡的治療
最近では早い時期に胃がんが発見され、リンパ節転移のないと考えられる胃がんの方が増えてきました。
リンパ節転移の少ない胃がんのタイプもわかってきましたし、リンパ節転移がなければそれを取る必要がないので、内視鏡的に胃がんを完全にとれれば治ることになります。
胃の壁の粘膜の浅いところにある胃がんで、2㎝以下の分化型(顕微鏡で見て胃の正常の粘膜によく似た固まりを作るがんのこと)であれば、今までの経験から、胃がんがリンパ節に転移することはほとんどないので内視鏡で治療します。ただし、内視鏡で切除した結果、深いところまでがんがある場合や、血管やリンパ管に入り込むタイプでは、リンパ節に転移している可能性が高くなりますので、手術を追加して行います。
2㎝以下でも内視鏡でがんが見にくい場所にあったり、技術的に難しい場合は手術になることがあります。また、2㎝より大きくても高齢の方や手術ができない方の場合には内視鏡で治療することもあります。未分化型の胃がんでも臨床研究として内視鏡で治療している施設もあります。
方法にはいろいろありますが、それぞれの施設で得意とするやり方で行われます。内視鏡治療はお腹を切る必要はありませんが、深く取りすぎて胃の壁に穴が空いたり、取ったあとから出血したりすることがあります。その場合には、手術しなければならないこともあります。1.切除範囲
通常の胃がんの手術では、胃の出口の方の2/3を切除します。
これを幽門側胃切除といいますが、胃がんが胃の入り口に近い場合には、入り口寄りの胃を切除する(噴門側胃切除といいます)こともあります。胃がんの広がり方によっては胃を全部切除する(胃全摘術といいます)こともあります。
最近では小さな胃がんが増加してきましたので、さらに小さな範囲で、楔状に胃を切除したり、分節切除といって胃の中間部分をなか抜きにするような切除や、出口の筋肉を残す手術(幽門保存胃切除と言います)も試みられています。
2.リンパ節郭清
リンパ管に入ったがん細胞は、リンパ管を通って胃のすぐ近くのリンパ節に流れ込んでそこに止まります。そこでがん細胞が増えるとリンパ節転移ができあがることになります。さらに進むとより遠いリンパ節に次々に転移していくことになります。最終的には背中を走る大動脈の周りのリンパ節にまで達し、そこから胸管という太いリンパ管に入り胸の中を通って、鎖骨のところの静脈に合流します。ある程度進行した胃がんでは、近くのリンパ節にがん細胞が飛び火(転移)している可能性が高いのです。そこで、胃がんの手術では胃を切り取るだけでなく、近くのリンパ節や少し離れた部位のリンパ節を予防的に取ることが行われます。
これをリンパ節の「郭清」と言います。
癌研のリンパ節郭清の特徴は、早期?進行いずれの場合も郭清断端の病理検査をルーチンに行っていることにあります。病理結果は15~20分程度で手術室へ報告され、きわめて正確な術中病理診断が行われます。そのことによって患者さん毎により適切なリンパ節郭清が行われています。
3.再建方法
胃がんの手術で胃を切除した後、食事が通るように再建をしなければなりません。
最も多い幽門側切除のあとは残った胃と十二指腸をつなぐビルロート1法がよく行われます。
十二指腸を閉鎖して残った胃と空腸(小腸の口側の方)をつなぐビルロート2法やRoux-en Y(ルーワイ)法という再建の方法があります。残った胃が小さくなったような場合、その胃と十二指腸の間に空腸をいれる「間置法」という方法もあります。これは日本で開発された方法です。また、食事の一部は十二指腸に一部は空腸に流れるようにつなぐダブルトラクト法という癌研が始めた方法もあります。胃が全摘された場合や噴門側が切除された場合も同じように食道と十二指腸あるいは残った胃や空腸とを再建して食事がとおる道筋を作ることになります。
4.手術の合併症
手術そのものによる合併症には、出血や縫合不全(縫合せた部分の治りが不完全)、あるいは術後の肺炎や膵液漏(膵臓についた傷から膵液が漏れ出ること)、腸閉塞などがあります。しかし、その頻度は決して高いものではありません。
5.後遺症
腸閉塞:食べ物の流れが閉ざされて、便やガスが出なくなってしまうことです。
?手術した後、お腹の中で腸があちこちにくっつく(癒着といいます)ことがあります。そして腸が急に曲がったり、狭くなってしまうことがあります。そこに食べ物がつまると、便もガスも出なくなります。また、時には腸がねじれて、腸の流れが閉ざされてしまうこともあります。しばらく食事を止めますと治ることが多いのですが、時には癒着を剥がしたり、ねじれを治す手術が必要なことがあります。痛みが強い場合には医師の診察を受けて下さい。
?ダンピング症候群:胃を切除すると食物がに急に腸に流れ込む状態になります。そのために起きる不愉快な症状がダンピング症候群です。
ダンピングとは墜落するという意味で、食物が腸に墜落していくように急に流れ込むことを言うのです。
冷や汗が出たり、脈が速くなったり、動悸がしたり、体がだるくなったりします。食後30分以内に起きることが多いのですが、食後2一3時間して起きてくるダンピング症状があります。血液中の糖分が低くなるためにおこる、頭痛、汗が出る、脈拍が多くなる、めまい、脱力感などの症状です。糖分の多い内容が腸に入り、急に血糖が上がり、それを下げようとしてインシュリンが出て逆に血液の糖分が下がりすぎるためにおこることです。
このような場合、糖分を上げるために、あめ玉や氷砂糖など甘い飲み物をのんで下さい。
?貧血:胃を切除すると貧血が起きることがあります。鉄分やビタミンB12が吸収されにくくなり不足しておこってきます。胃全摘や切除範囲が大きな場合に発生率は高く、術後数年してから起きますので定期的に血液検査をして、不足していれば補給しなければなりません。
?骨の異常:胃の手術をするとカルシュウム吸収が悪くなります。骨のカルシュウムが減少して骨が弱くなり、骨折することもあります。
定期的に骨密度を測定し、必要であればカルシュウムの吸収を高める活性型ビタミンD3が投与されます。術後は努めて乳製品を取って、カルシュウムの補給に気を付けましょう。
?逆流性食道炎:術後に苦い水が上がってきたり、胸やけ等の症状が見られることがあります。
これは胃の入り口(噴門)の逆流防止の機能が損なわれたためにおこります。特に胃全摘や噴門側胃切除の術後に多くみられます。上半身を高くして寝るとか、粘膜保護剤、制酸剤、酵素阻害薬など様々な薬が投与されます。
?術後胆石症:胆嚢は肝臓でできた胆汁をためたり濃縮したりしますが、食物が十二指腸に流れてきたときに、ためていた胆汁を出して消化を助けます。
胃の手術では、胆嚢に行く神経や血管が切れることがあります。そのために胆嚢の動きが悪くなり、胆嚢に炎症を起こしたり結石ができることがあります。無症状の場合がほとんどですが、まれに手術が必要なこともあります。リンパ節を郭清して、胆嚢への神経や血管が完全に切られた時には予防的に胆嚢を切除することもあります。
6.食事療法
胃の手術の後は、食事のとり方が問題になります。
基本的には、胃の役割を口ですること、ゆっくりと食べること、手術の前よりも少なめに栄養のあるものを食べること、食べたあと、すぐに横にならないこと、水分をとることなどです。栄養士さんに相談することも大切です。
化学療法
1.術後補助化学療法
再発を予防するための抗がん剤の役割は必ずしも明らかにはなっていません。現在、臨床試験が行われております。
2.切除不能例や再発時の化学療法
胃がんに効果のある抗がん剤はありますが、薬だけで完全に胃がんを消滅させることは難しいのです。
手術ができないほど進行している人に対して抗がん剤を投与した方が投与しなかった場合より長生きするということを示した外国の研究があります。
手術ができないほど進行した胃がんでは、抗がん剤の投与が選択肢の1つになります。最近では手術ができないほどに進んだ場合でも抗がん剤が効いた場合、手術が可能となって長期に
生存されておられる方も出てきています。
3.副作用
抗がん剤はがん細胞だけでなく正常の細胞も攻撃します。
それで、貧血、白血球減少、嘔気、下痢、脱毛などの副作用がでてくるのです。抗がん剤や
個人によっても出方は異なります。抗がん剤の治療を受ける場合には、主治医から副作用についてよく説明を受けてください。
Chapter.6:治療成績
胃がん治療ガイドラインにある1991年日本胃がん学会全国登録の各病気別5年生存率は、
Ⅳ:16.6%です。
癌研の1994~2002年での手術例1651例のstage別治療成績は、でした。7:胃がん治療のガイ
ドライン
日本胃がん学会は、平成13年、日本で最も一般的ながんである「胃がん」の治療に対する
「ガイドライン」を発表いたしました。その患者さん用のものが、「胃がん治療ガイドラインの解説」(胃がんの治療を理解しようとするすべての
Chapter.1:胃がんとは
胃がんは胃の粘膜から発生します。
胃には食べ物が入り込んできますが、その中には発ガン性のあるものも含まれています。また、胃では胃酸という消化液が出てきます。いろいろな刺激にさらされるため、潰瘍ができたりがんができたりするわけです。
胃がんは大腸がんや食道がんと同様に粘膜から発生するので、胃の内側から見ると早期に診断することができます。胃がんはポリ?プ状に隆起したり、潰瘍の様に陥没する場合が多く、
バリウムによるX線検査や内視鏡検査で胃の内部の異常な凹凸や、色の変わったところを詳しく見ることで診断ができます。
胃がんは日本人に多い病気ですから、40歳を過ぎたら毎年検診を受けて頂きたいのです。また、胃がんそのものは遺伝しませんが、血の繋がりのある方に胃がんにかかった人がいる場
合には、注意が必要です。同じ様な生活習慣が引き継がれているため、同じ様な刺激が胃に加わっていると考えられるからです。また、胃がんになりやすい要素が遺伝していることも
考えられます。
消化器のがんの中で胃がんは大腸がんと並んで治りやすいがんのひとつです。X線検査や内視
鏡検査の診断レベルが向上して、早期の胃がんがたくさん見つかるようになったことと、手術が安全にできるようになったからです。抗がん剤を用いた治療も進んできており、手術な
どで治せない場合や再発した胃がんの治療に成果を上げつつあります。早期の胃がんが増えたので、進行胃がんに対する手術とは違った、患者さんにとって負担や障害の少ない手術法
が工夫されて行われております。
胃がんの治療を受けても、ほとんどの方は立派に社会復帰できます。胃がんという病気を
良く理解し、最も適切な治療方法を主治医と相談することが大切です。
胃の形と働き
胃の壁は粘膜(表面の粘膜とその下の粘膜下層にわけられます)、その下の厚い筋肉層、一番外側の薄い膜(漿膜といいます)でできています。表面の粘膜をM、粘膜下層をSM、筋肉層をMP、漿膜をSといいます。
胃がんの原因と予防


胃がん関連図

胃がんの発生に大きな関係があるのは食事だと考えられています。
食品にはわずかですが、胃にがんをつくる可能性のある発がん物質が含まれています。発が


胃がん関連図

ん物質の多い食品をたくさん食べたり、習慣的に食べ続けたりすることをやめることが胃がんの予防になります。塩漬けの魚や肉、漬け物などを、大量に習慣的に食べ続けると、胃が


胃がん関連図

んにかかりやすくなります。魚や肉の焼けこげたものには発がん物質が含まれています。熱いものを急に飲み込んだりすることもよくありません。たばこも胃がんの発生を増やしま

胃がん関連図


す。いろいろのものをバランスよく食べて禁煙するだけでも予防になるのです。
何かを食べて生活する限り、胃がんの発生を完全に防止することはできませんから、40歳を


胃がん関連図

過ぎたら胃がんの検診を受けた方が良いでしょう。
胃がんは検診で早期に発見することができますし、早期に発見すればそれだけ簡単な治療で


胃がん関連図

治るからです。
発生と進行


胃がん関連図

胃がんは胃の内側の粘膜に発生しますが、大きくなると胃の内側にとびだしたり、胃の壁を深く進んで行きます。そして胃の壁を突き抜けると、近くの大腸や膵臓など他の臓器に広が

胃がん関連図


ったり、お腹全体にがん細胞が散らばったりします。また、リンパ管や血管に入り込んで、リンパや血液にのって離れた場所に散らばって行くこともあります。このような飛


胃がん腫瘍マーカー

のように発達しており、比較的早い時期からリンパ節に転移を起こします。胃癌や大腸癌では壁深達度の「粘膜下層」までであればリンパ節に転移している確率は数%以下であり、早期癌とよばれます。しかし食道癌の場合は、粘膜下層まで癌が進むと半数近くの人がリンパ節転移をおこしているとされています。リンパ節に転移があっても、それが完全に切除できれば根治も望めますが、一般に転移リンパ節の個数が多くなるほど再発率も高くなります。縦に長く走る食道では、リンパ節転移は頚部、縦隔。腹部の3つの領域にまたがって広がっていきます。上部にできた食道癌では頚部のリンパ節に、下部の食道癌では腹部のリンパ節に転移する確率が高くなりますが、食道癌では原発部位の近くから順に広がっていくのではなく、ある部分を飛び越えて突然遠く離れたところのリンパ節にとんでいったりすることもあります。したがって食道癌の手術ではふつう、くび?むね?おなか、の3箇所を切ってリンパ節を摘出することが多いのですが(これをリンパ節郭清といいます)、下部にできた食道癌で他にリンパ節転移がみられない場合などは、頚部のリンパ節郭清を行わない場合もあります。
進行度を決めるもう一つの因子は他臓器転移(M因子)です。食道壁や周囲の血管に癌細胞が入り込むと、血液の流れにのって離れた場所、例えば肝臓、肺、骨などに転移していきます。このような場合はふつう、手術でとりきれることが少ないので、抗癌剤の治療が中心になってきます。
壁深達度(T)、リンパ節転移(N)、他臓器転移(M)の3つの因子から、食道癌の進行度(ステージ)が決まり、ステージが早いほど、根治の可能性が高くなります。
食道癌取り扱い規約 第9版 (日本食道疾患研究会編、金原出版)より抜粋
【食道癌の症状】
内視鏡で切除できるような初期の食道癌ではほとんど自覚症状はありません。これらは健康診断や人間ドックで偶然発見されることも多いのですが、通常の胃カメラでは早期の病変は見つけにくく、ルゴールという色素を食道にかけることによって発見率は高くなります。しかしルゴールをかけるとしみますので、一般の検診ではやっていないところが多いようです。
比較的初期の癌でも胸やけや、熱いものを飲み込んだときのしみるような感じ、などの自覚症状が出ることもあります。また、先に述べたバレット食道癌の人は、もともと逆流性食道炎の症状、つまりきみずが上がる、朝起きた時胸やけがする、などの症状を持っている人が多いようです。
進行すると食道内腔が狭くなり、まず固形食がつかえるようになります。しかしこの段階でもまだ手遅れというわけではないので、すぐに検査を受けることをお勧めします。さらに進行すると水も通らなくなってどんどん痩せてきたり、胸の中に重石を抱えているような圧迫感や、背中の痛みを感じるようになります。
声帯を動かす働きをする反回神経の周りのリンパ節に転移が起こると、嗄声(させい)といって声がかすれたり、水を飲み込んだときにむせやすくなったりします。
【食道癌の診断】
前述したように、早期に食道癌を発見するためには検診を受けるしかありません。特に50歳以上、飲酒?喫煙習慣のある方は、定期的に内視鏡検査を受けることをお勧めします。内視鏡検査にしても透視(バリウムを飲む検査)にしても、一般の検診では胃の病変を発見することに重点が置かれているため、先に述べたような食道の症状のある方は、検査前によく伝えておくことが大切です。
いったん食道癌の診断がついた後、癌の拡がりを調べて進行度(ステージ)を判定したり、治療方法を決めるために、以下のような検査を行います。
◆食道造影
バリウムを飲んで食道を通過するところをX線(レントゲン)で撮影します。癌が食道のどの部分にあるかを気管など周囲臓器との位置関係から判定したり、病変の長さを計測したりするのに有用です。放射線治療を行う場合には、照射野(放射線をあてる範囲)を決めるために必要です。また、胃に合併病変がないか、手術を行う場合には再建臓器として胃を使うことができるかどうかなどの判定のために、胃の造影検査も同時に行います。
◆内視鏡検査
いわゆる「胃カメラ」です。この言葉のとおり、一般には胃の病気を見つけるために行われ、食道はすっと通りすぎてしまうと早期の病変は見つけにくいことがあります。食道にルゴールという色素を散布することにより、正常な粘膜は茶褐色に染まりますが、癌細胞は染まらないため白く抜けて見えます。少ししみることがありますが、病変の範囲を判定するためには必要です。食道癌は多発することも多く、ひとつの癌が見つかった場合、離れたところに別の早期癌が発見されることもあります。治療前に全ての病変を見つけておくためにも、ルゴール撒布は有用です。確定診断のためには、内視鏡の際に小さな組織をとってきて、顕微鏡で癌細胞の有無を調べる病理検査が必要です。これを生検といいますが、組織を採取すること自体には痛みはありません。病理検査には数日から1週間程度かかります。
◆超音波内視鏡
先端に超小型の超音波断層装置のついた内視鏡を用いて、通常の内視鏡と同様の方法で検査を行います。主に癌の深さ(深達度)を判定するために行いますが、同時に、食道の外側にあるリンパ節が腫れていないかどうかもみることができます。特に早期の場合は、後で述べるように、内視鏡で切除可能かどうかを判断するためには深達度とリンパ節転移の有無を性格に診断することが大切です。
◆CT
レントゲンを用いた断層写真です。病変と周囲臓器との関係や、リンパ節転移の有無、肝臓や肺への転移の有無などを調べます。これらをより正確に判定するためには、造影剤を注射して撮影する必要があります。造影剤を注入する際は、一瞬カーッと身体が熱くなりますが、すぐにおさまります。以前に造影剤を使って検査でアレルギー反応が出たことのある方は、事前に申し出てください。当院には、短時間で連続的な撮影ができ、コンピュータを使っていろいろな角度からの画像を立体的に構築し、非常に鮮明な画像を得ることのできる最新の装置が導入されています。
◆MRI
磁場を使っていろいろな角度から体内の詳細な画像を連続的に撮影する検査です。放射線の被曝はありません。通常食道癌の診断?治療には必須の検査ではありませんが、当科では、CTなどに写ったリンパ節が転移かどうかの診断をするためにコンビデックスという造影剤を使ったMRI検査の臨床治験を行っています。これまでの方法では、大きく腫れているリンパ節を転移あり、小さなものを転移なし、と判断していましたが、実際に摘出したリンパ節をみてみると、炎症で大きく腫れている場合や、小さくても転移のある場合があります。コンビデックのリンパ節の取り込みの具合から、転移か否かをより正確に診断しようという検査です。もちろんこれは全ての患者様に行うものでなく、ご希望の方、治験の承諾が得られた方に無料で行うものです。詳しくは直接外来でお尋ねください。
◆PET
最近行われるようになってきた検査法です。細胞分裂の盛んな細胞(癌)はエネルギー(ブドウ糖)を正常細胞よりも多く消費するという性質を利用した検査で、フッ素18という放射性物質を付けたブドウ糖(FDG)を静脈注射すると、FDGは癌の部分に集まって画像で濃く見えます。食道癌と診断がついた後の転移検索の目的では現在のところ保険適応はないため、自費になります。また現時点ではPETの撮影装置は限られた施設にしかなく、当院にも導入の予定はありますが、今のところは他の施設に撮影を依頼することになります。
◆腫瘍マーカー
よく、血液検査をすれば癌かどうかがわかる、と思っておられる方があります。確かに血液検査で特定の腫瘍マーカーの値が高いためいろいろな検査を進めていったら癌が見つかった、という方はおられます。しかし進行癌の方でも必ずしも腫瘍マーカーが高くなるというものではありませんし、逆に腫瘍マーカーが少しくらい高くても癌でないことも多いのです。前立腺癌など特定の癌では早期発見のために有用なマーカーもありますが、一般には癌か否かを診断するというよりは、いったん癌治療をされた方の再発を早く見つけるために有用な検査です。癌の種類によって検査する腫瘍マーカーの種類は異なり、食道癌ではCEA, SCC, CYFRAなどを測定します。
【食道癌の治療】
内視鏡的粘膜切除
リンパ節転移のない早期癌が対象になります。早期癌とは、胃癌や大腸癌の場合は先に述べた壁深達度の粘膜下層までの癌を指しますが、食道癌では比較的浅い段階からリンパ節に転移をきたします。しかし粘膜固有層までにとどまっていればリンパ節転移の可能性はほとんどないため、内視鏡治療を行うことが可能です。しかしたとえ粘膜固有層までにとどまっていても、非常に大きな範囲に拡がっている時は内視鏡的切除が難しい場合や、切除できても後から狭窄をきたすことがあります。この治療法の合併症は、出血や穿孔ですが、緊急手術を要することは稀で、たいていの場合は内視鏡的に止血や穿孔部の閉鎖が可能です。
切除した組織は顕微鏡で詳しく調べ、実際に癌が粘膜固有層までに留まっていて、切離断端に癌が存在しなければ(すなわち採りきれていれば)これで治療は終了です。後は切除の傷跡が順調に治っているかどうかを内視鏡で何度か確認します。切除組織の切り端まで癌が及んでいた場合は、もう一度追加切除ができる場合もありますし、手術や放射線化学療法といった追加治療が必要になる場合もあります。癌が粘膜筋板を超えて浸潤していた場合にはリンパ節に転移している可能性があるため、何らかの追加治療を行ったほうが良いでしょう。
注意しておいていただきたいのは、食道癌は同時性?異時性に多発することがあるということです。幸い早期に発見されて内視鏡的に完全に切除された場合も、食道自体は残っているため、今後新たな病変ができる可能性が食道癌にかかったことのない人に比べて高いのです。ですから治療後も、定期的な検査は是非続けて下さい。
◆放射線化学療法(CRT)
放射線治療単独、あるいは化学療法(抗癌剤治療)単独で行われることは少なく、通常は両方を同時に行なう放射線化学療法が一般的です。この場合抗癌剤としては5-FUやシスプラチン、時にアドリアシン、ネダプラチン、タキソテールなどが用いられます。放射線と抗癌剤治療を同時に行うのでは副作用が強すぎて大変ではないかと心配される方もあるでしょうが、抗癌剤には放射線の感受性を高める作用もあり、両方同時に行うことで相乗効果が期待できます。もともと持っておられる併存症のために手術ができない場合や、他臓器浸潤?遠隔転移があり根治手術が不可能なときは、放射線化学療法を行うことになります。また手術の適応がある場合でも、放射線化学療法で完治するケースの報告が増えており、食道癌治療の選択枝のひとつと考えられるようになってきました。当院で治療されたステージⅡ、Ⅲの放射線化学療法の成績では、64%の方で肉眼的にいったん癌が消失しています。しかしこのうちの約半数の方に再発が起こっていますので、最終的に完治した方は全体の27%ということになります。
具体的な治療プランは施設によって若干の違いはあるでしょうが、一般に放射線化学療法だけで治療しようとする場合は、60Gy(グレイ)くらいの量の放射線をあてる必要があります。1回(1日)に2Gyずつあてると、30回の治療が必要です。週5日照射して2日休む、というサイクルで、最低で6週間かかります。多くの方は途中で副作用のために中休みをおく必要が出てきますので、それに応じて治療期間が長くなります。副作用としては、食欲が落ちたり、身体がだるかったり、放射線をあてている部位に応じて胸やけや、のどの痛み、口内炎ができたりすることがあります。また自覚症状のない副作用として、骨髄の機能が低下して白血球や血小板の数が減ることがありますので、治療中は定期的に採血をする必要があります。これらの副作用は、治療後1ヶ月もすれば消失しますが、晩期毒性といって、何ヶ月もたってから出てくる副作用もあります。特に放射性肺臓炎をおこすと、重症の場合は命にかかわることもあります。肺や心臓のまわりに水がたまることもあります。これらはいったん起こると利尿剤などを飲んでも治りにくく、水の量が多くなって心臓や肺を圧迫する場合は、針で水を抜く場合もあります。晩期毒性の発生は数%程度と考えられます。
しかしこの治療法のメリットは、何といっても食道を温存でき、手術に伴うリスクも回避できるということです。後で述べますが、食道癌の手術は大手術であり、術後に命にかかわるような合併症をおこす可能性もゼロではありません。合併症の一部には一生機能障害としてついて回るものもあります。特に頚部食道癌の場合には喉頭も同時に取ることがあり、その場合には自分の声が出なくなるという、大きな犠牲をはらわなければなりません。放射線化学療法は決してからだに優しい治療ではありませんが、これで治ればこのような機能喪失が回避できるのです。


一方、この治療法の問題点のひとつは、治療により癌がすべて消えたかどうかの判定が難しいことです。放射線により癌細胞は壊死していきますが、生き残った細胞は食道の粘膜面よりもむしろ深いところに存在することが多いのです。ですから放射線化学療法後に内視鏡で生検を行っても、これらの細胞を採取することはできません。定期的にいろいろな検査を行って、再発していないかどうかをチェックしていく必要があります。不幸にして再発した場合、および60Gyの照射終了時点ですでに明らかに癌が残っていた場合は、次の治療法が問題になってきます。というのは、放射線は同一の部位には60Gyから最大限でも70Gyくらいまでしかあてられないからです。この段階で遠隔転移などがなければ、手術が可能な場合もあります。これをサルベージ(救済)手術といいます。しかし放射線治療後は組織が繊維化で硬くなっており、最初から手術をする場合に比べて格段に手術が難しくなり、したがって手術リスクも大きくなるのです。手術不能の場合は抗癌剤による治療を続けて延命をはかるか、緩和治療(苦痛を取り除く治療)を行うことになります。
◆手術
食道切除手術の適応となるのはステージIからIIIですが、非常に高齢であったり、もともと心臓や肺などに重篤な併存症がある場合には適応となりません。また通常ステージIVは根治手術の対象とはなりませんが、食事が食べられるようにするためのバイパス手術や、胃や小腸に栄養チューブを入れるための手術は行われることがあります。ここでは主に根治を目的とした食道切除術についてお話します。
一般的な胸部食道がんの場合、食道を切除するためには開胸といって胸を開けることが必要になります。食道は心臓の裏、背骨の前にあり、通常は右の肋骨の間を分けて食道まで到達します。手術の間は右側の肺をしぼませておいて、左側の肺だけで呼吸をすることになりますが、手術中は人工呼吸器を使って行いますので心配ありません。開胸操作が終わった段階で右肺をもとのように膨らませますが、一部の膨らみが悪いまま無気肺という状態になったり、痰が多いときは肺炎を起こしたりすることがありますので、これらを予防するためにも、術後半日くらい人工呼吸器で加圧したり、痰を吸ったりします。この間は患者さんには苦痛のないように睡眠剤を使用します。
食道を切除した後は胃を管状にして持ち上げ(胃管といいます)、食道とつなぎます。したがっておなかを開ける手術も必要です。以前に胃の手術をしていたり、食道癌と同時に胃にも病変があって胃が使えないときは、小腸や大腸を用いることもあります。食道と胃をつなぐ位置は、頚部でつなぐ場合と胸の中でつなぐ場合があります。もともとおなかの中にあった胃袋ですから、上のほうまで持ってあがるほどつっぱって、縫合不全(つないだところがうまくつかずに、内容が漏れること)の発生率が高くなります。つまり胸の中でつないだほうが縫合不全の起こる可能性は低いのですが、いったん起こると胸の中に膿がたまったりして、重篤な状態になります。どの位置で吻合するかは、もともと病変のあった部位にもよりますし、その他いろいろな条件によって決められます。
食道癌に限らず一般に癌の手術では、その臓器だけを切除するのでなくリンパ節郭清という操作が必要になってきます。特に食道癌では、比較的早い段階からリンパ節に転移してきますので、これらのリンパ節をとってくる必要があります。その際、小さな転移は肉眼的にはわかりませんから、腫れているリンパ節だけでなく転移しやすいと思われるリンパ節をまとめてとってきます。通常は縦隔(胸の中)、腹部に加えて、頚部のリンパ節も郭清します。したがって食道の手術では、むね、おなかに加えて、くびも切る必要があるのです。ただし、下部の食道の比較的早い段階の癌であった場合は、頚部の郭清を行わないこともありますし、腹部食道に限局した癌であれば開胸操作も行わない場合があります。
食道癌のリンパ節郭清に伴って、時に反回神経麻痺という後遺症が残ることがあります。反回神経というのは、声帯を動かして声を出したり、物を飲み込むときに声帯を閉めて肺のほうに食べ物や飲み物が入り込まないようにしている神経です。この神経が縦隔の上部を走っており、この神経の周囲のリンパ節は転移率が高いのでしっかり郭清することが必要です。この際神経は切離しないように注意深く行われますが、もともと転移リンパ節が反回神経を巻き込んでいる場合は切離せざるを得ない場合もありますし、切離しなくでも触っただけで、一時的に神経麻痺がくることがあります。反回神経麻痺が起こると声がかすれたり、飲み込んだときにむせやすくなったり、無意識のうちに気管に唾や飲み物が入って肺炎を起こしたり、呼吸困難になることもあります。ひどい場合は気管切開といって、のどから直径1cmくらいのチューブを入れておく必要があります。一時的な反回神経麻痺の場合は、半年以内で軽快します。これを過ぎると回復の見込みは少なくなり、ずっと気管にチューブを入れておく必要がありますが、発生が可能なタイプのチューブもあり、チューブの交換も自宅で簡単に行うことができます。当科での永久的な反回神経麻痺の発生率は約3%です。
長期的な合併症としては、胃液が逆流してきて残った食道に逆流性食道炎をおこしたり、吻合した部分が狭窄を起こしたりすることがありますが、これらはいずれも内服薬や内視鏡による拡張術で対処可能です。
以上のように、食道癌の手術というのは消化器の手術の中でも最も大きな手術です。以前に比べると比較的安全に行われるようにはなってはきたものの、手術後の合併症による死亡例もゼロではありません。当科での現在の手術関連死亡率は2%程度です。手術前から肝硬変や糖尿病など、何らかの併存症をもっている方ほど合併症発症のリスクが高くなりますので、術前に専門医とよく相談してください。また、手術症例数はもちろん、術後管理にも慣れたスタッフやICUなどの設備が充実した病院を選ぶことが大切です。
◆集学的治療
手術の前や後に放射線療法や化学療法を行なうなど、複数の治療法を組み合わせて根治性を高めようとする方法です。特に10年ほど前から、術前に根治量の半分、すなわち30-40Gyの放射線化学療法を行なって癌をできるだけ縮小させておいてから手術を行う「放射線化学療法+手術」という方法がいくつかの施設で行われてきました。このくらいの照射量であれば、サルベージ(救済)手術のときのように、手術が難しくなるということはありません。当科でも1998年からこの治療法をとりいれてきましたが、その結果から、今後の食道癌の治療方法を考える上で大切なことがわかってきたのです。
【当科における治療成績と治療方針】
治療方法を決めるにあたって一番大切なことは、どの治療がなおる可能性が最も高いか、ということでしょう。これはふつう「5年生存率」で表します。
一番治療法の選択が難しいステージII, IIIに限定して、当院でこれまでに放射線化学療法単独で治療された患者さんと、前述したように半量の放射線化学療法の後に手術を行なった患者さんの5年生存率を比べてみましょう。なお治療方法は、充分な説明の後患者さんが選択されたものです。線が右上にいくほど、治療成績が良いことを示します。赤い線は放射線化学療法の後に手術をした人で、このうち①は切除した組織を顕微鏡で調べたら、かなり癌が少なくなっていた人、③はあまり癌が縮小していなかった人です。青い線は放射線化学療法だけで治療した人で、②は治療後いったん肉眼的に癌が消えた人、④は治療終了の時点で癌が明らかに残っていた人です。つまり、①と②は放射線化学療法がよく効いた人、ということができますが、この場合は生存率には大きな差はありません。③と④は放射線化学療法が
あまり効かなかった人であり、この場合はこれだけで治療していても2年生存は望めないわけで、途中で方針を変更して手術で切除すれば③までは生存率を上げることができます。
このように、放射線療法や化学療法は誰にでも同じ効果があるわけではありません。どの人に効くか効かないか、すなわち放射線化学療法に対する感受性を治療前に判定しようと、現
在さまざまな研究が行われていますが、残念ながらまだ決定的な方法はありません。したがって現在当科では、放射線化学療法から治療を始めた患者さんの場合も、途中で一度効果判
定を行い、このまま放射線化学療法を続行するか手術にきりかえるか、を再度検討しています。
【治療方法を決めるにあたり】
食道癌の治療は、医師から治療方針、治療期間、各治療法のメリット?デメリットなどの説
明を十分にうけ(インフォームドコンセント)、患者さんの価値観などを加味して、患者さん自身が最終的な治療方法を決定する時代になりつつあります。最近は、主治医以外の医師
の意見を聞くセカンド?オピニオンも普及してきたので、これを利用して複数の医師から意見を聞くのもよいでしょう。
食道癌の診断?治療方法は日々進歩しています。大阪医科大学一般?消化器外科では現時
点での情報を提示しながら、豊富な経験に基づいた診断と治療を行っています。
日本では年間およそ1万人が食道癌で亡くなっています。消化器癌の中では胃癌?大腸癌に比べると頻度の低い癌ですが、膵臓癌と並んで最も治療の難しい癌といえます。50歳代から60歳代にかけ発症率が高くなり、男女比は10対1と圧倒的に男性の患者さんに多くみられます。タバコや強いお酒は食道癌発生のリスクを高める危険因子とされています。これらの危険因子は舌癌や咽頭癌、喉頭癌、胃癌の危険因子とも共通するため、食道癌になった人はこれらの癌にもなりやすく、逆にこれらの癌になったことがある人は食道癌にもなりやすいといえます。
食道はのど(咽頭)と胃の間をつなぐパイプで、胃や腸のように消化機能はなく、単なる食


胃がん腫瘍マーカー

べ物の通り道に過ぎません。胸の中は、左右の肺がおさまっている胸腔というスペースと、中央の心臓や大動脈などのある縦隔というスペースで構成されています。食道は縦隔にあ

胃がん腫瘍マーカー

り、上部は気管と背骨の間、下部は心臓と大動脈、肺に周囲を囲まれています。
食道内壁の粘膜は、皮膚と同じ扁平上皮からできており、日本人の食道癌のほとんど(95%


胃がん腫瘍マーカー

程度)はこの扁平上皮細胞から発生する扁平上皮癌です。一方欧米では胃や腸と同じ腺上皮から発生する腺癌が半数以上を占めています。これは欧米人には下部食道の扁平上皮が腺上

胃がん腫瘍マーカー


皮におきかわるバレット食道が多いためであり、バレット食道の発生は胃液が食道へ逆流して起こる逆流食道炎と関連があるといわれています。最近は日本でもこのバレット食道癌の

胃がん腫瘍マーカー


発生率が徐々に高まっています。
食道癌の進行度(ステージ)は3つの因子によって決まります。ひとつめは癌が食道の壁のどの


胃がん腫瘍マーカー

程度の深さまで進んでいるかで、これを壁深達度(T因子)といいます。食道の壁は粘(粘膜上皮層、粘膜固有層、粘膜筋板)、粘膜下層、固有筋層、外膜に分かれており、最初は上


胃がん腫瘍マーカー

皮から発生した癌が進行とともに次第に深い層に入り込み、ついには食道壁を超えて周囲にある気管や大動脈、肺、心臓などに浸潤していきます。内視鏡(胃カメラ)で切除できるの


胃がん腫瘍マーカー

は、リンパ節転移のない、粘膜固有層までの病変に限られます。
二番目の因子はリンパ節転移で、これをN因子といいます。食道は特にリンパ管が網の目


胃がん患者

肝臓癌を見つけることが可能です。
腫瘍生検
  小さな癌は、肝硬変の結節との区別が難しいことがあります。このような場合には、確定診断を行うために腫瘍生検を行います。
  腫瘍部分に体外から針を刺し、組織を採取して、癌細胞があるかどうかを詳しく調べます。
腫瘍生検は、腫瘍部分に針を刺すときは、正確を期すために超音波画像で確認しながら行います
3.治療
肝臓癌の治療では、まず肝臓癌の進行度を調べる必要があります。癌の進行度によって、行う治療法が異なるからです。
 進行度は、癌の大きさだけでなく、癌の数や、転移の有無まどんも判断材料になります。また、肝臓癌は、血液を介して転移することが多いので、癌の組織が血管内に進入しているかどうかも調らべなければなりません。さらに、肝臓の機能がどの程度残されているか(予備能力)も治療法を決定するうえで、重要な要素になってきます。
肝臓癌の治療は、肝臓の癌でない組織にも負担をかけることになりますが、予備能力が低い場合には、負担の少ない治療法を選ばなければなりません。そこで、あらかじめ肝臓の予備能力を調べておいてから、治療法を決定することになります。
 つまり、最も適切な治療法の選択には、癌の進行度と肝臓の予備能という二つの要素を考慮する必要があります。
エタノール注入(PEIT)
 エタノール(エチルアルコール)を癌に注入し、それによって癌病巣を凝固させる治療法です。超音波画像を見ながら注射針を癌病巣に刺し、エタノールを注入します。癌組織にエタノールが行き渡ると、それで癌は壊死し、成長は止まります。
この方法は、肝臓への負担が少ないので、仮に再発しても、同じ治療法を繰り返すことができます。ただし,この治療法ができるのは、癌の大きさが3cm以下で、数が3個までの場合です。また、腹水がある場合や、血液が固まりにくい人は、肝臓からの出血が止まらなくなることがあるので行いません。
2)癌塞栓療法
  癌に酸素や栄養を送る肝動脈にスポンジ状の物質を詰めて血流を止め、癌細胞を壊死させる方法です。
また、この血管から油と抗癌剤の混合物を送り込むことで、できるだけ癌の部分だけを攻撃するように行いますが、どうしても癌以外の部分にもかなりの負担がかかります。従って、肝臓の予備能力の悪い患者さんにはこの治療法は行えません。
3)肝臓の部分切除
  開腹して、癌病巣を切除する手術です。小さな癌が一個しかない場合、あるいは癌が大きかったり複数であったりしても、癌が肝臓の一部に限られている場合に行います。
早期の癌に対しては、肝臓の切除とエタノール注入法は、同じ程度の治療効果が期待できます。また、予備能力がよければ、肝臓の半分を以上を切除することも可能です。
4)持続動注化学療法
血管内に贈入したカテーテル(細い管)を、肝臓の動脈に留置して、そこから抗癌剤を持続的に繰り返し注入する治療法です。
 多数の病巣が、肝臓全体に広がっているような進行した癌に対して行いま
す。抗癌剤併用の新しい理論に基づいて、治療効果が著しく向上しており、この方法で癌が完全に消えることもあります。肝臓予備能力のある患者さんに限られますが、最近は広く行われています。
肝臓癌は、ほかの臓器にできた癌が転移してくるケースもありますが、そのほとんどは肝硬変がもとになって発生する、肝細胞癌です。つまり、慢性肝炎から肝硬変に進行してくる。
  日本人の慢性肝炎は、そのほとんどがウイルス性ですから、肝臓癌から肝炎ウイルスに感染することから、原因になっているといえます。そして、日本人の肝臓癌は、C型肝炎が原因のものが約80%、残りの大部分はB型肝炎が原因です。
  肝硬変になると、肝臓癌が発生しやすくなる理由は、まだはっきりとしていません。しかし、肝硬変があると肝臓癌ができやすいと言うことは、。
  例えば、、年率7%の割合で肝臓癌になることが分かっています。100人の患者さんがいるとすると、年間約7人の患者さんが肝臓癌になるということになります。肝硬変の人にとって、肝臓癌への移行は、とても大きな問題なのです。
  最近、肝臓癌は増加する傾向にあります。1980年から1995年までの間に、肝臓癌による死亡率が、男性で約2倍、女性では約1.5倍に増えています。
  肝臓癌による死亡率が上昇している理由は、一つは肝硬変の治療が進歩したことが挙げられます。かつては、肝硬変の合併症である肝不全や食道静脈瘤で死亡する人が多かったのですが、治療法の進歩により、そうした肝臓癌になる以前の死亡例が少なくなってきました。その分、肝臓癌まで進行する人が増え、その結果、肝臓癌による死亡者数が増加したと考えられます。
2.肝臓癌を見つける場合:検査技術の進歩により、小さな癌も発見できる
 肝臓癌を正確に診断するためには、血液検査(腫瘍マーカー)、画像検査、腫瘍生検などの検査が行われます。これらをうまく組み合わせることで、早期発見が可能です。
1)血液検査
  血液中の腫瘍マーカーを調べる検査です。ただし、こうした腫瘍マーカーは、癌がでなくても増加することがあるので、これだ一定に保つ働きを持っています。
甲状腺の病気には、バセドー氏病、慢性甲状腺炎(橋本病)、甲状腺がんなどがあります。
鼻腔?副鼻腔の仕組みと働き
空気の通り道となっているのが左右2つの鼻孔で、その奥にあるのが鼻腔です。鼻腔は鼻中隔で左右に分かれ、上咽頭につながっています。鼻腔の左右に眼窩を取り囲むようにあるのが副鼻腔です。副鼻腔は上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞の4つの空洞に分かれ、それぞれの内壁は鼻腔同様に粘膜で覆われていて、穴や管によって鼻腔とつながっています。
鼻腔の重要な働きの一つは、吸い込んだ空気を加温?加湿することです。そのため鼻粘膜には腺や血管が多く分布しています。鼻孔には鼻毛があり、塵埃を付着させます。また、鼻のもう一つの働きに嗅覚があります。臭いの分子が鼻腔中の嗅粘膜(鼻介と鼻中隔の間の上部の嗅裂に存在)に付着すると臭いを生じます。
蓄膿症と副鼻腔がん
副鼻腔がんの中でも上顎洞というところにできるがんが鼻のがんの8割を占め、この上顎洞がんは蓄膿症と関係あるのではないかと言われています。抗生物質が普及し、副鼻腔炎が減ってきたと共に、上顎洞がんも減少しています。特に大都市において顕著です。逆に鼻腔癌は増えており、これは大気汚染や喫煙などと関係しているのではないかと言われています。
耳の仕組みと働き
耳は、音を聞く器官であると同時に、平衡感覚を司る器官でもあります。耳の構造は、外耳?中耳?内耳に分けられます。
外耳は、耳介(耳たぶ)と外耳道に分かれます。耳介は音波を集めます。集められた音波は、外耳道を通って鼓膜へと伝えられます。外耳道は、ラッパ管のように音を増幅させる働きがあります。鼓膜は外耳道の奥にある薄い膜で、音波によって振動します。その振動が中耳へと伝えられます。
中耳は、鼓膜の奥の部分で、鼓室?耳小骨?耳管からなります。鼓室には耳小骨(鼓膜から順に、ツチ骨?キヌタ骨?アブミ骨)があり、鼓膜とつながっています。鼓膜の振動は、耳小骨を介して内耳の中にある蝸牛に伝えられます。また、中耳は、耳管で鼻の奥(上咽頭)につながっています。
内耳は、蝸牛と前庭(三半規管と耳石器官)に分けられます。
蝸牛はカタツムリ形状をしていて、聴覚を司る器官です。蝸牛内はリンパ液で満たされていて、耳小骨の振動によってリンパ液が揺れ、それが有毛細胞を介して電気信号となり、蝸牛神経を通って大脳へ伝えられます。人はこうして音を感知します。
前庭にある三半規管と耳石器官は平衡感覚を司ります。三半規管は回転運動を、耳石器官にある卵形嚢?球形嚢は直線運動?重力?遠心力を感知します。
舌の仕組みと働き
舌は、口腔内の下側(口腔底)にある筋肉でできた突起物です。尖端部を舌尖、後方部を舌根、舌尖と舌根の間を舌体と呼びます。この内、舌根は解剖学的には中咽頭に分類されます。表面は、口腔内と同様の粘膜で覆われています。最表層は、重層扁平上皮に覆われていますが、舌の下面以外は、舌乳頭と呼ばれる細かい突起が密集しており、細かい凸凹構造になっています。内部には、舌筋群と呼ばれる横紋筋が詰まっていて、骨はありません。
舌の主な働きは、次の3つです。
1.嚥下機能 舌の働きで口腔内で咀嚼(そしゃく)された食物を、舌の動きによってのどに送り込みます。舌の動きが悪くなると、飲み込みがうまくいかず、食物が喉頭から気管に誤嚥しやすくなります。また、口腔内で食物を内側から支える働きも行っているため、舌の動きが悪くなると咀嚼も上手くできなくなります。
2.構音機能 肺から押し出された空気が、喉頭にある声帯を通過するときに振動空気(喉頭原音)が形成されます。この咽頭原音が、咽頭?口腔(声道といい、成人で約17cmある)で共鳴し音になります。人間は、舌や口唇を動かすことにより、声道の形を変化させて、咽頭原音を様々に変え、言葉を作っています。したがって、舌の働きが悪くなると、言葉の明瞭度が悪くなるという障害が起こります。
3.味覚 舌の表面にある舌乳頭の壁には、味蕾と呼ばれる味覚を感じるセンサーが無数に埋まっています。味蕾の内部には、味細胞と呼ばれる味物質に対する受容体をもつ細胞が並ん
でいます。味細胞が味物質を感じ取ると、そこにつながっている神経線維が、脳に味情報を伝えます。人間はこうして味覚を感じることができます。なお、味覚は舌だけでなく、口腔
内の広範囲で感じることができます。
舌癌の罹患率
舌癌の罹患率は、人口10万人あたり男性が2.2人で、女性が0.84人と男性に多い癌です。発症は40歳以降から徐々に増えてきて、60歳前後がピークとなります。喉頭?咽頭癌より少し
年齢層は低いという感じです。
圧倒的に60歳以上の男性に多い癌
食道がんは、60歳以上の高齢者や長年にわたる喫煙、飲酒経験者に発症頻度が高いとされています。食道への刺激や炎症が引き金になっているからです。
早期がんで発見されても、転移、浸潤が早い癌
食道は、頸から腹部までの、25cm程の管。周辺部には多くの血管やリンパ節、また気管
支、肺、胃の噴門部がありますので、それだけ早期から転移、浸潤が早いのです。
嚥下(飲み込み)時の疼痛や嚥下困難、声のかすれ、体重減少などがある方はすぐ検査をお
勧めいたします。
早期と進行がんでは5年生存率の格差が大きい
手術で胃を切除した100人の患者がいた場合、70人はーを飲んでも飲まなくても3年生きる。生存率の差の10ポイントは、ーのおかげで3年生きられる人が10人いるということ。残る20人は、たとえ薬を飲んでも3年未満で亡くなる、という意味らしい。
 つまり、患者100人全員にを飲ませた場合、薬の恩恵を受けるのは10人だけ。しかし事前にその10人を特定できないから、100人全員に飲んでもらう、というわけだ。
 も他の抗がん剤と同様、吐き気や食欲不振、口内炎、下痢などの副作用がある。臨床試験では重い副作用が現れる頻度は少なかったが、軽くても人によってはつらい場合がある。体力が衰えている人ならなおさらだ。
胃がんの専門医は、臨床試験の結果が出て以来、胃がんのステージ2と3で手術を受けた患者には、を飲むよう勧めているという。の差は、『生存』というかけがえのない恩恵であり、意義は大きい」と。記者がもし患者でも、「薬が有効な10%の群に自分も入るかもしれない」と考え、やはり飲むだろう。
 しかし、だからといって、標準治療を受ける義務が患者にあるわけではない。薬を飲まなくても生きる70人と、飲んでも亡くなる20人は、結果から言えば、副作用に耐えるだけ損だったことになる。
「科学的な根拠がある標準治療」は、「必ず効果が現れる治療法」とは限らない。がん治療に限らず、この点はよく理解して治療を受けたい。
胃がん手術後の抗がん剤
 進行胃がんで胃を切除した患者は、手術後に(ティーエスワン)という経口抗がん剤を服用した方が、手術単独に比べて死亡の危険性が3割低くなることが、千人以上を対象とした国内の臨床試験で明らかになった。
 胃がん手術後の抗がん剤治療の有効性が大規模な試験で証明されたのは初めてで、来月に米国で開かれる消化器がんシンポジウムで発表される。今後、この方法が進行胃がんの標準治療になるのは確実だ。
試験の対象は、がんの進み具合を表すステージ(1が最も早期、4が最も進んだ段階)が2と3の進行がん患者で、胃を手術で切除した1000人余。このうち約半数の患者には手術後に何もせず、残りの半数にはを1年間服用してもらった。
 その結果、抗がん剤治療を受けた群は、手術後3年の生存率は80?5%で、手術単独群の70?1%を10ポイント上回った。死亡の危険性は手術だけの群より32%低かった。副作用は食欲不振が最も多く(6%)、重いものは少なかった。
胃がん手術後の抗がん剤治療(術後補助化学療法)は、再発予防を目的に以前から多くの医師が行ってきた。しかし、これまで大規模な臨床試験では有効性が証明されず、胃がんの専門医の間では実施しない流れになっていた。
 米国で結果を発表する主任研究者でがんセンター病院副院長「非常に画期的な結果だ。不安と後ろめたさを抱いてこの治療法を行ってきた医師も多いが、今後は標準治療になり、自信を持って勧められる」と話している。
抗がん剤を使って、癌を縮小させたり癌を消滅させたりする治療法を化学療法といいます。
化学療法は化学物質を使ってがん細胞を攻撃しますので、全身に転移してしまった癌の増殖を抑えたり、癌を縮小させるには便利なようです。
入院していた病院でも、内科ではよく抗がん剤で毛髪が抜けた患者さんを見かけたそうです。
ところで、製薬会社のWEBサイトで開発中の医薬品を覗いてみると、案外と化学療法(抗がん剤)の副作用を抑えるような薬の開発も進んでいたりします。
確か、化学療法中に起こる強い吐き気を緩和させたりするタイプのお薬だったと思います。
肝臓癌による死亡率が上昇している理由は、一つは肝硬変の治療が進歩したことが挙げられます。かつては、肝硬変の合併症である肝不全や食道静脈瘤で死亡する人が多かったのですが、治療法の進歩により、そうした肝臓癌になる以前の死亡例が少なくなってきました。その分、肝臓癌まで進行する人が増え、その結果、肝臓癌による死亡者数が増加したと考えられます2.肝臓癌を見つける場合:検査技術の進歩により、小さな癌も発見できる
 肝臓癌を正確に診断するためには、血液検査(腫瘍マーカー)、画像検査、腫瘍生検などの検査が行われます。これらをうまく組み合わせることで、早期発見が可能です。
血液検査
  血液中の腫瘍マーカーを調べる検査です。ただし、こうした腫瘍マーカーは、癌がでな

胃がん患者


くても増加することがあるので、これだけでは肝臓癌と診断するわけにはいきません。
画像検査
  
胃がん患者


最近、特に進歩が著しいのが、画像検査です。20年ほど前は、肝臓癌は子どもの頭ぐらいの大きさになって、ようやく発見されることが多かったのですが、最近は、画像検査によ


胃がん患者


り、直径1cm以下の癌も発見できるようになっています。
  ただし、それぞれの検査には特徴があり、どの検査でもすべての癌が見つかるわけではあ

胃がん患者


りません。いくつかの検査を組み合わせて行うことで、より正確な診断が可能となります。
超音波検査:体の外から体内に向けて超音波を当て、反射してくる超音波を画像にする検


胃がん患者


査です。
CT(コンピュータ断層撮影)検査:エックス線撮影とコンピュータを組み合わせた画像検

胃がん患者


査で、体内を輪切りにした断層画像が得られます。造影剤を用いることで、さらに感度を高めることができます。


胃がん患者

MRI(磁気共鳴画像)検査:体外から強い磁気をかけて、縦、横、斜めなど、さまざまな方向かの断層画像を得られます。

胃がん患者


血管造影検査:肝動脈に造影剤を入れ、エックス線撮影を行います。肝臓内の小さな変化をとらえ


胃がん内視鏡手術

乳房超音波
超音波により、乳房の病変を検査する方法です。乳房超音波は、医師の触診だけでは発見できないしこりや、しこりの良性?悪性の診断に用いられています。乳腺の発達した人や、若年者の検査に適しています。
細胞診
子宮頸部の粘膜を採取し、がん細胞の有無や、その癌細胞の種類(組織型)を知ることができます。この検査によって、子宮頸がんの診断ができます。ただし、生理中の場合、十分な検査ができない場合がありますので、その場合は、後日、改めて検査を実施させて頂きます。
MRIで見た画像
MRI検査機器
MRIとは、Magnet Resonance Imaging(磁気共鳴像)の略です。MRIは磁場と電波を使って、体内に豊富に存在するプロトン(水素原子核)に共鳴現象をおこさせて体内を画像化して観察する方法です。MRIは脳?脊髄、骨軟部、骨盤のがんの診断に優れています。当センターでは、子宮がんや卵巣がんの検診に用いています。MRI検査は大きな磁石の中に入って検査が行われるため、体内金属の有無などにより検査ができないことがありますので、ご了承願います。下記の金属を装着されている方や詳細が不明の方は、検査をできるだけ安全確実に行うために、治療を行った医療機関で確認して下さい。
1.検査ができない方
ペースメーカー、金属製の心臓人工弁、除細動機(ICD)、人工内耳?中耳、脳脊椎刺激電極、体内埋め込み式のインシュリンポンプ、磁石式の人工肛門を装着されている方、冠状動脈等に磁性体のステント挿入後2ヶ月未満の方
2.検査実施前に確認が必要な方:体内金属の材質により、検査ができない場合があります。
脳動脈クリップ、人工弁、人工関節、骨固定金属、子宮内金属、血管や管腔臓器内の金属(フィルター、ステント、コイルなど)歯内補填物(インプラント)、義眼、外傷などによる体内異物がある方
3.その他の注意
1) 禁煙パッチ(ニコチネルTTS)、ニトログリセリン貼付剤(ニトロダームTTS)を使用している方は、薬剤に使用している金属が発熱し、やけどするおそれがありますので、あらかじめ貼がしていただきます。
2) 妊娠中もしくは妊娠の可能性のある方は検査をお受けになることはできません。
検査時に体内金属の有無、種類などを確認させて頂きます。
腫瘍マーカー
当センターの総合検診では、男性にはPSA、CA19-9、CEA、女性には、CA125、CA19-9、CEAの検査を行っています。PSAは前立腺がん、CA125は卵巣がん、CA19-9は膵臓がん、CEAは全身を対象とした非特定部位の腫瘍マーカーです。
腫瘍マーカーとは、がん細胞の目印(マーカー)になる物質の総称です。いいかえると「がん細胞がつくる物質、またはがん細胞と反応して体内の正常細胞がつくる物質のうちで、それらを血液や組織、排泄物(尿、便)などで検査することが、がんの診断または治療の目印として役立つもの」と定義することもできます。人にできるがんのすべてをカバーする腫瘍マーカーはありませんし、適当な腫瘍マーカーのないがんも少なくありません。血液の腫瘍マーカー検査だけで早期がんを診断することはできません。そのため、当センターが画像診断との組み合わせによる検診を行っています。
PETで見た画像
PET検査機器
PETとは、Positron Emission Tomography(陽電子放射断層撮影)の略で、ポジトロン(陽電子)を放出するアイソトープ(放射線同位元素)で標識された薬剤(PET製剤)を注射し、その体内分布を特殊なカメラで映像化する新しい診断法です。細胞の活動性を画像化するため、悪性腫瘍の性質(悪性度)診断や転移?再発巣の診断、あるいは治療効果判定に有用性が高い検査です。
検査はまず静脈注射をした後、薬剤が全身に分布するまで約1時間ほど待ちます。その後はPETカメラのベッドに寝ているだけです。カメラはCTの装置に似ていますが、大きな音もせず、狭くもありません。撮影時間は30~60分程度で、この間は安静にしていただきます。
X線は、バリウム(造影剤)を注入してX線撮影を行う検査です。検査の前日に、大腸に食事などの残渣が残らないように、検査食と下剤をとっていただきます。大腸の中に、便などが残っていると、詳細な観察が不可能になるからです。検査の当日朝は絶食となります。肛門から、バリウムを注入するためのチューブを挿入します。チューブから、バリウム空気を注入して、肛門から、直腸、S状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸、盲腸までのX線写真を撮影し、がんやポリープなどの病変がないかどうかを確かめます。
腹部超音波検査の様子と腹部画像
腹部超音波
腹部超音波は、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓を観察する検査法です。胃に食物が残っていますと、胃腸が動いたり、ガスがたまっていて、十分な観察ができませんので、検査の当日朝は絶食となります。検査は腹部にゼリーをぬり、端子をあてて様々な方向から、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓を観察し、がんやポリープなどの病変がないかどうか確かめます。ただし、肥満の方は、膵臓の観察が十分にできない可能性があります。
CTで見た胸部画像
CT検査機器
胸部ヘリカルCTは、小さな肺がんを発見するのに有効な検査です。検査は寝台に横になり息を止め、X線を用いて撮影します。一回の息止めで肺全体を連続的に撮影することが可能で、ミリ単位で画像を作成します。肺がん以外に他の呼吸器や循環器など胸部の病気を見つけることが可能です。
喀痰細胞診
気管支,肺から喀出される痰を顕微鏡下で観察することにより、がん細胞の有無や、そのがん細胞の種類(組織型)を知ることができます。特に喫煙者などに発生する太い気管支の扁平上皮癌などは、胸部レントゲン写真に異常陰影を生ずる前にこの検査で診断をつけることができることがあります。ただし、この検査ではがんがどこにあるかを知ることはできないので、気管支鏡などの検査がこの後に必要となります。
乳房視?触診
医師が、乳房を診察し、しこりの有無を判断する検査です。触診で発見できるものは、ある程度の大きさのあるしこりに限られています。
マンモグラフィ(X線検査)
マンモグラフィとは、乳房X線撮影のことで、非常に低い電圧で発生させたX線で撮影します。医師の触診だけでは発見できないしこりを診断することができます。特に、石灰化のある乳がんの発見に適しています。この他、乳腺症?乳腺線維腺腫などが診断できます。
超音波で見た画像
乳房超音波
超音波により、乳房の病変を検査する方法です。乳房超音波は、医師の触診だけでは発見できないしこりや、しこりの良性?悪性の診断に用いられています。乳腺の発達した人や、若年者の検査に適しています。
細胞診
子宮頸部の粘膜を採取し、がん細胞の有無や、その癌細胞の種類(組織型)を知ることができます。この検査によって、子宮頸がんの診断ができます。ただし、生理中の場合、十分な検査ができない場合がありますので、その場合は、後日、改めて検査を実施させて頂きます。
MRIで見た画像
MRI検査機器
MRIとは、Magnet Resonance Imaging(磁気共鳴像)の略です。MRIは磁場と電波を使って、体内に豊富に存在するプロトン(水素原子核)に共鳴現象をおこさせて体内を画像化して観察する方法です。MRIは脳?脊髄、骨軟部、骨盤のがんの診断に優れています。当センターでは、子宮がんや卵巣がんの検診に用いています。MRI検査は大きな磁石の中に入って検査が行われるため、体内金属の有無などにより検査ができないことがありますので、ご了承願います。下記の金属を装着されている方や詳細が不明の方は、検査をできるだけ安全確実に行うために、治療を行った医療機関で確認して下さい。
1.検査ができない方
ペースメーカー、金属製の心臓人工弁、除細動機(ICD)、人工内耳?中耳、脳脊椎刺激電極、体内埋め込み式のインシュリンポンプ、磁石式の人工肛門を装着されている方、冠状動脈等に磁性体のステント挿入後2ヶ月未満の方
2.検査実施前に確認が必要な方:体内金属の材質により、検査ができない場合があります。
脳動脈クリップ、人工弁、人工関節、骨固定金属、子宮内金属、血管や管腔臓器内の金属(フィルター、ステント、コイルなど)歯内補填物(インプラント)、義眼、外傷などによる体内異物がある方
3.その他の注意
1) 禁煙パッチ(ニコチネルTTS)、ニトログリセリン貼付剤(ニトロダームTTS)を使用している方は、薬剤に使用している金属が発熱し、やけどするおそれがありますので、あらかじめ貼がしていただきます。
2) 妊娠中もしくは妊娠の可能性のある方は検査をお受けになることはできません。
検査時に体内金属の有無、種類などを確認させて頂きます。
腫瘍マーカー
当センターの総合検診では、男性にはPSA、CA19-9、CEA、女性には、CA125、CA19-9、CEAの検査を行っています。PSAは前立腺がん、CA125は卵巣がん、CA19-9は膵臓がん、CEAは全身を対象とした非特定部位の腫瘍マーカーです。
腫瘍マーカーとは、がん細胞の目印(マーカー)になる物質の総称です。いいかえると「がん細胞がつくる物質、またはがん細胞と反応して体内の正常細胞がつくる物質のうちで、それらを血液や組織、排泄物(尿、便)などで検査することが、がんの診断または治療の目印として役立つもの」と定義することもできます。人にできるがんのすべてをカバーする腫瘍マーカーはありませんし、適当な腫瘍マーカーのないがんも少なくありません。血液の腫瘍マーカー検査だけで早期がんを診断することはできません。そのため、当センターが画像診断との組み合わせによる検診を行っています。
PETで見た画像
PET検査機器
PETとは、Positron Emission Tomography(陽電子放射断層撮影)の略で、ポジトロン(陽電子)を放出するアイソトープ(放射線同位元素)で標識された薬剤(PET製剤)を注射し、その体内分布を特殊なカメラで映像化する新しい診断法です。細胞の活動性を画像化するため、悪性腫瘍の性質(悪性度)診断や転移?再発巣の診断、あるいは治療効果判定に有用性が高い検査です。
検査はまず静脈注射をした後、薬剤が全身に分布するまで約1時間ほど待ちます。その後はP
ETカメラのベッドに寝ているだけです。カメラはCTの装置に似ていますが、大きな音もせず、狭くもありません。撮影時間は30~60分程度で、この間は安静にしていただきます。X線は、バリウム(造影剤)を注入してX線撮影を行う検査です。検査の前日に、大腸に食事などの残渣が残らないように、検査食と下剤をとっていただきます。大腸の中に、便などが残っていると、詳細な観察が不可能になるからです。検査の当日朝は絶食となります。肛門から、バリウムを注入するためのチューブを挿入します。チューブから、バリウム空気を注入
して、肛門から、直腸、S状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸、盲腸までのX線写真を撮影し、がんやポリープなどの病変がないかどうかを確かめます。
腹部超音波検査の様子と腹部画像
腹部超音波

腹部超音波は、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓を観察する検査法です。胃に食物が残っていますと、胃腸が動いたり、ガスがたまっていて、十分な観察ができませんので、検査の当日朝は
絶食となります。検査は腹部にゼリーをぬり、端子をあてて様々な方向から、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓を観察し、がんやポリープなどの病変がないかどうか確かめます。ただし、肥満
の方は、膵臓の観察が十分にできない可能性があります。
CTで見た胸部画像
CT検査機器
胸部ヘリカルCTは、小さな肺がんを発見するのに有効な検査です。検査は寝台に横になり息

胃がん内視鏡手術

を止め、X線を用いて撮影します。一回の息止めで肺全体を連続的に撮影することが可能で、ミリ単位で画像を作成します。肺がん以外に他の呼吸器や循環器など胸部の病気を見つける

胃がん内視鏡手術

ことが可能です。
喀痰細胞診
気管支,肺から喀出される痰を顕微鏡下で観察することにより、がん細胞の有無や、そのが

胃がん内視鏡手術


ん細胞の種類(組織型)を知ることができます。特に喫煙者などに発生する太い気管支の扁平上皮癌などは、胸部レントゲン写真に異常陰影を生ずる前にこの検査で診断をつけること

胃がん内視鏡手術

ができることがあります。ただし、この検査ではがんがどこにあるかを知ることはできないので、気管支鏡などの検査がこの後に必要となります。

胃がん内視鏡手術

乳房視?触診
医師が、乳房を診察し、しこりの有無を判断する検査です。触診で発見できるものは、ある

胃がん内視鏡手術

程度の大きさのあるしこりに限られています。
マンモグラフィ(X線検査)

胃がん内視鏡手術

マンモグラフィとは、乳房X線撮影のことで、非常に低い電圧で発生させたX線で撮影します。医師の触診だけでは発見できないしこりを診断することができます。特に、石灰化のあ

胃がん内視鏡手術

る乳がんの発見に適しています。この他、乳腺症?乳腺線維腺腫などが診断できます。
超音波で見た画像