徴がある一方で、食道がんになっているところはルゴールに染まらず、白い粘膜としてはっきりと観察できるのです。
最終診断は、そのルゴールに染まっていない細胞組織を少し採って調べ、顕微鏡を使ってがん細胞を証明するのです。
食道がんが発見されたら、さらにCTスキャンや超音波(エコー)検査などにより、がんの進行度を調べ、その進行度に応じた治療方法を決定します。
食道がんの治療法は?
日本では以前より食道がんに対し、外科手術が治療の第一選択であり、主流でした。外科手術は患者さんの肉体的、精神的にきわめて大きな負担を与えてきました。
しかし最近では、外科手術も手技の改良や進歩、術後管理の発展により改善されつつあります。またがんを治すだけでなく、治療後の患者さんの生活の質の向上(QOLともいいます)まで考慮した、各種新しい治療法も開発されています。
これらの治療法をうまく組み合わせて食道がんを治す時代に入っています。したがって現在では、患者さん一人ひとりにあった、合理的な治療法を選択することが要求されていると言っても過言ではありません。
それでは代表的な食道がんの治療法を紹介します。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
粘膜固有層までにとどまっている食道がんは、通常、転移がみられないので、内視鏡を使ってがんを切除すれば治すことができます。
したがって、早期がんで一定の大きさ以内(通常3?以内)であれば、EMRが第一選択であり、最近では確立した標準治療として広く行なわれています。この手技は比較的容易ですし、食道が残るので、患者さんに与える影響も最小限度ですみます。
実際にEMRを施行しているところを図5に示しました。EMRにもいろいろな方法がありますが、これはオーバーチューブ法(EEMR-t)といいます。
簡単に説明すると、まずルゴール染色でがんの範囲を明らかにして、がん病巣の粘膜下層に生理食塩水を注入してふくらませ、チューブ内に病巣を吸引し、金属製の輪で絞めつけて通電し、切除します。
?外科手術
食道がん治療の中心は、現在でも外科手術です。粘膜下層より深部に達した食道がんでは、外科手術が第一選択となります。
外科手術は、がん病巣部を含めた食道の切除(胸部および腹部食道を切除します)と、広範囲のリンパ節摘出と、主に胃を用いた再建を行ないます。したがって、外科手術には十分な体力が必要で、手術に耐えられることが要求されます。
高齢な方(80歳以上)やほかに大きな病気を持っている場合、手術が不可能なこともあります。
最近では、外科手術の患者さんへの過大な影響を軽減するために、内視鏡(胸腔鏡といって胸のなかにカメラを挿入する)を使って傷を小さくする手術手技も開発され、行なわれています。
?抗がん剤治療と放射線治療
さまざまな理由で外科手術が不可能な場合や、再発転移を予防する治療法として、抗がん剤治療や放射線治療を選択します。
食道がんは、他の消化器がんと比べ、抗がん剤や放射線治療の効果が高いので、以前から広く行なわれてきましたが、最近ではより効果的な方法の開発もあり、有力な治療手段の1つとなってきました。
抗がん剤にはいろいろな副作用もあるので慎重に投与しますが、最近では副作用が少なく、がん細胞への効果の高い方法を選択しています。
食道がんにならないためには
食道がんになる危険性が高い項目をあげると、次のとおりです。
?55歳以上の男性。
?喫煙者…とくにたばこ1日20本以上。
?飲酒者…とくに飲酒1日3合以上。あるいは強い酒をそのまま飲む。アルコールを飲む機会の多い接客業の女性など。
?熱い食べものや辛い食べものが好きな人。
?咽喉頭がん、胃がん、肺がん、大腸がんなどにかかったことがある。
?がんの家系…両親と兄弟のなかに2人以上のがん患者がいる。
?食道に病変がある…逆流性食道炎、腐食性食道炎、食道アカラシア、バレット食道など。
以上7項目をあげましたが、とくに注意すべきことは、たばことアルコールです。したがって、食道がんを予防するためにしていただきたいことは以下の3点です。
?禁煙。
?過量の飲酒をしないこと。1日2合以下で、毎日は飲まないこと。アルコール濃度の高い種類のお酒を避けること。
?食道の粘膜が荒れるような熱いもの、辛いもの、硬いものは避けること。
早めにみつけるためには
以上のような点に注意しても、食道がんの発生を100%防ぐことは不可能です。したがって早期発見がきわめて重要となります。
ふだんから、地域での検診やかかりつけの病院での定期検査で、年1回は内視鏡(胃カメラ)検査を受けることが肝要です。また、前述したような自覚症状に気づいたら、我慢せず早めに病院を受診し、検査を受けてください。
もし、ルゴール散布による色素内視鏡検査を行ない、ルゴールに不染な白色の粘膜が5?以下であれば、がんの可能性は低いのですが、1?以上だとがんの可能性が高くなります。
微小な不染粘膜が発見された場合は、少なくとも6カ月後の再検査が必要となります。
食道がんは悪性度の高いがんの1つですが、最近の医学の進歩により食道がんの治療成績は飛躍的に改善してきました。早期がんであれば完治することも可能ですが、進行すればするほど治療も困難となります。
とくに喫煙者、アルコール多飲者の人は年1回の内視鏡検査(胃カメラ)を必ず行なえば、早期発見と早期治療に結びつくと考えられます。
がんでの死亡率
日本人の3人に1人はがんで死亡しているといわれるくらい、日本人の死亡率として
多い病気です。
その中でもとくに、食道がんというのはやっかいながんの1つです。
手術する際にも食道に最新の注意が払われなくてはいけません。
なので、食道がんでの死亡率を減らすために、今自分が出切ることを精一杯やっておょう。
当サイトでは、食道がんの初期症状から詳しく解説し、その治療方法まで述べていきます。
その1つ1つを十分に理解しながら、読み進めていっていただければ幸いです。
食道がんでの生存率
食道がんは上皮に出来るがんであると言われていて、50歳から60歳の年齢で多く、10対1の割合で男性に発症しやすいと言われています。
食道がんの生存率について皆さんは気になるのではないでしょうか。
どんな病気でも、やはり病気は【死】にもつながるイメージがありますので、生存率は気になります。そこで生存率についてちょっと調べてみました。
食道がんにかかった方の生存率ですが、残念なことに【5年以上の生存率は5%】と少ないものになっています。
食道がんにかかって1年以内の死亡率はとても高い病気なのです。
食道がんにかかると何故こんなにも生存率が悪いのでしょうか?答えは単純なものでした。
食道がんは、やはり【ガン】と付くだけあって悪性のものですし、特に食道がんは早期発見が難しいのです。
食道がんが見つかった人の殆どが、中期以降の症状で発見されています。初期症状では殆どの人が見落として気がつかない病気なのです。
そのために、生存率が悪くなっている状態で発見されてしまうということになるのです。
食道がんの生存率として低い確率を述べましたが、症状の進行具合によっては、5年以上の生存率にも変動があるようです。
食道がんだからと、人生を捨ててしまうような落胆を起こさずに、少しでも自分の生存率を上げるために治療に専念するのが良いと思います。
食道がん(75)が食道がんを発症したのはご存知でしょうか?
言えばTVドラマ?必殺仕事人」などでも有名な俳優さんで、TVに出なくなると寂しさすら覚えます。
食道がんであるとわかったのは、2月頃の体調の違和感からだったそうです。
2月に?喉の調子がおかしい、食事が喉を通りにくい?ともらしていたそうです。
仕事が一段楽した翌3月に検査を受け、翌月の4月に、担当した医者から?腫瘍が見つかった?と言われたそうです。、今年6月に東京明治座で?剣客商売?の公演を控えていましたが、食道がんであると告げられたために降板が決まったそうです。
食道がんであるとわかっても6月の公演には出演するとしていましたが、担当医者での勧めで、食道がんの治療に専念することを決めたそうです。
食道がんの治療は放射線と投薬で行い、食道がんの治療結果次第で手術するかどうかの判断をするそうです。
食道がんは、手術を受ければ早期に退院ができ、1ヶ月もあれば復帰できるようになるそうです。
現在食道がん治療で大阪の病院に入院しているそうで、夏には完全復帰を目指しているそうです。
食道がん
食道がんは近年になって生存率が高くなったがんの一つだ。食道がん全体の5年生存率は約15~35%で、20年前の10%以下に比べてかなり改善されている。手術と並んで、化学療法と放射線療法を併用する化学放射線療法も注目されてきた。優れた治療実績のある病院はどこなのか。
東海大学病院(神奈川県) 内視鏡治療の5年生存率が97%越す
東海大学病院の消化器外科は、食道がんの治療数が年間約200例、累計2400例を超え全国トップクラスの症例数を誇る。
がんが粘膜内にとどまる早期がん(粘膜がん)では内視鏡的粘膜切除術(EMR)を年間70~80例、がんが粘膜上皮を越えて粘膜下層に入った1~3期では手術を年間80~90例、さらに進行して周囲の臓器に転移した場合では化学放射線療法を含む治療を年間約40例行う。
特に早期がんの内視鏡治療では88年にチューブを用いたEEMRチューブ法を開発した
ことで知られる。
「がんを含んだ粘膜をチューブ内に吸引して切除しやすく工夫したのが、EEMRチューブ法です。簡単にできる治療法なのでかなり普及しています。89年に本格的に開始し、これまで820~830例に治療しています。EEMRチューブ法を含む内視鏡治療の5年生存率は97.2%で全国トップです」と幕内博康教授。
治療時間は15~30分。入院期間は3日間。退院後、半年ごとに検査を行い、早期なら何度でも治療できる。現在、がんが粘膜下層の表層にあって、リンパ節転移のない場合(1b期)にもEEMRチューブ法を行う。
大阪市立大学病院(大阪府) 胸腔鏡手術数は全国トップクラス
大阪市立大学病院の第2外科では、他臓器への浸潤や遠隔転移のない胸部の食道がんに対して胸腔鏡手術を行っている。96年からこれまでに約170例の治療を行い、胸腔鏡手術数では全国トップクラスだ。
胸腔鏡手術とは胸部に小さな穴を数カ所開け、そこから小型ビデオカメラや手術器具を挿入して、モニターに映し出された映像を見ながら、食道を切除したり、リンパ節を取り除く手術法である。同病院では日本内視鏡外科学会の技術認定を受けた医師が胸腔鏡手術を行う。
「さまざまな手術器具を開発して手技を改良した結果、通常の食道がんの開胸手術と同じ時間で完了し、合併症も少なく、安全です。また開胸手術との治癒率にも差はありません」と大杉治司助教授。
通常の開胸手術では胸部を開いて食道を切除し、同時に腹部と頚部(けいぶ)も開いて、リンパ節を取り除く大手術となる。
「胸腔鏡手術では胸の傷が小さいだけでなく、カメラで術野が拡大されて見えるため、より精度の高い手術が可能です。出血量も少なく、完全無輸血で行っています」(大杉助教授)
術後にマラソンを楽しむ患者もいるという。
●国立がんセンター東病院(千葉県) 科学放射線療法で日本の中心的役割を果たす
国立がんセンター東病院内科は、92年頃から食道がんに対する化学放射線療法を本格的にスタートさせ、日本の中心的役割を果たす。現在、年間約200例に行っている。食道がんの化学放射線療法は、放射線を1回1.8グレイずつ合計28回行う。同時に、5―FUとランダかブリプラチンの2種類の抗がん剤を併用する。
「がんが粘膜下層まで入った1期に対する放射線化学療法の2年生存率は93%で、手術に匹敵する治療成績が得られています」と大津敦部長。
また、食道がんの2~3期にも化学放射線療法を積極的に行っている。
「国内の臨床試験では、がんが完全に消失した比率は68%です」(大津部長)
ただし、化学放射線療法でがんが完全消失した人の40%近くは再発する。その場合、内視鏡的粘膜切除術、レーザーを用いた光線力学的治療、手術のうちから適切な治療法を選択するという。こうした再発治療を加えることで、手術にほぼ匹敵する治療成績が得られているのだ。
【病院名?診療科?医師名治療方針?特徴】
恵佑会札幌病院 消化器外科(北海道)
年間の食道がん患者数は例。内科、外科、耳鼻咽喉科、放射線科、形成外科、病理が一団となって医療を行っている
国立がんセンター東病院 内科
((千葉県)
化学放射線療法を積極的に推進。1期、2~3期の臨床試験で手術に匹敵する成績。手術不能の4期にも多数の臨床試験を実施?計画
国立がんセンター中央病院 食道外科 一部長
(東京都)
04年の治療数333例(うち手術135例)。外科、内科、放射線科、診断部門で合同協議。患者の意思を尊重、科学的根拠をもとに治療決定
大学順天堂医院 消化器外科
(東京都)
食道がん切除手術は年間100~120例。進行がんには精緻なリンパ節郭清を行う。早期のものには内視鏡治療を積極的に行っている
東海大学病院 消化器外科 幕内博康教授(院長)
(神奈川県)
合計症例数は2400例を超えて全国有数。術後の5年生存率は内視鏡治療は97.2%、手術では62.5%で、いずれも全国トップ
愛知県がんセンター中央病院 胸部外科
(愛知県)
進行度に応じた的確な標準治療を提供。手術は術式、術中?術後の管理の工夫で負担の軽減
を図り、好成績。最先端の臨床試験も実施
大阪市立大学病院 第2外科
(大阪府)
胸腔鏡手術数で全国トップクラス。通常の開胸手術と同等の治癒力があり、良好な成績。胸
部の傷が小さく、術後のQOLが高い
大阪府立成人病センター 消化器外科
(大阪府)
早期には内視鏡治療、進行には集学的治療を行い好成績。年間手術数70例。術後の嚥下機
能などのQOL保持を重視した手術を行う
大阪市立総合医療センター 消化器外科 (大阪府)
低侵襲手術として胸腔鏡手術300例。胸部操作、腹部操作とも内視鏡下で行う。内視鏡下の術野拡大効果でより精緻な手術が可能
大学病院 外科
(福岡県)
診断から内視鏡的粘膜切除、光線力学療法、手術(内視鏡下手術を含む)、化学放射線治療、緩和医療まで、あらゆる病態に対応
食道とは、食道がんとは
食道は口から入った食物や液体を胃にとどける運搬路です。食道はその大部分は胸の中にあって、長さ約25cm、幅約2cmの細い管で、食物が通過しているとき以外は、内腔はほとんど閉じた形になっています。
食道がんの約90%はいちばん長い胸部食道に発生します(図1)。
また食道がんのほとんどは粘膜上皮から発生する扁平上皮がんで、そのうち粘膜下層までに
とどまっているものを表在がん(とくにリンパ節転移のないものが早期がん)といい、筋層まで達したものを進行がんといいます(図2)。
最近では、内視鏡などの診断技術の進歩により、無症状の比較的早期な食道がんが発見される機会が増加しています。
わが国における食道がん罹患数は90年で男性8040人、女性1619人で男女比5対1で男性に多く、年齢層では男性60歳代、女性70歳代にピークがあります。
死亡率はほぼ横ばい状態で、人口10万人あたり80年は男性10人、女性2人、97年も男性10人、女性1?4人となっています。
しかし近年、診断技術のみならず手術術式や術後管理の進歩、さらに有効な治療法の開発より、食道がんの治療成績も飛躍的に向上しています。ですから早期発見、早期治療がきわめ
て重要です。食道がんの自覚症状は
食道がんの自覚症状として最も多いものは、ものを飲み込んだときのつかえ感です。これ
は、水やお茶などの液体は飲み込めますが、ご飯、肉や魚などの固形物がとおりにくいような症状のことです。
進行がんではより強く症状がでることがあるので、早めに病院を受診する必要があります。
その他に比較的多くみられる症状は、嚥下障害(うまく飲み込めない)、胸の不快感、胸
スキルス胃がん闘病
痛、吐きけや嘔吐、食欲低下、体重減少、声のかすれ、胸焼けなどです。何か気になる症状があれば、我慢せずに病院を受診することをお勧めします。
スキルス胃がん闘病
また、とくに表在がん(早期がん)は、自覚症状がない段階で発見される患者さんが多いのも、食道がんの特徴です。これは検診、定期検査や他の病気の検査中に偶然みつかる場合が
スキルス胃がん闘病
多いようです。
どうやって食道がんを発見するか
スキルス胃がん闘病
食道がんを発見する方法として、代表的なものはレントゲン検査と内視鏡検査です。
レントゲン検査は、バリウムを飲んでレントゲンを撮る食道造影検査です。図3の造影写真
スキルス胃がん闘病
にみられる約4?大のポリープようの病変が食道がん(表在がん)です。造影検査の診断は進行がんでは比較的容易ですが、早期がんでは難しいことがよくあります。したがって、確定
スキルス胃がん闘病
診断には内視鏡検査が必要となってきます。
内視鏡検査は発見に一番有力な検査です。図4は内視鏡写真です。
スキルス胃がん闘病
左側は通常の観察で発見された白色のポリープようの食道がんです。右側はルゴールという色素を散布した写真で、白色域が広がっているのがわかります。この白色域全部が食道がん
スキルス胃がん闘病
です。
このように、内視鏡検査では、正常な食道粘膜はルゴールに反応して黒く染まるという特
胃がん闘病記
血液から脳への薬物移行を制限する血液?脳関門という特殊な性質があるために、血液中に投与した薬が脳腫瘍に十分に行き渡りません。
脳腫瘍の細胞自体が薬剤に抵抗性を有しています。
発達期にある脳が、治療手段である放射線や薬剤によって障害されやすいために、治療に制限があります。また、脳の解剖学的構造は複雑であり、外科的治療が困難です。
3. 発達期の脳の特徴 脳腫瘍の治療を理解する上で、発達期の脳の特徴を理解することが重要です。こどもの脳は急速に発達しています。発達が著しいことは、頭の大きさを示す頭囲曲線の推移を見れば一目瞭然です(図1)。この間に、神経細胞は軸索を伸ばしたり、他の神経細胞との間にシナプスを形成したりして大きくなります。また、神経細胞から出る電線に相当する軸索の周囲を、ミエリンという物質が何重にも取り囲む、髄鞘化という過程が進行します。このような時期に放射線照射が行われると、将来様々な脳障害を生じる可能性が高くなることが知られています。一方、可塑性(脳障害からの回復力)が大きいという利点もあり、しばしば驚異的な神経機能の回復?発達を示します。
4. 脳腫瘍の種類 脳腫瘍とは脳に出来た腫瘍の総称であり、一つの腫瘍を示すものではなく、脳に存在する様々な細胞から腫瘍が発生します。脳の中には、まず、神経細胞がありますが、分裂能を持たない細胞のため腫瘍が生じることは稀です。一方、神経細胞と神経細胞の間に膠(にかわ)のように存在する、神経膠細胞(しんけいこうさいぼう)は、様々な刺激によって分裂する能力を持つこと、また数が多いことから、高頻度に腫瘍を形成します。神経膠細胞から生じる一群の腫瘍を神経膠腫(グリオーマ)と呼びます。グリオーマには、星状神経膠細胞、乏突起神経膠細胞などの種類があり、それぞれ異なった性質の腫瘍が発生します。また、それぞれのグリオーマの悪性度によってもグレード1から4まで(高いほど悪性)分類されるため、グリオーマ一つをとっても、実に様々な病理診断が下されることになります。病理診断は手術によって摘出した腫瘍組織を薄い切片にして、様々な染色法を加えて病理専門医が決定します。治療はこの病理診断に基づいて成されるため極めて重要です。
去ることもあります。
手術できない場合は動脈塞栓術を行います
IV期は膀胱?直腸に浸潤しているか、肺?肝臓?骨などに遠隔転移がみられる段階です。
がんの進行にともなう症状
がんの進行にともなって不正性器出血や、帯下の増加をみるようになります。また、がん組織の壊死と腐敗菌の感染のための水様性?血性?膿性の帯下が増え、悪臭を発するようになります。がんが膀胱粘膜に浸潤すると頻尿、血尿や下腹部痛がみられ、尿管(腎臓と膀胱を結ぶ管)が腫瘍で圧迫されると、腎臓からの尿の流出が困難になり末期には尿毒症を併発します。
白血球の中のリンパ球の癌
悪性リンパ腫は白血病と同じ全身の癌で、全身のリンパ節や皮膚、目、内臓にも腫瘤を作ります。
血液検査と生検でわかる癌
首やその周辺、脇の下、足の付け根のリンパ節が、痛みも無く、1ヶ月以上に渡り腫れている場合。または他の臓器に腫瘤が出来た場合に、血液検査や、画像、リンパ節の組織をとる生検で、発見されます。
るものなのです。
免疫の低下という言葉がよく聞かれます。免疫の低下による~。免疫が下がると良くない事が沢山起きるらしいのです。
免疫力を弱めてしまう最大の要因はストレス
ストレスがたまると副腎皮質刺激ホルモンが大量に分泌され、副腎はコルチゾールというホルモンを分泌します。そのコルチゾールがリンパ球にくっつくと、リンパ球は大幅に免疫力を低下させてしまうのです。どうすれば免疫力を高めることができるのでしょうか?
おもしろい話
「笑いが免疫力を高める」ことが実験で証明されています。
笑う前と後で身体の変化を調査すると、血液中の免疫細胞の働きが高まることが分かっています。
1964年、当時、不治の病とされていた「膠原病」を、コメディーなどを見て笑うことで治してしまったアメリカの雑誌編集長の話も当時大いに話題になり、その後、笑いと免疫力との関係が次第に明らかになってきました。
だとすると ガンと宣言され、「絶望してしまう笑えない人」と「治るという希望を持ち、笑って生きる人」。 当然後者の方が治る確率は高くなるでしょう。
希望を持つということでその人の免疫力は必ず上がるはずですから。そもそもいつもニコニコすごす人と、ストレスためて生活する人。どちらが病気になりやすいか? 答えは明白です。
が、世の中は明白ではありません。
ストレスを受けずに生きていくなんて可能でしょうか?
要は、いかにストレスをためず、日々、いかに発散できるかです。好きな音楽を聴いてリラックスするのもよし、ゆっくりとお風呂に入るのもよし。また休日には楽しい気分でウォーキングするなど、適度な運動もいいでしょう。
腫瘍マーカーとは、体内でがん細胞が作り出す特有の物質(糖たんぱく質やホルモン、酵素など)またはがん細胞と反応して正常細胞が作り出す物質のことです。
いわば、がん細胞が体内にあることを示す目印(マーカー)というわけです。
これらの物質は、血液中や排泄物(尿、便)中に流れ出します。したがって、血液中や尿中などに腫瘍マーカーが含まれているかどうかを調べることによって、体内にがん細胞があるかどうかを診る一つの目安となります。一般的に腫瘍マーカーは、患者さんの血液を検査することによって調べます。
腫瘍マーカーは、腫瘍細胞だけでなく正常細胞でも作られますので、健常な人体内にもわずかに存在します。
また、悪性腫瘍(がん)だけでなく、良性の疾患でも上昇することがあります。
検査で腫瘍マーカー値が上昇したからといって、必ずしもがん細胞があると確定することはできません。
また、腫瘍マーカー値は、がんの早期の段階では必ずしも上昇するとは限らないので、
マーカー値が低いからといって、がん細胞が存在しないと確定することもできません。
このように、腫瘍マーカー値は健常な人でもゼロではなく、ある一定の範囲内の値を示します。この状態を「陰性」といいます。そして、体内にがん細胞ができたり、良性の疾患が起きたり、その他の要因によって、値が上昇します。
腫瘍マーカーには「これ以上の値の時は癌である場合が多い」という値があります。これを基準値といい、基準値を超えた状態を「陽性」といいます。また、良性の疾患が原因で基準値を超えた場合を「偽陽性」といいます。
しかし、前にも述べたように、腫瘍マーカー値は様々な要因で上昇するので、基準値を超えたからといって、すぐに何らかの病気であるということはできません。病気があるかどうか、さらに、その病気が癌であるかどうかを確定するには、画像検査や生検など、その他の複数の検査結果から総合的に判断する必要があります。
腫瘍マーカーの内、体内の特定の臓器細胞でのみ作り出されるものがあります。これを「臓器特異性が高い」といいます。例えば、肝細胞がんに対する「AFP」、前立腺がんに対する「PSA」がそれです。
この種の腫瘍マーカーが異常値を示した時には、すぐにその臓器の疾患を診断することができます。
しかし、多くの腫瘍マーカーは複数の臓器で作り出されるため、ある特定の腫瘍マーカー値が上昇したからといって、その臓器と疾患を特定することはできません。
大腸は消化吸収された残りの腸内容物をため、水分を吸収しながら大便にするところです。多種、約2mの長さがあり、結腸と直腸、肛門からなります。小腸から大腸に移行するところに回盲弁があり、盲腸の下端に虫垂突起があります。盲腸から続いて上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸と続き、そして直腸、肛門になります。肛門に近い約20cmを直腸、それ以外の部位を結腸と呼びます。
大腸癌(大腸ガン)とは?
大腸癌とは、この管腔の粘膜面に発生した悪性腫瘍です。
大腸がんは、日本人に増加傾向が著しいがんです。毎年約6万人が罹患し、2015年ごろには胃がんを抜くとの予測もあります。
また、大腸がんによる死亡は、男性では肺がん、肝臓がんに次いで3番目、女性では1番目に多くなると推定されています。男性も女性もほぼ同じ頻度で大腸がんにかかります。60歳
代がピークで70歳代、50歳代と続きます。欧米と比べ、10歳ほど若い傾向があります。5~10%の頻度で30歳代、40歳代の若年者に発生し、若年者大腸がんは家族や血縁者の中に多発
する傾向が認められることがあります。
大腸がんができやすい部位は直腸とS状結腸で、全体の約70%をしめています。特に直腸は全
大腸がんの約50%が発生するほどがんができやすい場所です。2番目に多いのは便が長い間貯留しているS状結腸です。
正確な理由はわかりませんが、一つには、内容物(便)が硬くなってきている部位では粘膜面の細胞の剥がれ落ちる数が多く、その分補強される数も多い(細胞分裂が盛んである)た
めと考えられています。
大腸癌(大腸ガン)の原因
大腸がんの発生には、遺伝的因子よりも環境的因子の比重が大きいと考えられています。食生活の急激な欧米化、特に動物性脂肪や
す。抗癌剤併用の新しい理論に基づいて、治療効果が著しく向上しており、この方法で癌が完全に消えることもあります。肝臓予備能力のある患者さんに限られますが、最近は広く行われています。
現在はこうした治療法が発達し、肝臓癌になっても治療することができます。ただし、効果を上げるためにはやはり定期に検査を受けて、早期発見することが大切になり一般には手術による治療が中心です。
早期であれば内視鏡を使って切除できます。
粘膜下組織に浸潤している場合は病変がある腸管を部分切除します。
さらに化学療法や放射線療法を組み合わせます。
肛門部近くに進行した直腸ガンの場合、人工肛門を使用することもありますが、QOL(生活の質)を考慮し、現在ではできるだけ肛門括約筋を残す温存手術が行われています。
病 状
腸が腫瘍で細くなってくると便そのものが細くなったり、便秘したりします。さらに体重減少、腹痛、腹部膨満、食欲不信、倦怠感がおこります。
アドバイス
QOLを考える!
さて、今後何を基準に考えていけばよいのでしょうか?それは、QOL(生活の質)をいかに守り、暮らしていくことではないでしょうか。
攻撃的な癌治療から、病人を守るディフェンス的な治療へ、そして癌を休眠させ、最終的に共存共生を行い、癌があってもQOLを下げず暮らしていける生活を基準に治療に当たっていくことと考えます。
肝臓がんの発見
C型、B型肝炎 → 肝硬変 → 肝臓がん
または、アルコールの多飲者→ 肝硬変 → 肝臓がん、
およそ9割が肝硬変を経て、発症する病気です。
その他の病状
癌の進行の早さによる体重の減少?体力の低下、神経の転移による背中の痛み、腰痛?腹痛、胆管の狭窄による黄疸(膵頭部癌に限る)、腹膜播種による腹水などが見られます。
胆嚢がんの発見
50~60代で近年増加している癌です。
胆のうは他臓器の後ろに位置し非常に発見されにくく、他の病気で胆のうを摘出したあとに発見されることも有ります。4~7割の高い確率で胆石が確認されます。
他の胆嚢疾患である胆嚢炎や胆石発作などと共通した腹痛、黄疸、腹部腫瘤などが症状として現れます。
診断には、CT、血液検査、MRI、ERCP、生体病理検査、PTCなどが用いられます。
切除に成功した場合の5年生存率は、
I期90%、II期35~45%、III期15~20%、IV期5~7%程度です。
治療法
手術療法
切除が基本であり手術不可の4期に対しては化学療法が行われますが、有効性は低いものです。
胆のう嚢摘出術と、リンパ節郭清。さらに癌の進展に合わせ肝臓の部分切除を行い、更に進展した状態では胃、十二指腸、すい臓、大腸の切除も試みます。
4期で特に切除不可能な場合、化学療法が検討されますが、あくまで肝機能の維持が前提です。ジェムザールが奏功率わずか17.5%(国内第II相試験)かつ1年生存率25%と、良く効く抗癌剤が無いのが実情です。
病 状
自覚症状
他の胆嚢疾患である胆嚢炎や胆石発作などと共通した腹痛、黄疸、腹部腫瘤などが症状として現れます。
転移のルート
リンパ節、肝臓、腹膜など
その他の症状
黄疸、癌の進行による体重の減少?体力の低下、肝転移による発熱、右わき腹のしこり、背中の痛み、腹膜播種による腹水などが見られます。
胆管がんの発見
比較的初期から黄疸を伴います。他、尿?便の色の異常、発熱、上腹部や右脇腹の痛み、かゆみ、倦怠感、食欲低下、異常胆道系酵素の上昇で、発見に至ります。
超音波、CT、MRI、ERCP、MRCPなどで診断されます。
治療法
手術療法
体力の低下や何らかの事情で「黄疸への処置が速やかにできない」場合が恐ろしいことです。
1期、2期は切除が基本。診断時に転移が無い確率が5割強と高いため、切除が基本です。
胃がん闘病記
また、周囲の血管に浸潤していても、血管合併切除再建を行って切除可能です。
3.4期で特に切除不可能な場合、化学療法が検討されますが、あくまで肝機能の維持が前提
胃がん闘病記
です。ジェムザールが奏功率わずか17.5%(国内第II相試験)かつ1年生存率25%と、良く効く抗癌剤が無いのが実情です。
胃がん闘病記
病 状
自覚症状
胃がん闘病記
比較的初期から黄疸を伴うため診断は容易とされています。
リンパ転移再発卵巣がん
胃がん闘病記
転移のルート
リンパ節(手術時50%確率で発見)、肝臓、腹膜など
胃がん闘病記
その他の症状
黄疸、癌の進行による体重の減少?体力の低下、肝転移による発熱、右わき腹のしこり、背
胃がん闘病記
中の痛み、腹膜播種による腹水などが見白血病のような血液がんは血液中に存在し、固まりを作らず、細胞も均一な性質を有しています。一方、脳腫瘍は固まりを作る実質性腫瘍であ
胃がん闘病記
り、内部組織が均一ではありません。また、脳腫瘍という一つの腫瘍があるわけではなく、極めて多くの種類の腫瘍からなっており、それぞれの性質が異なります。
脳腫瘍の細胞自体が薬剤に抵抗性を有しています。
発達期にある脳が、治療手段である放射線や薬剤によって障害されやすいために、治療に制限があります。また、脳の解剖学的構造は複雑であり、外科的治療が困難です。
3. 発達期の脳の特徴 脳腫瘍の治療を理解する上で、発達期の脳の特徴を理解することが重要です。こどもの脳は急速に発達しています。発達が著しいことは、頭の大きさを示す頭囲曲線の推移を見れば一目瞭然です(図1)。この間に、神経細胞は軸索を伸ばしたり、他の神経細胞との間にシナプスを形成したりして大きくなります。また、神経細胞から出る電線に相当する軸索の周囲を、ミエリンという物質が何重にも取り囲む、髄鞘化という過程が進行します。このような時期に放射線照射が行われると、将来様々な脳障害を生じる可能性が高くなることが知られています。一方、可塑性(脳障害からの回復力)が大きいという利点もあり、しばしば驚異的な神経機能の回復?発達を示します。
4. 脳腫瘍の種類 脳腫瘍とは脳に出来た腫瘍の総称であり、一つの腫瘍を示すものではなく、脳に存在する様々な細胞から腫瘍が発生します。脳の中には、まず、神経細胞がありますが、分裂能を持たない細胞のため腫瘍が生じることは稀です。一方、神経細胞と神経細胞の間に膠(にかわ)のように存在する、神経膠細胞(しんけいこうさいぼう)は、様々な刺激によって分裂する能力を持つこと、また数が多いことから、高頻度に腫瘍を形成します。神経膠細胞から生じる一群の腫瘍を神経膠腫(グリオーマ)と呼びます。グリオーマには、星状神経膠細胞、乏突起神経膠細胞などの種類があり、それぞれ異なった性質の腫瘍が発生します。また、それぞれのグリオーマの悪性度によってもグレード1から4まで(高いほど悪性)分類されるため、グリオーマ一つをとっても、実に様々な病理診断が下されることになります。病理診断は手術によって摘出した腫瘍組織を薄い切片にして、様々な染色法を加えて病理専門医が決定します。治療はこの病理診断に基づいて成されるため極めて重要です。
去ることもあります。
手術できない場合は動脈塞栓術を行います
IV期は膀胱?直腸に浸潤しているか、肺?肝臓?骨などに遠隔転移がみられる段階です。
がんの進行にともなう症状
がんの進行にともなって不正性器出血や、帯下の増加をみるようになります。また、がん組織の壊死と腐敗菌の感染のための水様性?血性?膿性の帯下が増え、悪臭を発するようになります。がんが膀胱粘膜に浸潤すると頻尿、血尿や下腹部痛がみられ、尿管(腎臓と膀胱を結ぶ管)が腫瘍で圧迫されると、腎臓からの尿の流出が困難になり末期には尿毒症を併発します。
白血球の中のリンパ球の癌
悪性リンパ腫は白血病と同じ全身の癌で、全身のリンパ節や皮膚、目、内臓にも腫瘤を作ります。
血液検査と生検でわかる癌
首やその周辺、脇の下、足の付け根のリンパ節が、痛みも無く、1ヶ月以上に渡り腫れている場合。または他の臓器に腫瘤が出来た場合に、血液検査や、画像、リンパ節の組織をとる生検で、発見されます。
るものなのです。
免疫の低下という言葉がよく聞かれます。免疫の低下による~。免疫が下がると良くない事が沢山起きるらしいのです。
免疫力を弱めてしまう最大の要因はストレス
ストレスがたまると副腎皮質刺激ホルモンが大量に分泌され、副腎はコルチゾールというホルモンを分泌します。そのコルチゾールがリンパ球にくっつくと、リンパ球は大幅に免疫力を低下させてしまうのです。どうすれば免疫力を高めることができるのでしょうか?
おもしろい話
「笑いが免疫力を高める」ことが実験で証明されています。
笑う前と後で身体の変化を調査すると、血液中の免疫細胞の働きが高まることが分かっています。
1964年、当時、不治の病とされていた「膠原病」を、コメディーなどを見て笑うことで治してしまったアメリカの雑誌編集長の話も当時大いに話題になり、その後、笑いと免疫力との関係が次第に明らかになってきました。
だとすると ガンと宣言され、「絶望してしまう笑えない人」と「治るという希望を持ち、笑って生きる人」。 当然後者の方が治る確率は高くなるでしょう。
希望を持つということでその人の免疫力は必ず上がるはずですから。そもそもいつもニコニコすごす人と、ストレスためて生活する人。どちらが病気になりやすいか? 答えは明白です。
が、世の中は明白ではありません。
ストレスを受けずに生きていくなんて可能でしょうか?
要は、いかにストレスをためず、日々、いかに発散できるかです。好きな音楽を聴いてリラックスするのもよし、ゆっくりとお風呂に入るのもよし。また休日には楽しい気分でウォーキングするなど、適度な運動もいいでしょう。
腫瘍マーカーとは、体内でがん細胞が作り出す特有の物質(糖たんぱく質やホルモン、酵素など)またはがん細胞と反応して正常細胞が作り出す物質のことです。
いわば、がん細胞が体内にあることを示す目印(マーカー)というわけです。
これらの物質は、血液中や排泄物(尿、便)中に流れ出します。したがって、血液中や尿中などに腫瘍マーカーが含まれているかどうかを調べることによって、体内にがん細胞があるかどうかを診る一つの目安となります。一般的に腫瘍マーカーは、患者さんの血液を検査することによって調べます。
腫瘍マーカーは、腫瘍細胞だけでなく正常細胞でも作られますので、健常な人体内にもわずかに存在します。
また、悪性腫瘍(がん)だけでなく、良性の疾患でも上昇することがあります。
検査で腫瘍マーカー値が上昇したからといって、必ずしもがん細胞があると確定することはできません。
また、腫瘍マーカー値は、がんの早期の段階では必ずしも上昇するとは限らないので、
マーカー値が低いからといって、がん細胞が存在しないと確定することもできません。
このように、腫瘍マーカー値は健常な人でもゼロではなく、ある一定の範囲内の値を示します。この状態を「陰性」といいます。そして、体内にがん細胞ができたり、良性の疾患が起きたり、その他の要因によって、値が上昇します。
腫瘍マーカーには「これ以上の値の時は癌である場合が多い」という値があります。これを基準値といい、基準値を超えた状態を「陽性」といいます。また、良性の疾患が原因で基準値を超えた場合を「偽陽性」といいます。
しかし、前にも述べたように、腫瘍マーカー値は様々な要因で上昇するので、基準値を超えたからといって、すぐに何らかの病気であるということはできません。病気があるかどうか、さらに、その病気が癌であるかどうかを確定するには、画像検査や生検など、その他の複数の検査結果から総合的に判断する必要があります。
腫瘍マーカーの内、体内の特定の臓器細胞でのみ作り出されるものがあります。これを「臓器特異性が高い」といいます。例えば、肝細胞がんに対する「AFP」、前立腺がんに対する「PSA」がそれです。
この種の腫瘍マーカーが異常値を示した時には、すぐにその臓器の疾患を診断することができます。
しかし、多くの腫瘍マーカーは複数の臓器で作り出されるため、ある特定の腫瘍マーカー値が上昇したからといって、その臓器と疾患を特定することはできません。
大腸は消化吸収された残りの腸内容物をため、水分を吸収しながら大便にするところです。多種、約2mの長さがあり、結腸と直腸、肛門からなります。小腸から大腸に移行するところに回盲弁があり、盲腸の下端に虫垂突起があります。盲腸から続いて上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸と続き、そして直腸、肛門になります。肛門に近い約20cmを直腸、それ以外の部位を結腸と呼びます。
大腸癌(大腸ガン)とは?
大腸癌とは、この管腔の粘膜面に発生した悪性腫瘍です。
大腸がんは、日本人に増加傾向が著しいがんです。毎年約6万人が罹患し、2015年ごろには胃がんを抜くとの予測もあります。
また、大腸がんによる死亡は、男性では肺がん、肝臓がんに次いで3番目、女性では1番目に多くなると推定されています。男性も女性もほぼ同じ頻度で大腸がんにかかります。60歳
代がピークで70歳代、50歳代と続きます。欧米と比べ、10歳ほど若い傾向があります。5~10%の頻度で30歳代、40歳代の若年者に発生し、若年者大腸がんは家族や血縁者の中に多発
する傾向が認められることがあります。
大腸がんができやすい部位は直腸とS状結腸で、全体の約70%をしめています。特に直腸は全
大腸がんの約50%が発生するほどがんができやすい場所です。2番目に多いのは便が長い間貯留しているS状結腸です。
正確な理由はわかりませんが、一つには、内容物(便)が硬くなってきている部位では粘膜面の細胞の剥がれ落ちる数が多く、その分補強される数も多い(細胞分裂が盛んである)た
めと考えられています。
大腸癌(大腸ガン)の原因
大腸がんの発生には、遺伝的因子よりも環境的因子の比重が大きいと考えられています。食生活の急激な欧米化、特に動物性脂肪や
す。抗癌剤併用の新しい理論に基づいて、治療効果が著しく向上しており、この方法で癌が完全に消えることもあります。肝臓予備能力のある患者さんに限られますが、最近は広く行われています。
現在はこうした治療法が発達し、肝臓癌になっても治療することができます。ただし、効果を上げるためにはやはり定期に検査を受けて、早期発見することが大切になり一般には手術による治療が中心です。
早期であれば内視鏡を使って切除できます。
粘膜下組織に浸潤している場合は病変がある腸管を部分切除します。
さらに化学療法や放射線療法を組み合わせます。
肛門部近くに進行した直腸ガンの場合、人工肛門を使用することもありますが、QOL(生活の質)を考慮し、現在ではできるだけ肛門括約筋を残す温存手術が行われています。
病 状
腸が腫瘍で細くなってくると便そのものが細くなったり、便秘したりします。さらに体重減少、腹痛、腹部膨満、食欲不信、倦怠感がおこります。
アドバイス
QOLを考える!
さて、今後何を基準に考えていけばよいのでしょうか?それは、QOL(生活の質)をいかに守り、暮らしていくことではないでしょうか。
攻撃的な癌治療から、病人を守るディフェンス的な治療へ、そして癌を休眠させ、最終的に共存共生を行い、癌があってもQOLを下げず暮らしていける生活を基準に治療に当たっていくことと考えます。
肝臓がんの発見
C型、B型肝炎 → 肝硬変 → 肝臓がん
または、アルコールの多飲者→ 肝硬変 → 肝臓がん、
およそ9割が肝硬変を経て、発症する病気です。
その他の病状
癌の進行の早さによる体重の減少?体力の低下、神経の転移による背中の痛み、腰痛?腹痛、胆管の狭窄による黄疸(膵頭部癌に限る)、腹膜播種による腹水などが見られます。
胆嚢がんの発見
50~60代で近年増加している癌です。
胆のうは他臓器の後ろに位置し非常に発見されにくく、他の病気で胆のうを摘出したあとに発見されることも有ります。4~7割の高い確率で胆石が確認されます。
他の胆嚢疾患である胆嚢炎や胆石発作などと共通した腹痛、黄疸、腹部腫瘤などが症状として現れます。
診断には、CT、血液検査、MRI、ERCP、生体病理検査、PTCなどが用いられます。
切除に成功した場合の5年生存率は、
I期90%、II期35~45%、III期15~20%、IV期5~7%程度です。
治療法
手術療法
切除が基本であり手術不可の4期に対しては化学療法が行われますが、有効性は低いものです。
胆のう嚢摘出術と、リンパ節郭清。さらに癌の進展に合わせ肝臓の部分切除を行い、更に進展した状態では胃、十二指腸、すい臓、大腸の切除も試みます。
4期で特に切除不可能な場合、化学療法が検討されますが、あくまで肝機能の維持が前提です。ジェムザールが奏功率わずか17.5%(国内第II相試験)かつ1年生存率25%と、良く効く抗癌剤が無いのが実情です。
病 状
自覚症状
他の胆嚢疾患である胆嚢炎や胆石発作などと共通した腹痛、黄疸、腹部腫瘤などが症状として現れます。
転移のルート
リンパ節、肝臓、腹膜など
その他の症状
黄疸、癌の進行による体重の減少?体力の低下、肝転移による発熱、右わき腹のしこり、背中の痛み、腹膜播種による腹水などが見られます。
胆管がんの発見
比較的初期から黄疸を伴います。他、尿?便の色の異常、発熱、上腹部や右脇腹の痛み、かゆみ、倦怠感、食欲低下、異常胆道系酵素の上昇で、発見に至ります。
超音波、CT、MRI、ERCP、MRCPなどで診断されます。
治療法
手術療法
体力の低下や何らかの事情で「黄疸への処置が速やかにできない」場合が恐ろしいことです。
1期、2期は切除が基本。診断時に転移が無い確率が5割強と高いため、切除が基本です。
胃がん闘病記
また、周囲の血管に浸潤していても、血管合併切除再建を行って切除可能です。
3.4期で特に切除不可能な場合、化学療法が検討されますが、あくまで肝機能の維持が前提
胃がん闘病記
です。ジェムザールが奏功率わずか17.5%(国内第II相試験)かつ1年生存率25%と、良く効く抗癌剤が無いのが実情です。
胃がん闘病記
病 状
自覚症状
胃がん闘病記
比較的初期から黄疸を伴うため診断は容易とされています。
リンパ転移再発卵巣がん
胃がん闘病記
転移のルート
リンパ節(手術時50%確率で発見)、肝臓、腹膜など
胃がん闘病記
その他の症状
黄疸、癌の進行による体重の減少?体力の低下、肝転移による発熱、右わき腹のしこり、背
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中の痛み、腹膜播種による腹水などが見白血病のような血液がんは血液中に存在し、固まりを作らず、細胞も均一な性質を有しています。一方、脳腫瘍は固まりを作る実質性腫瘍であ
胃がん闘病記
り、内部組織が均一ではありません。また、脳腫瘍という一つの腫瘍があるわけではなく、極めて多くの種類の腫瘍からなっており、それぞれの性質が異なります。
胃がん検診結果
があります。それぞれに一長一短があり、個々の条件に最も適した方法を選択します。
脳腫瘍の診断法 診断には症状から診断する臨床診断、様々な機器を用いる画像診断、腫瘍組織による病理診断という段階があります。画像診断で最も重要なものはMRIとCTスキャンです。MRIの最大の利点は、脳を切る断面を自由に選べること、また、撮影条件を変えることにより、腫瘍の性質や脳との関係を明らかにすることが出来る点にあります(図9)。また、MR血管撮影を行うことにより、苦痛を伴う脳血管撮影を減らすことが可能になりました。しかし、撮影に時間がかかることから、小児ではかなり強い鎮静が必要であるという問題があります。
脳血管撮影は、腫瘍を栄養する血管を明らかにすることにより、手術を行う上での重要な情報を得ることが出来ます(図10)。腫瘍の種類によっては必要となります。私どもの施設では、観血的検査である脳血管撮影は必要な場合のみに全身麻酔下で行なっています。
ホルモン(テストステロン)を制御することで、癌病巣を退縮させる。除睾術(外科的去勢)やLH-RHアゴニスト注射、エストロゲン内服(内科的去勢)などが行われている。この療法の問題点は、治療開始後3~4年で再燃現象(ホルモンに耐性の癌細胞が新たに出現する)が40%程に出現すること、また、身体のホルモンのバランスが崩れることで、更年期障害様の 体調不良(汗かき、筋力低下など)が生ずること、である。 放射線治療では、腺癌細胞に対する高線量の照射が必要なので、周辺臓器の直腸や膀胱に余計な線量を照射しない、限局線量分布の照射方法が行われている。以前から高エネルギーX線によるBox型照射が行われてきたが、最近は3次元原体照射、小線源照射などが盛んになってきた。線量分布に優れた特徴をもつ陽子線や重粒子線は最先端の治療方法であるが、いまだ限られた施設のみしか可能でない。 現在の重粒子線治療プロトコールでは、患者を病期?PAS値?病理組織分化度(グリアソン値)によって、低リスク?高リスクの2群に分類し、前者は重粒子単独、後者はホルモン併用の治療方針で、より患者の状態に合わせた臨床試行を行っている。 放射線治療の5年生存率は、A期で90%以上、B期で80%前後、C期で60%前後、D期で30%前後が標準的値といえる。B2期?C期ではホルモン併用の有無での成績の差は明らかで、併用の方が40%以上も良好な生存率が発表されている。 前立腺癌は臨床経過が長く、予後の比較的良好な疾患であるが、その経過中の症状?体調の変化にはかなりきついものがあり、家庭や社会の中心で働いている人の病気ということを考えると、単に患者自身の問題では済まなく、家族?職場を含めた精神面?経済面などのサポート体制をしっかりと築くことが大切と考える。重粒子線治療の成績が良い方に評価され始めたことにも起因する最近、前立腺癌患者の来院が多くなっている。が、発生頻度が急激に増加していることも確かである。 昭和35年度と平成11年度の全国の部位別癌死亡統計と比較すると、男女とも胃癌は大幅に減少、女性では子宮癌も減少、男女とも肺癌が増加、全体として男性は増加しているが、女性は減少。前立腺癌は4倍弱の増加であり、結腸癌の4倍強に次ぐものである。
肺癌の確定診断には、病理医の手で顕微鏡標本による細胞病理組織診断が行われる。ほとんどの肺癌は肺癌の約20%)か( 肺癌の約80%)の、主な2つの型に属する。この分類は、腫瘍細胞の大きさという、実に単純な病理形態学的診断基準によるものでありながら、疾患の治療法や予後に大きく関わってくる。小細胞肺癌は肺癌の20%程度を占める。喫煙との関連性が大きいとされ、中枢側の気管支から生ずることが多い。悪性度が高く,急速に増大?進展し、またリンパ行性にも血行性にも早いうちから他の臓器に転移しやすいため、発見時すでに進行がんである事が多い。がん遺伝子としてはが関わっている。免疫染色によるのまーかー同定や電子顕微鏡撮影により、カルチノイドなどど同じく神経内分泌上皮由来であることがつきとめられている。転移が見られることが多いため、化学療法、放射線療法が行われることが多い。放射線療法、化学療法に対して比較的感で?自然な肛門の機能をつかさどるのに重要な役割を有する陰部神経を縫合した骨格筋によって、新しく肛門括約筋を作り?肛門のあった部位に新たに肛門を作ります。
この手術法は国内外の学会や学術誌で情報公開していますが、現在のところ、われわれだけが行いうる手術法です。(欧米の教科書でも紹介されています)
直腸癌の切除に関して?医師も患者も、悩みながら手術法を決定します。なぜでしょうか。
それは、直腸が大切な働きをしているためです。
大腸癌や直腸癌を治すためには、癌(ガン)をふくめて周囲の組織をいっしょにとる必要があります。大腸癌細胞?直腸癌細胞が目に見えない形で、周りに散らばっていることが、いくつもの研究で明らかになっているからです。つまり、治すためには、癌(ガン)だけくりぬくようなことはできません。
しかし、大腸の中でも直腸の場合は少し話が複雑になります。直腸のすぐそばには、肛門がありますから、肛門まで切除せざるを得ない場合には、人工肛門(ストーマ)が必要になってしまうというわけです。
[注:大腸とは、結腸と直腸をあわせて言う呼び名です。結腸は、直腸はで、大腸に見合うの専門用語はありません(強いてあげれば、 でしょうか。)が、とても便利な日本語です。]
では、人工肛門 ストーマと呼ばれるものは何でしょうか。それは、大腸の切離断端が腹壁に口を開けた、腸の開口部のことです。つまり、腸の一部が腹部に露出し、そこの孔から便が出てくるものを、人工肛門と呼んでいます。でも、これは肛門でも何でもありません。便が出るということでは、肛門に似ているのかもしれませんが、それ以外の肛門の働きはありませんので?便はただただ意識せずに、出てくるだけです。このごろでは?人工肛門と呼ばずに、単に「ストーマ」と呼ばれることが多いのもこのためです。
多くの方は、ストーマにビニール袋をつけて便をためます。近年は、装具[袋や皮膚保護剤]の発達が目覚しく、ストーマをつけた人々の生活は格段に改善されました。しかし、それでも、肛門を失うのは辛いことです。それが証拠に?直腸癌の手術方法は術後の排便機能が悪くなる危険をおかしても?出来る限り肛門を残す方向で発達してきました。出来るだけ肛門の近くで腸を吻合し、人工肛門にならないように、手術術式と手術器械が発達してきたのです。
しかし、それらの発達にもかかわらず、今でも、肛門を切除しなければならないような直腸癌の患者さんがいることは、事実です。そして、あなたが、その患者さんの、ひとりになるかもしれないと、主治医にいわれたのなら、手術によってお尻を失う可能性は高いでしょう。(かつて、そして今でも、医者は、患者さんに控えめに言うことが多いものです。)
もし、あなたもそういう方のひとりであるのなら?以下の手術方法は、あなたが選ぶ手術法の1つの選択肢となります。
が直接、診断治療につながっていくので、大切な研究領域であると確信している。(医学博士)
都築 忍:室長
血液内科医として、第一赤十字病院、病院、付属病院に勤務した後、英国へ留学。2001年よりがんセンターに勤務。マウスモデルを用いて白血病化機構を解析中。リンパ腫の病態解析にも力を入れていきたいと考えています。
主任研究員
5年間の臨床経験をした後がんセンターに研修生として着任。研修生時代は悪性リンパ腫の染色体転座から作られる異常蛋白の機能解析を中心に研究し、2006年4月からは研究員としてがんセンターに勤務となった。記憶力の減退と日々戦いながらも、造血器腫瘍、主にリンパ腫の病態解明に力を注ぐ決意を固めている。
リサーチレジデント
血液内科医として勤務した後2006年よりがんセンターに臨床研究医として着任。2007年より遺伝子医療研究部リサーチレジデントに着任。現在MALTリンパ腫のゲノムプロファイルについて研究をしています。
研究内容の紹介
造血器腫瘍の血清学的、分子生物学的解析
造血器腫瘍の血清学的、分子生物学的解析血液細胞は造血幹細胞と呼ばれる細胞からいろいろな段階を経て、最終的に酸素を運ぶ赤血球やウイルスをやっつけるリンパ球、出血した血液を固める血小板などの血液細胞に分化します。(図1) これらの分化の途中で、分化、増殖を制御する遺伝子に異常をきたすと白血病やリンパ腫などの造血器腫瘍になります。造血器腫瘍でよくみられる遺伝子異常は染色体の一部が他の染色体に間違って移動してしまう「染色体転座」です。遺伝子医療研究部ではこのような染色体転座に伴う遺伝子異常を見つけています。さらに、単クローン抗体を作って造血器腫瘍の診断に役立てると共に、実際の治療に応用するためにこの遺伝子の機能を抑える研究を行っています。また、腫瘍細胞内での蛋白質間の相互作用の異常についても解析をすすめています。
マントル細胞リンパ腫とサイクリンD1発現
血液細胞のうち抗体をつくる細胞はB細胞と呼ばれますが、それがリンパ節でがんになったものはB細胞リンパ腫といいます。B細胞リンパ腫はさらに細かく分けられますが、その理由は診断をはっきりさせることが、治療方法や、予後の判定にとても大切だからです。たとえば、マントル細胞リンパ腫とういうリンパ腫では、私たちが原因遺伝子BCL1の本態を明らかにしましたが、この遺伝子異常があると、現在の治療法ではほぼ6年くらいにほとんどの患者さんが死亡することを、病院遺伝子病理診断部、血液化学療法部との共同研究で明らかにしました。
MALTリンパ腫とMALT1遺伝子異常
B細胞リンパ腫のなかで消化管などにできるMALTリンパ腫の原因遺伝子MALT1も発見しました。この遺伝子を発見するときに、いま話題になっているヒトゲノム計画の研究成果が大きな役割を果たしました。また、国際的な共同研究による成果でもあります。おもいますが、)9年生存率でさえ、40%に近い結果です.
(さらに、強調したいことは、現在ではこの当時と比べ物にならないほど、抗がん剤による化学療法が発達していることです。直腸癌の生存率はさらに改善しているのです。)
ここに示したように、かなり進んだ直腸癌 でも、他の癌に比較して、よく治るものなのです.もし、直腸癌がけして治らないものであったのなら?肛門を切除してまで、なぜ、大きい手術をする必要があるのでしょうか? 治りやすいガンだからこそ、必要十分のしっかりとした手術をすることが大事なのです。
治りやすい癌(ガン)だからこそ?治すための手術を、おろそかにしてはいけません。人工肛門がいやだからといって?再発率を上昇させるような手術(データに基づかない小さな切除範囲の手術)を選ぶ外科医がいるのだとしたら?あまり、信用してはいけないと思います。あなたの?人工肛門を恐れる心に迎合してそのような手術をするだけのことで?本来のあなたの希望する治療とはことなるはずです。あなたの希望は?癌は癌でしっかり治して?かつ、人工肛門も避けたいというものであるはずです。
私たちは、肛門として自然に働くような、新しい肛門を再建する手術を行っています.直腸癌に対する手術は、治癒を目指したしっかりとした手術を行
います.いままで行われていた手術方法と比べて、何ら、手術する範囲に縮小はありません.その上で、自然な肛門の機能をつかさどるのに重要な役割を演じる陰部神経を縫合した骨格筋によって、新しく肛門括約筋を作り、肛門のあっ
た場所に新たに肛門を作ります。
【直腸癌、大腸癌の解説】
わたしたちは、肛門として自然な働きをする、 「新しい肛門を再生する手術(新肛門手術)」を1995年から行なっています。
直腸癌(直腸がん、直腸ガン)に対する手術は、治癒を目指した、しっかりした手術を行ないます。いままで行なわれていた手術法と比べて?何ら?切除する範囲に手心を加えることは
ありません。つまり、直腸癌の治る可能性を損なうことはありません。(2003年6月6日札幌で開催された日本外科学会総会で発表済み.内容は後日発表しますが、その
要約は、2002年までに新肛門の手術をされた19名と同時期にぎりぎり肛門側から切除し肛門を残した19名との比較で、新肛門には切除部位近くの再発は1例もなかったのに比較
し、ぎりぎりで肛門を残した19例中5例で局所再発が見られたというものです.これは、統計学的にも意味のある差(偶然の差ではないという意味です.)でした。)
2.脳腫瘍の頻度と治療上の特徴 白血病による小児死亡が1970年代半ばから急速に減少しているのに比べて、脳腫瘍による死亡は1980年代からほとんど変化していません。CTスキャン
やMRIにより脳腫瘍の診断精度が向上して、診断される数が増えたということも一つの要素ではあります。個々の腫瘍では治療成績が向上しているものが確かにあるにもかかわらず、脳
腫瘍全体としてみれば小児死亡原因の構造を変えるほどの十分な治療効果が得られていないのが現実です。小児死亡の原因となる腫瘍は、後にも述べますように、悪性脳腫瘍に分類さ
れる一群の腫瘍であり、今回のシンポジウムはこのような腫瘍に対する治療が主たるテーマになっています。
脳腫瘍の治療が、白血病のような血液腫瘍に比べて困難であるのはなぜでしょうか? 理由はいくつか考えられます。
白血病のような血液がんは血液中に存在し、固まりを作らず、細胞も均一な性質を有しています。一方、脳腫瘍は固まりを作る実質
小児脳腫瘍の種類と発生頻度は、グリオーマの中の星細胞系腫瘍の頻度が最も高く、髄芽腫、胚細胞腫がそれに続きます(図3)。この3種類の腫瘍は、小児期に頻度が高い腫瘍であるということに加えて、外科的治療以外に化学療法や放射線治療など、複数の専門家による集学的治療が必要であるという特徴を有します。
脳腫瘍の症状 脳腫瘍の症状は3つに大別されます。
頭蓋内圧亢進症状:脳腫瘍が大きくなったり水頭症を来したために、脳圧が上昇することによって生じる、頭痛、嘔吐、意識障害などの症状を、頭蓋内圧亢進症状といいます。頭蓋内に腫瘍が発育するにつれて、脳にかかる圧は上昇していきますが、頭蓋内圧上昇は一様ではありません。腫瘍が小さいうちは圧の変化が小さく、ある一定の大きさを越えると急速に圧上昇を来して症状が現れます(図4右)。この傾向は頭蓋骨縫合が癒合していない乳幼児で特に顕著であり、頭が大きくなることにより圧を緩衝するため、腫瘍が非常に大きくなるまで発見されにくいことがあります(図4左)。
局所神経症状:運動麻痺や脳神経麻痺のように脳の一部分の障害による症状を局所神経症状といいます(図5)。痙攣もしばしば認められます。脳の際だった特徴として、運動や言語、視覚などの機能が特定の場所に局在しているため、脳腫瘍はその発生部位により実に様々な症状を示します。言語、感情、記憶、人格などの高次脳機能は人として最も大切な機能であり、脳腫瘍の恐ろしさはこのような機能にまで障害が及びうるところにあります。
(3)内分泌症状:脳には下垂体という内分泌器官が付属しているために、その機能不全あるいは機能過剰から生じる末端肥大、クッシング症候群などの症状を内分泌症状といいます(図6)。胚細胞腫の中にはでは思春期早発が見られることがあります。小児ではホルモンを産生する下垂体腺腫は稀であり、むしろ下垂体機能が障害されることによる症状を呈することが主となります。下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンが障害されると、大量の尿が出る尿崩症(にょうほうしょう)になります。尿崩症で発症する腫瘍も稀ではありません(胚細胞腫)。下垂体前葉から分泌される甲状腺刺激ホルモンや副腎皮質刺激ホルモン、成長ホルモンの分泌障害も成長期には大きな問題となりますが、これらのホルモンは幸い薬によって補充することが出来ます。
胃がん検診結果
<水頭症> 頭蓋内圧が亢進するもう一つの大きな要素として水頭症があります。小児の脳腫瘍は正中部あるいは小脳や脳幹に発生しやすいことから、高率に水頭症を伴います。例え
胃がん検診結果
ば小脳正中部に発生した腫瘍のために髄液の流れが妨げられることにより、脳室が拡大します(図7)。症状は頭蓋内圧亢進症状を呈します。
胃がん検診結果
脳は髄液に浮かぶように存在します。脳の中には髄液に満たされた複雑な形をした脳室が存在します。脳室系は側脳室、第3脳室、第4脳室の異なった部屋に別れており、側脳室内に存
胃がん検診結果
在する脈絡叢という組織で作られた髄液はモンロー孔という狭い穴を通って第3脳室に移行し、次に中脳水道という最も狭い管状の構造を経て第4脳室に移行した後、脳室から出て脳表
胃がん検診結果
のくも膜下腔で吸収されます(図8)。成人では脳室内の髄液量は150ml、1日の産生量500ml 近くになるとされます。モンロー孔や中脳水道などの狭い部位の近くに腫瘍が発
胃がん検診結果
生すると、容易に髄液の流れがせき止められて、上流に髄液が貯溜するため水頭症が発生します。
胃がん検診結果
水頭症の治療は、髄液の流れを止めている腫瘍を取り除く手術、貯まった髄液をお腹の中に導いて吸収させる脳室?腹腔短絡術(のうしつーふくくうたんらくじゅつ、シャント手
胃がん検診結果
術)、あるいは、第3脳室の底に内視鏡で穴を空けて髄液が脳表に直接流れるようにする手術
脳腫瘍の診断法 診断には症状から診断する臨床診断、様々な機器を用いる画像診断、腫瘍組織による病理診断という段階があります。画像診断で最も重要なものはMRIとCTスキャンです。MRIの最大の利点は、脳を切る断面を自由に選べること、また、撮影条件を変えることにより、腫瘍の性質や脳との関係を明らかにすることが出来る点にあります(図9)。また、MR血管撮影を行うことにより、苦痛を伴う脳血管撮影を減らすことが可能になりました。しかし、撮影に時間がかかることから、小児ではかなり強い鎮静が必要であるという問題があります。
脳血管撮影は、腫瘍を栄養する血管を明らかにすることにより、手術を行う上での重要な情報を得ることが出来ます(図10)。腫瘍の種類によっては必要となります。私どもの施設では、観血的検査である脳血管撮影は必要な場合のみに全身麻酔下で行なっています。
ホルモン(テストステロン)を制御することで、癌病巣を退縮させる。除睾術(外科的去勢)やLH-RHアゴニスト注射、エストロゲン内服(内科的去勢)などが行われている。この療法の問題点は、治療開始後3~4年で再燃現象(ホルモンに耐性の癌細胞が新たに出現する)が40%程に出現すること、また、身体のホルモンのバランスが崩れることで、更年期障害様の 体調不良(汗かき、筋力低下など)が生ずること、である。 放射線治療では、腺癌細胞に対する高線量の照射が必要なので、周辺臓器の直腸や膀胱に余計な線量を照射しない、限局線量分布の照射方法が行われている。以前から高エネルギーX線によるBox型照射が行われてきたが、最近は3次元原体照射、小線源照射などが盛んになってきた。線量分布に優れた特徴をもつ陽子線や重粒子線は最先端の治療方法であるが、いまだ限られた施設のみしか可能でない。 現在の重粒子線治療プロトコールでは、患者を病期?PAS値?病理組織分化度(グリアソン値)によって、低リスク?高リスクの2群に分類し、前者は重粒子単独、後者はホルモン併用の治療方針で、より患者の状態に合わせた臨床試行を行っている。 放射線治療の5年生存率は、A期で90%以上、B期で80%前後、C期で60%前後、D期で30%前後が標準的値といえる。B2期?C期ではホルモン併用の有無での成績の差は明らかで、併用の方が40%以上も良好な生存率が発表されている。 前立腺癌は臨床経過が長く、予後の比較的良好な疾患であるが、その経過中の症状?体調の変化にはかなりきついものがあり、家庭や社会の中心で働いている人の病気ということを考えると、単に患者自身の問題では済まなく、家族?職場を含めた精神面?経済面などのサポート体制をしっかりと築くことが大切と考える。重粒子線治療の成績が良い方に評価され始めたことにも起因する最近、前立腺癌患者の来院が多くなっている。が、発生頻度が急激に増加していることも確かである。 昭和35年度と平成11年度の全国の部位別癌死亡統計と比較すると、男女とも胃癌は大幅に減少、女性では子宮癌も減少、男女とも肺癌が増加、全体として男性は増加しているが、女性は減少。前立腺癌は4倍弱の増加であり、結腸癌の4倍強に次ぐものである。
肺癌の確定診断には、病理医の手で顕微鏡標本による細胞病理組織診断が行われる。ほとんどの肺癌は肺癌の約20%)か( 肺癌の約80%)の、主な2つの型に属する。この分類は、腫瘍細胞の大きさという、実に単純な病理形態学的診断基準によるものでありながら、疾患の治療法や予後に大きく関わってくる。小細胞肺癌は肺癌の20%程度を占める。喫煙との関連性が大きいとされ、中枢側の気管支から生ずることが多い。悪性度が高く,急速に増大?進展し、またリンパ行性にも血行性にも早いうちから他の臓器に転移しやすいため、発見時すでに進行がんである事が多い。がん遺伝子としてはが関わっている。免疫染色によるのまーかー同定や電子顕微鏡撮影により、カルチノイドなどど同じく神経内分泌上皮由来であることがつきとめられている。転移が見られることが多いため、化学療法、放射線療法が行われることが多い。放射線療法、化学療法に対して比較的感で?自然な肛門の機能をつかさどるのに重要な役割を有する陰部神経を縫合した骨格筋によって、新しく肛門括約筋を作り?肛門のあった部位に新たに肛門を作ります。
この手術法は国内外の学会や学術誌で情報公開していますが、現在のところ、われわれだけが行いうる手術法です。(欧米の教科書でも紹介されています)
直腸癌の切除に関して?医師も患者も、悩みながら手術法を決定します。なぜでしょうか。
それは、直腸が大切な働きをしているためです。
大腸癌や直腸癌を治すためには、癌(ガン)をふくめて周囲の組織をいっしょにとる必要があります。大腸癌細胞?直腸癌細胞が目に見えない形で、周りに散らばっていることが、いくつもの研究で明らかになっているからです。つまり、治すためには、癌(ガン)だけくりぬくようなことはできません。
しかし、大腸の中でも直腸の場合は少し話が複雑になります。直腸のすぐそばには、肛門がありますから、肛門まで切除せざるを得ない場合には、人工肛門(ストーマ)が必要になってしまうというわけです。
[注:大腸とは、結腸と直腸をあわせて言う呼び名です。結腸は、直腸はで、大腸に見合うの専門用語はありません(強いてあげれば、 でしょうか。)が、とても便利な日本語です。]
では、人工肛門 ストーマと呼ばれるものは何でしょうか。それは、大腸の切離断端が腹壁に口を開けた、腸の開口部のことです。つまり、腸の一部が腹部に露出し、そこの孔から便が出てくるものを、人工肛門と呼んでいます。でも、これは肛門でも何でもありません。便が出るということでは、肛門に似ているのかもしれませんが、それ以外の肛門の働きはありませんので?便はただただ意識せずに、出てくるだけです。このごろでは?人工肛門と呼ばずに、単に「ストーマ」と呼ばれることが多いのもこのためです。
多くの方は、ストーマにビニール袋をつけて便をためます。近年は、装具[袋や皮膚保護剤]の発達が目覚しく、ストーマをつけた人々の生活は格段に改善されました。しかし、それでも、肛門を失うのは辛いことです。それが証拠に?直腸癌の手術方法は術後の排便機能が悪くなる危険をおかしても?出来る限り肛門を残す方向で発達してきました。出来るだけ肛門の近くで腸を吻合し、人工肛門にならないように、手術術式と手術器械が発達してきたのです。
しかし、それらの発達にもかかわらず、今でも、肛門を切除しなければならないような直腸癌の患者さんがいることは、事実です。そして、あなたが、その患者さんの、ひとりになるかもしれないと、主治医にいわれたのなら、手術によってお尻を失う可能性は高いでしょう。(かつて、そして今でも、医者は、患者さんに控えめに言うことが多いものです。)
もし、あなたもそういう方のひとりであるのなら?以下の手術方法は、あなたが選ぶ手術法の1つの選択肢となります。
が直接、診断治療につながっていくので、大切な研究領域であると確信している。(医学博士)
都築 忍:室長
血液内科医として、第一赤十字病院、病院、付属病院に勤務した後、英国へ留学。2001年よりがんセンターに勤務。マウスモデルを用いて白血病化機構を解析中。リンパ腫の病態解析にも力を入れていきたいと考えています。
主任研究員
5年間の臨床経験をした後がんセンターに研修生として着任。研修生時代は悪性リンパ腫の染色体転座から作られる異常蛋白の機能解析を中心に研究し、2006年4月からは研究員としてがんセンターに勤務となった。記憶力の減退と日々戦いながらも、造血器腫瘍、主にリンパ腫の病態解明に力を注ぐ決意を固めている。
リサーチレジデント
血液内科医として勤務した後2006年よりがんセンターに臨床研究医として着任。2007年より遺伝子医療研究部リサーチレジデントに着任。現在MALTリンパ腫のゲノムプロファイルについて研究をしています。
研究内容の紹介
造血器腫瘍の血清学的、分子生物学的解析
造血器腫瘍の血清学的、分子生物学的解析血液細胞は造血幹細胞と呼ばれる細胞からいろいろな段階を経て、最終的に酸素を運ぶ赤血球やウイルスをやっつけるリンパ球、出血した血液を固める血小板などの血液細胞に分化します。(図1) これらの分化の途中で、分化、増殖を制御する遺伝子に異常をきたすと白血病やリンパ腫などの造血器腫瘍になります。造血器腫瘍でよくみられる遺伝子異常は染色体の一部が他の染色体に間違って移動してしまう「染色体転座」です。遺伝子医療研究部ではこのような染色体転座に伴う遺伝子異常を見つけています。さらに、単クローン抗体を作って造血器腫瘍の診断に役立てると共に、実際の治療に応用するためにこの遺伝子の機能を抑える研究を行っています。また、腫瘍細胞内での蛋白質間の相互作用の異常についても解析をすすめています。
マントル細胞リンパ腫とサイクリンD1発現
血液細胞のうち抗体をつくる細胞はB細胞と呼ばれますが、それがリンパ節でがんになったものはB細胞リンパ腫といいます。B細胞リンパ腫はさらに細かく分けられますが、その理由は診断をはっきりさせることが、治療方法や、予後の判定にとても大切だからです。たとえば、マントル細胞リンパ腫とういうリンパ腫では、私たちが原因遺伝子BCL1の本態を明らかにしましたが、この遺伝子異常があると、現在の治療法ではほぼ6年くらいにほとんどの患者さんが死亡することを、病院遺伝子病理診断部、血液化学療法部との共同研究で明らかにしました。
MALTリンパ腫とMALT1遺伝子異常
B細胞リンパ腫のなかで消化管などにできるMALTリンパ腫の原因遺伝子MALT1も発見しました。この遺伝子を発見するときに、いま話題になっているヒトゲノム計画の研究成果が大きな役割を果たしました。また、国際的な共同研究による成果でもあります。おもいますが、)9年生存率でさえ、40%に近い結果です.
(さらに、強調したいことは、現在ではこの当時と比べ物にならないほど、抗がん剤による化学療法が発達していることです。直腸癌の生存率はさらに改善しているのです。)
ここに示したように、かなり進んだ直腸癌 でも、他の癌に比較して、よく治るものなのです.もし、直腸癌がけして治らないものであったのなら?肛門を切除してまで、なぜ、大きい手術をする必要があるのでしょうか? 治りやすいガンだからこそ、必要十分のしっかりとした手術をすることが大事なのです。
治りやすい癌(ガン)だからこそ?治すための手術を、おろそかにしてはいけません。人工肛門がいやだからといって?再発率を上昇させるような手術(データに基づかない小さな切除範囲の手術)を選ぶ外科医がいるのだとしたら?あまり、信用してはいけないと思います。あなたの?人工肛門を恐れる心に迎合してそのような手術をするだけのことで?本来のあなたの希望する治療とはことなるはずです。あなたの希望は?癌は癌でしっかり治して?かつ、人工肛門も避けたいというものであるはずです。
私たちは、肛門として自然に働くような、新しい肛門を再建する手術を行っています.直腸癌に対する手術は、治癒を目指したしっかりとした手術を行
います.いままで行われていた手術方法と比べて、何ら、手術する範囲に縮小はありません.その上で、自然な肛門の機能をつかさどるのに重要な役割を演じる陰部神経を縫合した骨格筋によって、新しく肛門括約筋を作り、肛門のあっ
た場所に新たに肛門を作ります。
【直腸癌、大腸癌の解説】
わたしたちは、肛門として自然な働きをする、 「新しい肛門を再生する手術(新肛門手術)」を1995年から行なっています。
直腸癌(直腸がん、直腸ガン)に対する手術は、治癒を目指した、しっかりした手術を行ないます。いままで行なわれていた手術法と比べて?何ら?切除する範囲に手心を加えることは
ありません。つまり、直腸癌の治る可能性を損なうことはありません。(2003年6月6日札幌で開催された日本外科学会総会で発表済み.内容は後日発表しますが、その
要約は、2002年までに新肛門の手術をされた19名と同時期にぎりぎり肛門側から切除し肛門を残した19名との比較で、新肛門には切除部位近くの再発は1例もなかったのに比較
し、ぎりぎりで肛門を残した19例中5例で局所再発が見られたというものです.これは、統計学的にも意味のある差(偶然の差ではないという意味です.)でした。)
2.脳腫瘍の頻度と治療上の特徴 白血病による小児死亡が1970年代半ばから急速に減少しているのに比べて、脳腫瘍による死亡は1980年代からほとんど変化していません。CTスキャン
やMRIにより脳腫瘍の診断精度が向上して、診断される数が増えたということも一つの要素ではあります。個々の腫瘍では治療成績が向上しているものが確かにあるにもかかわらず、脳
腫瘍全体としてみれば小児死亡原因の構造を変えるほどの十分な治療効果が得られていないのが現実です。小児死亡の原因となる腫瘍は、後にも述べますように、悪性脳腫瘍に分類さ
れる一群の腫瘍であり、今回のシンポジウムはこのような腫瘍に対する治療が主たるテーマになっています。
脳腫瘍の治療が、白血病のような血液腫瘍に比べて困難であるのはなぜでしょうか? 理由はいくつか考えられます。
白血病のような血液がんは血液中に存在し、固まりを作らず、細胞も均一な性質を有しています。一方、脳腫瘍は固まりを作る実質
小児脳腫瘍の種類と発生頻度は、グリオーマの中の星細胞系腫瘍の頻度が最も高く、髄芽腫、胚細胞腫がそれに続きます(図3)。この3種類の腫瘍は、小児期に頻度が高い腫瘍であるということに加えて、外科的治療以外に化学療法や放射線治療など、複数の専門家による集学的治療が必要であるという特徴を有します。
脳腫瘍の症状 脳腫瘍の症状は3つに大別されます。
頭蓋内圧亢進症状:脳腫瘍が大きくなったり水頭症を来したために、脳圧が上昇することによって生じる、頭痛、嘔吐、意識障害などの症状を、頭蓋内圧亢進症状といいます。頭蓋内に腫瘍が発育するにつれて、脳にかかる圧は上昇していきますが、頭蓋内圧上昇は一様ではありません。腫瘍が小さいうちは圧の変化が小さく、ある一定の大きさを越えると急速に圧上昇を来して症状が現れます(図4右)。この傾向は頭蓋骨縫合が癒合していない乳幼児で特に顕著であり、頭が大きくなることにより圧を緩衝するため、腫瘍が非常に大きくなるまで発見されにくいことがあります(図4左)。
局所神経症状:運動麻痺や脳神経麻痺のように脳の一部分の障害による症状を局所神経症状といいます(図5)。痙攣もしばしば認められます。脳の際だった特徴として、運動や言語、視覚などの機能が特定の場所に局在しているため、脳腫瘍はその発生部位により実に様々な症状を示します。言語、感情、記憶、人格などの高次脳機能は人として最も大切な機能であり、脳腫瘍の恐ろしさはこのような機能にまで障害が及びうるところにあります。
(3)内分泌症状:脳には下垂体という内分泌器官が付属しているために、その機能不全あるいは機能過剰から生じる末端肥大、クッシング症候群などの症状を内分泌症状といいます(図6)。胚細胞腫の中にはでは思春期早発が見られることがあります。小児ではホルモンを産生する下垂体腺腫は稀であり、むしろ下垂体機能が障害されることによる症状を呈することが主となります。下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンが障害されると、大量の尿が出る尿崩症(にょうほうしょう)になります。尿崩症で発症する腫瘍も稀ではありません(胚細胞腫)。下垂体前葉から分泌される甲状腺刺激ホルモンや副腎皮質刺激ホルモン、成長ホルモンの分泌障害も成長期には大きな問題となりますが、これらのホルモンは幸い薬によって補充することが出来ます。
胃がん検診結果
<水頭症> 頭蓋内圧が亢進するもう一つの大きな要素として水頭症があります。小児の脳腫瘍は正中部あるいは小脳や脳幹に発生しやすいことから、高率に水頭症を伴います。例え
胃がん検診結果
ば小脳正中部に発生した腫瘍のために髄液の流れが妨げられることにより、脳室が拡大します(図7)。症状は頭蓋内圧亢進症状を呈します。
胃がん検診結果
脳は髄液に浮かぶように存在します。脳の中には髄液に満たされた複雑な形をした脳室が存在します。脳室系は側脳室、第3脳室、第4脳室の異なった部屋に別れており、側脳室内に存
胃がん検診結果
在する脈絡叢という組織で作られた髄液はモンロー孔という狭い穴を通って第3脳室に移行し、次に中脳水道という最も狭い管状の構造を経て第4脳室に移行した後、脳室から出て脳表
胃がん検診結果
のくも膜下腔で吸収されます(図8)。成人では脳室内の髄液量は150ml、1日の産生量500ml 近くになるとされます。モンロー孔や中脳水道などの狭い部位の近くに腫瘍が発
胃がん検診結果
生すると、容易に髄液の流れがせき止められて、上流に髄液が貯溜するため水頭症が発生します。
胃がん検診結果
水頭症の治療は、髄液の流れを止めている腫瘍を取り除く手術、貯まった髄液をお腹の中に導いて吸収させる脳室?腹腔短絡術(のうしつーふくくうたんらくじゅつ、シャント手
胃がん検診結果
術)、あるいは、第3脳室の底に内視鏡で穴を空けて髄液が脳表に直接流れるようにする手術
胃がん治療
いうことを、日本女性の誰もが、ファッションやショッピングや旅行の話題と同じようにあたりまえに考え、話し合えるようになることを、心から願っています。
担子菌(たんしきん)カワラタケ(サルノコシカケ)の菌糸体より抽出精製した物質(タンパク多糖複合体)です。内服で用いられます。副作用がほとんどない反面、作用は弱いのが特徴です。適応は胃がん(手術例)、治癒切除例の結腸直腸がんへの化学療法との併用に限定されています。 (4)Lentinan(レンチナン)シイタケより抽出されたものです。キラーT細胞、マクロファージ、NK細胞等を誘導、活性化すると考えられています。がん患者さんの悪液質やQOL(クォリティ?オブ?ライフ:生活の質)を改善するという報告がありますが、適応は手術不能または再発胃がんにおけるテガフール(抗がん剤の1つ)との併用に限定されています。 (5)Bestatin(ベスタチン)細菌(放線菌)由来です。適応は成人非リンパ性白血病に対する完全寛解導入後の維持、強化で、化学療法剤と併用されます。 (6)Sizofiran(SPG:シゾフィラン)スエヒロタケより抽出されました。適応は、子宮頸部がんにおける放射線療法との併用に限定されています。 (7)Levamisole(レバミゾール)本来、駆虫薬として開発された物質(イミダゾール化合物)で、免疫増強効果があることが判明しました。肺がんや大腸がんの術後において、フルオロウラシル(抗がん剤の1つ)との併用で延命効果が得られたとの報告がありますが、臨床効果は確立されていません。 [効果]上記のとおりで、一部のがんで有効性が認められています。 [副作用]一部のBRM療法で発熱や白血球増多が認められますが、重篤な副作用は報告されていません。 [問題点]特定の免疫担当細胞にのみ作用するわけではないので、作用機序が必ずしも明確でありません。作用機序の科学的な解明や、評価法の見直しが必要と考えられます。6.抗体療法抗体とは、抗原に対して特異的に結合できるタンパク質で免疫グロブリンと呼ばれ、B細胞が産生します。多種多様の抗原に対して、特異的な抗体が存在します。ある抗原に対して特異的な単一の抗体を、モノクローナル抗体と呼びます。近年、モノクローナル抗体を作製する方法が確立され、この技術は医学や生物学の分野で多大な貢献をもたらしました。がんに特異的な抗原に対するモノクローナル抗体なども多数つくられ、がんの研究、治療に広く用いられてきています。 抗体は一般に、補体(抗体の反応を補って、殺菌や溶血反応を起こす血清中の因子)を介して抗体が結合した細胞や細菌等を破壊したり、マクロファージやキラー細胞による細胞の破壊を助けるなどの働きがあります。モノクローナル抗体は、ある特定のがん細胞にだけそうした作用を及ぼすわけです。また、がん細胞のモノクローナル抗体を用いた治療としては、増殖を抑える働きのあるモノクローナル抗体も存在します。 がん細胞に特異的なモノクローナル抗体に細胞毒、抗がん剤あるいはアイソトープを結合させ、がん細胞を殺してしまおうという治療(ミサイル療法)が試みられています。また、ある種の白血病や乳がんに対する抗体療法も行われています。さらにがん組織にがん細胞を殺す作用のあるT細胞やNK細胞を集結させるため、T細胞やNK細胞とがん細胞の両方に対する抗体(双特異性抗体)なども開発されています。 [効果]造血系がんである白血病に対し、細胞表面抗原に対する抗体療法が行われています。その中の報告で、成人T細胞白血病において、IL-2レセプターα鎖に対する抗体療法によって、一部の症例が完全寛解したなどの種類があり、年々新しい薬が開発されています。
化学療法:
いくつかの薬を組み合わせて、ある程度決まった投与量や間隔で使うことが多い。ほとんどが点滴で投与されます。
[主な薬剤]
療法…C(シクロフォスファミド)M(メソトレキセート)F(フルオロウラシル)の3剤を組み合わせる方法で、以前から行われていた術後の補助療法です。現在は主に、リンパ節転移のない場合に選択されます。
F療法…C(同上)A(アドリアマイシン)またはE(エピルビシン)F(同上)の組み合わせで、Fを抜かした2剤が用いられることもあります。リンパ節転移のある場合の術後補助療法や、再発の治療として最も標準的な治療法です。
? タキサン系の薬剤…比較的新しい薬で、ドセタキセル(タキソテール、パクリタキセル(タキソール(R))があります。アドリアマイシン(R)など他の薬と組み合わせて使われることも。
抗体療法
特定の遺伝子が異常に働いている乳がんに対して、その遺伝子の抗体を薬として点滴で投与する治療で、ハーセプチン(R)という薬が、日本でも2001年から使えるようになりました。切除したがんを検査することで、効果が期待できるがんとそうでないがんがわかるのが特徴で、「がんの個性に応じて、効果が期待できる薬を選んで使う」という、いわばオーダーメイドの治療として注目されています。
乳がん検診
日本では、1987年に乳がん検診が開始されましたが、ずっと視触診のみの時代が続いていました。
一方、欧米では早くからマンモグラフィを併用した検診が一般的でした。これは、視触診のみの検診では、検診をうけた人と普通に外来を受診して乳がんをみつけた人とで、死亡率が変わらないという結果が出たからです。検診の触診は、必ずしも乳がんの触診に慣れてはいない医師が、千差万別の多数の女性の乳房を短時間に診るため、微妙な病変や小さなしこりを漏れなく見つけるには十分な精度とはいえませんし、しこりとして触れない0期の乳がんを見つけることはできません。これらを補うのがマンモグラフィで、特に石灰化でみつかる非浸潤がんの発見は、100%の治癒につながります。
せよ、乳がんの家族や親戚に乳がんの人が多い場合は、特に若いうちから自分の乳房に注意して、乳がん検診も積極的にうけておいた方が良いでしょう。
乳腺の解剖と乳がんの発育
乳腺は図1のように、小葉という主にミルクを作る組織と、乳管というミルクを乳頭まで運ぶ管とから成り立っており、小葉と乳管は腺葉というちょうどブドウの房のような単位を作って一つの腺葉から1本の主乳管が乳頭に開口しています。このような腺葉が
乳がんの診断
乳がんの症状
乳がんの初発症状(発見のきっかけ)は、が乳房のしこりであり、他に乳房の疼痛がほど、さらに全体からみると少数ですが、乳頭分泌(乳首から液体とくに血液などがでる)、腋窩腫瘤(わきの下のリンパ節を触れる)、(パジェット=乳首のただれなど)もあります。マンモグラフィや超音波による検診で発見された患者は昨年でもわずか7%でした。マンモグラフィを使った検診の普及による早期発見がぜひ必要です。
乳がんの検査
乳腺の主な検査法を表6に示します。この中で、視触診、マンモグラフィ、超音波(エコー)、細胞診は、乳がんの診断に必須の、いわば「4本柱」とも言うべきもので、乳房にしこりを触れる場合、視触診→マンモグラフィと超音波→細胞診の順にこれら4つを全て行うことが原則です。これら4つで診断がつかない場合や互いに矛盾する結果が出る場合には、生検(組織診)が必要となります。
どんなベテランの医師でも、触っただけでがんか良性かの診断を正確につけることはできないので、触診だけで「大丈夫」といわれても、安心してはいけません。また、視触診だけではみつからない乳がんもあるため、異常なしと思っても、マンモグラフィまたは超音波で確認しておくことが望ましいといえましょう。
進行中です。 [副作用、問題点]モノクローナル抗体は、全身投与すると肝臓などの臓器に集積し、がん組織への特異的な集積の低下が認められています。また、モノクローナル抗体はマウスなどの動物を使って作製されるので、これを患者さんに投与すると、異種由来のモノクローナル抗体に対する患者さん自身の抗体(ヒト抗マウス抗体)が産生されてしまいます。ウイルスに感染した細胞が産生する物質で、ウイルス増殖抑制因子として発見されました。IFNにはα、β、γの3種類があります。IFNの作用には、直接がんに作用する場合と、免疫担当細胞を介した間接作用があります。IFN-αの効果については、特に慢性骨髄性白血病に対して有効だという結果が得られ、その治療薬として注目されています。 慢性骨髄性白血病に関しては上記のとおりです。また、これまで腎がんや悪性黒色腫を対象に多くの治験が行われてきていますが、効果は弱く、化学療法との併用が検討されています。現在では、慢性骨髄性白血病に対するほどの効果は期待されていない状況です。 IFN治療による副作用として、発熱、感冒様症状があります。このほかに無気力、抑うつなどの精神障害などが認められる場合があります。IFNは慢性骨髄性白血病に対する効果が高いのですが、その作用機序については明らかになっていません。今後の検討課題です。 2回目以降の投与ではモノクローナル抗体が体内から除去されやすくなるために効果が激減したり、アナフィラキシーショック(異種のタンパクを投与することによるショック症状)が起こる可能性がある等の問題点があります。そこで、ヒト型抗体の作製などの試みがなされています。 近年、遺伝子治療が難治性疾患に対する新たな治療法として、注目を浴びてきています。 免疫療法の分野でも、抗がん免疫にかかわる遺伝子を用いて抗がん免疫を誘導、増強することを目的とした研究が盛んに行われ、欧米ではすでに臨床応用も開始されています。ここでは、欧米における免疫遺伝子治療の現状を紹介します。 現在までに、研究および臨床に応用されている免疫遺伝子治療は、大きく2つに分けられます。1つは、抗がん活性を持つリンパ球に、その効果を高める遺伝子を導入して生体内に戻す受動免疫強化療法です。 もう1つは、がん細胞にサイトカインなどの遺伝子を導入したり、がん特異的抗原の遺伝子を正常細胞に導入し
て、がん抗原特異的な免疫を誘導するワクチン療法です。1)受動免疫強化療法 リンパ球からがんに特異的リンパ球(TILなど)を取り出して増やし、そこに抗がん効果を増強する遺伝
子を導入して患者さんの体内に戻すことによって、抗がん免疫の効果を増強する試みがなされています。 現在までに、TILにTNFやIL-2等の遺伝子を導入した後に患者さんに戻すとい
う遺伝子治療が行われてますが、現時点では臨床的に意義のある治療効果は得られていません。 がん細胞に、免疫反応を増強するような遺伝子を導入してそれを接種する腫瘍ワクチ
ン療法と、がん特異的抗原の遺伝子を直接、体内に接種するDNA(RNA)ワクチン療法に分けられます。日本では、乳がんが急激に増加しています。現在日本人の女性のがんの中で患者
数が多いものは、胃、大腸についで乳がんは昨年が乳がんにかかったと推定されます。
死亡数では、胃、大腸、肝臓、肺についで乳がんは5位ですが、1年間の死亡者数は1万人弱に
及び、特に、30歳から65歳の壮年女性層に限ると1位になっています。この様に、乳がんは、日本女性の最も注意しなければならないがんになっているのです。
それでも、乳がんの多い欧米に比べると、ただし欧米では、乳がんの患者数は依然として増加しているものの、死亡率は1990年代に入って減少しはじめているのです。このことは、私
たちの見習わなければならない点ですが、これは、マンモグラフィなどによる早期発見が増えているからです。
しこりに細い針を刺して注射器で細胞を吸引して、細胞ががんか良性かを顕微鏡で調べます。
細胞が十分とれればかなり正確に診断がつきますが、細胞だけではがんかどうか微妙な場合や、細胞がうまくとれない場合は、次の組織診が必要になります。
しこりや石灰化の部分を針で細く採ったり(針生検)、メスで切り取ったり(外科的生検)して、顕微鏡で組織を観察して、最終的な診断をします。
いずれも通常、局所麻酔でできますが、の検査を十分行った上でやるべきで、もし、しこりを触れるからといって他の検査をせずにすぐ「切って調べましょう」といわれたら、病院をかえて検査をしっかりしてもらいましょう。また、外科的生検は、もしがんだった時のことを考えて、最終的な治療を受ける病院でやってもらう方がよいでしょう。
乳がんの治療
乳がんの治療法には、手術、放射線治療、薬物療法(化学療法やホルモン療法)があり、これらを適宜組み合わせて治すのが普通です。
このうち、最も基本となるのが手術で、よほど進んだがんで手術できない場合や手術しても意味がないような特殊な場合を除いては、必ず手術は必要です。ただし、進行度によっては、先に薬物療法等でがんを小さくしてから手術する場合もあります。
手術
主な術式
胸筋合併乳房切除術(ハルステッド法)
乳房、リンパ節、胸筋を一塊に切除する方法で、から行われた乳がん手術の基本ですが、今はほとんど行われなくなりました。
胸筋温存乳房切除術(ペイティ法、オーチンクロス法、児玉法など)
乳房とリンパ節を切除して胸筋を残します。現在の日本の乳がん手術の半分強を占め、通常「乳房切除」という時にはこの術式をさすのが普通です。
乳首のない平らな胸となりますが筋肉が残るので胸が大きくえぐれることはなく、下着で補正して服を着れば外からは全くわかりません。
乳房温存手術
乳房の一部とリンパ節をとり、乳房のふくらみや乳首を残す方法で扇状部分切除術と円状部分切除術とがあります。
術後、残った乳房に顕微鏡レベルのがんが残る可能性があるので放射線をあてるのが一般的です。(ただし、癌研を始めとして一部の施設では、病理(顕微鏡)の検査を細かく慎重に行って乳房にがんが残っていないと判断した時に限り、放射線をあてない場合もあります。)乳房温存ができる条件は、通常、しこりが1個だけで3cm以下、検査でがんが乳管の中を広がっていない、放射線があてられる、患者さん自身が温存を希望する、などです。早期のがんでも乳管の中のがんの広がりが広ければ、温存できない場合もあります。
術式の変還
乳がんの手術法の変遷をみてみましょう。表7に日本全体での、表8に癌研乳腺外科でのグラフを示します。
日本では、ハルステッド手術から胸筋温存術に切り替わったのは1986年から1987年にかけて、癌研では10年早く変化させました。
乳房温存手術の開始は欧米に遅れて、日本では1986年ころからで、癌研でも1986年から開始しています。現在日本全体では癌研では46.3%です。
そこで日本でも、2000年から、「50歳以上の女性に対し、2年に1回のマンモグラフィと視触診による検診を行う」という
乳房や乳首を絞るようにして乳首から分泌物が出ないかチェックしす。
腕を高く上げて、ひきつれ、くぼみ、乳輪の変換がないか、乳頭のへこみ、湿疹がないか確
胃がん治療
認します。また、両腕を腰に当ててしこりやくぼみがないか観察します。
まず関心をもって!
胃がん治療
どんなにすばらしい診断法や治療法があっても、女性が自分の乳房に関心をもって検診や医療機関を受診しなければ、検査は始まりません。
胃がん治療
乳がんの啓蒙活動が盛んで、女性の多くが乳がんをごく身近なものと考えているアメリカでは、40歳以上の女性の6~7割以上が乳がん検診を受診し、乳がんによる死亡はすでに減少傾
胃がん治療
向に転じています。それに対して日本では、検診や自己触診を実践している女性は、身近な人ががんになった、職場でたまたま検診があったなど、ごく限られた数にすぎず、検診の受
胃がん治療
診率も10%台にすぎません。
多くの人は、乳がんなんて全く人ごとと考えて、乳房の話題といえば、バス
胃がん治療
トアップの下着や芸能人の豊胸術、たまに有名人が乳がんになってもたまたま不運な人の闘病記として読むだけ。これでは、欧米から、乳がんになりやすい食生活やライフスタイルと
胃がん治療
いういわばマイナス面ばかりを取り入れ、自分の健康に関心を持つという良い面は学んでいないことになります。
胃がん治療
「乳がんに関心をもつことが、自分の命ばかりでなく、大切な乳房を守ることにもつながる」と
担子菌(たんしきん)カワラタケ(サルノコシカケ)の菌糸体より抽出精製した物質(タンパク多糖複合体)です。内服で用いられます。副作用がほとんどない反面、作用は弱いのが特徴です。適応は胃がん(手術例)、治癒切除例の結腸直腸がんへの化学療法との併用に限定されています。 (4)Lentinan(レンチナン)シイタケより抽出されたものです。キラーT細胞、マクロファージ、NK細胞等を誘導、活性化すると考えられています。がん患者さんの悪液質やQOL(クォリティ?オブ?ライフ:生活の質)を改善するという報告がありますが、適応は手術不能または再発胃がんにおけるテガフール(抗がん剤の1つ)との併用に限定されています。 (5)Bestatin(ベスタチン)細菌(放線菌)由来です。適応は成人非リンパ性白血病に対する完全寛解導入後の維持、強化で、化学療法剤と併用されます。 (6)Sizofiran(SPG:シゾフィラン)スエヒロタケより抽出されました。適応は、子宮頸部がんにおける放射線療法との併用に限定されています。 (7)Levamisole(レバミゾール)本来、駆虫薬として開発された物質(イミダゾール化合物)で、免疫増強効果があることが判明しました。肺がんや大腸がんの術後において、フルオロウラシル(抗がん剤の1つ)との併用で延命効果が得られたとの報告がありますが、臨床効果は確立されていません。 [効果]上記のとおりで、一部のがんで有効性が認められています。 [副作用]一部のBRM療法で発熱や白血球増多が認められますが、重篤な副作用は報告されていません。 [問題点]特定の免疫担当細胞にのみ作用するわけではないので、作用機序が必ずしも明確でありません。作用機序の科学的な解明や、評価法の見直しが必要と考えられます。6.抗体療法抗体とは、抗原に対して特異的に結合できるタンパク質で免疫グロブリンと呼ばれ、B細胞が産生します。多種多様の抗原に対して、特異的な抗体が存在します。ある抗原に対して特異的な単一の抗体を、モノクローナル抗体と呼びます。近年、モノクローナル抗体を作製する方法が確立され、この技術は医学や生物学の分野で多大な貢献をもたらしました。がんに特異的な抗原に対するモノクローナル抗体なども多数つくられ、がんの研究、治療に広く用いられてきています。 抗体は一般に、補体(抗体の反応を補って、殺菌や溶血反応を起こす血清中の因子)を介して抗体が結合した細胞や細菌等を破壊したり、マクロファージやキラー細胞による細胞の破壊を助けるなどの働きがあります。モノクローナル抗体は、ある特定のがん細胞にだけそうした作用を及ぼすわけです。また、がん細胞のモノクローナル抗体を用いた治療としては、増殖を抑える働きのあるモノクローナル抗体も存在します。 がん細胞に特異的なモノクローナル抗体に細胞毒、抗がん剤あるいはアイソトープを結合させ、がん細胞を殺してしまおうという治療(ミサイル療法)が試みられています。また、ある種の白血病や乳がんに対する抗体療法も行われています。さらにがん組織にがん細胞を殺す作用のあるT細胞やNK細胞を集結させるため、T細胞やNK細胞とがん細胞の両方に対する抗体(双特異性抗体)なども開発されています。 [効果]造血系がんである白血病に対し、細胞表面抗原に対する抗体療法が行われています。その中の報告で、成人T細胞白血病において、IL-2レセプターα鎖に対する抗体療法によって、一部の症例が完全寛解したなどの種類があり、年々新しい薬が開発されています。
化学療法:
いくつかの薬を組み合わせて、ある程度決まった投与量や間隔で使うことが多い。ほとんどが点滴で投与されます。
[主な薬剤]
療法…C(シクロフォスファミド)M(メソトレキセート)F(フルオロウラシル)の3剤を組み合わせる方法で、以前から行われていた術後の補助療法です。現在は主に、リンパ節転移のない場合に選択されます。
F療法…C(同上)A(アドリアマイシン)またはE(エピルビシン)F(同上)の組み合わせで、Fを抜かした2剤が用いられることもあります。リンパ節転移のある場合の術後補助療法や、再発の治療として最も標準的な治療法です。
? タキサン系の薬剤…比較的新しい薬で、ドセタキセル(タキソテール、パクリタキセル(タキソール(R))があります。アドリアマイシン(R)など他の薬と組み合わせて使われることも。
抗体療法
特定の遺伝子が異常に働いている乳がんに対して、その遺伝子の抗体を薬として点滴で投与する治療で、ハーセプチン(R)という薬が、日本でも2001年から使えるようになりました。切除したがんを検査することで、効果が期待できるがんとそうでないがんがわかるのが特徴で、「がんの個性に応じて、効果が期待できる薬を選んで使う」という、いわばオーダーメイドの治療として注目されています。
乳がん検診
日本では、1987年に乳がん検診が開始されましたが、ずっと視触診のみの時代が続いていました。
一方、欧米では早くからマンモグラフィを併用した検診が一般的でした。これは、視触診のみの検診では、検診をうけた人と普通に外来を受診して乳がんをみつけた人とで、死亡率が変わらないという結果が出たからです。検診の触診は、必ずしも乳がんの触診に慣れてはいない医師が、千差万別の多数の女性の乳房を短時間に診るため、微妙な病変や小さなしこりを漏れなく見つけるには十分な精度とはいえませんし、しこりとして触れない0期の乳がんを見つけることはできません。これらを補うのがマンモグラフィで、特に石灰化でみつかる非浸潤がんの発見は、100%の治癒につながります。
せよ、乳がんの家族や親戚に乳がんの人が多い場合は、特に若いうちから自分の乳房に注意して、乳がん検診も積極的にうけておいた方が良いでしょう。
乳腺の解剖と乳がんの発育
乳腺は図1のように、小葉という主にミルクを作る組織と、乳管というミルクを乳頭まで運ぶ管とから成り立っており、小葉と乳管は腺葉というちょうどブドウの房のような単位を作って一つの腺葉から1本の主乳管が乳頭に開口しています。このような腺葉が
乳がんの診断
乳がんの症状
乳がんの初発症状(発見のきっかけ)は、が乳房のしこりであり、他に乳房の疼痛がほど、さらに全体からみると少数ですが、乳頭分泌(乳首から液体とくに血液などがでる)、腋窩腫瘤(わきの下のリンパ節を触れる)、(パジェット=乳首のただれなど)もあります。マンモグラフィや超音波による検診で発見された患者は昨年でもわずか7%でした。マンモグラフィを使った検診の普及による早期発見がぜひ必要です。
乳がんの検査
乳腺の主な検査法を表6に示します。この中で、視触診、マンモグラフィ、超音波(エコー)、細胞診は、乳がんの診断に必須の、いわば「4本柱」とも言うべきもので、乳房にしこりを触れる場合、視触診→マンモグラフィと超音波→細胞診の順にこれら4つを全て行うことが原則です。これら4つで診断がつかない場合や互いに矛盾する結果が出る場合には、生検(組織診)が必要となります。
どんなベテランの医師でも、触っただけでがんか良性かの診断を正確につけることはできないので、触診だけで「大丈夫」といわれても、安心してはいけません。また、視触診だけではみつからない乳がんもあるため、異常なしと思っても、マンモグラフィまたは超音波で確認しておくことが望ましいといえましょう。
進行中です。 [副作用、問題点]モノクローナル抗体は、全身投与すると肝臓などの臓器に集積し、がん組織への特異的な集積の低下が認められています。また、モノクローナル抗体はマウスなどの動物を使って作製されるので、これを患者さんに投与すると、異種由来のモノクローナル抗体に対する患者さん自身の抗体(ヒト抗マウス抗体)が産生されてしまいます。ウイルスに感染した細胞が産生する物質で、ウイルス増殖抑制因子として発見されました。IFNにはα、β、γの3種類があります。IFNの作用には、直接がんに作用する場合と、免疫担当細胞を介した間接作用があります。IFN-αの効果については、特に慢性骨髄性白血病に対して有効だという結果が得られ、その治療薬として注目されています。 慢性骨髄性白血病に関しては上記のとおりです。また、これまで腎がんや悪性黒色腫を対象に多くの治験が行われてきていますが、効果は弱く、化学療法との併用が検討されています。現在では、慢性骨髄性白血病に対するほどの効果は期待されていない状況です。 IFN治療による副作用として、発熱、感冒様症状があります。このほかに無気力、抑うつなどの精神障害などが認められる場合があります。IFNは慢性骨髄性白血病に対する効果が高いのですが、その作用機序については明らかになっていません。今後の検討課題です。 2回目以降の投与ではモノクローナル抗体が体内から除去されやすくなるために効果が激減したり、アナフィラキシーショック(異種のタンパクを投与することによるショック症状)が起こる可能性がある等の問題点があります。そこで、ヒト型抗体の作製などの試みがなされています。 近年、遺伝子治療が難治性疾患に対する新たな治療法として、注目を浴びてきています。 免疫療法の分野でも、抗がん免疫にかかわる遺伝子を用いて抗がん免疫を誘導、増強することを目的とした研究が盛んに行われ、欧米ではすでに臨床応用も開始されています。ここでは、欧米における免疫遺伝子治療の現状を紹介します。 現在までに、研究および臨床に応用されている免疫遺伝子治療は、大きく2つに分けられます。1つは、抗がん活性を持つリンパ球に、その効果を高める遺伝子を導入して生体内に戻す受動免疫強化療法です。 もう1つは、がん細胞にサイトカインなどの遺伝子を導入したり、がん特異的抗原の遺伝子を正常細胞に導入し
て、がん抗原特異的な免疫を誘導するワクチン療法です。1)受動免疫強化療法 リンパ球からがんに特異的リンパ球(TILなど)を取り出して増やし、そこに抗がん効果を増強する遺伝
子を導入して患者さんの体内に戻すことによって、抗がん免疫の効果を増強する試みがなされています。 現在までに、TILにTNFやIL-2等の遺伝子を導入した後に患者さんに戻すとい
う遺伝子治療が行われてますが、現時点では臨床的に意義のある治療効果は得られていません。 がん細胞に、免疫反応を増強するような遺伝子を導入してそれを接種する腫瘍ワクチ
ン療法と、がん特異的抗原の遺伝子を直接、体内に接種するDNA(RNA)ワクチン療法に分けられます。日本では、乳がんが急激に増加しています。現在日本人の女性のがんの中で患者
数が多いものは、胃、大腸についで乳がんは昨年が乳がんにかかったと推定されます。
死亡数では、胃、大腸、肝臓、肺についで乳がんは5位ですが、1年間の死亡者数は1万人弱に
及び、特に、30歳から65歳の壮年女性層に限ると1位になっています。この様に、乳がんは、日本女性の最も注意しなければならないがんになっているのです。
それでも、乳がんの多い欧米に比べると、ただし欧米では、乳がんの患者数は依然として増加しているものの、死亡率は1990年代に入って減少しはじめているのです。このことは、私
たちの見習わなければならない点ですが、これは、マンモグラフィなどによる早期発見が増えているからです。
しこりに細い針を刺して注射器で細胞を吸引して、細胞ががんか良性かを顕微鏡で調べます。
細胞が十分とれればかなり正確に診断がつきますが、細胞だけではがんかどうか微妙な場合や、細胞がうまくとれない場合は、次の組織診が必要になります。
しこりや石灰化の部分を針で細く採ったり(針生検)、メスで切り取ったり(外科的生検)して、顕微鏡で組織を観察して、最終的な診断をします。
いずれも通常、局所麻酔でできますが、の検査を十分行った上でやるべきで、もし、しこりを触れるからといって他の検査をせずにすぐ「切って調べましょう」といわれたら、病院をかえて検査をしっかりしてもらいましょう。また、外科的生検は、もしがんだった時のことを考えて、最終的な治療を受ける病院でやってもらう方がよいでしょう。
乳がんの治療
乳がんの治療法には、手術、放射線治療、薬物療法(化学療法やホルモン療法)があり、これらを適宜組み合わせて治すのが普通です。
このうち、最も基本となるのが手術で、よほど進んだがんで手術できない場合や手術しても意味がないような特殊な場合を除いては、必ず手術は必要です。ただし、進行度によっては、先に薬物療法等でがんを小さくしてから手術する場合もあります。
手術
主な術式
胸筋合併乳房切除術(ハルステッド法)
乳房、リンパ節、胸筋を一塊に切除する方法で、から行われた乳がん手術の基本ですが、今はほとんど行われなくなりました。
胸筋温存乳房切除術(ペイティ法、オーチンクロス法、児玉法など)
乳房とリンパ節を切除して胸筋を残します。現在の日本の乳がん手術の半分強を占め、通常「乳房切除」という時にはこの術式をさすのが普通です。
乳首のない平らな胸となりますが筋肉が残るので胸が大きくえぐれることはなく、下着で補正して服を着れば外からは全くわかりません。
乳房温存手術
乳房の一部とリンパ節をとり、乳房のふくらみや乳首を残す方法で扇状部分切除術と円状部分切除術とがあります。
術後、残った乳房に顕微鏡レベルのがんが残る可能性があるので放射線をあてるのが一般的です。(ただし、癌研を始めとして一部の施設では、病理(顕微鏡)の検査を細かく慎重に行って乳房にがんが残っていないと判断した時に限り、放射線をあてない場合もあります。)乳房温存ができる条件は、通常、しこりが1個だけで3cm以下、検査でがんが乳管の中を広がっていない、放射線があてられる、患者さん自身が温存を希望する、などです。早期のがんでも乳管の中のがんの広がりが広ければ、温存できない場合もあります。
術式の変還
乳がんの手術法の変遷をみてみましょう。表7に日本全体での、表8に癌研乳腺外科でのグラフを示します。
日本では、ハルステッド手術から胸筋温存術に切り替わったのは1986年から1987年にかけて、癌研では10年早く変化させました。
乳房温存手術の開始は欧米に遅れて、日本では1986年ころからで、癌研でも1986年から開始しています。現在日本全体では癌研では46.3%です。
そこで日本でも、2000年から、「50歳以上の女性に対し、2年に1回のマンモグラフィと視触診による検診を行う」という
乳房や乳首を絞るようにして乳首から分泌物が出ないかチェックしす。
腕を高く上げて、ひきつれ、くぼみ、乳輪の変換がないか、乳頭のへこみ、湿疹がないか確
胃がん治療
認します。また、両腕を腰に当ててしこりやくぼみがないか観察します。
まず関心をもって!
胃がん治療
どんなにすばらしい診断法や治療法があっても、女性が自分の乳房に関心をもって検診や医療機関を受診しなければ、検査は始まりません。
胃がん治療
乳がんの啓蒙活動が盛んで、女性の多くが乳がんをごく身近なものと考えているアメリカでは、40歳以上の女性の6~7割以上が乳がん検診を受診し、乳がんによる死亡はすでに減少傾
胃がん治療
向に転じています。それに対して日本では、検診や自己触診を実践している女性は、身近な人ががんになった、職場でたまたま検診があったなど、ごく限られた数にすぎず、検診の受
胃がん治療
診率も10%台にすぎません。
多くの人は、乳がんなんて全く人ごとと考えて、乳房の話題といえば、バス
胃がん治療
トアップの下着や芸能人の豊胸術、たまに有名人が乳がんになってもたまたま不運な人の闘病記として読むだけ。これでは、欧米から、乳がんになりやすい食生活やライフスタイルと
胃がん治療
いういわばマイナス面ばかりを取り入れ、自分の健康に関心を持つという良い面は学んでいないことになります。
胃がん治療
「乳がんに関心をもつことが、自分の命ばかりでなく、大切な乳房を守ることにもつながる」と
末期胃がん
治療の開発に積極的であり、つねにより有効な治療、有益な治療に取り組んでいます。
B.乳癌は増えているのか
日本における乳癌の頻度は増加の一途をたどっており、現在1年間に約3万6千人の方が乳癌と診断されています(1999年全国調査)。罹患率は全国ででは大腸癌についで第2位、大阪では第1位です。また乳癌による死亡も現在日本の女性の癌による死亡の第4位(大阪では第5位)にあたります。検診による早期乳癌の診断率の向上や、食生活などの生活の欧米化、晩婚に伴う初産年齢の上昇などが原因と考えられています。
4.乳癌の症状
乳癌が疑われる契機のところに記したように、乳癌の主な症状は乳房のしこりです。痛みに関しては通常は伴いません。乳癌の方で痛みがある場合、併存する乳腺症によることが多いと考えられます。したがって痛みがある、あるいは痛みが出てきたということが、乳癌が進行しているということを意味しません。しこりの大きさは病状とある程度関係します(一番重要な因子ではありませんが)。通常短期間で(例えば診断がついてから入院待ちの間に)急速に増大することは考えにくいですが、何ヶ月あるいは何年も無治療で放置すればしこりは大きくなり、外からみても異常が判るくらいになります。また潰瘍といって、乳癌細胞が皮膚を破って外に露出し、浸出液が生じ、悪臭や出血をともなうようになることもあります。 しこりをつくらないタイプの乳癌もあります。その場合レントゲンでのみ異常陰影としてわかる場合と、乳首から血性の分泌液がでる場合とがあります。このような場合、しばしば診断に難渋することがあります。一般にこのようなタイプの乳癌はタチが良いことが多く、どうしても診断が困難な場合はやむを得ず厳重に経過観察のみをすることになります。 また特殊なタイプの乳癌でパジェット病という乳癌があります。これは乳首を中心に湿疹様の病変が拡がる病期です。 その他、稀ですが転移病巣から乳癌がわかる場合があります。代表的な例はわきのリンパ節がはれてくる場合です。他臓器の癌や悪性リンパ腫など外の疾患でもこのような事はありますが、乳癌はわきのリンパ節へは比較的転移をきたしやすいので、注意が必要です。 乳癌を治療せず放置した場合、しこりが大きくなるばかりでなく、周囲の組織に広がり、リンパ管を通ってわきのリンパ節や首のリンパ節、さらには血管を通って肺、骨、肝臓などの臓器へ転移して増殖し命を脅かすことになります。
5.乳癌の広がり(病期)
乳癌の広がりを表す方法として大きく4段階にわける方法がとられます。詳しく説明すると専門的になります。大体の目安としては、しこりの大きさが2cmまでのものは1期、2cmを超えて5cmまでのものは2期、5cmをこえるか、乳房の皮膚に変化のあるものは3期、乳腺以外の臓器に転移があるものは4期となります。多くの乳癌は第2期です。最近は検診の普及により第1期の乳癌が増加しています。図に現在の日本における乳癌の病期分類を示します。
乳癌の治療と副作用 手術療法
乳癌治療の中で手術療法は大きな役割を占めています。手術は大きくは乳房切除術と乳房温存手術があります。 乳房切除術は癌のできた乳房をすべて取り除く手術です。さら大胸筋や小胸筋といった胸の筋肉を切除するか残すかで細分されますが、当院では、筋肉に浸潤があるなど特殊な場合を除いて、乳房切除術は主に大小胸筋を温存する”Auchincloss(オーキンクロス)法”を行っています。しこりの大きさが比較的大きな方や、しこりは大きくなくても顕微鏡レベルで癌細胞の乳腺内の広がりが大きいと考えられた場合に乳房切除術が選択されます。 一方、乳房温存手術は現在当院での乳癌手術の約3分の2を占めます。しこりを含めてある程度の範囲の乳腺を切除しますが、乳房のふくらみを残すことができ、変形は残るものの美容上好ましい手術法です。欧米の大規模な臨床試験によって、比較的しこりの小さな乳癌に対しては乳房切除をしても乳房温存療法をしても生存率が変わらないことが明らかにされ、日本でも乳癌に対する手術は温存手術が標準的におこなわれるようになりました。乳房温存手術の場合、残した乳腺内に癌細胞が遺残することがあり、将来的に残した乳房内にまたしこりができることがあります。後述しますが、これを防止する目的で術後に残した乳房に約5週間放射線をあてます。 また最近はセンチネルリンパ節生検という方法で、腋のリンパ節をごく一部しかとらない方法もあります。詳細は後述しています。 腋のリンパ節を取り除いた場合、腕や肩の痛みやしびれ、運動障害が生じることがあります。これは術後のリハビリテーションによりある程度回復が見込めます。また腕のむくみ(リンパ浮腫)を生じることがあります。リンパ浮腫に関しては残念ながら有効な予防法や治療法がありませんが、最近は系統的なマッサージ(複合理学療法といいます)でむくみを軽減させることが可能になってきました。時期や程度に応じて、外科外来?看護外来?病棟、リハビリテーション室で適宜指導を行なっています。 乳癌の手術は消化器癌の手術と比較するとずっと負担が少なく、約2時間の手術で、輸血を要することはほとんどありません。翌日には食事も可能で歩くことも可能です。術式によっても違いますが、術後2日から1週間くらいで退院が可能です。社会復帰や、家の仕事などもすぐに戻っていただくことが可能です。
放射線療法
乳癌治療において放射線療法は①乳房温存手術後に残存乳房に対して行う、②乳房切除術後に胸壁に対して行う、③再発?転移をきたした場合、その部位(例えば首や腋のリンパ節、皮膚、背骨その他の骨など)にあてるなどの場合があります。乳房温存手術後に残した乳房に照射することで、また残した乳房にしこりができる率を下げることができます。当院では原則的に術後照射をおこなっています。照射は外来通院で約5週間かかります。重篤な副作用は通常ありません。照射部位の皮膚炎(日焼けのようなものです。)や、まれに放射線による肺炎などが副作用としてあげられます。乳房をすべて切除した場合方へは通常術後の放射線療法は行ないませんが、もともとのしこりが5cmを超える場合、リンパ節移転が多い場合には、術後照射を併用することがあります。そうすることによって生存率の改善がみられたとの報告があるからです。再発?転移をきたした場合は薬による治療が中心となりますが、場合により放射線を併用します。又、一部の早期乳癌に対しては研究治療として術後照射を省略しています。 化学療法
いわゆる抗癌剤の治療のことをさします。術後再発を防止する目的で行なう場合(補助化学療法といいます)と再発?転移をきたした場合に行なう場合があります。乳癌に対して効果が認められている抗癌剤は多岐にわたり、いろいろな種類の抗癌剤を使用します。使用する抗癌剤によってみられる副作用やさまざまでその程度も違います。必ずしも脱毛やむかつきなどがあるわけではありませんが、強い抗癌剤の場合はほとんど髪の毛は抜けます。吐き気は個人差がありますが、2~3日は気分がすぐれないかもしれません。また血液中の白血球(体内に侵入してきた細菌を殺すなどの働きをします。)という成分が減少したり、口内炎や下痢などをひきおこすこともあります。高い熱が出る場合は注意が必要です。当院では外来化学療法室で、専門のスタッフのもとで化学療法をおこなっています。 内分泌療法
乳癌治療においては、女性ホルモンを抑制するような薬剤も頻繁に使用します。これを内分泌療法といい、抗癌剤同様再発防止目的で使う場合(補助内分泌療法といいます)と再発?転移をきたした場合に行なう場合があります。一般に内分泌療法は化学療法と比べ副作用は軽度です。更年期症状が主な副作用です。長期投与に伴って、脂肪肝やそれに伴う肝機能障害、血栓症、子宮体癌の発生、骨粗鬆症、性生活への影響などがあります。 現在乳癌治療においては手術単独で済むことは少なく、多くの場合化学療法あるいは内分泌療法あるいはその両方を併用しています。 治療をしない方法
残念ながら治療を受けることなく乳癌を治す方法はないと考えられます。他に重篤な疾患がある場合など特殊な場合を除いては何らかの形で治療は必要です。また、いわゆる補完代替医療、民間療法といったもので効果がみられることはもしかするとあるかも知れませんが、一般にはおすすめはできません。 乳癌の治療法の選択
代表的な治療については前項で説明しました。標準的には乳癌の治療は手術(乳房を部分的、または全部切除して腋のリンパ節を調べる)、放射線、補助療法(化学療法または内分泌療法あるいはその両方)の組み合わせです。再発?転移をきたした乳癌の場合は薬(抗癌剤あるいはホルモン剤)による治療がなされます。ここでは特に大阪府立成人病センターで特色のある治療方法について記します。 腫瘍径が小さい場合(センチネルリンパ節生検について
乳癌の標準的な手術ではしこりの部分の切除に加えて腋のリンパ節を腋の脂肪ごと10個から20個とります(腋窩リンパ節郭清といいます)。これは乳癌においては腋のリンパ節への転移がみられるためです。しかししこりが小さい方の場合は、リンパ節をとってみても転移が見られる可能性はあまりありません。逆に腋窩リンパ節郭清をすることによって、手術をした方の腕の痛みやしびれ、むくみなどの症状がみられることがあります。当院では、センチネルリンパ節生検という方法を用いて、数個のリンパ節のみを調べることで腋のリンパ節に癌が転移しているかどうか判定しています。つまり、もしも癌が転移しているとすれば、まず癌細胞が最初に流れ着くと考えられるリンパ節を見つけ出してそのリンパ節(センチネルリンパ節と呼ばれます)を調べます。センチネルリンパ節に転移がなければそれ以外のリンパ節にも転移はないので、それ以上リンパ節をとりません。転移があった場合のみ通常どおりの腋窩リンパ節郭清を行います。こういう方法によって多くの乳癌の患者さんが不必要な腋窩リンパ節郭清を避けることができるようになりました。センチネルリンパ節生検は近年急速に広がってきた手術方法です。当院では現在しこりの大きさが3cm以下の乳癌に対しておこなっています。また現時点ではこの治療方法は標準治療ではなく、高度先進医療としておこなっています。 腫瘍径が大きい場合(術前化学療法)
しこりが大きく、病巣を完全に取り除くためには乳房をすべてとらなければならないような場合で、それでも乳房温存療法を希望される方の場合には術前化学療法という方法があります。しこりが大きな方の場合、手術のあと基本的に再発防止のための抗癌剤治療を受けることが勧められています。この術後にするべき抗癌剤治療を術前にする方法を術前化学療法といいます。うまく抗癌剤が奏効してしこりが小さくなれば乳房温存手術が可能となります。欧米でのいくつかの大規模な臨床試験の結果、手術を先行して術後に化学療法をしても、同じ化学療法を術前にしてから手術をしても生存率は変わらないということが明らかとなりました。したがって術前化学療法を行うことによって、生存率を下げることなく乳房温存療法が可能となり得るわけです。当院では術前化学療法にも積極的に取り組み、しこりの大きな方の場合でも約7割の方に乳房温存療法を行い得ています。また術前化学療法には、抗癌剤の効果を直に知ることができる(術後におこなう化学療法の場合、病巣は取り除かれているために効果があるのかないのかわからないまま抗癌剤治療を続けているわけです)という利点もあります。術前化学療法による乳房温存療法も、研究段階の治療として行っています。
転移?再発をきたした乳癌の場合
残念ながら乳癌の転移?再発をきたした場合には根治的な治療は非常に困難です。手術は原則として適応とはなりません。このような場合は薬(抗癌剤またはホルモン剤)による治療法が中心となります。ただ既存の薬剤で再発した癌細胞をすべて殺すこと困難ですので、治療の目標は、再発に伴う症状が少なく、通常どおりの生活ができる状態を少しでも長期間維持することとなります。幸いこのような場合でも乳癌の進行は他の癌とくらべ緩やかであるため、多くの患者さんが病気をもったまま社会生活を続けています。また、乳癌の治療薬はいろいろな種類があり、ひとつの治療が効果がなかったとしても、違う治療を考えることができます。また場合によっては開発段階の治療薬を使用することも考えられます。
その他…研究治療について当科では、より良い治療の確立を目指して標準的な治療以外に研究的治療や検査も行っています。研究内容は十分吟味されたものであり、患者さまに不利益のないよう考慮しています。その中には多施設での共同研究(主として薬物療法に関するものや、乳房温存療法における乳房CTの有用性についての研究、温存術後非照射前向き試験など)も数多く含まれています。また当施設独自の研究も、CT?MRIによる腋窩リンパ節転移診断の研究や、組織内照射(術中に残存乳房内に10本前後の針を留置し、術後短期間で照射を終了する方法)等を行っています。これらの研究について、患者さまに協力を依頼することがあります。これまで、乳房温存療法の確立やセンチネルリンパ節生検などは、我が国では当院が中心的な役割を果たしてきましたが、これらも患者さまのご協力抜きでは実現しなかったものです。 大阪府立成人病センターの乳癌の成績
大阪府立成人病センターでは、現在年間約280例の乳癌手術を行っています。2004年の乳癌手術は295例でした。2004年12月までに3190例の乳房切除術と1874例の乳房温存手術を行ってきました。乳房温存手術は1986年より開始し、現在年間約200例は乳房温存手術となっています。また1995年からは術前化学療法を導入し温存手術の向上に努めてきました。これまで当院で行った乳癌手術の5年生存率は86.3%、10年生存率は77.2%でした。病期別にみてみますとの10年生存率はそれぞれ92.8%、85.6%、75.0%、47.9%、28.6%でした。また1985年
まで、1986年から1995年まで、1996年以降と年代別の成績を各病期別にみてみますと、特にの成績が上がっていることがわかります。
乳がんチームについて
当院での乳癌診療は、乳癌専門医師5名が中心となっていますが、平成19年度より乳がん認定
看護師1名が加わり術前治療方針の決定から、入院手術、術後治療の決定、術後治療、一連の治療に関わる身体的?精神的サポート(看護)も含めチーム医療を実践しています。毎週火
曜日は、乳がんチームの病棟回診を行っています。また、乳がん看護外来や、リンパ浮腫外来も行っています。治療方針の決定や、実際の治療にあたっては、乳癌スタッフだけでなく
病態に応じて臨床腫瘍科(主に抗がん剤治療)、整形外科(骨転移について)、放射線診断科(診断に関する検査)、放射線治療科(術後治療や再発治療)、腫瘍精神科(精神的な諸
問題)等のスタッフと連携して診断?治療を進めています。また、緩和ケアチーム、各乳がん?疼痛?リンパ浮腫)や薬剤部、リハビリテーショなどの部門とも必要があれば協力体制
で診療にあたっています。
今後もいろいろな研究に基づき、早期診断、化学内分泌療法など薬による治療法の改良、早
期乳癌の方への縮小手術による術後の生活の質的向上など、より良い診断?治療体系の確立に努めて参りたいと思います。
乳房は胸の部分に左右1対あって、出産時には乳汁を分泌する大切な役割を持つ器官です。また、女性の象徴ともいうべき器官でもあります。乳房には乳腺と呼ばれる腺組織と周囲の脂肪組織が存在します。乳腺組織は15から20の「腺葉」に、各腺葉は「小葉」と呼ばれる部分に枝分かれし、小葉は乳汁を分泌する小さな「腺房」が集まってできています。各腺葉には乳管と呼ばれる細い管が1本ずつ出ていて、小葉や腺房と連絡しあいながら乳頭(乳首)に到達します。
乳癌はこの乳腺を構成している乳管や小葉の内腔の細胞から発生して、しだいに乳管や小葉を越えて増大していきます。癌細胞が乳管の中や小葉の中にとどまっているものを非浸潤癌、乳管や小葉を越えて外に出ているものを浸潤癌とよびます。この他癌が乳頭で湿疹様に広るパジェット病があります。この乳癌についてこれから説明していきます。
乳癌の疑いと言われた方へ 乳癌が疑われる契機
乳癌が疑われる契機としては、乳房にしこりがあるという症状が大半です。それから、乳頭から分泌物がでる場合、そして最近では乳癌検診によって異常を指摘される場合も増えてきています。ただしこのような症状があるから必ず乳癌ということではなく、良性疾患が原因であることも少なくありません。良性の場合は多くの場合経過観察のみで治療対象とはなりません。ですからこのような症状があった場合には、あるいは検診で精査を指示された場合には、必要以上に深刻にならずに、まず専門医の診察を受け、適切な診断処置をうけるようにしてください。尚、乳房の痛みを訴えて来院される方も多くみられます。痛みそのものは一般には乳癌とは無関係であり、乳腺症とよばれる乳腺の変化に伴う症状であることがほとんどです。 乳癌の診察方法
乳癌は内臓の癌と違いからだの表面にできますので、視触診(目でみる、手で触ってみる)によってもある程度診断がつきます。さらにマンモグラフィーというレントゲン検査、乳腺の超音波検査も通常行います。これらの検査は簡便であまり苦痛を伴いません。(マンモグラフィーは、乳房をはさみこんでレントゲンをとるとき多少痛みますが、強い痛みではありません。)また乳頭から分泌液がでるタイプの方には乳管造影検査(乳頭の分泌液のでる穴から造影剤を注入してレントゲンをとる)や乳管鏡検査(分泌のある穴から細いカメラを挿入して乳管の中を直に観察する)を行います。これらの検査は多少の痛みを伴いますが、正確な診断のために必要な検査です。乳腺のCTやMRI検査を行うこともありますがこれはむしろ乳癌と診断されたあとの拡がりを把握するためにおこなうことが多く、診断のために必ず必要というわけではありません。 組織検査?細胞検査
さてこれらの検査で乳癌が疑われる場合、必ず細胞診あるいは組織診とよばれる検査を行い顕微鏡でみて癌細胞が存在することを確認しなければなりません。細胞診とは、注射器をしこりに刺して吸引することによって病変部分の細胞を採取する検査です。通常診察に引き続きその場で行います。痛みは伴いますが数秒でおわります。多くの場合はこの検査によって乳癌の診断を得ることができます。 組織診断は細胞診で確定診断が困難な場合に行います。針生検と摘出生検にわかれます。針生検は注射器の針よりも太めの針を用いて病変部位に針
末期胃がん
を刺し病変部分を採取する検査です。この検査は局所麻酔が必要ですが、麻酔後の痛みはありません。通常診察室にて行います。時間は、採取する量にもよりますが、数分から数十分
末期胃がん
かかります。また最近は針生検でも専用の吸引式の装置を用いて行うことがあります(マンモトーム生検)。この方が多くの組織を採取でき確実な診断ができます。毎週月?火曜日に
末期胃がん
この検査を行っております。所要時間は約1時間で、検査後問題がなければ帰って頂けます。どちらの方法をとるかは担当医師の判断によります。 摘出生検は侵襲のある検査ですが
末期胃がん
最も確実に診断を得ることができます。細胞診や針生検にてどうしても診断がつかない場合に行います。当院では毎週月曜日の午前中に手術場で局所麻酔下で行っています。時間は約
末期胃がん
1時間前後です。 乳癌の特徴 他の癌との比較
乳癌といってもさまざまなケースがあり、タチの良いものも悪いものもあります。一般的に
末期胃がん
は乳癌は他の臓器の癌と比較してタチがよいとされています。その理由は、①発育進行が他の癌と比べて緩やかなことが多い、②適切な治療によって多くの場合根治可能である、③残
末期胃がん
念ながら進行している場合や再発をきたし根治が困難であっても、症状に応じた有効な治療手段があることなどがあげられます。その結果5年生存率(罹患後5年後に生存している確
末期胃がん
率)10年生存率は他癌と比べて良好です。 また乳癌は世界的な規模で研究が進んでいる癌のひとつであり、新しい薬や治療手段が開発されています。当院でもこのような
B.乳癌は増えているのか
日本における乳癌の頻度は増加の一途をたどっており、現在1年間に約3万6千人の方が乳癌と診断されています(1999年全国調査)。罹患率は全国ででは大腸癌についで第2位、大阪では第1位です。また乳癌による死亡も現在日本の女性の癌による死亡の第4位(大阪では第5位)にあたります。検診による早期乳癌の診断率の向上や、食生活などの生活の欧米化、晩婚に伴う初産年齢の上昇などが原因と考えられています。
4.乳癌の症状
乳癌が疑われる契機のところに記したように、乳癌の主な症状は乳房のしこりです。痛みに関しては通常は伴いません。乳癌の方で痛みがある場合、併存する乳腺症によることが多いと考えられます。したがって痛みがある、あるいは痛みが出てきたということが、乳癌が進行しているということを意味しません。しこりの大きさは病状とある程度関係します(一番重要な因子ではありませんが)。通常短期間で(例えば診断がついてから入院待ちの間に)急速に増大することは考えにくいですが、何ヶ月あるいは何年も無治療で放置すればしこりは大きくなり、外からみても異常が判るくらいになります。また潰瘍といって、乳癌細胞が皮膚を破って外に露出し、浸出液が生じ、悪臭や出血をともなうようになることもあります。 しこりをつくらないタイプの乳癌もあります。その場合レントゲンでのみ異常陰影としてわかる場合と、乳首から血性の分泌液がでる場合とがあります。このような場合、しばしば診断に難渋することがあります。一般にこのようなタイプの乳癌はタチが良いことが多く、どうしても診断が困難な場合はやむを得ず厳重に経過観察のみをすることになります。 また特殊なタイプの乳癌でパジェット病という乳癌があります。これは乳首を中心に湿疹様の病変が拡がる病期です。 その他、稀ですが転移病巣から乳癌がわかる場合があります。代表的な例はわきのリンパ節がはれてくる場合です。他臓器の癌や悪性リンパ腫など外の疾患でもこのような事はありますが、乳癌はわきのリンパ節へは比較的転移をきたしやすいので、注意が必要です。 乳癌を治療せず放置した場合、しこりが大きくなるばかりでなく、周囲の組織に広がり、リンパ管を通ってわきのリンパ節や首のリンパ節、さらには血管を通って肺、骨、肝臓などの臓器へ転移して増殖し命を脅かすことになります。
5.乳癌の広がり(病期)
乳癌の広がりを表す方法として大きく4段階にわける方法がとられます。詳しく説明すると専門的になります。大体の目安としては、しこりの大きさが2cmまでのものは1期、2cmを超えて5cmまでのものは2期、5cmをこえるか、乳房の皮膚に変化のあるものは3期、乳腺以外の臓器に転移があるものは4期となります。多くの乳癌は第2期です。最近は検診の普及により第1期の乳癌が増加しています。図に現在の日本における乳癌の病期分類を示します。
乳癌の治療と副作用 手術療法
乳癌治療の中で手術療法は大きな役割を占めています。手術は大きくは乳房切除術と乳房温存手術があります。 乳房切除術は癌のできた乳房をすべて取り除く手術です。さら大胸筋や小胸筋といった胸の筋肉を切除するか残すかで細分されますが、当院では、筋肉に浸潤があるなど特殊な場合を除いて、乳房切除術は主に大小胸筋を温存する”Auchincloss(オーキンクロス)法”を行っています。しこりの大きさが比較的大きな方や、しこりは大きくなくても顕微鏡レベルで癌細胞の乳腺内の広がりが大きいと考えられた場合に乳房切除術が選択されます。 一方、乳房温存手術は現在当院での乳癌手術の約3分の2を占めます。しこりを含めてある程度の範囲の乳腺を切除しますが、乳房のふくらみを残すことができ、変形は残るものの美容上好ましい手術法です。欧米の大規模な臨床試験によって、比較的しこりの小さな乳癌に対しては乳房切除をしても乳房温存療法をしても生存率が変わらないことが明らかにされ、日本でも乳癌に対する手術は温存手術が標準的におこなわれるようになりました。乳房温存手術の場合、残した乳腺内に癌細胞が遺残することがあり、将来的に残した乳房内にまたしこりができることがあります。後述しますが、これを防止する目的で術後に残した乳房に約5週間放射線をあてます。 また最近はセンチネルリンパ節生検という方法で、腋のリンパ節をごく一部しかとらない方法もあります。詳細は後述しています。 腋のリンパ節を取り除いた場合、腕や肩の痛みやしびれ、運動障害が生じることがあります。これは術後のリハビリテーションによりある程度回復が見込めます。また腕のむくみ(リンパ浮腫)を生じることがあります。リンパ浮腫に関しては残念ながら有効な予防法や治療法がありませんが、最近は系統的なマッサージ(複合理学療法といいます)でむくみを軽減させることが可能になってきました。時期や程度に応じて、外科外来?看護外来?病棟、リハビリテーション室で適宜指導を行なっています。 乳癌の手術は消化器癌の手術と比較するとずっと負担が少なく、約2時間の手術で、輸血を要することはほとんどありません。翌日には食事も可能で歩くことも可能です。術式によっても違いますが、術後2日から1週間くらいで退院が可能です。社会復帰や、家の仕事などもすぐに戻っていただくことが可能です。
放射線療法
乳癌治療において放射線療法は①乳房温存手術後に残存乳房に対して行う、②乳房切除術後に胸壁に対して行う、③再発?転移をきたした場合、その部位(例えば首や腋のリンパ節、皮膚、背骨その他の骨など)にあてるなどの場合があります。乳房温存手術後に残した乳房に照射することで、また残した乳房にしこりができる率を下げることができます。当院では原則的に術後照射をおこなっています。照射は外来通院で約5週間かかります。重篤な副作用は通常ありません。照射部位の皮膚炎(日焼けのようなものです。)や、まれに放射線による肺炎などが副作用としてあげられます。乳房をすべて切除した場合方へは通常術後の放射線療法は行ないませんが、もともとのしこりが5cmを超える場合、リンパ節移転が多い場合には、術後照射を併用することがあります。そうすることによって生存率の改善がみられたとの報告があるからです。再発?転移をきたした場合は薬による治療が中心となりますが、場合により放射線を併用します。又、一部の早期乳癌に対しては研究治療として術後照射を省略しています。 化学療法
いわゆる抗癌剤の治療のことをさします。術後再発を防止する目的で行なう場合(補助化学療法といいます)と再発?転移をきたした場合に行なう場合があります。乳癌に対して効果が認められている抗癌剤は多岐にわたり、いろいろな種類の抗癌剤を使用します。使用する抗癌剤によってみられる副作用やさまざまでその程度も違います。必ずしも脱毛やむかつきなどがあるわけではありませんが、強い抗癌剤の場合はほとんど髪の毛は抜けます。吐き気は個人差がありますが、2~3日は気分がすぐれないかもしれません。また血液中の白血球(体内に侵入してきた細菌を殺すなどの働きをします。)という成分が減少したり、口内炎や下痢などをひきおこすこともあります。高い熱が出る場合は注意が必要です。当院では外来化学療法室で、専門のスタッフのもとで化学療法をおこなっています。 内分泌療法
乳癌治療においては、女性ホルモンを抑制するような薬剤も頻繁に使用します。これを内分泌療法といい、抗癌剤同様再発防止目的で使う場合(補助内分泌療法といいます)と再発?転移をきたした場合に行なう場合があります。一般に内分泌療法は化学療法と比べ副作用は軽度です。更年期症状が主な副作用です。長期投与に伴って、脂肪肝やそれに伴う肝機能障害、血栓症、子宮体癌の発生、骨粗鬆症、性生活への影響などがあります。 現在乳癌治療においては手術単独で済むことは少なく、多くの場合化学療法あるいは内分泌療法あるいはその両方を併用しています。 治療をしない方法
残念ながら治療を受けることなく乳癌を治す方法はないと考えられます。他に重篤な疾患がある場合など特殊な場合を除いては何らかの形で治療は必要です。また、いわゆる補完代替医療、民間療法といったもので効果がみられることはもしかするとあるかも知れませんが、一般にはおすすめはできません。 乳癌の治療法の選択
代表的な治療については前項で説明しました。標準的には乳癌の治療は手術(乳房を部分的、または全部切除して腋のリンパ節を調べる)、放射線、補助療法(化学療法または内分泌療法あるいはその両方)の組み合わせです。再発?転移をきたした乳癌の場合は薬(抗癌剤あるいはホルモン剤)による治療がなされます。ここでは特に大阪府立成人病センターで特色のある治療方法について記します。 腫瘍径が小さい場合(センチネルリンパ節生検について
乳癌の標準的な手術ではしこりの部分の切除に加えて腋のリンパ節を腋の脂肪ごと10個から20個とります(腋窩リンパ節郭清といいます)。これは乳癌においては腋のリンパ節への転移がみられるためです。しかししこりが小さい方の場合は、リンパ節をとってみても転移が見られる可能性はあまりありません。逆に腋窩リンパ節郭清をすることによって、手術をした方の腕の痛みやしびれ、むくみなどの症状がみられることがあります。当院では、センチネルリンパ節生検という方法を用いて、数個のリンパ節のみを調べることで腋のリンパ節に癌が転移しているかどうか判定しています。つまり、もしも癌が転移しているとすれば、まず癌細胞が最初に流れ着くと考えられるリンパ節を見つけ出してそのリンパ節(センチネルリンパ節と呼ばれます)を調べます。センチネルリンパ節に転移がなければそれ以外のリンパ節にも転移はないので、それ以上リンパ節をとりません。転移があった場合のみ通常どおりの腋窩リンパ節郭清を行います。こういう方法によって多くの乳癌の患者さんが不必要な腋窩リンパ節郭清を避けることができるようになりました。センチネルリンパ節生検は近年急速に広がってきた手術方法です。当院では現在しこりの大きさが3cm以下の乳癌に対しておこなっています。また現時点ではこの治療方法は標準治療ではなく、高度先進医療としておこなっています。 腫瘍径が大きい場合(術前化学療法)
しこりが大きく、病巣を完全に取り除くためには乳房をすべてとらなければならないような場合で、それでも乳房温存療法を希望される方の場合には術前化学療法という方法があります。しこりが大きな方の場合、手術のあと基本的に再発防止のための抗癌剤治療を受けることが勧められています。この術後にするべき抗癌剤治療を術前にする方法を術前化学療法といいます。うまく抗癌剤が奏効してしこりが小さくなれば乳房温存手術が可能となります。欧米でのいくつかの大規模な臨床試験の結果、手術を先行して術後に化学療法をしても、同じ化学療法を術前にしてから手術をしても生存率は変わらないということが明らかとなりました。したがって術前化学療法を行うことによって、生存率を下げることなく乳房温存療法が可能となり得るわけです。当院では術前化学療法にも積極的に取り組み、しこりの大きな方の場合でも約7割の方に乳房温存療法を行い得ています。また術前化学療法には、抗癌剤の効果を直に知ることができる(術後におこなう化学療法の場合、病巣は取り除かれているために効果があるのかないのかわからないまま抗癌剤治療を続けているわけです)という利点もあります。術前化学療法による乳房温存療法も、研究段階の治療として行っています。
転移?再発をきたした乳癌の場合
残念ながら乳癌の転移?再発をきたした場合には根治的な治療は非常に困難です。手術は原則として適応とはなりません。このような場合は薬(抗癌剤またはホルモン剤)による治療法が中心となります。ただ既存の薬剤で再発した癌細胞をすべて殺すこと困難ですので、治療の目標は、再発に伴う症状が少なく、通常どおりの生活ができる状態を少しでも長期間維持することとなります。幸いこのような場合でも乳癌の進行は他の癌とくらべ緩やかであるため、多くの患者さんが病気をもったまま社会生活を続けています。また、乳癌の治療薬はいろいろな種類があり、ひとつの治療が効果がなかったとしても、違う治療を考えることができます。また場合によっては開発段階の治療薬を使用することも考えられます。
その他…研究治療について当科では、より良い治療の確立を目指して標準的な治療以外に研究的治療や検査も行っています。研究内容は十分吟味されたものであり、患者さまに不利益のないよう考慮しています。その中には多施設での共同研究(主として薬物療法に関するものや、乳房温存療法における乳房CTの有用性についての研究、温存術後非照射前向き試験など)も数多く含まれています。また当施設独自の研究も、CT?MRIによる腋窩リンパ節転移診断の研究や、組織内照射(術中に残存乳房内に10本前後の針を留置し、術後短期間で照射を終了する方法)等を行っています。これらの研究について、患者さまに協力を依頼することがあります。これまで、乳房温存療法の確立やセンチネルリンパ節生検などは、我が国では当院が中心的な役割を果たしてきましたが、これらも患者さまのご協力抜きでは実現しなかったものです。 大阪府立成人病センターの乳癌の成績
大阪府立成人病センターでは、現在年間約280例の乳癌手術を行っています。2004年の乳癌手術は295例でした。2004年12月までに3190例の乳房切除術と1874例の乳房温存手術を行ってきました。乳房温存手術は1986年より開始し、現在年間約200例は乳房温存手術となっています。また1995年からは術前化学療法を導入し温存手術の向上に努めてきました。これまで当院で行った乳癌手術の5年生存率は86.3%、10年生存率は77.2%でした。病期別にみてみますとの10年生存率はそれぞれ92.8%、85.6%、75.0%、47.9%、28.6%でした。また1985年
まで、1986年から1995年まで、1996年以降と年代別の成績を各病期別にみてみますと、特にの成績が上がっていることがわかります。
乳がんチームについて
当院での乳癌診療は、乳癌専門医師5名が中心となっていますが、平成19年度より乳がん認定
看護師1名が加わり術前治療方針の決定から、入院手術、術後治療の決定、術後治療、一連の治療に関わる身体的?精神的サポート(看護)も含めチーム医療を実践しています。毎週火
曜日は、乳がんチームの病棟回診を行っています。また、乳がん看護外来や、リンパ浮腫外来も行っています。治療方針の決定や、実際の治療にあたっては、乳癌スタッフだけでなく
病態に応じて臨床腫瘍科(主に抗がん剤治療)、整形外科(骨転移について)、放射線診断科(診断に関する検査)、放射線治療科(術後治療や再発治療)、腫瘍精神科(精神的な諸
問題)等のスタッフと連携して診断?治療を進めています。また、緩和ケアチーム、各乳がん?疼痛?リンパ浮腫)や薬剤部、リハビリテーショなどの部門とも必要があれば協力体制
で診療にあたっています。
今後もいろいろな研究に基づき、早期診断、化学内分泌療法など薬による治療法の改良、早
期乳癌の方への縮小手術による術後の生活の質的向上など、より良い診断?治療体系の確立に努めて参りたいと思います。
乳房は胸の部分に左右1対あって、出産時には乳汁を分泌する大切な役割を持つ器官です。また、女性の象徴ともいうべき器官でもあります。乳房には乳腺と呼ばれる腺組織と周囲の脂肪組織が存在します。乳腺組織は15から20の「腺葉」に、各腺葉は「小葉」と呼ばれる部分に枝分かれし、小葉は乳汁を分泌する小さな「腺房」が集まってできています。各腺葉には乳管と呼ばれる細い管が1本ずつ出ていて、小葉や腺房と連絡しあいながら乳頭(乳首)に到達します。
乳癌はこの乳腺を構成している乳管や小葉の内腔の細胞から発生して、しだいに乳管や小葉を越えて増大していきます。癌細胞が乳管の中や小葉の中にとどまっているものを非浸潤癌、乳管や小葉を越えて外に出ているものを浸潤癌とよびます。この他癌が乳頭で湿疹様に広るパジェット病があります。この乳癌についてこれから説明していきます。
乳癌の疑いと言われた方へ 乳癌が疑われる契機
乳癌が疑われる契機としては、乳房にしこりがあるという症状が大半です。それから、乳頭から分泌物がでる場合、そして最近では乳癌検診によって異常を指摘される場合も増えてきています。ただしこのような症状があるから必ず乳癌ということではなく、良性疾患が原因であることも少なくありません。良性の場合は多くの場合経過観察のみで治療対象とはなりません。ですからこのような症状があった場合には、あるいは検診で精査を指示された場合には、必要以上に深刻にならずに、まず専門医の診察を受け、適切な診断処置をうけるようにしてください。尚、乳房の痛みを訴えて来院される方も多くみられます。痛みそのものは一般には乳癌とは無関係であり、乳腺症とよばれる乳腺の変化に伴う症状であることがほとんどです。 乳癌の診察方法
乳癌は内臓の癌と違いからだの表面にできますので、視触診(目でみる、手で触ってみる)によってもある程度診断がつきます。さらにマンモグラフィーというレントゲン検査、乳腺の超音波検査も通常行います。これらの検査は簡便であまり苦痛を伴いません。(マンモグラフィーは、乳房をはさみこんでレントゲンをとるとき多少痛みますが、強い痛みではありません。)また乳頭から分泌液がでるタイプの方には乳管造影検査(乳頭の分泌液のでる穴から造影剤を注入してレントゲンをとる)や乳管鏡検査(分泌のある穴から細いカメラを挿入して乳管の中を直に観察する)を行います。これらの検査は多少の痛みを伴いますが、正確な診断のために必要な検査です。乳腺のCTやMRI検査を行うこともありますがこれはむしろ乳癌と診断されたあとの拡がりを把握するためにおこなうことが多く、診断のために必ず必要というわけではありません。 組織検査?細胞検査
さてこれらの検査で乳癌が疑われる場合、必ず細胞診あるいは組織診とよばれる検査を行い顕微鏡でみて癌細胞が存在することを確認しなければなりません。細胞診とは、注射器をしこりに刺して吸引することによって病変部分の細胞を採取する検査です。通常診察に引き続きその場で行います。痛みは伴いますが数秒でおわります。多くの場合はこの検査によって乳癌の診断を得ることができます。 組織診断は細胞診で確定診断が困難な場合に行います。針生検と摘出生検にわかれます。針生検は注射器の針よりも太めの針を用いて病変部位に針
末期胃がん
を刺し病変部分を採取する検査です。この検査は局所麻酔が必要ですが、麻酔後の痛みはありません。通常診察室にて行います。時間は、採取する量にもよりますが、数分から数十分
末期胃がん
かかります。また最近は針生検でも専用の吸引式の装置を用いて行うことがあります(マンモトーム生検)。この方が多くの組織を採取でき確実な診断ができます。毎週月?火曜日に
末期胃がん
この検査を行っております。所要時間は約1時間で、検査後問題がなければ帰って頂けます。どちらの方法をとるかは担当医師の判断によります。 摘出生検は侵襲のある検査ですが
末期胃がん
最も確実に診断を得ることができます。細胞診や針生検にてどうしても診断がつかない場合に行います。当院では毎週月曜日の午前中に手術場で局所麻酔下で行っています。時間は約
末期胃がん
1時間前後です。 乳癌の特徴 他の癌との比較
乳癌といってもさまざまなケースがあり、タチの良いものも悪いものもあります。一般的に
末期胃がん
は乳癌は他の臓器の癌と比較してタチがよいとされています。その理由は、①発育進行が他の癌と比べて緩やかなことが多い、②適切な治療によって多くの場合根治可能である、③残
末期胃がん
念ながら進行している場合や再発をきたし根治が困難であっても、症状に応じた有効な治療手段があることなどがあげられます。その結果5年生存率(罹患後5年後に生存している確
末期胃がん
率)10年生存率は他癌と比べて良好です。 また乳癌は世界的な規模で研究が進んでいる癌のひとつであり、新しい薬や治療手段が開発されています。当院でもこのような
スキルス胃がんブログ
の基幹施設からの報告なので、わが国の平均的な手術成績がここに挙げたものを大きく上まわることはないと思われます。
図1は手術で癌が完全に取り切れたかどうかとその後の生存率の関係を示したものです。
これを見てわかることは手術するには進行しすぎた癌を無理に手術したり、技術的に不適切な手術を行ったりして取り残しが生じた場合、それがたとえ顕微鏡的なものであっても2年生存率は3割を下回り、肉眼的に明らかな取り残しの場合には2年生存率は約1割しかないということです。
そして何よりも驚くべきはCTやMRI、あるいは超音波内視鏡など画像診断が長足の進歩を遂げ、術前診断の精度が格段に向上したにもかかわらず、全体の約1割の患者さんが肉眼的に取り残しを生ずるような手術を受けているという事実です。
「手術で取り残しても後で放射線をかければ大丈夫」というのは全くの幻想で、肉眼的にわかるほどの取り残しに対して放射線治療の効果は期待できません。手術後の局所は血流が不良であることから放射線治療の効果が極端に弱まってしまうからです。
図2は術前診断による食道癌の病期(=進行度合い)とその後の生存率の関係を示したものです。
これを見てわかることは0期、I期の比較的早期の癌に較べてそれ以上に進んだ癌では明らかに手術成績が不良であり、III期以上になると5年生存率(≒治癒率)は3割を切るということです。
もう一つ注目すべきはたとえ0期、I期であっても、手術をすれば100%治るわけではなく、5年生存率はせいぜい8割であるという事実です。
このようなデータを見てくると 食道癌では早期胃癌のような「手術すれば必ず治る」という考え方が通用しないことがわかります。
食道癌は手術しなければ治らないのでしょうか
手術以外の食道癌の治療法として、内視鏡による治療(内視鏡的粘膜切除術【EMR】)と放射線治療があります。前者は主に粘膜内にとどまる早期の癌に対して行われ、手術や放射線に較べて患者さんの身体的負担が格段に少ないのが特長ですが、食物の通過障害があるような進行癌には適用されません。
一方、放射線治療は早期癌から進行癌まで全ての病期の食道癌を治療することができます。1990年代初頭まで、放射線だけで治療を行っていた時代の放射線治療成績は不良でした。1990年代中期より抗癌剤と放射線治療の同時併用による「化学放射線療法」の成績が国内外で相次いで報告され、手術に匹敵する高い治療成績で注目を集めています。
図3は国立がんセンター東病院の大津らが1999年に米国の癌学会誌Oncology」に発表したデータです。54名の患者さんを5-FU、CDDPという2種類の抗癌剤と60Gyの放射線治療からな「化学放射線療法」で治療しています。
これらの患者さんは全て「食道の癌そのものが隣接する大動脈や気管?気管支に直接浸潤している(T4)」あるいは「遠隔リンパ節転移がある(M1LYM)」という進行癌(図2のstage III、IVに相当)でした。 手術ができないほどの進行癌であったにもかかわらず、これらの成績が図2のstage III、IVに対する手術の成績とほぼ同等であることは注目に値します。
このような進行癌に対して手術を行っても取り残す可能性が高いこと、生存している患者さんが術後に見られる「痩せ」や「手術で縫い合わせた食道の狭窄による通過障害」などの後遺症が全くない状態で元通りの生活をしていることなどを考えると、これらの病期の患者さんに対しては手術は行うべきではなく、化学放射線療法が標準治療であると思われます。
では化学放射線療法が適応になるのは手術のできないような進行癌だけでしょうか?
図4は天理よろず相談所病院の村上らが1999年に米国放射線腫瘍学会誌 に発表したデータです。
T1(癌の進行が粘膜下層までにとどまっている)-T2食道癌(癌の進行が食道壁の筋層までにとどまっている)という比較的早期の食道癌患者さん66名について
化学放射線療法群(Pro)36名
まず5-FU、CDDPという2種類の抗癌剤と44Gyの放射線治療からなる「化学放射線療法」を行い、その時点で治療効果が良好なものは引き続き化学放射線療法を、効果が不良なもの(=そのまま化学放射線療法を続けても治癒に至らないと思われるもの)については手術を行う。この場合結局手術を受けたのは36名中4名と
手術群(S)30名
術前の治療を行わず、最初から手術を行う。
という2つの治療を行った群を比較しています。
以上のように化学放射線療法は手術に匹敵する治療法ですが、高齢であったり、内臓機能が悪かったりして抗癌剤が使えない場合があります。
図5は京大の西村らが1999年に米国の癌学会誌「Cancer」に発表したデータです。
T1食道癌(癌の進行が食道壁の粘膜下層までにとどまっている)という早期の食道癌患者さん13名(図2のstage Iに相当)について
外照射+腔内照射
という治療を行った結果を示しています。
外照射に腔内照射を加えることにより手術の成績に匹敵する成績が得られていることがわかります。
これらのデータから 「手術をしなくても食道癌を治すことができる」ということがおわかりいただけたでしょうか。
これらの科学的な根拠があるにもかかわらず、主治医からの説明で「放射線は効かない」「手術の方が治療成績が上」ということを言われる患者さんが多いようです。
確かに1990年代以前に発表された「放射線治療単独」の治療成績は手術の治療成績に及びませんでしたが(ただし、この時代には手術のできない高齢者や臓器機能に問題のある患者さんがもっぱら放射線治療を受けていたという経緯があり、放射線治療を受ける患者さんの背景に著しい偏りがあったことを忘れてはなりません)化学放射線療法が手術とほぼ同等の成績を上げていることはここにあるデータからも明らかです。
「手術の方が化学放射線療法より治療成績が上」であることを科学的に証明するには手術と化学放射線療法を無作為比較試験によって比較しなければなりませんが、このような臨床試験は存在しません。
京大病院の取り組み
京大病院では外科?消化器内科?放射線科の医師が共同して患者さんを診察し、治療するための「消化器腫瘍外来」の2003年内開設に向けて準備を進めています。患者さんには考え得る全ての選択肢が示され、内視鏡治療、手術、放射線治療の全てで最高のレベルの治療を行うことが目標です。
食道は長さが約25cmで直径が2~3cmぐらいの,のどぼとけの下の輪状軟骨の下部から胃の噴門までの環状の臓器です。食道の壁はおおまかにわけると,内側から粘膜,筋層,外膜から構成されています。
日本における食道がんによる死亡者数は約1万人で,多くが50歳以上に集中し,高年齢ほど発症率が高くなっています。また女性と比較して男性の死亡者が多いのもこのがんの特徴です。この差は飲酒や喫煙量の差と考えられますが近年この差は縮小しています。
消化管の外側は漿膜(しょうまく)と呼ばれる丈夫な膜でおおわれています。この膜は内部で発症したがんの外部への広がりを抑える効果を持っています。しかし,食道にはこのような漿膜がないため,食道がんは周囲の臓器へ浸潤しやすく,血管やリンパ管を通して転移する率の高いがんであると言えます。
食道がんの90%以上は粘膜層から発症する扁平上皮がんで,他は粘液を分泌する腺から発症する腺がんです。また食道の発症部位により,「頸部食道がん」「胸部食道がん」「腹部食道がん」の3つに大別することができます。
■ 食道がんの原因
食道がん発症のメカニズムはまだ解明されていません。しかし,統計学的には食道がん患者には喫煙や飲酒の習慣が長い人が多いことがわかっています。またかゆなど熱い飲食物を摂取する習慣のある地方でも食道がんは高い発症率を示しています。
近年の研究では,アルコールが第一段階で分解された後にできるアセトアルデヒトにより,がんを引き起こす可能性が高いということが報告されています。
日本人などモンゴロイド系人種にはこのアセトアルデヒトを分解する酵素が弱い人が多く,これは遺伝子の変異によるもので,欧米人には見られません。
この変異のある人はアルコー摂取により食道がんを発症しやすく,研究データによれば変異のある人は毎日1.5合以下の酒の摂取でも,変異のない人の6倍,1.5~3合の摂取では60倍,3合以上の摂取では90倍以上の発症率を示しています。
日本人の約40%の人はこの遺伝子変異によるアセトアルデヒト分解酵素のはたらきが悪い人です。 酒を飲むとすぐに赤くなったり,気分の悪くなる人はアセトアルデヒト分解酵素の弱い人なので予防の見地からアルコール摂取量は控えたほうがよいでしょう。
■ 食道がんの症状
早期である場合は自覚症状はほとんどありません。しかしがんが進行するとジュースなど酸味の強いものや熱いものを飲み込んだりすると胸にしみる感じや焼ける感じがしたりします。また食べ物などをよくかまない場合などつかえる感じがします。
さらにがんが広がり食道が細くなると,よくかんでもつかえる感じがして,つかえたものをはき出すことがあります。そして食べる量の減少とともに体重も減少していきます。
がんが進行して,背骨や大動脈,神経を圧迫するようになると背骨や胸の奥が慢性的に痛むようになります。また気管支や肺まで広がるとせきがでたり,血痰がでることもあります。また食道の近くに声を調節している神経があり,これががんで壊されると声がかすれます。
食道は内側から,順に粘膜上皮,粘膜固有層,粘膜筋板,粘膜下層,輪筋層,縦筋層,外膜から成り立っています。
胃や大腸には外側に漿膜という丈夫な漿膜があり,そのため,がんが外へ浸潤するのを防ぐ役目を果たしています。
しかし,食道には,この漿膜がなく,薄い外膜だけで覆われているので,外へ浸潤しやすく,他の臓器に容易に転移しやすい臓器と言えます。食道がんの治療
●内視鏡手術
近年,内視鏡手術によるがん治療が進んで行われるようになりました。特にがんが粘膜上皮や粘膜固有層にとどまっている場合,内視鏡的粘膜切除術が可能です。内視鏡手術は患者への負担が軽く,入院期間も短くてすむというメリットがあります。また内視鏡手術にはレーザー光線を利用した方法もあります(1)内視鏡的粘膜切除術
この手術はのどから食道の内側に局部麻酔をかけた後に病巣の粘膜の下に生理食塩水を注入して,隆起させ,それをスネアと呼ばれるリング状の針金でつまみあげ,高周波電流で焼き切るという方法です。入院も1週間ほどで,術後のQOLを下げないというメリットがあります。
(2)レーザー治療
内視鏡にファイバーを通し,レーザー光線を患部にあて治療します。光に反応し,かつがん細胞に集まりやすい物質を静脈に注射し,低出力光線でその物質の反応により活性酸素を発生させ,がん組織を破壊する方法です。レーザー治療は体力的に外科手術ができない患者に有効とされ,症状を緩和しQOLを改善するための緩和療法としても用いられます。
●開腹手術
開腹手術は多くががん病巣とリンパ節を切除する方法で,食道がんの治療法としては一般的なものです。手術は,がんが発生した臓器と転移している可能性のあるリンパ節を一緒に切除します。
食道がんのほとんどが胸の中の食道に発生しますので,切除するには胸を切開しなければなりまぜん。食道がんはがんの発症部位によって手術方法も異なります。
1)頸部食道がん
がんが小さく頸部の食道にとどまり,周囲への浸潤もみられない場合は,のどと胸の間の頸部食道と頸部リンパ節を切除します。切除した食道のかわりに小腸の一部を移植して再建します。またのどの周辺まで拡がったがんでは頸部食道とともに喉頭をすべて切除し,小腸の一部を咽頭と胸部食道の間に移植します。そして気管の入口をつくるという複雑な手術になります。また喉頭を切除するため声が出せなくなります。
(2)胸部食道がん
多くの場合胸部食道の大部分を切除します。心臓をさけるため右胸を開いてリンパ節とともに切除する方法と,開胸を行わずに頸部と腹部を切開し食道を抜き取る「食道抜去術」があります。
後者の方法は患者の肉体的負担が軽いというメリットがありますが,食道の周囲のリンパ節を切除できないため,再発の可能性が低い患者に適用されます。しかし最近では胸腔鏡を使って開胸せずに食道を切除するとともにリンパ節の廓清も行われるようになりました。
胸部食道を切除した後,胃を引き上げて残っている食道とつなぎ,食物の通る道を再建します。胃を利用することが困難な場合は,結腸や小腸を使います。再建した食道が通る経路は胃や大腸を引き上げる経路により,前胸部の皮膚の下を通す方法,胸骨の下で心臓の前を通す方法,もとの食道のあった心臓の裏を通す方法の3通りがあります。
(3)腹部食道がん
腹部食道のがんに対しては,左側の下部を切開して食道の下部と胃の噴門部を切除します。食道再建には空腸や結腸を使います。また病巣の拡がり具合により,胃や横隔膜,脾臓を切除することもあります。
(4)食道内挿管法
この方法は、進行した食道がんにより食道内腔が狭くなり,食事の摂取が困難になった場合に,内視鏡を用いてシリコンゴムや金属メッシュなどの人工食道を挿入し食事の摂取を可能にするもので、根治手術が困難な進行食道がんに適応されます。根治的な治療法ではありませんが,近年生活の質(QOL)の向上を目的として積極的に導入されている治療法の1つです。
また,食道内挿管法が不可能な場合は、食道の病巣はそのままにしておき、食べ物が通る新たな道をつくります。これを食道バイパス術と呼びます。
●術後の合併症やQOLの低下について
手術に続いて発生する合併症は肺炎,縫合不全,肝臓?腎臓?心臓障害などです。これらの合併症が死につながる率,すなわち手術死亡率(手術後1ヵ月以内に死亡する割合)は2~3%あります。
また食道を切除するこれらの手術は多くがQOLを低下させます。特に頸部食道と胃を直結した場合はわずかな食事で満腹感が生じることも多く,一日に何度も食事をしなければならなくなります。
胃の中身が残っている時に胃の内容物が口に逆流したり,胸部の中で胃が膨張するため心臓や肺が圧迫されることもあります。
このように食道がんの手術は多くがQOLの低下を招くことが多いので,事前に医師と良く確認して治療に取り組みたいものです。
■ 放射線治療
放射線治療はがんが進行していたり,切除しにくい部位だあったり,また患者が手術に耐える体力を持っていない場合などに行われることが多い治療法です。
食道がんは90%以上が扁平上皮がんなので,放射線に対する感受性はあり,治療が有効です。しかし,放射線だけで治療した場合の5年生存率はわずか6~12%と低い値です。
しかし,近年放射線と抗がん剤を組み合わせる放射線化学療法で,手術治療と同等の5年生存率が得られるなどの臨床例が報告されており,治療の苦痛も少なく,QOLも低下しないため,この方法を検討している病院も増えています。
放射線治療には体の外から照射する体外照射とプラスチックチューブに微量の放射性物質を入れ,病巣に照射する腔内照射があります。
放射線の副作用として照射した部分の皮膚が日焼けのような状態になったり,全身の倦怠感や食欲の低下,食道炎(のどや食道の痛み,つかえ感)が生じることがあります。また頸部
への照射は口の渇きや声のかすれなどの症状がでることがあります。
■ 抗がん剤治療
現在,フルオロウラシルとシスプラチンの2剤を組み合わせた治療法がもっともよく用いられています。抗がん剤には,食欲不振や吐き気,嘔吐,リンパ球の現象などな様々な副作用
があり,特にシスプラチンは腎臓障害をおこすことがあります。
このフルオロウラシルやシスプラチンは放射線に対する増感作用があり,放射線に先行して
投与するか,または同時に照射することでより高い効果を得ています。
近年,プラチナ製剤のネダプラチンが食道がんに対して,シスプラチンと同等かそれ以上の
効果を示すことが報告されています。
■ 遺伝子治療
千葉大学付属病院では進行性食道がんの患者10名に遺伝子治療を行ってその成果を発表しています。この治療方法はがん細胞の増殖を抑制するp53遺伝子を毒性をなくした風邪のア
デノウィルスに組み込み,内視鏡を使って直接患部に注入するという方法です。
現在までに,放射線治療抵抗性の進行食道癌患者10名に対して,合計51 回の遺伝子治療
を実施しました。 その結果10名中6名が1年以上生存しており,そのうち1名は3年以上生存し,現在まで重篤な副作用はなく安全にがん治療が施行されているとのことです。
食道癌の罹患頻度と死亡率
がん研究振興財団の発行する「がんの統計'01」によると、1996年の食道癌罹患数は男性10548名(年齢調整罹患率全癌中8位)、女性1918名(同18位)であり、圧倒的に男性に多い癌であることがわかります。一方1999年の食道癌による死亡数は男性8449名、女性1542名であり、罹患数の約80%が癌死していることがわかります。これは胃癌(1996年の罹患数102945名、1999年の死亡数50676名)や乳癌(1996年の罹患数29448名、1999年の死亡数8949名)に較べると明らかに高い数字であり、現在でもなお難治性の癌であるということがわかります。
患者さんが本当に希望している医療が行われているでしょうか
食道癌に限らず、わが国では「何が何でも手術で治さなければならない」「手術以外にに有効な治療法はない」という、極端な手術偏重の傾向があります。しかし往々にしてこれらを支持する科学的な根拠は不足しています。
患者さんが本当に希望しているのは、「病気を治すこと」であり、「手術を受けること」ではないと思います。また、「現在行われている治療法に関して正しい情報を得たい」という希望も大きいのではないでしょうか。その一方で、主治医の目標が「とにかく手術をすること」であるように思われることが少なくありません。
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また、『特掲診療料の施設基準等(平成14年3月8日厚生労働省告示第74号) 』により手術件数の少ない病院では診療報酬が30%もカットされるようになったことも見逃せません。手術件
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数が施設基準ギリギリの病院で「あと一人手術すれば診療報酬が30%アップ」というところにあたってしまったら...。そんなことは想像もしたくありません。
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食道癌は手術すれば治るのでしょうか
現在食道癌の標準治療は手術ということになっています。最も頻度の多い胸部食道癌の場
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合、「食道亜全摘術+3領域リンパ節郭清術」が推奨されています。
これは胸部食道と胸部?腹部?頸部のリンパ節を切除し、切除した食道のかわりに管状に加
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工した胃を首の付け根まで釣り上げて残った頸部食道と縫い合わせるというものです。食道癌の手術は現在癌に対して行われる手術の中でも最も大きな手術の一つであり、患者さんの
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身体に対する侵襲も大変大きなものであります。
これほどの大変な手術を受けたあげくに病気が治らなかったとすると、手術による身体への
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ダメージや術後回復に要した時間は全て無駄であったということになってしまいます。
それではどんな場合にこのような「無駄な手術」になる可能性が高いのでしょうか。日本食
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道疾患研究会(2003年より日本食道学会)の全国調査結果(1995年)を見ながら考えてみましょう。この全国調査の母集団は年間約1万例の約15%にすぎませんが、食道疾患研究会
図1は手術で癌が完全に取り切れたかどうかとその後の生存率の関係を示したものです。
これを見てわかることは手術するには進行しすぎた癌を無理に手術したり、技術的に不適切な手術を行ったりして取り残しが生じた場合、それがたとえ顕微鏡的なものであっても2年生存率は3割を下回り、肉眼的に明らかな取り残しの場合には2年生存率は約1割しかないということです。
そして何よりも驚くべきはCTやMRI、あるいは超音波内視鏡など画像診断が長足の進歩を遂げ、術前診断の精度が格段に向上したにもかかわらず、全体の約1割の患者さんが肉眼的に取り残しを生ずるような手術を受けているという事実です。
「手術で取り残しても後で放射線をかければ大丈夫」というのは全くの幻想で、肉眼的にわかるほどの取り残しに対して放射線治療の効果は期待できません。手術後の局所は血流が不良であることから放射線治療の効果が極端に弱まってしまうからです。
図2は術前診断による食道癌の病期(=進行度合い)とその後の生存率の関係を示したものです。
これを見てわかることは0期、I期の比較的早期の癌に較べてそれ以上に進んだ癌では明らかに手術成績が不良であり、III期以上になると5年生存率(≒治癒率)は3割を切るということです。
もう一つ注目すべきはたとえ0期、I期であっても、手術をすれば100%治るわけではなく、5年生存率はせいぜい8割であるという事実です。
このようなデータを見てくると 食道癌では早期胃癌のような「手術すれば必ず治る」という考え方が通用しないことがわかります。
食道癌は手術しなければ治らないのでしょうか
手術以外の食道癌の治療法として、内視鏡による治療(内視鏡的粘膜切除術【EMR】)と放射線治療があります。前者は主に粘膜内にとどまる早期の癌に対して行われ、手術や放射線に較べて患者さんの身体的負担が格段に少ないのが特長ですが、食物の通過障害があるような進行癌には適用されません。
一方、放射線治療は早期癌から進行癌まで全ての病期の食道癌を治療することができます。1990年代初頭まで、放射線だけで治療を行っていた時代の放射線治療成績は不良でした。1990年代中期より抗癌剤と放射線治療の同時併用による「化学放射線療法」の成績が国内外で相次いで報告され、手術に匹敵する高い治療成績で注目を集めています。
図3は国立がんセンター東病院の大津らが1999年に米国の癌学会誌Oncology」に発表したデータです。54名の患者さんを5-FU、CDDPという2種類の抗癌剤と60Gyの放射線治療からな「化学放射線療法」で治療しています。
これらの患者さんは全て「食道の癌そのものが隣接する大動脈や気管?気管支に直接浸潤している(T4)」あるいは「遠隔リンパ節転移がある(M1LYM)」という進行癌(図2のstage III、IVに相当)でした。 手術ができないほどの進行癌であったにもかかわらず、これらの成績が図2のstage III、IVに対する手術の成績とほぼ同等であることは注目に値します。
このような進行癌に対して手術を行っても取り残す可能性が高いこと、生存している患者さんが術後に見られる「痩せ」や「手術で縫い合わせた食道の狭窄による通過障害」などの後遺症が全くない状態で元通りの生活をしていることなどを考えると、これらの病期の患者さんに対しては手術は行うべきではなく、化学放射線療法が標準治療であると思われます。
では化学放射線療法が適応になるのは手術のできないような進行癌だけでしょうか?
図4は天理よろず相談所病院の村上らが1999年に米国放射線腫瘍学会誌 に発表したデータです。
T1(癌の進行が粘膜下層までにとどまっている)-T2食道癌(癌の進行が食道壁の筋層までにとどまっている)という比較的早期の食道癌患者さん66名について
化学放射線療法群(Pro)36名
まず5-FU、CDDPという2種類の抗癌剤と44Gyの放射線治療からなる「化学放射線療法」を行い、その時点で治療効果が良好なものは引き続き化学放射線療法を、効果が不良なもの(=そのまま化学放射線療法を続けても治癒に至らないと思われるもの)については手術を行う。この場合結局手術を受けたのは36名中4名と
手術群(S)30名
術前の治療を行わず、最初から手術を行う。
という2つの治療を行った群を比較しています。
以上のように化学放射線療法は手術に匹敵する治療法ですが、高齢であったり、内臓機能が悪かったりして抗癌剤が使えない場合があります。
図5は京大の西村らが1999年に米国の癌学会誌「Cancer」に発表したデータです。
T1食道癌(癌の進行が食道壁の粘膜下層までにとどまっている)という早期の食道癌患者さん13名(図2のstage Iに相当)について
外照射+腔内照射
という治療を行った結果を示しています。
外照射に腔内照射を加えることにより手術の成績に匹敵する成績が得られていることがわかります。
これらのデータから 「手術をしなくても食道癌を治すことができる」ということがおわかりいただけたでしょうか。
これらの科学的な根拠があるにもかかわらず、主治医からの説明で「放射線は効かない」「手術の方が治療成績が上」ということを言われる患者さんが多いようです。
確かに1990年代以前に発表された「放射線治療単独」の治療成績は手術の治療成績に及びませんでしたが(ただし、この時代には手術のできない高齢者や臓器機能に問題のある患者さんがもっぱら放射線治療を受けていたという経緯があり、放射線治療を受ける患者さんの背景に著しい偏りがあったことを忘れてはなりません)化学放射線療法が手術とほぼ同等の成績を上げていることはここにあるデータからも明らかです。
「手術の方が化学放射線療法より治療成績が上」であることを科学的に証明するには手術と化学放射線療法を無作為比較試験によって比較しなければなりませんが、このような臨床試験は存在しません。
京大病院の取り組み
京大病院では外科?消化器内科?放射線科の医師が共同して患者さんを診察し、治療するための「消化器腫瘍外来」の2003年内開設に向けて準備を進めています。患者さんには考え得る全ての選択肢が示され、内視鏡治療、手術、放射線治療の全てで最高のレベルの治療を行うことが目標です。
食道は長さが約25cmで直径が2~3cmぐらいの,のどぼとけの下の輪状軟骨の下部から胃の噴門までの環状の臓器です。食道の壁はおおまかにわけると,内側から粘膜,筋層,外膜から構成されています。
日本における食道がんによる死亡者数は約1万人で,多くが50歳以上に集中し,高年齢ほど発症率が高くなっています。また女性と比較して男性の死亡者が多いのもこのがんの特徴です。この差は飲酒や喫煙量の差と考えられますが近年この差は縮小しています。
消化管の外側は漿膜(しょうまく)と呼ばれる丈夫な膜でおおわれています。この膜は内部で発症したがんの外部への広がりを抑える効果を持っています。しかし,食道にはこのような漿膜がないため,食道がんは周囲の臓器へ浸潤しやすく,血管やリンパ管を通して転移する率の高いがんであると言えます。
食道がんの90%以上は粘膜層から発症する扁平上皮がんで,他は粘液を分泌する腺から発症する腺がんです。また食道の発症部位により,「頸部食道がん」「胸部食道がん」「腹部食道がん」の3つに大別することができます。
■ 食道がんの原因
食道がん発症のメカニズムはまだ解明されていません。しかし,統計学的には食道がん患者には喫煙や飲酒の習慣が長い人が多いことがわかっています。またかゆなど熱い飲食物を摂取する習慣のある地方でも食道がんは高い発症率を示しています。
近年の研究では,アルコールが第一段階で分解された後にできるアセトアルデヒトにより,がんを引き起こす可能性が高いということが報告されています。
日本人などモンゴロイド系人種にはこのアセトアルデヒトを分解する酵素が弱い人が多く,これは遺伝子の変異によるもので,欧米人には見られません。
この変異のある人はアルコー摂取により食道がんを発症しやすく,研究データによれば変異のある人は毎日1.5合以下の酒の摂取でも,変異のない人の6倍,1.5~3合の摂取では60倍,3合以上の摂取では90倍以上の発症率を示しています。
日本人の約40%の人はこの遺伝子変異によるアセトアルデヒト分解酵素のはたらきが悪い人です。 酒を飲むとすぐに赤くなったり,気分の悪くなる人はアセトアルデヒト分解酵素の弱い人なので予防の見地からアルコール摂取量は控えたほうがよいでしょう。
■ 食道がんの症状
早期である場合は自覚症状はほとんどありません。しかしがんが進行するとジュースなど酸味の強いものや熱いものを飲み込んだりすると胸にしみる感じや焼ける感じがしたりします。また食べ物などをよくかまない場合などつかえる感じがします。
さらにがんが広がり食道が細くなると,よくかんでもつかえる感じがして,つかえたものをはき出すことがあります。そして食べる量の減少とともに体重も減少していきます。
がんが進行して,背骨や大動脈,神経を圧迫するようになると背骨や胸の奥が慢性的に痛むようになります。また気管支や肺まで広がるとせきがでたり,血痰がでることもあります。また食道の近くに声を調節している神経があり,これががんで壊されると声がかすれます。
食道は内側から,順に粘膜上皮,粘膜固有層,粘膜筋板,粘膜下層,輪筋層,縦筋層,外膜から成り立っています。
胃や大腸には外側に漿膜という丈夫な漿膜があり,そのため,がんが外へ浸潤するのを防ぐ役目を果たしています。
しかし,食道には,この漿膜がなく,薄い外膜だけで覆われているので,外へ浸潤しやすく,他の臓器に容易に転移しやすい臓器と言えます。食道がんの治療
●内視鏡手術
近年,内視鏡手術によるがん治療が進んで行われるようになりました。特にがんが粘膜上皮や粘膜固有層にとどまっている場合,内視鏡的粘膜切除術が可能です。内視鏡手術は患者への負担が軽く,入院期間も短くてすむというメリットがあります。また内視鏡手術にはレーザー光線を利用した方法もあります(1)内視鏡的粘膜切除術
この手術はのどから食道の内側に局部麻酔をかけた後に病巣の粘膜の下に生理食塩水を注入して,隆起させ,それをスネアと呼ばれるリング状の針金でつまみあげ,高周波電流で焼き切るという方法です。入院も1週間ほどで,術後のQOLを下げないというメリットがあります。
(2)レーザー治療
内視鏡にファイバーを通し,レーザー光線を患部にあて治療します。光に反応し,かつがん細胞に集まりやすい物質を静脈に注射し,低出力光線でその物質の反応により活性酸素を発生させ,がん組織を破壊する方法です。レーザー治療は体力的に外科手術ができない患者に有効とされ,症状を緩和しQOLを改善するための緩和療法としても用いられます。
●開腹手術
開腹手術は多くががん病巣とリンパ節を切除する方法で,食道がんの治療法としては一般的なものです。手術は,がんが発生した臓器と転移している可能性のあるリンパ節を一緒に切除します。
食道がんのほとんどが胸の中の食道に発生しますので,切除するには胸を切開しなければなりまぜん。食道がんはがんの発症部位によって手術方法も異なります。
1)頸部食道がん
がんが小さく頸部の食道にとどまり,周囲への浸潤もみられない場合は,のどと胸の間の頸部食道と頸部リンパ節を切除します。切除した食道のかわりに小腸の一部を移植して再建します。またのどの周辺まで拡がったがんでは頸部食道とともに喉頭をすべて切除し,小腸の一部を咽頭と胸部食道の間に移植します。そして気管の入口をつくるという複雑な手術になります。また喉頭を切除するため声が出せなくなります。
(2)胸部食道がん
多くの場合胸部食道の大部分を切除します。心臓をさけるため右胸を開いてリンパ節とともに切除する方法と,開胸を行わずに頸部と腹部を切開し食道を抜き取る「食道抜去術」があります。
後者の方法は患者の肉体的負担が軽いというメリットがありますが,食道の周囲のリンパ節を切除できないため,再発の可能性が低い患者に適用されます。しかし最近では胸腔鏡を使って開胸せずに食道を切除するとともにリンパ節の廓清も行われるようになりました。
胸部食道を切除した後,胃を引き上げて残っている食道とつなぎ,食物の通る道を再建します。胃を利用することが困難な場合は,結腸や小腸を使います。再建した食道が通る経路は胃や大腸を引き上げる経路により,前胸部の皮膚の下を通す方法,胸骨の下で心臓の前を通す方法,もとの食道のあった心臓の裏を通す方法の3通りがあります。
(3)腹部食道がん
腹部食道のがんに対しては,左側の下部を切開して食道の下部と胃の噴門部を切除します。食道再建には空腸や結腸を使います。また病巣の拡がり具合により,胃や横隔膜,脾臓を切除することもあります。
(4)食道内挿管法
この方法は、進行した食道がんにより食道内腔が狭くなり,食事の摂取が困難になった場合に,内視鏡を用いてシリコンゴムや金属メッシュなどの人工食道を挿入し食事の摂取を可能にするもので、根治手術が困難な進行食道がんに適応されます。根治的な治療法ではありませんが,近年生活の質(QOL)の向上を目的として積極的に導入されている治療法の1つです。
また,食道内挿管法が不可能な場合は、食道の病巣はそのままにしておき、食べ物が通る新たな道をつくります。これを食道バイパス術と呼びます。
●術後の合併症やQOLの低下について
手術に続いて発生する合併症は肺炎,縫合不全,肝臓?腎臓?心臓障害などです。これらの合併症が死につながる率,すなわち手術死亡率(手術後1ヵ月以内に死亡する割合)は2~3%あります。
また食道を切除するこれらの手術は多くがQOLを低下させます。特に頸部食道と胃を直結した場合はわずかな食事で満腹感が生じることも多く,一日に何度も食事をしなければならなくなります。
胃の中身が残っている時に胃の内容物が口に逆流したり,胸部の中で胃が膨張するため心臓や肺が圧迫されることもあります。
このように食道がんの手術は多くがQOLの低下を招くことが多いので,事前に医師と良く確認して治療に取り組みたいものです。
■ 放射線治療
放射線治療はがんが進行していたり,切除しにくい部位だあったり,また患者が手術に耐える体力を持っていない場合などに行われることが多い治療法です。
食道がんは90%以上が扁平上皮がんなので,放射線に対する感受性はあり,治療が有効です。しかし,放射線だけで治療した場合の5年生存率はわずか6~12%と低い値です。
しかし,近年放射線と抗がん剤を組み合わせる放射線化学療法で,手術治療と同等の5年生存率が得られるなどの臨床例が報告されており,治療の苦痛も少なく,QOLも低下しないため,この方法を検討している病院も増えています。
放射線治療には体の外から照射する体外照射とプラスチックチューブに微量の放射性物質を入れ,病巣に照射する腔内照射があります。
放射線の副作用として照射した部分の皮膚が日焼けのような状態になったり,全身の倦怠感や食欲の低下,食道炎(のどや食道の痛み,つかえ感)が生じることがあります。また頸部
への照射は口の渇きや声のかすれなどの症状がでることがあります。
■ 抗がん剤治療
現在,フルオロウラシルとシスプラチンの2剤を組み合わせた治療法がもっともよく用いられています。抗がん剤には,食欲不振や吐き気,嘔吐,リンパ球の現象などな様々な副作用
があり,特にシスプラチンは腎臓障害をおこすことがあります。
このフルオロウラシルやシスプラチンは放射線に対する増感作用があり,放射線に先行して
投与するか,または同時に照射することでより高い効果を得ています。
近年,プラチナ製剤のネダプラチンが食道がんに対して,シスプラチンと同等かそれ以上の
効果を示すことが報告されています。
■ 遺伝子治療
千葉大学付属病院では進行性食道がんの患者10名に遺伝子治療を行ってその成果を発表しています。この治療方法はがん細胞の増殖を抑制するp53遺伝子を毒性をなくした風邪のア
デノウィルスに組み込み,内視鏡を使って直接患部に注入するという方法です。
現在までに,放射線治療抵抗性の進行食道癌患者10名に対して,合計51 回の遺伝子治療
を実施しました。 その結果10名中6名が1年以上生存しており,そのうち1名は3年以上生存し,現在まで重篤な副作用はなく安全にがん治療が施行されているとのことです。
食道癌の罹患頻度と死亡率
がん研究振興財団の発行する「がんの統計'01」によると、1996年の食道癌罹患数は男性10548名(年齢調整罹患率全癌中8位)、女性1918名(同18位)であり、圧倒的に男性に多い癌であることがわかります。一方1999年の食道癌による死亡数は男性8449名、女性1542名であり、罹患数の約80%が癌死していることがわかります。これは胃癌(1996年の罹患数102945名、1999年の死亡数50676名)や乳癌(1996年の罹患数29448名、1999年の死亡数8949名)に較べると明らかに高い数字であり、現在でもなお難治性の癌であるということがわかります。
患者さんが本当に希望している医療が行われているでしょうか
食道癌に限らず、わが国では「何が何でも手術で治さなければならない」「手術以外にに有効な治療法はない」という、極端な手術偏重の傾向があります。しかし往々にしてこれらを支持する科学的な根拠は不足しています。
患者さんが本当に希望しているのは、「病気を治すこと」であり、「手術を受けること」ではないと思います。また、「現在行われている治療法に関して正しい情報を得たい」という希望も大きいのではないでしょうか。その一方で、主治医の目標が「とにかく手術をすること」であるように思われることが少なくありません。
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また、『特掲診療料の施設基準等(平成14年3月8日厚生労働省告示第74号) 』により手術件数の少ない病院では診療報酬が30%もカットされるようになったことも見逃せません。手術件
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数が施設基準ギリギリの病院で「あと一人手術すれば診療報酬が30%アップ」というところにあたってしまったら...。そんなことは想像もしたくありません。
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食道癌は手術すれば治るのでしょうか
現在食道癌の標準治療は手術ということになっています。最も頻度の多い胸部食道癌の場
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合、「食道亜全摘術+3領域リンパ節郭清術」が推奨されています。
これは胸部食道と胸部?腹部?頸部のリンパ節を切除し、切除した食道のかわりに管状に加
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工した胃を首の付け根まで釣り上げて残った頸部食道と縫い合わせるというものです。食道癌の手術は現在癌に対して行われる手術の中でも最も大きな手術の一つであり、患者さんの
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身体に対する侵襲も大変大きなものであります。
これほどの大変な手術を受けたあげくに病気が治らなかったとすると、手術による身体への
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ダメージや術後回復に要した時間は全て無駄であったということになってしまいます。
それではどんな場合にこのような「無駄な手術」になる可能性が高いのでしょうか。日本食
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道疾患研究会(2003年より日本食道学会)の全国調査結果(1995年)を見ながら考えてみましょう。この全国調査の母集団は年間約1万例の約15%にすぎませんが、食道疾患研究会
胃がん術後合併症
が、そのほとんどは肝硬変がもとになって発生する、肝細胞癌です。つまり、慢性肝炎から肝硬変に進行してくる。
日本人の慢性肝炎は、そのほとんどがウイルス性ですから、肝臓癌から肝炎ウイルスに感染することから、原因になっているといえます。そして、日本人の肝臓癌は、C型肝炎が原因のものが約80%、残りの大部分はB型肝炎が原因です。
肝硬変になると、肝臓癌が発生しやすくなる理由は、まだはっきりとしていません。しかし、肝硬変があると肝臓癌ができやすいと言うことは、。
例えば、、年率7%の割合で肝臓癌になることが分かっています。100人の患者さんがいるとすると、年間約7人の患者さんが肝臓癌になるということになります。肝硬変の人にとって、肝臓癌への移行は、とても大きな問題なのです。
最近、肝臓癌は増加する傾向にあります。1980年から1995年までの間に、肝臓癌による死亡率が、男性で約2倍、女性では約1.5倍に増えています。
肝臓癌による死亡率が上昇している理由は、一つは肝硬変の治療が進歩したことが挙げられます。かつては、肝硬変の合併症である肝不全や食道静脈瘤で死亡する人が多かったのですが、治療法の進歩により、そうした肝臓癌になる以前の死亡例が少なくなってきました。その分、肝臓癌まで進行する人が増え、その結果、肝臓癌による死亡者数が増加したと考えられます。
2.肝臓癌を見つける場合:検査技術の進歩により、小さな癌も発見できる
肝臓癌を正確に診断するためには、血液検査(腫瘍マーカー)、画像検査、腫瘍生検などの検査が行われます。これらをうまく組み合わせることで、早期発見が可能です。
1)血液検査
血液中の腫瘍マーカーを調べる検査です。ただし、こうした腫瘍マーカーは、癌がでなくても増加することがあるので、これだけでは肝臓癌と診断するわけにはいきません。
2)画像検査
最近、特に進歩が著しいのが、画像検査です。20年ほど前は、肝臓癌は子どもの頭ぐらいの大きさになって、ようやく発見されることが多かったのですが、最近は、画像検査により、直径1cm以下の癌も発見できるようになっています。
ただし、それぞれの検査には特徴があり、どの検査でもすべての癌が見つかるわけではありません。いくつかの検査を組み合わせて行うことで、より正確な診断が可能となります。
超音波検査:体の外から体内に向けて超音波を当て、反射してくる超音波を画像にする検査です。
CT(コンピュータ断層撮影)検査:エックス線撮影とコンピュータを組み合わせた画像検査で、体内を輪切りにした断層画像が得られます。造影剤を用いることで、さらに感度を高めることができます。
MRI(磁気共鳴画像)検査:体外から強い磁気をかけて、縦、横、斜めなど、さまざまな方向かの断層画像を得られます。
血管造影検査:肝動脈に造影剤を入れ、エックス線撮影を行います。肝臓内の小さな変化をとらえ、肝臓癌を見つけることが可能です。
3)腫瘍生検
小さな癌は、肝硬変の結節との区別が難しいことがあります。このような場合には、確定診断を行うために腫瘍生検を行います。
腫瘍部分に体外から針を刺し、組織を採取して、癌細胞があるかどうかを詳しく調べます。
腫瘍生検は、腫瘍部分に針を刺すときは、正確を期すために超音波画像で確認しながら行います
3.治療
肝臓癌の治療では、まず肝臓癌の進行度を調べる必要があります。癌の進行度によって、行う治療法が異なるからです。
進行度は、癌の大きさだけでなく、癌の数や、転移の有無まどんも判断材料になります。また、肝臓癌は、血液を介して転移することが多いので、癌の組織が血管内に進入しているかどうかも調らべなければなりません。さらに、肝臓の機能がどの程度残されているか(予備能力)も治療法を決定するうえで、重要な要素になってきます。
肝臓癌の治療は、肝臓の癌でない組織にも負担をかけることになりますが、予備能力が低い場合には、負担の少ない治療法を選ばなければなりません。そこで、あらかじめ肝臓の予備能力を調べておいてから、治療法を決定することになります。
つまり、最も適切な治療法の選択には、癌の進行度と肝臓の予備能という二つの要素を考慮する必要があります。 1)エタノール注入(PEIT)
エタノール(エチルアルコール)を癌に注入し、それによって癌病巣を凝固させる治療法です。超音波画像を見ながら注射針を癌病巣に刺し、エタノールを注入します。癌組織にエタノールが行き渡ると、それで癌は壊死し、成長は止まります。
この方法は、肝臓への負担が少ないので、仮に再発しても、同じ治療法を繰り返すことができます。ただし,この治療法ができるのは、癌の大きさが3cm以下で、数が3個までの場合です。また、腹水がある場合や、血液が固まりにくい人は、肝臓からの出血が止まらなくなることがあるので行いません。
2)癌塞栓療法
癌に酸素や栄養を送る肝動脈にスポンジ状の物質を詰めて血流を止め、癌細胞を壊死させる方法です。
また、この血管から油と抗癌剤の混合物を送り込むことで、できるだけ癌の部分だけを攻撃するように行いますが、どうしても癌以外の部分にもかなりの負担がかかります。従って、肝臓の予備能力の悪い患者さんにはこの治療法は行えません。
3)肝臓の部分切除
開腹して、癌病巣を切除する手術です。小さな癌が一個しかない場合、あるいは癌が大きかったり複数であったりしても、癌が肝臓の一部に限られている場合に行います。
経験を積まないと上手くはならない事は分かります。しかし、我々は実験材料にはなりたくないです。 がんの転移がんの転移と聞いたら生きる希望もありません。なぜなら、がんの転移は手術も出来なくなるため、死というイメージがあるからです。しかし、あきらめてはいけません。きついですけどがんの治療がない訳ではありません。私の友人もがんが転移していますが、あきらめてないと言っています。友人は、がんの治療に温熱療法を行っています。がん細胞は39度で増殖が止まり42度になる消滅するとあります。友人は「今できることを確実な方法で行う事が一番大切」だと温熱とがんに効く健康食品を飲んで必死に治療をしています。その友人が飲んでいる健康食品が「沖縄のフコイダン」というもので調べたところによると「日本がん学会」での発表があり、がんを消滅させ効果があると医療学会で注目されているそうです。友人の話では、抗がん剤治療を行う場合「沖縄のフコイダン」を一緒に併用すると抗がん剤の副作用を軽減させる効果があり、がんの進行をストップさせる事が出来るようです。私の感想では今、一番大事なことは、がんになっても絶対あきらめず、絶対治してみせるという友人のような気持ちを持つことが大切だと思いました。ちなみに友人は、本当にがんの患者かと思うくらい元気で、次の検査が楽しみだといっています。 がんの免疫療法がん免疫療法とは、免疫担当細胞、サイトカイン、抗体などを活性化する物質を用いて免疫機能を目的の方向に導く治療法です。がんの治療においては、現在広く行われている外科療法、化学療法、放射線療法に続き、免疫療法が第4のがんの治療法として期待されています。 免疫細胞を用いたがんの治療は、がん患者さん自身のリンパ球を体外で培養して、がん細胞を殺傷する作用の強いリンパ球を大量に増やして、この活性化したリンパ球をがんの患者さんに戻す活性化キラー細胞療法と呼ばれています。副作用のほとんどない先進的ながん治療と言われています。 すい臓がん予後大腸がんと診断されて半年あまりですが、やっぱり一番気になるのががんの予後のことです。がんと診断された時は、食欲も大いにあり体重も70kgでした。しかしがんで入院し食事も制限され手術をし、抗がん治療も始まってからは、みるみるうちにやせ細って55kgに。がん細胞が、肝臓に転移しているらしく、これからのがんの治療は、どうするのかと主治医とも相談しています。最近ですが知り合いの健康食品会社の友人から、がん細胞を消滅させる「沖縄のフコイダン」という商品があると聞き、試してみたく友人から取り寄せして、抗がん剤との併用で飲んでいます。早く良い結果がでる事を信じて、また皆さんに報告します。 がん患者の余命がんになって家族が余命を告げられるほど、つらいものはないです。それが本人がん患者自身だと更にもっとつらい事でしょう。がんで余命を告げられた家族のうち30%前後が不安や抑うつが認められています。がんになり、がんが転移して余命を告げられ不安でショックになり食事ものどを通らずにやせ細っていきます。しかし「私は絶対あきらめない」と言う友人。 病院でのがん治療を止め、今は温熱や健康食品などで体力を維持しているところです。私もたかが健康食品だと思っていましたが友人の飲んでいる健康食品を色々調べてみると、それは、モズクの成分から出来た「沖縄のフコイダン」というものでした。 それはがん細胞を消滅させてがんの進行を遅らせることの出来る画期的な健康食品で、さまざまな医療機関でも余命を告げられたがんの患者さんに治療として使用されているとの事でした。 一般の医療機関のお医者さんは、このような情報をどうしてもっと早く教えてくれないのか疑問に思うところです。 余命を言われた友人は「沖縄のフコイダン」を飲んで治療に専念し、だいぶ体の調子がいいようです。私の友人のように治療方法がないと言われた患者さんにとっては心強い情報だと思っております がんの患者さんは体温が36度以下!体温が1度低下すると免疫力が30%落ちてウィルスに対する抵抗力がなくなり病気になりやすいとあります。 逆に言えば
いつも体温を36度以上に維持していれば病気にならないということです。あるお医者さんによると、がんの患者さんのほとんどが体温の低下に伴う免疫力の低下だとも言っていま
す。 の中では、毎日何千ものがん細胞が発生しているともいわれています。このがん細胞を通常は自分の免疫でもって抑える事ができますが体温も自己免疫力も低下すれば、体の中で
がん細胞が暴れてくるという事です。 そんなことにならない為にも自分の体温をしっかりと把握しておくことが一番大切なことです。かるのガンの医療費はどのくらいかか早期ガンと
進行ガンでは医療費に大きな差ガンの医療費は、一般的には高額と考えなければなりません。もっとも大きな理由は、ガンの診療には、さまざまな検査や手術、化学療法(抗ガン剤
治療)、放射線治療などを組み合わせて行う必要があるからです。治療期間も長く、1年以上かかることはまったくめずらしくありません。さらに、いったん治療が終わったとして
も、数年間は定期的に検査を受け続けることになります。厚生労働省の調査では、ガンの入院費は1日平均約3万3千円、通院費は約1万4千円、入院1回あたりの費用は約100万
円となっています。(自己負担はこのうち3割)。とはいえ、これはあくまでも平均値でありガン患者すべてにこのような医療費がかかるわけではありません。より安価にすむ患者も
経験を積まないと上手くはならない事は分かります。しかし、我々は実験材料にはなりたくないです。 がんの転移がんの転移と聞いたら生きる希望もありません。なぜなら、がんの
30回以上分裂をくり返した状態を「早期がん」といい、さらにがんの病巣が大きく深くなったり、他の臓器や組織に広がった状態を、そ 他の臓器にがんの転移が起こると治療が困難になるため、早期の段階での発見ができれば90%以上治るデータもあるようです。その為にも、がん検診が頼りです。気の持ちようです「病は気から」という言葉を辞書で引いてみると「病気は気の持ち方一つで悪くもなり、良くもなる」とあります。一日一回でも大笑いをして悪いものを吹き飛ばしましょう。免疫力が確実に上がるそうです。自分から趣味などの楽しいことを探すのもいいことでしょう。ウインドショッピングもオッケーですよ。 医師に聞くことガンの種類は何か。どんな性質や特徴をもつか?ガンの種類によって進行のしかたや速さ、治療法や生存率が大きく異なります。ガンはどのくらい進行しているか(病期は何か)。リンパ節や他の臓器への転移は起こっているか?ガンの種類によって異なりますが、一般にリンパ節にガンが転移していると治療後に再発する確率が高くなります。また、他の臓器に転移していると治癒は困難といえるようです。 がん患者の食事療法がん患者の食事療法とは、調べてみたら特にこれという決定的なものが見当たりません。全てのがんにいえますが野菜中心の食事にして、肉類は控えめにした方がいいとあります。これはがんの患者さんに限らず健康な人にもいえることです。「がんになる」とは、食事とストレスが一番影響する分けです。今まで、なに制限なく食べたい物を好きなだけ食べお酒も飲みたいだけ飲みタバコも好んでいた方が、がんになり食事もお酒もタバコも制限されるとなると、がんの不安だけでなく、好きな物を取り上げられることの方が辛いという方も多くいます。夜も眠れなくなり精神的ストレスも大きくうつ状態に陥ることもあります。しかし、冷静に対処して、この難関を乗り切らないと次の生きる道はありません。まずはストレス解消方法を探す事が第一です。それとがんの治療方法は、西洋医学だけではありません。漢方療法、代替療法、温熱療法など他にもいろいろあります。中でも、がんの患者さんの多くの方が、免疫力アップのために健康食品を試しているといわれています。 がんの手術がんが早期で発見されれば、すぐに手術もできがんを完治する可能性も大きいです。しかし、ほとんどのがんは、初期症状がなく早期発見が難しく発見された時には、すでに手術ができない状態も多いようです。手術をする場合でも、がんが転移している可能性もあり、がんをすべて取り除くことも厳しいようです。ここで一番大切なことは、あなたの執刀医が経験豊富かどうかということです。実際の医者の言葉で手術の経験豊富な医者は、安心できるが、経験を積んでない医者は失敗する可能性が高いとの事。医者も人間ですから経験を積まないと上手くはならない事は分かります。しかし、我々は実験材料にはなりたくないです。 がん患者の食事療法がん患者の食事療法とは、調べてみたら特にこれという決定的なものが見当たりません。全てのがんにいえますが野菜中心の食事にして、肉類は控えめにした方がいいとあります。これはがんの患者さんに限らず健康な人にもいえることです。「がんになる」とは、食事とストレスが一番影響する分けです。今まで、なに制限なく食べたい物を好きなだけ食べお酒も飲みたいだけ飲みタバコも好んでいた方が、がんになり食事もお酒もタバコも制限されるとなると、がんの不安だけでなく、好きな物を取り上げられることの方が辛いという方も多くいます。夜も眠れなくなり精神的ストレスも大きくうつ状態に陥ることもあります。しかし、冷静に対処して、この難関を乗り切らないと次の生きる道はありません。まずはストレス解消方法を探す事が第一です。それとがんの治療方法は、西洋医学だけではありません。漢方療法、代替療法、温熱療法など他にもいろいろあります。中でも、がんの患者さんの多くの方が、免疫力アップのために健康食品を試しているといわれています。 がん闘病私の友人ががんになり苦しい闘病生活を余儀なくされています。がん闘病生活の中での一番苦し
胃がん術後合併症
いことは、やっぱり抗がん剤の副作用だとも言っていました。がんがリンパ節に転移しているとも聞いていたので、絶対に移があれば6ヶ月程度と言われます。
胃がん術後合併症
治療法
放射線治療が難しい癌
胃がん術後合併症
現状の西洋医学の治療方法は、
病 状
胃がん術後合併症
自覚症状
比較的初期から黄疸を伴うため診断は容易とされています。
胃がん術後合併症
転移のルート
リンパ節(手術時50%確率で発見)、肝臓、腹膜など
胃がん術後合併症
その他の症状
黄疸、癌の進行による体重の減少?体力の低下、肝転移による発熱、右わき腹のしこり、背
胃がん術後合併症
中の痛み、腹膜播種による腹水などが見られます。
黄疸から処置という流れを何度も繰り返すことがあり、その複数回の何れかにおいて、体
胃がん術後合併症
力の低下や、胆管の詰まりの度合い、他の事情で「黄疸への処置が速やかにできない」場合が恐ろしいことです。肝臓癌は、ほかの臓器にできた癌が転移してくるケースもあります
日本人の慢性肝炎は、そのほとんどがウイルス性ですから、肝臓癌から肝炎ウイルスに感染することから、原因になっているといえます。そして、日本人の肝臓癌は、C型肝炎が原因のものが約80%、残りの大部分はB型肝炎が原因です。
肝硬変になると、肝臓癌が発生しやすくなる理由は、まだはっきりとしていません。しかし、肝硬変があると肝臓癌ができやすいと言うことは、。
例えば、、年率7%の割合で肝臓癌になることが分かっています。100人の患者さんがいるとすると、年間約7人の患者さんが肝臓癌になるということになります。肝硬変の人にとって、肝臓癌への移行は、とても大きな問題なのです。
最近、肝臓癌は増加する傾向にあります。1980年から1995年までの間に、肝臓癌による死亡率が、男性で約2倍、女性では約1.5倍に増えています。
肝臓癌による死亡率が上昇している理由は、一つは肝硬変の治療が進歩したことが挙げられます。かつては、肝硬変の合併症である肝不全や食道静脈瘤で死亡する人が多かったのですが、治療法の進歩により、そうした肝臓癌になる以前の死亡例が少なくなってきました。その分、肝臓癌まで進行する人が増え、その結果、肝臓癌による死亡者数が増加したと考えられます。
2.肝臓癌を見つける場合:検査技術の進歩により、小さな癌も発見できる
肝臓癌を正確に診断するためには、血液検査(腫瘍マーカー)、画像検査、腫瘍生検などの検査が行われます。これらをうまく組み合わせることで、早期発見が可能です。
1)血液検査
血液中の腫瘍マーカーを調べる検査です。ただし、こうした腫瘍マーカーは、癌がでなくても増加することがあるので、これだけでは肝臓癌と診断するわけにはいきません。
2)画像検査
最近、特に進歩が著しいのが、画像検査です。20年ほど前は、肝臓癌は子どもの頭ぐらいの大きさになって、ようやく発見されることが多かったのですが、最近は、画像検査により、直径1cm以下の癌も発見できるようになっています。
ただし、それぞれの検査には特徴があり、どの検査でもすべての癌が見つかるわけではありません。いくつかの検査を組み合わせて行うことで、より正確な診断が可能となります。
超音波検査:体の外から体内に向けて超音波を当て、反射してくる超音波を画像にする検査です。
CT(コンピュータ断層撮影)検査:エックス線撮影とコンピュータを組み合わせた画像検査で、体内を輪切りにした断層画像が得られます。造影剤を用いることで、さらに感度を高めることができます。
MRI(磁気共鳴画像)検査:体外から強い磁気をかけて、縦、横、斜めなど、さまざまな方向かの断層画像を得られます。
血管造影検査:肝動脈に造影剤を入れ、エックス線撮影を行います。肝臓内の小さな変化をとらえ、肝臓癌を見つけることが可能です。
3)腫瘍生検
小さな癌は、肝硬変の結節との区別が難しいことがあります。このような場合には、確定診断を行うために腫瘍生検を行います。
腫瘍部分に体外から針を刺し、組織を採取して、癌細胞があるかどうかを詳しく調べます。
腫瘍生検は、腫瘍部分に針を刺すときは、正確を期すために超音波画像で確認しながら行います
3.治療
肝臓癌の治療では、まず肝臓癌の進行度を調べる必要があります。癌の進行度によって、行う治療法が異なるからです。
進行度は、癌の大きさだけでなく、癌の数や、転移の有無まどんも判断材料になります。また、肝臓癌は、血液を介して転移することが多いので、癌の組織が血管内に進入しているかどうかも調らべなければなりません。さらに、肝臓の機能がどの程度残されているか(予備能力)も治療法を決定するうえで、重要な要素になってきます。
肝臓癌の治療は、肝臓の癌でない組織にも負担をかけることになりますが、予備能力が低い場合には、負担の少ない治療法を選ばなければなりません。そこで、あらかじめ肝臓の予備能力を調べておいてから、治療法を決定することになります。
つまり、最も適切な治療法の選択には、癌の進行度と肝臓の予備能という二つの要素を考慮する必要があります。 1)エタノール注入(PEIT)
エタノール(エチルアルコール)を癌に注入し、それによって癌病巣を凝固させる治療法です。超音波画像を見ながら注射針を癌病巣に刺し、エタノールを注入します。癌組織にエタノールが行き渡ると、それで癌は壊死し、成長は止まります。
この方法は、肝臓への負担が少ないので、仮に再発しても、同じ治療法を繰り返すことができます。ただし,この治療法ができるのは、癌の大きさが3cm以下で、数が3個までの場合です。また、腹水がある場合や、血液が固まりにくい人は、肝臓からの出血が止まらなくなることがあるので行いません。
2)癌塞栓療法
癌に酸素や栄養を送る肝動脈にスポンジ状の物質を詰めて血流を止め、癌細胞を壊死させる方法です。
また、この血管から油と抗癌剤の混合物を送り込むことで、できるだけ癌の部分だけを攻撃するように行いますが、どうしても癌以外の部分にもかなりの負担がかかります。従って、肝臓の予備能力の悪い患者さんにはこの治療法は行えません。
3)肝臓の部分切除
開腹して、癌病巣を切除する手術です。小さな癌が一個しかない場合、あるいは癌が大きかったり複数であったりしても、癌が肝臓の一部に限られている場合に行います。
経験を積まないと上手くはならない事は分かります。しかし、我々は実験材料にはなりたくないです。 がんの転移がんの転移と聞いたら生きる希望もありません。なぜなら、がんの転移は手術も出来なくなるため、死というイメージがあるからです。しかし、あきらめてはいけません。きついですけどがんの治療がない訳ではありません。私の友人もがんが転移していますが、あきらめてないと言っています。友人は、がんの治療に温熱療法を行っています。がん細胞は39度で増殖が止まり42度になる消滅するとあります。友人は「今できることを確実な方法で行う事が一番大切」だと温熱とがんに効く健康食品を飲んで必死に治療をしています。その友人が飲んでいる健康食品が「沖縄のフコイダン」というもので調べたところによると「日本がん学会」での発表があり、がんを消滅させ効果があると医療学会で注目されているそうです。友人の話では、抗がん剤治療を行う場合「沖縄のフコイダン」を一緒に併用すると抗がん剤の副作用を軽減させる効果があり、がんの進行をストップさせる事が出来るようです。私の感想では今、一番大事なことは、がんになっても絶対あきらめず、絶対治してみせるという友人のような気持ちを持つことが大切だと思いました。ちなみに友人は、本当にがんの患者かと思うくらい元気で、次の検査が楽しみだといっています。 がんの免疫療法がん免疫療法とは、免疫担当細胞、サイトカイン、抗体などを活性化する物質を用いて免疫機能を目的の方向に導く治療法です。がんの治療においては、現在広く行われている外科療法、化学療法、放射線療法に続き、免疫療法が第4のがんの治療法として期待されています。 免疫細胞を用いたがんの治療は、がん患者さん自身のリンパ球を体外で培養して、がん細胞を殺傷する作用の強いリンパ球を大量に増やして、この活性化したリンパ球をがんの患者さんに戻す活性化キラー細胞療法と呼ばれています。副作用のほとんどない先進的ながん治療と言われています。 すい臓がん予後大腸がんと診断されて半年あまりですが、やっぱり一番気になるのががんの予後のことです。がんと診断された時は、食欲も大いにあり体重も70kgでした。しかしがんで入院し食事も制限され手術をし、抗がん治療も始まってからは、みるみるうちにやせ細って55kgに。がん細胞が、肝臓に転移しているらしく、これからのがんの治療は、どうするのかと主治医とも相談しています。最近ですが知り合いの健康食品会社の友人から、がん細胞を消滅させる「沖縄のフコイダン」という商品があると聞き、試してみたく友人から取り寄せして、抗がん剤との併用で飲んでいます。早く良い結果がでる事を信じて、また皆さんに報告します。 がん患者の余命がんになって家族が余命を告げられるほど、つらいものはないです。それが本人がん患者自身だと更にもっとつらい事でしょう。がんで余命を告げられた家族のうち30%前後が不安や抑うつが認められています。がんになり、がんが転移して余命を告げられ不安でショックになり食事ものどを通らずにやせ細っていきます。しかし「私は絶対あきらめない」と言う友人。 病院でのがん治療を止め、今は温熱や健康食品などで体力を維持しているところです。私もたかが健康食品だと思っていましたが友人の飲んでいる健康食品を色々調べてみると、それは、モズクの成分から出来た「沖縄のフコイダン」というものでした。 それはがん細胞を消滅させてがんの進行を遅らせることの出来る画期的な健康食品で、さまざまな医療機関でも余命を告げられたがんの患者さんに治療として使用されているとの事でした。 一般の医療機関のお医者さんは、このような情報をどうしてもっと早く教えてくれないのか疑問に思うところです。 余命を言われた友人は「沖縄のフコイダン」を飲んで治療に専念し、だいぶ体の調子がいいようです。私の友人のように治療方法がないと言われた患者さんにとっては心強い情報だと思っております がんの患者さんは体温が36度以下!体温が1度低下すると免疫力が30%落ちてウィルスに対する抵抗力がなくなり病気になりやすいとあります。 逆に言えば
いつも体温を36度以上に維持していれば病気にならないということです。あるお医者さんによると、がんの患者さんのほとんどが体温の低下に伴う免疫力の低下だとも言っていま
す。 の中では、毎日何千ものがん細胞が発生しているともいわれています。このがん細胞を通常は自分の免疫でもって抑える事ができますが体温も自己免疫力も低下すれば、体の中で
がん細胞が暴れてくるという事です。 そんなことにならない為にも自分の体温をしっかりと把握しておくことが一番大切なことです。かるのガンの医療費はどのくらいかか早期ガンと
進行ガンでは医療費に大きな差ガンの医療費は、一般的には高額と考えなければなりません。もっとも大きな理由は、ガンの診療には、さまざまな検査や手術、化学療法(抗ガン剤
治療)、放射線治療などを組み合わせて行う必要があるからです。治療期間も長く、1年以上かかることはまったくめずらしくありません。さらに、いったん治療が終わったとして
も、数年間は定期的に検査を受け続けることになります。厚生労働省の調査では、ガンの入院費は1日平均約3万3千円、通院費は約1万4千円、入院1回あたりの費用は約100万
円となっています。(自己負担はこのうち3割)。とはいえ、これはあくまでも平均値でありガン患者すべてにこのような医療費がかかるわけではありません。より安価にすむ患者も
経験を積まないと上手くはならない事は分かります。しかし、我々は実験材料にはなりたくないです。 がんの転移がんの転移と聞いたら生きる希望もありません。なぜなら、がんの
30回以上分裂をくり返した状態を「早期がん」といい、さらにがんの病巣が大きく深くなったり、他の臓器や組織に広がった状態を、そ 他の臓器にがんの転移が起こると治療が困難になるため、早期の段階での発見ができれば90%以上治るデータもあるようです。その為にも、がん検診が頼りです。気の持ちようです「病は気から」という言葉を辞書で引いてみると「病気は気の持ち方一つで悪くもなり、良くもなる」とあります。一日一回でも大笑いをして悪いものを吹き飛ばしましょう。免疫力が確実に上がるそうです。自分から趣味などの楽しいことを探すのもいいことでしょう。ウインドショッピングもオッケーですよ。 医師に聞くことガンの種類は何か。どんな性質や特徴をもつか?ガンの種類によって進行のしかたや速さ、治療法や生存率が大きく異なります。ガンはどのくらい進行しているか(病期は何か)。リンパ節や他の臓器への転移は起こっているか?ガンの種類によって異なりますが、一般にリンパ節にガンが転移していると治療後に再発する確率が高くなります。また、他の臓器に転移していると治癒は困難といえるようです。 がん患者の食事療法がん患者の食事療法とは、調べてみたら特にこれという決定的なものが見当たりません。全てのがんにいえますが野菜中心の食事にして、肉類は控えめにした方がいいとあります。これはがんの患者さんに限らず健康な人にもいえることです。「がんになる」とは、食事とストレスが一番影響する分けです。今まで、なに制限なく食べたい物を好きなだけ食べお酒も飲みたいだけ飲みタバコも好んでいた方が、がんになり食事もお酒もタバコも制限されるとなると、がんの不安だけでなく、好きな物を取り上げられることの方が辛いという方も多くいます。夜も眠れなくなり精神的ストレスも大きくうつ状態に陥ることもあります。しかし、冷静に対処して、この難関を乗り切らないと次の生きる道はありません。まずはストレス解消方法を探す事が第一です。それとがんの治療方法は、西洋医学だけではありません。漢方療法、代替療法、温熱療法など他にもいろいろあります。中でも、がんの患者さんの多くの方が、免疫力アップのために健康食品を試しているといわれています。 がんの手術がんが早期で発見されれば、すぐに手術もできがんを完治する可能性も大きいです。しかし、ほとんどのがんは、初期症状がなく早期発見が難しく発見された時には、すでに手術ができない状態も多いようです。手術をする場合でも、がんが転移している可能性もあり、がんをすべて取り除くことも厳しいようです。ここで一番大切なことは、あなたの執刀医が経験豊富かどうかということです。実際の医者の言葉で手術の経験豊富な医者は、安心できるが、経験を積んでない医者は失敗する可能性が高いとの事。医者も人間ですから経験を積まないと上手くはならない事は分かります。しかし、我々は実験材料にはなりたくないです。 がん患者の食事療法がん患者の食事療法とは、調べてみたら特にこれという決定的なものが見当たりません。全てのがんにいえますが野菜中心の食事にして、肉類は控えめにした方がいいとあります。これはがんの患者さんに限らず健康な人にもいえることです。「がんになる」とは、食事とストレスが一番影響する分けです。今まで、なに制限なく食べたい物を好きなだけ食べお酒も飲みたいだけ飲みタバコも好んでいた方が、がんになり食事もお酒もタバコも制限されるとなると、がんの不安だけでなく、好きな物を取り上げられることの方が辛いという方も多くいます。夜も眠れなくなり精神的ストレスも大きくうつ状態に陥ることもあります。しかし、冷静に対処して、この難関を乗り切らないと次の生きる道はありません。まずはストレス解消方法を探す事が第一です。それとがんの治療方法は、西洋医学だけではありません。漢方療法、代替療法、温熱療法など他にもいろいろあります。中でも、がんの患者さんの多くの方が、免疫力アップのために健康食品を試しているといわれています。 がん闘病私の友人ががんになり苦しい闘病生活を余儀なくされています。がん闘病生活の中での一番苦し
胃がん術後合併症
いことは、やっぱり抗がん剤の副作用だとも言っていました。がんがリンパ節に転移しているとも聞いていたので、絶対に移があれば6ヶ月程度と言われます。
胃がん術後合併症
治療法
放射線治療が難しい癌
胃がん術後合併症
現状の西洋医学の治療方法は、
病 状
胃がん術後合併症
自覚症状
比較的初期から黄疸を伴うため診断は容易とされています。
胃がん術後合併症
転移のルート
リンパ節(手術時50%確率で発見)、肝臓、腹膜など
胃がん術後合併症
その他の症状
黄疸、癌の進行による体重の減少?体力の低下、肝転移による発熱、右わき腹のしこり、背
胃がん術後合併症
中の痛み、腹膜播種による腹水などが見られます。
黄疸から処置という流れを何度も繰り返すことがあり、その複数回の何れかにおいて、体
胃がん術後合併症
力の低下や、胆管の詰まりの度合い、他の事情で「黄疸への処置が速やかにできない」場合が恐ろしいことです。肝臓癌は、ほかの臓器にできた癌が転移してくるケースもあります
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