3)上衣腫
5~9歳に好発する腫瘍で、小児脳腫瘍の約5%を占め、乳幼児に限れば20%に至るといわれています。脳室壁を構成する上衣細胞から発生するため、第4脳室、側脳室、第3脳室に接して存在し、脊髄腫瘍としても高頻度にみられます。腫瘍は周囲の脳組織を圧排する形で進行するため、腫瘍と脳との境界は比較的鮮明です。進行が緩徐ですから、かなり大きくなるまで何ら症状を示さないことも多く、脳脊髄液の通過障害による急激な水頭症で発症することも少なくありません。側脳室壁から大脳実質内に進展した場合は、片麻痺や視野障害などの症状があらわれます。また、第4脳室から舌状に頸髄方向へ進展し、頸部の硬直や運動制限が出現することもあります。
石灰化を伴う場合には、CTでは白く、MRIでは黒く抜けて映ります。造影剤を用いると均一あるいは不規則に増強され、内部に円形の嚢胞が認められることもあります。
手術で全摘(全部の腫瘍の摘出)が可能であれば治癒しますが、大脳や小脳深部に存在し、全摘手術のできない場合は、放射線療法を併用します。一般に予後は良好で、5年生存率は60%程度ですが、ときに脳脊髄液を介して播種性に転移をすることがあります。
4)頭蓋咽頭腫
脳下垂体上部に発生する良性腫瘍で、小児脳腫瘍の9%を占め、5~9歳に好発します。脳下垂体を圧排することにより、成長ホルモンの分泌障害から身体の発育不全をおこし、皮膚は色白できめ細かく、体毛は少なくなります。腫瘍が視神経の交叉部を圧迫すれば、両眼ともに外側の視野が狭窄しますが、下垂体腺腫の時ほど明確な半盲にはならず、やや不規則な視野障害になります。さらに腫瘍が大きくなると脳脊髄液の通過障害がおこり水頭症となります。
頭蓋骨単純X線撮影では、トルコ鞍は皿状に扁平化し、その上部に不規則な石灰化陰影を認めます。CTでは結節状の石灰化がより明らかに認められ、腫瘍部分が造影剤により強く増強されます。一部嚢胞を形成することも珍しくありません。MRIにより、いっそう腫瘍の進展程度が明確に描出されます。
良性腫瘍であるため、手術で全摘できれば治癒可能ですが、視床下部との癒着が強く、ときには全摘手術が困難な場合があります。無理に全摘手術を試みれば、術後に尿崩症と呼ばれる多尿、多飲がおこるのみならず意識が障害されることもあるので注意が必要です。全摘手術ができなかった場合には、術後に放射線療法を行います。5年生存率は95%程度です。
投稿者: sameone89詳細ページ - コメント(0) | トラックバック(0)
2007/8/26「小児脳腫瘍の種類(1)」小児脳腫瘍の種類(1)
生存率は、通常、がんの進行度や治療内容別に算出しますが、患者さんの年齢や合併症(糖尿病などがん以外の病気)の有無などの影響も受けます。用いるデータによってこうした他の要素の分布(頻度)が異なるため、生存率の値が異なる可能性があります。
ここにお示しする生存率は、これまでの国立がんセンターのホームページに掲載されていたものです。生存率の値そのものでなく、ある一定の幅(データによって異なりますが±5%とか10%等)をもたせて、大まかな目安としてお考え下さい。
代表的な小児脳腫瘍について、それぞれの特徴を述べます。
1)髄芽腫
最も悪性度の高い腫瘍のひとつですが、放射線療法や化学療法の効果が高いため、適切な治療によって長期生存が得られるようになりました。最近では50~60%以上の5年生存率が報告されるようになってきました。好発年齢は5~14歳で、小児脳腫瘍の13%を占めます。多くは小脳正中部に発生し、周囲の小脳組織に浸潤性(しんじゅんせい:周囲の組織を侵して拡がる)に進行します。小脳症状として歩行障害や姿勢維持の障害が出現し、足を左右に開いての歩行が特徴的です。また、脳脊髄液の通過障害に伴う水頭症により、頭蓋内圧が亢進し、頭痛や嘔気を訴えたり、突然嘔吐したりします。しかし、水頭症があっても骨縫合線の離開により頭蓋内圧が緩和され症状が出にくいこともあります。
診断は、CTやMRIが用いられます。大半は小脳正中部を中心に造影剤により一様に白く染まる円形の画像を示します。ときに、この腫瘍は髄液を介して脳室壁や脊髄腔に播種(はしゅ:種をまいたように拡がる)するため、たとえ症状がなくても脳内の検査だけでなくMRIによる脊髄の検査も必要です。
治療は、手術および放射線療法が主体です。放射線療法が有効な腫瘍ですが、十分に摘出を行った後に放射線療法を行うとさらに効果的であるとされています。放射線療法は全脳に照射を行った後、小脳の病変部に追加照射します。さらに脊髄全体にも行います。また、放射線照射中や照射後に化学療法剤を併用するほうが予後がよいと考えられています。
治療に伴う副作用で最も問題になるのは、放射線照射によるものです。早期には全脊髄に対する照射による骨髄抑制(骨髄で白血球や血小板を造る機能が低下すること)であり、特に化学療法剤を併用した場合には白血球減少による感染に対する抵抗力の低下、血小板減少による出血傾向に注意が必要です。また、治療後数年たってからの障害としては、全脳照射による知能の発育障害があるため、3歳未満の場合には、術後の放射線照射の代わりに化学療法を第一選択とする傾向にあります。
髄芽腫と関連し、原始神経外胚芽葉性腫瘍(PNET)と呼ばれる腫瘍群があります。これは中枢神経系に発生する髄芽腫と鑑別が困難な未分化な腫瘍の総称であり、グリア細胞、神経細胞、上衣細胞などへの分化を示すものも認められます。腫瘍の性状や治療に対する反応は髄芽腫と似ています。
2)星細胞腫(幼若性毛髪様星細胞腫:ようじゃくせいもうはつようせいさいぼうしゅ)
5~14歳の小児に多い腫瘍で、小脳に好発する腫瘍です。髄芽腫と同様に小児脳腫瘍の中で大変頻度の高い腫瘍ですが、極めて良性で摘出手術を行えば完治し、5年生存率は80%以上といわれています。小脳半球に多く発生しますが、正中部にも珍しくありません。小脳失調により左右に足を開いて歩行し、ふらつきが強くなります。第4脳室や中脳水道などの脳脊髄液の通路を圧迫し、水頭症をおこしますが、骨縫合線の離開などにより頭蓋内圧亢進が緩和され、頭痛や嘔気を初期には訴えないことも珍しくありません。
診断には、CT、MRIが用いられます。この腫瘍は嚢胞(のうほう:腫瘍内の水の袋)を形成することが多く、小脳内に黒い円形の画像として認められます。腫瘍本体は、この嚢胞の壁の一部が肥厚する形で結節状に存在し、壁在結節と呼ばれ、造影剤により白く描出されます。壁在結節と周囲の小脳との境界は鮮明で、手術でこれを完全に摘出すれば嚢胞壁の一部を残しても腫瘍の再発はないとされています。小児に発生する小脳の星細胞腫の多くは、このように摘出可能な良性腫瘍ですが、成人に発生する星細胞腫のように浸潤性に進行するものも一部あり、病理学的な悪性度に応じて術後に放射線療法を行う場合もあります。
2007/8/26
「子供の脳腫瘍症状」脳腫瘍(小児)
子供の脳腫瘍症状
脳腫瘍の症状は、頭蓋骨という限られた空間の中に腫瘍ができたり、脳の水がたまったりしておこる頭蓋内圧亢進症状(ずがいないあつこうしんしょうじょう)と、腫瘍によりその部位の脳の機能が障害されておこる局所症状に分けられます。
1)頭蓋内圧亢進症状
小児脳腫瘍は成人に比べ、小脳や脳幹のある後頭蓋窩と呼ばれる狭い空間にできることが多く、脳の水(脳脊髄液)の通路が閉塞しやすく、頭に水がたまり水頭症をおこします。その結果、頭蓋内圧が高くなり、乳幼児であれば頭囲が拡大します。また、大脳の腫瘍でも大きくなれば頭蓋内圧が高まります。成人では、頭痛?嘔気?嘔吐がその症状としてあらわれますが、小児では、単に食欲が低下したり、突然嘔吐したり、また不機嫌であったりするだけのこともあります。
2)局所症状
脳腫瘍のできた部位により、その領域の神経細胞が障害を受け、特徴的な症状が出現します。例えば、前頭葉の後部には運動野と呼ばれる運動神経の集まっている領域があり、その障害により反対側の手足の麻痺が出現します。また、右利きの人では左前頭葉の側方に言語中枢があり、その障害により話をすることが不自由になります。後頭葉の障害では視野の狭窄(きょうさく)がおこります。小脳が障害された時には、歩行時のふらつきが出たり、姿勢の保持が困難になったりします。しかしながら、小児ではいずれも成人ほど典型的な症状を示さないことも多いので注意が必要です。
2007/8/26
「小児脳腫瘍とは脳腫瘍(小児)
小児脳腫瘍とは
子供(小児)の脳腫瘍は、大人(成人)の脳腫瘍と比べ、腫瘍の種類、好発部位が異なるため、多くはその症状の経過も成人の場合と異なります。成人では大半の脳腫瘍が大脳に発生し、その発生部位により手や足が利かなくなったり(運動麻痺)、しびれがあったり(知覚障害)、言葉がうまく出なくなったり(言語障害)します。小児の脳腫瘍は、半数近くが小
脳や脳幹などに存在することから、脳の水(脳脊髄液)の通過障害により水頭症をおこしやすいことになります。しかしながら、脳内に水の貯留があっても、子供は骨の縫合線が離開
しやすいため、頭の中の圧(頭蓋内圧)の上昇があまりみられず、単に不機嫌であったり、軽い歩行障害を示す以外に症状がみられないこともあります。
最も多い小児脳腫瘍は、小脳にできる良性の星細胞腫(せいさいぼうしゅ)で約20%を占めます。その他、悪性の髄芽腫(ずいがしゅ)が12%、胚細胞腫瘍(はいさいぼうしゅよう)
が10%、先天性の腫瘍で頭蓋咽頭腫(ずがいいんとうしゅ)という良性腫瘍が9%、上衣腫(じょういしゅ)が5%となっています。
子供(小児)の脳腫瘍診断
CTおよびMRI検査で、ほとんどの腫瘍が安全にかつ正確に診断可能です。CTはX線を用い、MR
は磁気を用いて、コンピュータで処理を行って断層画像をつくります。腫瘍の位置、正常組織との関係、造影剤の投与前後での変化などから、腫瘍の位置、拡がりだけでなく、細かい
組織診断まで推察できます。脳血管撮影は、かつては診断のために必要でしたが、最近では手術を前提にした場合や血管性病変の疑われる場合を除いて行われることが少なくなってき
ました。MRIやCTを用いた血管撮影(MRA、ヘリカルCT)の精度もよくなり、今後はさらに少なくなると思われます。
卵巣癌は50#12316;70歳の女性に最も多く発生し、女性全体では約70人に1人の割合でみられます。婦人科癌の中では2番目に多い癌ですが、死亡数は他のどの婦人科癌より多くなっています。
卵巣癌のリスクは先進諸国の方が高くなっています。先進国では食事中の脂肪量が多い傾向があるからです。妊娠したことがない人、第1子を遅く産んだ人、月経が早く始まった人、閉経が遅かった人はリスクが高くなります。子宮体癌、乳癌、大腸癌の家族歴がある人もリスクが高くなります。卵巣癌の5%未満はBRCA1遺伝子に関係がありますが、この遺伝子は乳癌にも関係があります。経口避妊薬を使用すると卵巣癌のリスクは減少します。
卵巣癌にはさまざまな種類があり、それぞれ卵巣中の異なる種類の細胞から発生します。卵巣癌の80%以上は卵巣の表面に発生する癌(上皮癌)です。残りのほとんどは胚(はい)細胞腫瘍(卵子を生じる細胞から発生する癌)と間質細胞腫瘍(結合組織に発生する癌)です。卵巣の胚細胞腫瘍は30歳未満の若い女性に多く発生します。ときには、体内の別の部位に生じた癌が卵巣に転移することもあります。
卵巣癌は周辺部位に直接浸潤するだけでなく、リンパ系を通して骨盤内や腹部の他の部位に転移します。また血流に乗って、肝臓や肺など離れた部位に転移することもあります。
症状と診断
卵巣癌ができると、できた側の卵巣が腫れて大きくなります。若い女性の卵巣腫大は主に、良性の、嚢胞(のうほう)と呼ばれる液体で満たされた袋状の構造物が原因です。これに対し、閉経後にみられる卵巣腫大は多くの場合、卵巣癌によるものです。
この癌は進行するまでほとんど症状が現れません。消化不良の症状に似た、下腹部の漠然とした不快感がまず現れることがあります。このほか、腹部の張り、食欲不振(胃が圧迫されるため)、ガス痛(胃腸内のガスによる痛み)、腰痛などの症状がみられます。卵巣癌では
腟の不正出血はめったにみられません。
卵巣が腫大し、腹部に水分がたまるため、徐々に腹部がふくらんでくることがあります。こ
の段階になると、骨盤部の痛み、貧血、体重減少がみられるようになります。まれに胚細胞腫瘍や間質細胞腫瘍がエストロゲンを分泌し、このため子宮内膜組織が過度に増殖したり、
乳房が大きくなることがあります。あるいは、これらの腫瘍から男性ホルモン(アンドロゲン)が分泌されて体毛が過度に増えたり、甲状腺ホルモンに似たホルモンが分泌されて甲状
腺機能亢進症が起こることもあります。
卵巣癌の早期診断は困難です。これは、癌がかなり大きくなるまで、または他の部位に転移
するまで何の症状もみられないためです。また卵巣癌と似たような症状を起こし、それほ重篤でない病気が多数あることも、早期発見を困難にしています。
診察で卵巣の腫大が見つかった場合は、卵巣嚢胞なのか癌による腫瘤(しゅりゅう)なのかを判別するために、超音波検査、CT検査、MRI検査などが行われます。癌でないと思われる
場合は、2#12316;3カ月ごとに診察を受けて経過をみます。癌の疑いがある場合や、検査結果がはっきりしない場合には、へそのすぐ下を小さく切開し、細く柔軟性のある内視鏡(腹腔鏡)
を挿入して卵巣を観察します。また、腹腔鏡から器具を通して組織のサンプルを採取します。さらに血液検査を行い、癌抗原125(CA125)など、癌の存在を示す物質(腫
瘍マーカー)の値を測定します。腫瘍マーカーは、その値が異常を示したからといって、それだけで癌の診断が確定するわけではありませんが、他の検査結果と総合することで診断の確定に役立ちます。
腹部に体液がたまっている場合は、針で吸引し、癌細胞の有無を検査することがあります。
経過の見通しと治療
卵巣癌が疑われる場合や、卵巣癌の診断が確定した場合には、手術を行って腫瘍を切除し、癌がどの程度広がっているかを判定します(病期診断(女性生殖器の癌の病期分類*を参照))。経過の見通しは病期を基に判断されます。治療を行った場合、診断から5年後に生存している人の割合は、ステージIでは70#12316;100%、ステージIIでは50#12316;70%、ステージIIIおよびIVでは5#12316;40%となります。
手術の範囲は卵巣癌の種類と病期によって異なります。癌が卵巣外に広がっていなければ、癌がある側の卵巣と近接した卵管を切除するだけで十分な場合もあります。癌が卵巣外まで広がっている場合は、左右の卵巣と卵管、子宮を切除し、卵巣癌が転移しやすい近くのリンパ節と周辺組織も切除します。ステージIの癌の人で、片側の卵巣のみに腫瘍があり、妊娠を希望している場合は、癌のある側の卵巣と卵管のみを切除することもあります。体の別の部位まで転移した進行癌では、できる限り多くの癌を切除することにより経過の見通しが改します。
ステージIの上皮癌では通常、手術後にそれ以上の治療は必要ありません。ステージIでも上皮癌以外の場合や、病期がさらに進んだ癌では、残っているかもしれない小さな癌を治療するため、化学療法を行います。化学療法ではパクリタキセルに、シスプラチンまたはカルボプラチンを併用します。進行した胚細胞腫瘍の多くは、ブレオマイシン、エトポシド、シスプラチンの多剤併用化学療法で治癒します。放射線療法はめったに行われません。
進行した卵巣癌の多くは再発するため、化学療法が終了した後は継続的に、腫瘍マーカーの値を測定します。癌が再発した場合は、トポテカン、ヘキサメチルメラミン、イホスファミド、ドキソルビシン、エトポシドなどによる化学療法を行います。
卵巣嚢胞とは?
卵巣嚢胞とは液体で満たされた袋(嚢胞)が卵巣の内部や表面にできることで、比較的よくみられます。そのほとんどは良性で、自然になくなります。悪性の嚢胞は40歳以上の女性に多い傾向があります。
胃がん手術後食事
良性卵巣嚢胞のほとんどは症状を起こしませんが、ときに圧迫感や痛みが生じたり、腹部が重い感じがすることがあります。性交中に腹痛が起こることもあります。嚢胞が破裂したり
胃がん手術後食事
ねじれたりすると腹部に刺すような激しい痛みが生じ、吐き気や発熱を伴うこともあります。卵巣嚢胞の中には月経周期に影響を及ぼすホルモンを産生するものもあり、そのため月
胃がん手術後食事
経周期が不規則になったり月経の出血や症状が重くなることがあります。閉経後の女性では、卵巣嚢胞が腟からの出血を引き起こすことがあります。こうした症状がある場合は医師
胃がん手術後食事
の診察を受けるようにします。
診断ではまず内診が行われます。診断を確定するため超音波検査やCT検査が行われることも
胃がん手術後食事
あります。良性と思われる場合は、嚢胞が消失するまで定期的に内診を行って経過を観察します。悪性の可能性がある場合は、へその下を小さく切開して腹腔鏡を挿入し、卵巣を観察
胃がん手術後食事
します。血液検査も癌かどうかを判定する一助となります。
良性の嚢胞は特に治療の必要はありません。ただし、直径が5センチメートル以上あり自然に
胃がん手術後食事
消失しない場合や、癌の可能性が否定できない場合は、嚢胞を切除することもあります。嚢胞がある側の卵巣ごと摘出する場合もあります。悪性の嚢胞がある場合は、同じ側の卵巣と
胃がん手術後食事
卵管も摘出します。
小児脳腫瘍の種類(2)
胃がん転移
腫瘍部分に体外から針を刺し、組織を採取して、癌細胞があるかどうかを詳しく調べます。
腫瘍生検は、腫瘍部分に針を刺すときは、正確を期すために超音波画像で確認しながら行います
3.治療
肝臓癌の治療では、まず肝臓癌の進行度を調べる必要があります。癌の進行度によって、行う治療法が異なるからです。
進行度は、癌の大きさだけでなく、癌の数や、転移の有無まどんも判断材料になります。また、肝臓癌は、血液を介して転移することが多いので、癌の組織が血管内に進入しているかどうかも調らべなければなりません。さらに、肝臓の機能がどの程度残されているか(予備能力)も治療法を決定するうえで、重要な要素になってきます。
肝臓癌の治療は、肝臓の癌でない組織にも負担をかけることになりますが、予備能力が低い場合には、負担の少ない治療法を選ばなければなりません。そこで、あらかじめ肝臓の予備能力を調べておいてから、治療法を決定することになります。
つまり、最も適切な治療法の選択には、癌の進行度と肝臓の予備能という二つの要素を考慮する必要があります。
1)エタノール注入(PEIT)
エタノール(エチルアルコール)を癌に注入し、それによって癌病巣を凝固させる治療法です。超音波画像を見ながら注射針を癌病巣に刺し、エタノールを注入します。癌組織にエタノールが行き渡ると、それで癌は壊死し、成長は止まります。
この方法は、肝臓への負担が少ないので、仮に再発しても、同じ治療法を繰り返すことができます。ただし,この治療法ができるのは、癌の大きさが3cm以下で、数が3個までの場合です。また、腹水がある場合や、血液が固まりにくい人は、肝臓からの出血が止まらなくなることがあるので行いません。
2)癌塞栓療法
癌に酸素や栄養を送る肝動脈にスポンジ状の物質を詰めて血流を止め、癌細胞を壊死させる方法です。
また、この血管から油と抗癌剤の混合物を送り込むことで、できるだけ癌の部分だけを攻撃するように行いますが、どうしても癌以外の部分にもかなりの負担がかかります。従って、肝臓の予備能力の悪い患者さんにはこの治療法は行えません。
3)肝臓の部分切除
開腹して、癌病巣を切除する手術です。小さな癌が一個しかない場合、あるいは癌が大きかったり複数であったりしても、癌が肝臓の一部に限られている場合に行います。
早期の癌に対しては、肝臓の切除とエタノール注入法は、同じ程度の治療効果が期待できます。また、予備能力がよければ、肝臓の半分を以上を切除することも可能です。
4)持続動注化学療法
血管内に贈入したカテーテル(細い管)を、肝臓の動脈に留置して、そこから抗癌剤を持続的に繰り返し注入する治療法です。
多数の病巣が、肝臓全体に広がっているような進行した癌に対して行いま
す。抗癌剤併用の新しい理論に基づいて、治療効果が著しく向上しており、この方法で癌が完全に消えることもあります。肝臓予備能力のある患者さんに限られますが、最近は広く行われています。
現在はこうした治療法が発達し、肝臓癌になっても治療することができます。
ただし、効果を上げるためにはやはり定期に検査を受けて、早期発見することが大切になり
一般には手術による治療が中心です。
早期であれば内視鏡を使って切除できます。
粘膜下組織に浸潤している場合は病変がある腸管を部分切除します。
さらに化学療法や放射線療法を組み合わせます。
肛門部近くに進行した直腸ガンの場合、人工肛門を使用することもありますが、QOL(生活の質)を考慮し、現在ではできるだけ肛門括約筋を残す温存手術が行われています。
病 状
腸が腫瘍で細くなってくると便そのものが細くなったり、便秘したりします。さらに体重減少、腹痛、腹部膨満、食欲不信、倦怠感がおこります。
アドバイス
さて、今後何を基準に考えていけばよいのでしょうか?それは、QOL(生活の質)をいかに守り、暮らしていくことではないでしょうか。
攻撃的な癌治療から、病人を守るディフェンス的な治療へ、そして癌を休眠させ、最終的に共存共生を行い、癌があってもQOLを下げず暮らしていける生活を基準に治療に当たっていくことと考えます。
肝臓がんの発見
3脳室に移行し、次に中脳水道という最も狭い管状の構造を経て第4脳室に移行した後、脳室から出て脳表のくも膜下腔で吸収されます(図8)。成人では脳室内の髄液量は150ml、1日の産生量500ml 近くになるとされます。モンロー孔や中脳水道などの狭い部位の近くに腫瘍が発生すると、容易に髄液の流れがせき止められて、上流に髄液が貯溜するため水頭症が発生します。 がん子宮
水頭症の治療は、髄液の流れを止めている腫瘍を取り除く手術、貯まった髄液をお腹の中に導いて吸収させる脳室?腹腔短絡術(のうしつーふくくうたんらくじゅつ、シャント手術)、あるいは、第3脳室の底に内視鏡で穴を空けて髄液が脳表に直接流れるようにする手術があります。それぞれに一長一短があり、個々の条件に最も適した方法を選択します。
6. 脳腫瘍の診断法 診断には症状から診断する臨床診断、様々な機器を用いる画像診断、腫瘍組織による病理診断という段階があります。画像診断で最も重要なものはMRIとCTスキャンです。MRIの最大の利点は、脳を切る断面を自由に選べること、また、撮影条件を変えることにより、腫瘍の性質や脳との関係を明らかにすることが出来る点にあります(図9)。また、MR血管撮影を行うことにより、苦痛を伴う脳血管撮影を減らすことが可能になりました。しかし、撮影に時間がかかることから、小児ではかなり強い鎮静が必要であるという問題があります。
脳血管撮影は、腫瘍を栄養する血管を明らかにすることにより、手術を行う上での重要な情報を得ることが出来ます(図10)。腫瘍の種類によっては必要となります。私どもの施設では、観血的検査である脳血管撮影は必要な場合のみに全身麻酔下で行なっています。
病理診断は、専門家以外の目に触れることはほとんどありませんが、脳腫瘍の治療において極めて重要な位置を占めます(図11)。手術中に採取した組織を凍らせて診断する、術中迅速診断と、永久標本を作製した後に、時間をかけて診断する方法の2種類有ります。外科医は、術中迅速診断に基づいて腫瘍の摘出範囲を決定しますし、最終診断を待って化学療法や放射線照射の要否を決定します。病理専門医は、集学的治療チームの中で極めて重要
な地位を占めています。 病理診断に必要な組織は、主として開頭による腫瘍摘出で得られますが、時に開頭手術が困難な部位に腫瘍が存在する場合があります。このような場合には、定位脳手術(ていいのうしゅじゅつ、図12)や内視鏡により腫瘍の一部を採取する生検(せいけん、バイオプシー)が行われます早期発見の難しい癌
肺がんは早期発見すれば高い確率で治るがんであるにもかかわらず、治りにくいがんの代表のようにいわれています。
それは、肺がんのなかでも約半分を占める腺がんには、ほとんど自覚症状がないため、早期発見が難しいからです。
肺癌は、検診等で偶然撮影した、あるいは何か症状があって撮影した胸部レントゲン写真?CTで異常影が認められ、疑われることが多く、早期の段階での発見が難しいと言われています。また、かぜと症状が似ているために、本人自身が放置してしまう場合がみられます。
手術できる割合が低い癌
肺がんは、診断されたときに小さな腫瘍でも、進行癌が多いので、手術ができるのは10-15%と少ない癌です。
非小細胞がん?抗がんの効き難い癌
非小細胞がんでは小細胞がんに比べ抗がん剤の効果が低く、抗がん剤のみでがんが治癒することは稀です。
非小細胞癌3?4期では放射線療法は難しい
胸水があったり、半分以上癌が広がっている場合、放射線治療を行うことが難しくなります。それは、間質性肺炎を起こす危険が高いからです。また、肺がんの中で一番多くを占めている腺がんは、放射線の感受性が悪く、大きな効果は期待できません。
非小細胞癌の6-7割は手術不能
非小細胞癌の6-7割は、すでに手術不能の段階で発見されます。手術適応になる人は、そう多くはありません。
また、術後の5年生存率は、術後病期で見て1期:80%、2期:60%、3期:40%、4期:10%未満です。
転移しやすく、再発率の高い癌
早期の発見し難いばかりではなく、他の臓器や骨に転移が多く見られる癌です。また、幸いに手術ができたとしても、再発率の高い癌です。手術後で約2割に局所再発、5~6割に遠隔転移が見られるほどです。
転移のルート
肺がんの特色は、いろいろな臓器に遠隔転移(がん細胞が血液に入って流れて行き、離れた臓器に転移をつくること)をおこしやすいことです。肺がんが遠隔転移をおこしやすい臓器は肺、脳、骨、肝臓、副腎などが代表的です。
腫瘍が小さいうちは症状がありません
腫瘍がある程度大きくなると血尿やわき腹の疼痛などが出てきます。
血尿は自然に止まることもよくありますが、血尿が止まっていても病状は進行するのが一般的です。
外科手術によって腎臓を摘出する方法が中心です
腎臓は二つあり。片方を取り去っても残りが機能します。ただし残る腎臓に障害がある場合、病巣部とその周囲だけを部分的に取り子宮体がんは褐色のオリモノがでたり、下着の汚れで気づく事が多いがん
不正出血で発見された場合でも子宮体がんの65%が1期で発見されます。
子宮頸がんにみられる特徴的な症状に、性交時の子宮膣部への刺激による出血があります。
日本では、子宮がんの約80%が子宮頸がんです
子宮がんは胃がん、乳がんに次いで多いがんですが、死亡率は年々下がっています。子宮がんは早期の段階で発見されれば、ほとんどが治ります。
子宮がんが徐々に増加してくる30歳を過ぎた頃からは、年に1回子宮がんの検査を受けることがとても重要です。
手術が基本です
一般には、できるかぎり手術を行って、病巣を摘出する根治的治療法がとられます。この目的のために手術療法と放射線療法を併用する場合もあります。
手術が出来ないほど、がんが進行している場合や、重い合併症があったり、高齢者などで手術に耐えられないと診断された場合には、放射線療法が主体となります。
化学療法は、現段階では補助的な治療法と考えられており、とくに手術の出来ないⅣ期などの進行例や再発例に対して延命を期待して行われます。
放射線治療
放射線治療は、いずれかのがんに対しても行われます。とくに子宮頸がんの大部分を占める扁平上皮がんには放射線が良く効きます。その治療成績は手術療法と大差ないので初回治療を放射線療法単独で行うこともあります。
しかし、一般に腺がんでは放射線の効果が劣るので、ほとんどが腺がんである子宮体がんでは手術療法が優先されます。
子宮体がんの5年生存率は、1期も2期も95%、3期で65%、4期で35%といわれています。
子宮頸がんにみられる特徴的な症状に、性交時の子宮膣部への刺激による出血があります。
子宮体がんの場合には、月経以外に出血(不正性器出血)がみられます。特に閉経後に不正性器出血をみたときは、すぐに検査を受けたほうがよいでしょう。
転移のルート
がんが子宮体部にとどまっているのがI期、
子宮頸部に浸潤しているのがII期、
子宮外に浸潤しているのがIII期で、
IV期は膀胱?直腸に浸潤しているか、肺?肝臓?骨などに遠隔転移がみられる段階です。
がんの進行にともなう症状
がんの進行にともなって不正性器出血や、帯下の増加をみるようになります。また、がん組織の壊死と腐敗菌の感染のための水様性?血性?膿性の帯下が増え、悪臭を発するようになります。がんが膀胱粘膜に浸潤すると頻尿、血尿や下腹部痛がみられ、尿管(腎臓と膀胱を結ぶ管)が腫瘍で圧迫されると、腎臓からの尿の流出が困難になり末期には尿毒症を併発します。
白血球の中のリンパ球の癌
悪性リンパ腫は白血病と同じ全身の癌で、全身のリンパ節や皮膚、目、内臓にも腫瘤を作ります。
血液検査と生検でわかる癌
首やその周辺、脇の下、足の付け根のリンパ節が、痛みも無く、1ヶ月以上に渡り腫れている場合。または他の臓器に腫瘤が出来た場合に、血液検査や、画像、リンパ節の組織をとる生検で、発見されます。
卵巣は一対の女性生殖器です。骨盤内で子宮の両側に位置しております。いずれもアーモンドのような形と大きさをしています。卵巣には2つの機能があり、卵の発育と女性ホルモンの産生を担っています。
毎月の性周期の中で、片方づつ排卵がおきます。この卵は卵管を通って子宮へ移動します。卵巣はまた女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の発生源であります。このホルモンが乳房、体型、体毛など女性特有の発育をコントロールしています。女性ホルモンはまた、性周期や妊娠も調整します。
癌とは100以上もの疾患の総称です。いずれも体の最小構成単位である細胞に障害を及ぼします。癌が発生するのは、個々の細胞が正常を逸し無秩序に分裂しはじめるときです。
他の臓器と同様に卵巣も様々な細胞からできております。普通は必要に応じて細胞分裂が起こり、多数の細胞が産生されます。この秩序が守られてこそ健康が保たれるのです。必要もないのに細胞が勝手に分裂を起こすと余分な組織が形成されます。この過剰な組織(腫瘍と呼ぶ)には良性と悪性があります。
30才以下の女性では、卵巣の腫大でも通常は良性であり、水溶液の貯留した袋状になり、いわゆる嚢胞と呼ばれています。この嚢胞は、女性の性周期の中で起こり、治療せずとも消失します。嚢胞でも自然消失しない場合、特に問題があったり、嚢胞に変化が見られる場合その摘出をすすめられることがあります。また時には、超音波その他の検査法により、経過を観察することもあります。
悪性腫瘍とは癌のことです。近傍の正常組織や臓器に浸潤しこれらを破壊してゆきます。
また癌細胞は卵巣の腫瘍本体から離れ、腹腔内の他の臓器にたどりつき新しい腫瘤を形成します。卵巣癌は特に大腸、胃、横隔膜などに進展します。癌細胞はまた、リンパ経路や血行路にも入りこみ、これを伝って他の部位へも移行します。この癌の移行を転移と呼びます。
卵巣癌には様々な種類があります。最も一般的なものは卵巣表層上皮から発生する上皮性卵巣癌です。(その他の種類は発生が稀で本書では扱いません)癌が転移しても、その転移病巣には同じ種類の細胞が認められ、原発病巣と同じ名前で呼ばれます。例えば卵巣癌が大腸に転移しても転移性卵巣癌と呼びます。新しい病巣が大腸にできても大腸癌ではありません。
卵巣癌は初期に発見するのが難しい病気です。普通は初期には無症状であり、多くの場合発見されるまでには広がっているのです。圧迫、痛み、その他の症状をもたらすまでに癌が発育していることが多いのです。症状が出ていても非常にぼんやりとしているため、見過ご
胃がん転移
されることがあります。
腫瘍が発育すると、お腹がはってふくれた感じや、下腹部の不快感が出現してきます。食欲
胃がん転移
低下や少量の食事をとっただけでも満腹感を感じたりします。その他、消化不良、吐き気、体重減少がでてきます。大きな腫瘍になると近傍の臓器である腸や膀胱を圧迫し、下痢、便
胃がん転移
秘、頻尿感がでてきます。腟からの出血は卵巣癌の症状としては稀です。
卵巣癌ではお腹の中に水分が産生され(腹水)お腹がふくれることがあります。水分は肺
胃がん転移
にたまることもあり、息切れが生じることもあります。こういう症状は癌でも起こりますが、その他重病でなくとも起こります。その診断は医師でなければできません。
胃がん転移
診断と進行期別分類
この様な症状を起こした原因を探るためには既往歴を尋ね、内診などの診察を行ないま
胃がん転移
す。腟、直腸、下腹部の触診から腫瘤やその発育を感じとります。子宮頚部細胞診(子宮頚癌の検診に一般的に用いられる)も内診時に行なわれますが、卵巣癌の発見、診断には直接
胃がん転移
関係はありません。その他、次のような検査が行なわれます。
超音波検査では、高周波の音波が用いられております。この人間では聞き取れぬ音波が卵
胃がん転移
巣に当てられます。その反射波が造り出すパターンによって超音波画像が得られます。健常組織、水分の貯留した嚢腫、そして腫瘤はいずれも異なった反射波を出します。
腫瘍生検は、腫瘍部分に針を刺すときは、正確を期すために超音波画像で確認しながら行います
3.治療
肝臓癌の治療では、まず肝臓癌の進行度を調べる必要があります。癌の進行度によって、行う治療法が異なるからです。
進行度は、癌の大きさだけでなく、癌の数や、転移の有無まどんも判断材料になります。また、肝臓癌は、血液を介して転移することが多いので、癌の組織が血管内に進入しているかどうかも調らべなければなりません。さらに、肝臓の機能がどの程度残されているか(予備能力)も治療法を決定するうえで、重要な要素になってきます。
肝臓癌の治療は、肝臓の癌でない組織にも負担をかけることになりますが、予備能力が低い場合には、負担の少ない治療法を選ばなければなりません。そこで、あらかじめ肝臓の予備能力を調べておいてから、治療法を決定することになります。
つまり、最も適切な治療法の選択には、癌の進行度と肝臓の予備能という二つの要素を考慮する必要があります。
1)エタノール注入(PEIT)
エタノール(エチルアルコール)を癌に注入し、それによって癌病巣を凝固させる治療法です。超音波画像を見ながら注射針を癌病巣に刺し、エタノールを注入します。癌組織にエタノールが行き渡ると、それで癌は壊死し、成長は止まります。
この方法は、肝臓への負担が少ないので、仮に再発しても、同じ治療法を繰り返すことができます。ただし,この治療法ができるのは、癌の大きさが3cm以下で、数が3個までの場合です。また、腹水がある場合や、血液が固まりにくい人は、肝臓からの出血が止まらなくなることがあるので行いません。
2)癌塞栓療法
癌に酸素や栄養を送る肝動脈にスポンジ状の物質を詰めて血流を止め、癌細胞を壊死させる方法です。
また、この血管から油と抗癌剤の混合物を送り込むことで、できるだけ癌の部分だけを攻撃するように行いますが、どうしても癌以外の部分にもかなりの負担がかかります。従って、肝臓の予備能力の悪い患者さんにはこの治療法は行えません。
3)肝臓の部分切除
開腹して、癌病巣を切除する手術です。小さな癌が一個しかない場合、あるいは癌が大きかったり複数であったりしても、癌が肝臓の一部に限られている場合に行います。
早期の癌に対しては、肝臓の切除とエタノール注入法は、同じ程度の治療効果が期待できます。また、予備能力がよければ、肝臓の半分を以上を切除することも可能です。
4)持続動注化学療法
血管内に贈入したカテーテル(細い管)を、肝臓の動脈に留置して、そこから抗癌剤を持続的に繰り返し注入する治療法です。
多数の病巣が、肝臓全体に広がっているような進行した癌に対して行いま
す。抗癌剤併用の新しい理論に基づいて、治療効果が著しく向上しており、この方法で癌が完全に消えることもあります。肝臓予備能力のある患者さんに限られますが、最近は広く行われています。
現在はこうした治療法が発達し、肝臓癌になっても治療することができます。
ただし、効果を上げるためにはやはり定期に検査を受けて、早期発見することが大切になり
一般には手術による治療が中心です。
早期であれば内視鏡を使って切除できます。
粘膜下組織に浸潤している場合は病変がある腸管を部分切除します。
さらに化学療法や放射線療法を組み合わせます。
肛門部近くに進行した直腸ガンの場合、人工肛門を使用することもありますが、QOL(生活の質)を考慮し、現在ではできるだけ肛門括約筋を残す温存手術が行われています。
病 状
腸が腫瘍で細くなってくると便そのものが細くなったり、便秘したりします。さらに体重減少、腹痛、腹部膨満、食欲不信、倦怠感がおこります。
アドバイス
さて、今後何を基準に考えていけばよいのでしょうか?それは、QOL(生活の質)をいかに守り、暮らしていくことではないでしょうか。
攻撃的な癌治療から、病人を守るディフェンス的な治療へ、そして癌を休眠させ、最終的に共存共生を行い、癌があってもQOLを下げず暮らしていける生活を基準に治療に当たっていくことと考えます。
肝臓がんの発見
3脳室に移行し、次に中脳水道という最も狭い管状の構造を経て第4脳室に移行した後、脳室から出て脳表のくも膜下腔で吸収されます(図8)。成人では脳室内の髄液量は150ml、1日の産生量500ml 近くになるとされます。モンロー孔や中脳水道などの狭い部位の近くに腫瘍が発生すると、容易に髄液の流れがせき止められて、上流に髄液が貯溜するため水頭症が発生します。 がん子宮
水頭症の治療は、髄液の流れを止めている腫瘍を取り除く手術、貯まった髄液をお腹の中に導いて吸収させる脳室?腹腔短絡術(のうしつーふくくうたんらくじゅつ、シャント手術)、あるいは、第3脳室の底に内視鏡で穴を空けて髄液が脳表に直接流れるようにする手術があります。それぞれに一長一短があり、個々の条件に最も適した方法を選択します。
6. 脳腫瘍の診断法 診断には症状から診断する臨床診断、様々な機器を用いる画像診断、腫瘍組織による病理診断という段階があります。画像診断で最も重要なものはMRIとCTスキャンです。MRIの最大の利点は、脳を切る断面を自由に選べること、また、撮影条件を変えることにより、腫瘍の性質や脳との関係を明らかにすることが出来る点にあります(図9)。また、MR血管撮影を行うことにより、苦痛を伴う脳血管撮影を減らすことが可能になりました。しかし、撮影に時間がかかることから、小児ではかなり強い鎮静が必要であるという問題があります。
脳血管撮影は、腫瘍を栄養する血管を明らかにすることにより、手術を行う上での重要な情報を得ることが出来ます(図10)。腫瘍の種類によっては必要となります。私どもの施設では、観血的検査である脳血管撮影は必要な場合のみに全身麻酔下で行なっています。
病理診断は、専門家以外の目に触れることはほとんどありませんが、脳腫瘍の治療において極めて重要な位置を占めます(図11)。手術中に採取した組織を凍らせて診断する、術中迅速診断と、永久標本を作製した後に、時間をかけて診断する方法の2種類有ります。外科医は、術中迅速診断に基づいて腫瘍の摘出範囲を決定しますし、最終診断を待って化学療法や放射線照射の要否を決定します。病理専門医は、集学的治療チームの中で極めて重要
な地位を占めています。 病理診断に必要な組織は、主として開頭による腫瘍摘出で得られますが、時に開頭手術が困難な部位に腫瘍が存在する場合があります。このような場合には、定位脳手術(ていいのうしゅじゅつ、図12)や内視鏡により腫瘍の一部を採取する生検(せいけん、バイオプシー)が行われます早期発見の難しい癌
肺がんは早期発見すれば高い確率で治るがんであるにもかかわらず、治りにくいがんの代表のようにいわれています。
それは、肺がんのなかでも約半分を占める腺がんには、ほとんど自覚症状がないため、早期発見が難しいからです。
肺癌は、検診等で偶然撮影した、あるいは何か症状があって撮影した胸部レントゲン写真?CTで異常影が認められ、疑われることが多く、早期の段階での発見が難しいと言われています。また、かぜと症状が似ているために、本人自身が放置してしまう場合がみられます。
手術できる割合が低い癌
肺がんは、診断されたときに小さな腫瘍でも、進行癌が多いので、手術ができるのは10-15%と少ない癌です。
非小細胞がん?抗がんの効き難い癌
非小細胞がんでは小細胞がんに比べ抗がん剤の効果が低く、抗がん剤のみでがんが治癒することは稀です。
非小細胞癌3?4期では放射線療法は難しい
胸水があったり、半分以上癌が広がっている場合、放射線治療を行うことが難しくなります。それは、間質性肺炎を起こす危険が高いからです。また、肺がんの中で一番多くを占めている腺がんは、放射線の感受性が悪く、大きな効果は期待できません。
非小細胞癌の6-7割は手術不能
非小細胞癌の6-7割は、すでに手術不能の段階で発見されます。手術適応になる人は、そう多くはありません。
また、術後の5年生存率は、術後病期で見て1期:80%、2期:60%、3期:40%、4期:10%未満です。
転移しやすく、再発率の高い癌
早期の発見し難いばかりではなく、他の臓器や骨に転移が多く見られる癌です。また、幸いに手術ができたとしても、再発率の高い癌です。手術後で約2割に局所再発、5~6割に遠隔転移が見られるほどです。
転移のルート
肺がんの特色は、いろいろな臓器に遠隔転移(がん細胞が血液に入って流れて行き、離れた臓器に転移をつくること)をおこしやすいことです。肺がんが遠隔転移をおこしやすい臓器は肺、脳、骨、肝臓、副腎などが代表的です。
腫瘍が小さいうちは症状がありません
腫瘍がある程度大きくなると血尿やわき腹の疼痛などが出てきます。
血尿は自然に止まることもよくありますが、血尿が止まっていても病状は進行するのが一般的です。
外科手術によって腎臓を摘出する方法が中心です
腎臓は二つあり。片方を取り去っても残りが機能します。ただし残る腎臓に障害がある場合、病巣部とその周囲だけを部分的に取り子宮体がんは褐色のオリモノがでたり、下着の汚れで気づく事が多いがん
不正出血で発見された場合でも子宮体がんの65%が1期で発見されます。
子宮頸がんにみられる特徴的な症状に、性交時の子宮膣部への刺激による出血があります。
日本では、子宮がんの約80%が子宮頸がんです
子宮がんは胃がん、乳がんに次いで多いがんですが、死亡率は年々下がっています。子宮がんは早期の段階で発見されれば、ほとんどが治ります。
子宮がんが徐々に増加してくる30歳を過ぎた頃からは、年に1回子宮がんの検査を受けることがとても重要です。
手術が基本です
一般には、できるかぎり手術を行って、病巣を摘出する根治的治療法がとられます。この目的のために手術療法と放射線療法を併用する場合もあります。
手術が出来ないほど、がんが進行している場合や、重い合併症があったり、高齢者などで手術に耐えられないと診断された場合には、放射線療法が主体となります。
化学療法は、現段階では補助的な治療法と考えられており、とくに手術の出来ないⅣ期などの進行例や再発例に対して延命を期待して行われます。
放射線治療
放射線治療は、いずれかのがんに対しても行われます。とくに子宮頸がんの大部分を占める扁平上皮がんには放射線が良く効きます。その治療成績は手術療法と大差ないので初回治療を放射線療法単独で行うこともあります。
しかし、一般に腺がんでは放射線の効果が劣るので、ほとんどが腺がんである子宮体がんでは手術療法が優先されます。
子宮体がんの5年生存率は、1期も2期も95%、3期で65%、4期で35%といわれています。
子宮頸がんにみられる特徴的な症状に、性交時の子宮膣部への刺激による出血があります。
子宮体がんの場合には、月経以外に出血(不正性器出血)がみられます。特に閉経後に不正性器出血をみたときは、すぐに検査を受けたほうがよいでしょう。
転移のルート
がんが子宮体部にとどまっているのがI期、
子宮頸部に浸潤しているのがII期、
子宮外に浸潤しているのがIII期で、
IV期は膀胱?直腸に浸潤しているか、肺?肝臓?骨などに遠隔転移がみられる段階です。
がんの進行にともなう症状
がんの進行にともなって不正性器出血や、帯下の増加をみるようになります。また、がん組織の壊死と腐敗菌の感染のための水様性?血性?膿性の帯下が増え、悪臭を発するようになります。がんが膀胱粘膜に浸潤すると頻尿、血尿や下腹部痛がみられ、尿管(腎臓と膀胱を結ぶ管)が腫瘍で圧迫されると、腎臓からの尿の流出が困難になり末期には尿毒症を併発します。
白血球の中のリンパ球の癌
悪性リンパ腫は白血病と同じ全身の癌で、全身のリンパ節や皮膚、目、内臓にも腫瘤を作ります。
血液検査と生検でわかる癌
首やその周辺、脇の下、足の付け根のリンパ節が、痛みも無く、1ヶ月以上に渡り腫れている場合。または他の臓器に腫瘤が出来た場合に、血液検査や、画像、リンパ節の組織をとる生検で、発見されます。
卵巣は一対の女性生殖器です。骨盤内で子宮の両側に位置しております。いずれもアーモンドのような形と大きさをしています。卵巣には2つの機能があり、卵の発育と女性ホルモンの産生を担っています。
毎月の性周期の中で、片方づつ排卵がおきます。この卵は卵管を通って子宮へ移動します。卵巣はまた女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の発生源であります。このホルモンが乳房、体型、体毛など女性特有の発育をコントロールしています。女性ホルモンはまた、性周期や妊娠も調整します。
癌とは100以上もの疾患の総称です。いずれも体の最小構成単位である細胞に障害を及ぼします。癌が発生するのは、個々の細胞が正常を逸し無秩序に分裂しはじめるときです。
他の臓器と同様に卵巣も様々な細胞からできております。普通は必要に応じて細胞分裂が起こり、多数の細胞が産生されます。この秩序が守られてこそ健康が保たれるのです。必要もないのに細胞が勝手に分裂を起こすと余分な組織が形成されます。この過剰な組織(腫瘍と呼ぶ)には良性と悪性があります。
30才以下の女性では、卵巣の腫大でも通常は良性であり、水溶液の貯留した袋状になり、いわゆる嚢胞と呼ばれています。この嚢胞は、女性の性周期の中で起こり、治療せずとも消失します。嚢胞でも自然消失しない場合、特に問題があったり、嚢胞に変化が見られる場合その摘出をすすめられることがあります。また時には、超音波その他の検査法により、経過を観察することもあります。
悪性腫瘍とは癌のことです。近傍の正常組織や臓器に浸潤しこれらを破壊してゆきます。
また癌細胞は卵巣の腫瘍本体から離れ、腹腔内の他の臓器にたどりつき新しい腫瘤を形成します。卵巣癌は特に大腸、胃、横隔膜などに進展します。癌細胞はまた、リンパ経路や血行路にも入りこみ、これを伝って他の部位へも移行します。この癌の移行を転移と呼びます。
卵巣癌には様々な種類があります。最も一般的なものは卵巣表層上皮から発生する上皮性卵巣癌です。(その他の種類は発生が稀で本書では扱いません)癌が転移しても、その転移病巣には同じ種類の細胞が認められ、原発病巣と同じ名前で呼ばれます。例えば卵巣癌が大腸に転移しても転移性卵巣癌と呼びます。新しい病巣が大腸にできても大腸癌ではありません。
卵巣癌は初期に発見するのが難しい病気です。普通は初期には無症状であり、多くの場合発見されるまでには広がっているのです。圧迫、痛み、その他の症状をもたらすまでに癌が発育していることが多いのです。症状が出ていても非常にぼんやりとしているため、見過ご
胃がん転移
されることがあります。
腫瘍が発育すると、お腹がはってふくれた感じや、下腹部の不快感が出現してきます。食欲
胃がん転移
低下や少量の食事をとっただけでも満腹感を感じたりします。その他、消化不良、吐き気、体重減少がでてきます。大きな腫瘍になると近傍の臓器である腸や膀胱を圧迫し、下痢、便
胃がん転移
秘、頻尿感がでてきます。腟からの出血は卵巣癌の症状としては稀です。
卵巣癌ではお腹の中に水分が産生され(腹水)お腹がふくれることがあります。水分は肺
胃がん転移
にたまることもあり、息切れが生じることもあります。こういう症状は癌でも起こりますが、その他重病でなくとも起こります。その診断は医師でなければできません。
胃がん転移
診断と進行期別分類
この様な症状を起こした原因を探るためには既往歴を尋ね、内診などの診察を行ないま
胃がん転移
す。腟、直腸、下腹部の触診から腫瘤やその発育を感じとります。子宮頚部細胞診(子宮頚癌の検診に一般的に用いられる)も内診時に行なわれますが、卵巣癌の発見、診断には直接
胃がん転移
関係はありません。その他、次のような検査が行なわれます。
超音波検査では、高周波の音波が用いられております。この人間では聞き取れぬ音波が卵
胃がん転移
巣に当てられます。その反射波が造り出すパターンによって超音波画像が得られます。健常組織、水分の貯留した嚢腫、そして腫瘤はいずれも異なった反射波を出します。
胃がん手術
より外れた危険部位を焼灼してしまうような不測の出来事も、幸いにしてそのようなケースはこれまでに未だ経験していませんが、今後絶対無いと言うことは出来ません。治療は常に慎重に行うということと、少しでも安全性に疑問がある場合には手術は中止するということにつきます。
術後の痛みは個人差が大きいのですが、扁桃炎を起こしたときと同じ位と考えていただいて
というものはありません。塗布麻酔と同時に、少量ですが局所麻酔の注射も施行しますから麻酔に付随した危険も皆無ではありません。また、いくら安全といっても電気凝固治療で手術部位より外れた危険部位を焼灼してしまうような不測の出来事も、幸いにしてそのようなケースはこれまでに未だ経験していませんが、今後絶対無いと言うことは出来ません。治療は常に慎重に行うということと、少しでも安全性に疑問がある場合には手術は中止するということにつきます。
手術後4~5日、特に最初の2~3日間はのどの痛みが強いことがあります。扁桃のほぼ全体を凝固?焼灼しますから、その大きさの口内炎が出来るのと同じと考えられますが、扁桃の炎症は口の中によくできる痛みの強いアフタ性口内炎よりは遙かに痛くはありません。術後には感染予防と炎症を抑えるために抗生物質や消炎鎮痛剤等を内服し、うがいを励行していただき、手術当日から軟らかい食事をとっていただきます。翌日からの日常生活や業務は通常通りに行っていただけますが、1~2週間経過して創治癒の過程で術後創よりの後
があり,特にシスプラチンは腎臓障害をおこすことがあります。
このフルオロウラシルやシスプラチンは放射線に対する増感作用があり,放射線に先行して
投与するか,または同時に照射することでより高い効果を得ています。
近年,プラチナ製剤のネダプラチンが食道がんに対して,シスプラチンと同等かそれ以上の
効果を示すことが報告されています。
遺伝子治療
千葉大学付属病院では進行性食道がんの患者10名に遺伝子治療を行ってその成果を発表しています。この治療方法はがん細胞の増殖を抑制するp53遺伝子を毒性をなくした風邪のア
デノウィルスに組み込み,内視鏡を使って直接患部に注入するという方法です。
現在までに,放射線治療抵抗性の進行食道癌患者10名に対して,合計51 回の遺伝子治療
を実施しました。 その結果10名中6名が1年以上生存しており,そのうち1名は3年上まわることはないと思われます。
図1は手術で癌が完全に取り切れたかどうかとその後の生存率の関係を示したものです。
これを見てわかることは手術するには進行しすぎた癌を無理に手術したり、技術的に不適切な手術を行ったりして取り残しが生じた場合、それがたとえ顕微鏡的なものであっても2年生存率は3割を下回り、肉眼的に明らかな取り残しの場合には2年生存率は約1割しかないということです。
そして何よりも驚くべきはCTやMRI、あるいは超音波内視鏡など画像診断が長足の進歩を遂げ、術前診断の精度が格段に向上したにもかかわらず、全体の約1割の患者さんが肉眼的に取
り残しを生ずるような手術を受けているという事実です。
「手術で取り残しても後で放射線をかければ大丈夫」というのは全くの幻想で、肉眼的にわ
かるほどの取り残しに対して放射線治療の効果は期待できません。手術後の局所は血流が不良であることから放射線治療の効果が極端に弱まってしまうからです。
図2は術前診断による食道癌の病期(=進行度合い)とその後の生存率の関係を示したものです。
これを見てわかることは0期、I期の比較的早期の癌に較べてそれ以上に進んだ癌では明らかに手術成績が不良であり、III期以上になると5年生存率(≒治癒率)は3割を切るというこ
とです。
もう一つ注目すべきはたとえ0期、I期であっても、手術をすれば100%治るわけではなく、5
年生存率はせいぜい8割であるという事実です。
このようなデータを見てくると 食道癌では早期胃癌のような「手術すれば必ず治る」という
扁桃に電気凝固を応用する治療はリンク集に掲載した勝田耳鼻咽喉科の志井田先生により詳説されています。その一つの方法として当院では新しく開発されたラジオ波凝固治療機器であるコブレーターCoblatorやセロンCelonによるラジオ波凝固治療を行っています。ラジオ波凝固は基本的には特別新しい治療法ではなく、これまでの高周波電気凝固治療とほぼ同質のものですが、発生する熱が比較的低温で作用し、周辺組織への熱凝固?変性の度合いが穏やかなものになっています。
手術はラジオ波凝固治療装置を用い、付属する何種類かの電極端子を使って行います。電極端子は大きく分けて2種類あり、その一つは口蓋扁桃に刺入してラジオ波熱凝固するものと、もう一つは表層処置用で口蓋扁桃の表面から扁桃組織をラジオ波凝固?蒸散するものです。つまりなりまぜん。食道がんはがんの発症部位によって手術方法も異なります。
頸部食道がん
がんが小さく頸部の食道にとどまり,周囲への浸潤もみられない場合は,のどと胸の間の頸部食道と頸部リンパ節を切除します。切除した食道のかわりに小腸の一部を移植して再建します。またのどの周辺まで拡がったがんでは頸部食道とともに喉頭をすべて切除し,小腸の一部を咽頭と胸部食道の間に移植します。そして気管の入口をつくるという複雑な手術になります。また喉頭を切除するため声が出せなくなります。
胸部食道がん
多くの場合胸部食道の大部分を切除します。心臓をさけるため右胸を開いてリンパ節とともに切除する方法と,開胸を行わずに頸部と腹部を切開し食道を抜き取る「食道抜去術」があります。
後者の方法は患者の肉体的負担が軽いというメリットがありますが,食道の周囲のリンパ節を切除できないため,再発の可能性が低い患者に適用されます。しかし最近では胸腔鏡を使って開胸せずに食道を切除するとともにリンパ節の廓清も行われるようになりました。
胸部食道を切除した後,胃を引き上げて残っている食道とつなぎ,食物の通る道を再建します。胃を利用することが困難な場合は,結腸や小腸を使います。再建した食道が通る経路は胃や大腸を引き上げる経路により,前胸部の皮膚の下を通す方法,胸骨の下で心臓の前を通す方法,もとの食道のあった心臓の裏を通す方法の3通りがあります。
腹部食道がん
腹部食道のがんに対しては,左側の下部を切開して食道の下部と胃の噴門部を切除します。食道再建には空腸や結腸を使います。また病巣の拡がり具合により,胃や横隔膜,脾臓を切除することもあります。
食道内挿管法
この方法は、進行した食道がんにより食道内腔が狭くなり,食事の摂取が困難になった場合に,内視鏡を用いてシリコンゴムや金属メッシュなどの人工食道を挿入し食事の摂取を可能にするもので、根治手術が困難な進行食道がんに適応されます。根治的な治療法ではありませんが,近年生活の質(QOL)の向上を目的として積極的に導入されている治療法の1つです。
蓋扁桃の内部から凝固?縮小させる方法と、表面から扁桃を凝固?削除してゆく方法を併用します。
扁桃のラジオ波凝固治療に際し、適切な手術方法が行われる限りにおいて、その手術の危険度
は非常に低いと考えています。しかし全ての医療行為において言えることですが、全く安全な手術というものはありません。塗布麻酔と同時に、少量ですが局所麻酔の注射も施行しますから麻酔に付随した危険も皆無ではありません。また、いくら安全といっても電気凝固治療で手術部位内視鏡にファイバーを通し,レーザー光線を患部にあて治療します。光に反応し,かつがん細胞に集まりやすい物質を静脈に注射し,低出力光線でその物質の反応により活性酸素を発生させ,がん組織を破壊する方法です。レーザー治療は体力的に外科手術ができない患者に有効とされ,症状を緩和しQOLを改善するための緩和療法としても用いられます。
開腹手術
開腹手術は多くががん病巣とリンパ節を切除する方法で,食道がんの治療法としては一般的なものです。手術は,がんが発生した臓器と転移している可能性のあるリンパ節を一緒に切除します。
食道がんのほとんどが胸の中の食道に発生しますので,切除するには胸を切開しなければ
また,食道内挿管法が不可能な場合は、食道の病巣はそのままにしておき、食べ物が通る新たな道をつくります。これを食道バイパス術と呼びます。
術後の合併症やQOLの低下について
手術に続いて発生する合併症は肺炎,縫合不全,肝臓?腎臓?心臓障害などです。これらの合併症が死につながる率,すなわち手術死亡率(手術後1ヵ月以内に死亡する割合)は2~3%あります。
また食道を切除するこれらの手術は多くがQOLを低下させます。特に頸部食道と胃を直結した場合はわずかな食事で満腹感が生じることも多く,一日に何度も食事をしなければ
国内外で相次いで報告され、手術に匹敵する高い治療成績で注目を集めています。
図3は国立がんセンター東病院の大津らが1999年に米国の癌学会誌Oncology」に発表したデータです。54名の患者さんを5-FU、CDDPという2種類の抗癌剤と60Gyの放射線治療からな「化学放射線療法」で治療しています。
これらの患者さんは全て「食道の癌そのものが隣接する大動脈や気管?気管支に直接浸潤している(T4)」あるいは「遠隔リンパ節転移がある(M1LYM)」という進行癌(図2のIVに相
胃がん手術
当)でした。 手術ができないほどの進行癌であったにもかかわらず、これらの成績が図2のに対する手術の成績とほぼ同等であることは注目に値します。
胃がん手術
このような進行癌に対して手術を行っても取り残す可能性が高いこと、生存している患者さんが術後に見られる「痩せ」や「手術で縫い合わせた食道の狭窄による通過障害」などの後
胃がん手術
遺症が全くない状態で元通りの生活をしていることなどを考えると、これらの病期の患者さんに対しては手術は行うべきではなく、化学放射線療法が標準治療であると思われます。
胃がん手術
では化学放射線療法が適応になるのは手術のできないような進行癌だけでしょうか?
図4は天理よろず相談所病院の村上らが1999年に米国放射線腫瘍学会誌 に発表したデータで
胃がん手術
す。
T1(癌の進行が粘膜下層までにとどまっている)-T2食道癌(癌の進行が食道壁の筋層まで
胃がん手術
にとどまっている)という比較的早期の食道癌患者さん66名について
化学放射線療法群(Pro)36名
胃がん手術
まず5-FU、CDDPという2種類の抗癌剤と44Gyの放射線治療からなる「化学放射線療法」を行い、その時点で治療効果が良好なものは引き続き化学放射線療法を、効果が不良なもの(=
胃がん手術
そのまま化学放射線療法を続けても治癒に至らないと思われるもの)については手術を行う。この場合結局手術を受けたのは36名中4名と
術後の痛みは個人差が大きいのですが、扁桃炎を起こしたときと同じ位と考えていただいて
というものはありません。塗布麻酔と同時に、少量ですが局所麻酔の注射も施行しますから麻酔に付随した危険も皆無ではありません。また、いくら安全といっても電気凝固治療で手術部位より外れた危険部位を焼灼してしまうような不測の出来事も、幸いにしてそのようなケースはこれまでに未だ経験していませんが、今後絶対無いと言うことは出来ません。治療は常に慎重に行うということと、少しでも安全性に疑問がある場合には手術は中止するということにつきます。
手術後4~5日、特に最初の2~3日間はのどの痛みが強いことがあります。扁桃のほぼ全体を凝固?焼灼しますから、その大きさの口内炎が出来るのと同じと考えられますが、扁桃の炎症は口の中によくできる痛みの強いアフタ性口内炎よりは遙かに痛くはありません。術後には感染予防と炎症を抑えるために抗生物質や消炎鎮痛剤等を内服し、うがいを励行していただき、手術当日から軟らかい食事をとっていただきます。翌日からの日常生活や業務は通常通りに行っていただけますが、1~2週間経過して創治癒の過程で術後創よりの後
があり,特にシスプラチンは腎臓障害をおこすことがあります。
このフルオロウラシルやシスプラチンは放射線に対する増感作用があり,放射線に先行して
投与するか,または同時に照射することでより高い効果を得ています。
近年,プラチナ製剤のネダプラチンが食道がんに対して,シスプラチンと同等かそれ以上の
効果を示すことが報告されています。
遺伝子治療
千葉大学付属病院では進行性食道がんの患者10名に遺伝子治療を行ってその成果を発表しています。この治療方法はがん細胞の増殖を抑制するp53遺伝子を毒性をなくした風邪のア
デノウィルスに組み込み,内視鏡を使って直接患部に注入するという方法です。
現在までに,放射線治療抵抗性の進行食道癌患者10名に対して,合計51 回の遺伝子治療
を実施しました。 その結果10名中6名が1年以上生存しており,そのうち1名は3年上まわることはないと思われます。
図1は手術で癌が完全に取り切れたかどうかとその後の生存率の関係を示したものです。
これを見てわかることは手術するには進行しすぎた癌を無理に手術したり、技術的に不適切な手術を行ったりして取り残しが生じた場合、それがたとえ顕微鏡的なものであっても2年生存率は3割を下回り、肉眼的に明らかな取り残しの場合には2年生存率は約1割しかないということです。
そして何よりも驚くべきはCTやMRI、あるいは超音波内視鏡など画像診断が長足の進歩を遂げ、術前診断の精度が格段に向上したにもかかわらず、全体の約1割の患者さんが肉眼的に取
り残しを生ずるような手術を受けているという事実です。
「手術で取り残しても後で放射線をかければ大丈夫」というのは全くの幻想で、肉眼的にわ
かるほどの取り残しに対して放射線治療の効果は期待できません。手術後の局所は血流が不良であることから放射線治療の効果が極端に弱まってしまうからです。
図2は術前診断による食道癌の病期(=進行度合い)とその後の生存率の関係を示したものです。
これを見てわかることは0期、I期の比較的早期の癌に較べてそれ以上に進んだ癌では明らかに手術成績が不良であり、III期以上になると5年生存率(≒治癒率)は3割を切るというこ
とです。
もう一つ注目すべきはたとえ0期、I期であっても、手術をすれば100%治るわけではなく、5
年生存率はせいぜい8割であるという事実です。
このようなデータを見てくると 食道癌では早期胃癌のような「手術すれば必ず治る」という
扁桃に電気凝固を応用する治療はリンク集に掲載した勝田耳鼻咽喉科の志井田先生により詳説されています。その一つの方法として当院では新しく開発されたラジオ波凝固治療機器であるコブレーターCoblatorやセロンCelonによるラジオ波凝固治療を行っています。ラジオ波凝固は基本的には特別新しい治療法ではなく、これまでの高周波電気凝固治療とほぼ同質のものですが、発生する熱が比較的低温で作用し、周辺組織への熱凝固?変性の度合いが穏やかなものになっています。
手術はラジオ波凝固治療装置を用い、付属する何種類かの電極端子を使って行います。電極端子は大きく分けて2種類あり、その一つは口蓋扁桃に刺入してラジオ波熱凝固するものと、もう一つは表層処置用で口蓋扁桃の表面から扁桃組織をラジオ波凝固?蒸散するものです。つまりなりまぜん。食道がんはがんの発症部位によって手術方法も異なります。
頸部食道がん
がんが小さく頸部の食道にとどまり,周囲への浸潤もみられない場合は,のどと胸の間の頸部食道と頸部リンパ節を切除します。切除した食道のかわりに小腸の一部を移植して再建します。またのどの周辺まで拡がったがんでは頸部食道とともに喉頭をすべて切除し,小腸の一部を咽頭と胸部食道の間に移植します。そして気管の入口をつくるという複雑な手術になります。また喉頭を切除するため声が出せなくなります。
胸部食道がん
多くの場合胸部食道の大部分を切除します。心臓をさけるため右胸を開いてリンパ節とともに切除する方法と,開胸を行わずに頸部と腹部を切開し食道を抜き取る「食道抜去術」があります。
後者の方法は患者の肉体的負担が軽いというメリットがありますが,食道の周囲のリンパ節を切除できないため,再発の可能性が低い患者に適用されます。しかし最近では胸腔鏡を使って開胸せずに食道を切除するとともにリンパ節の廓清も行われるようになりました。
胸部食道を切除した後,胃を引き上げて残っている食道とつなぎ,食物の通る道を再建します。胃を利用することが困難な場合は,結腸や小腸を使います。再建した食道が通る経路は胃や大腸を引き上げる経路により,前胸部の皮膚の下を通す方法,胸骨の下で心臓の前を通す方法,もとの食道のあった心臓の裏を通す方法の3通りがあります。
腹部食道がん
腹部食道のがんに対しては,左側の下部を切開して食道の下部と胃の噴門部を切除します。食道再建には空腸や結腸を使います。また病巣の拡がり具合により,胃や横隔膜,脾臓を切除することもあります。
食道内挿管法
この方法は、進行した食道がんにより食道内腔が狭くなり,食事の摂取が困難になった場合に,内視鏡を用いてシリコンゴムや金属メッシュなどの人工食道を挿入し食事の摂取を可能にするもので、根治手術が困難な進行食道がんに適応されます。根治的な治療法ではありませんが,近年生活の質(QOL)の向上を目的として積極的に導入されている治療法の1つです。
蓋扁桃の内部から凝固?縮小させる方法と、表面から扁桃を凝固?削除してゆく方法を併用します。
扁桃のラジオ波凝固治療に際し、適切な手術方法が行われる限りにおいて、その手術の危険度
は非常に低いと考えています。しかし全ての医療行為において言えることですが、全く安全な手術というものはありません。塗布麻酔と同時に、少量ですが局所麻酔の注射も施行しますから麻酔に付随した危険も皆無ではありません。また、いくら安全といっても電気凝固治療で手術部位内視鏡にファイバーを通し,レーザー光線を患部にあて治療します。光に反応し,かつがん細胞に集まりやすい物質を静脈に注射し,低出力光線でその物質の反応により活性酸素を発生させ,がん組織を破壊する方法です。レーザー治療は体力的に外科手術ができない患者に有効とされ,症状を緩和しQOLを改善するための緩和療法としても用いられます。
開腹手術
開腹手術は多くががん病巣とリンパ節を切除する方法で,食道がんの治療法としては一般的なものです。手術は,がんが発生した臓器と転移している可能性のあるリンパ節を一緒に切除します。
食道がんのほとんどが胸の中の食道に発生しますので,切除するには胸を切開しなければ
また,食道内挿管法が不可能な場合は、食道の病巣はそのままにしておき、食べ物が通る新たな道をつくります。これを食道バイパス術と呼びます。
術後の合併症やQOLの低下について
手術に続いて発生する合併症は肺炎,縫合不全,肝臓?腎臓?心臓障害などです。これらの合併症が死につながる率,すなわち手術死亡率(手術後1ヵ月以内に死亡する割合)は2~3%あります。
また食道を切除するこれらの手術は多くがQOLを低下させます。特に頸部食道と胃を直結した場合はわずかな食事で満腹感が生じることも多く,一日に何度も食事をしなければ
国内外で相次いで報告され、手術に匹敵する高い治療成績で注目を集めています。
図3は国立がんセンター東病院の大津らが1999年に米国の癌学会誌Oncology」に発表したデータです。54名の患者さんを5-FU、CDDPという2種類の抗癌剤と60Gyの放射線治療からな「化学放射線療法」で治療しています。
これらの患者さんは全て「食道の癌そのものが隣接する大動脈や気管?気管支に直接浸潤している(T4)」あるいは「遠隔リンパ節転移がある(M1LYM)」という進行癌(図2のIVに相
胃がん手術
当)でした。 手術ができないほどの進行癌であったにもかかわらず、これらの成績が図2のに対する手術の成績とほぼ同等であることは注目に値します。
胃がん手術
このような進行癌に対して手術を行っても取り残す可能性が高いこと、生存している患者さんが術後に見られる「痩せ」や「手術で縫い合わせた食道の狭窄による通過障害」などの後
胃がん手術
遺症が全くない状態で元通りの生活をしていることなどを考えると、これらの病期の患者さんに対しては手術は行うべきではなく、化学放射線療法が標準治療であると思われます。
胃がん手術
では化学放射線療法が適応になるのは手術のできないような進行癌だけでしょうか?
図4は天理よろず相談所病院の村上らが1999年に米国放射線腫瘍学会誌 に発表したデータで
胃がん手術
す。
T1(癌の進行が粘膜下層までにとどまっている)-T2食道癌(癌の進行が食道壁の筋層まで
胃がん手術
にとどまっている)という比較的早期の食道癌患者さん66名について
化学放射線療法群(Pro)36名
胃がん手術
まず5-FU、CDDPという2種類の抗癌剤と44Gyの放射線治療からなる「化学放射線療法」を行い、その時点で治療効果が良好なものは引き続き化学放射線療法を、効果が不良なもの(=
胃がん手術
そのまま化学放射線療法を続けても治癒に至らないと思われるもの)については手術を行う。この場合結局手術を受けたのは36名中4名と
胃がん5年生存率
胃がんは胃の粘膜から発生します。
胃には食べ物が入り込んできますが、その中には発ガン性のあるものも含まれています。また胃では胃酸という消化液が出てきます。いろいろな刺激にさらされるため、潰瘍ができたりがんができたりするわけです。
胃がんは大腸がんや食道がんと同様に粘膜から発生するので、胃の内側から見ると早期に診断することができます。胃がんはポリ?プ状に隆起したり、潰瘍の様に陥没する場合が多く、バリウムによるX線検査や内視鏡検査で胃の内部の異常な凹凸や、色の変わったところを詳しく見ることで診断ができます。
胃がんは日本人に多い病気ですから、40歳を過ぎたら毎年検診を受けて頂きたいのです。また、胃がんそのものは遺伝しませんが、血の繋がりのある方に胃がんにかかった人がいる場合には、注意が必要です。同じ様な生活習慣が引き継がれているため、同じ様な刺激が胃に加わっていると考えられるからです。また、胃がんになりやすい要素が遺伝していることも考えられます。
消化器のがんの中で胃がんは大腸がんと並んで治りやすいがんのひとつです。X線検査や内視鏡検査の診断レベルが向上して、早期の胃がんがたくさん見つかるようになったことと、手術が安全にできるようになったからです。抗がん剤を用いた治療も進んできており、手術などで治せない場合や再発した胃がんの治療に成果を上げつつあります。早期の胃がんが増えたので、進行胃がんに対する手術とは違った、患者さんにとって負担や障害の少ない手術法が工夫されて行われております。胃がんの治療を受けても、ほとんどの方は立派に社会復帰できます。胃がんという病気を良く理解し、最も適切な治療方法を主治医と相談することが大切です。
胃の形と働き
胃の壁は粘膜(表面の粘膜とその下の粘膜下層にわけられます)、その下の厚い筋肉層、一番外側の薄い膜(漿膜といいます)でできています。表面の粘膜をM、粘膜下層をSM、筋肉層をMP漿膜をSといいます。
胃がんの原因と予防胃がんの発生に大きな関係があるのは食事だと考えられています。
食品にはわずかですが、胃にがんをつくる可能性のある発がん物質が含まれています。発がん物質の多い食品をたくさん食べたり、習慣的に食べ続けたりすることをやめることが胃がんの予防になります。塩漬けの魚や肉、漬け物などを、大量に習慣的に食べ続けると、胃がんにかかりやすくなります。魚や肉の焼けこげたものには発がん物質が含まれています。熱いものを急に飲み込んだりすることもよくありません。たばこも胃がんの発生を増やします。いろいろのものをバランスよく食べて禁煙するだけでも予防になるのです。
何かを食べて生活する限り、胃がんの発生を完全に防止することはできませんから、40歳を過ぎたら胃がんの検診を受けた方が良いでしょう。
胃がんは検診で早期に発見することができますし、早期に発見すればそれだけ簡単な治療で治るからです。
発生と進行
胃がんは胃の内側の粘膜に発生しますが、大きくなると胃の内側にとびだしたり、胃の壁を深く進んで行きます。そして胃の壁を突き抜けると、近くの大腸や膵臓など他の臓器に広がったり、お腹全体にがん細胞が散らばったりします。また、リンパ管や血管に入り込んで、リンパや血液にのって離れた場所に散らばって行くこともあります。このような飛び火を医学的には転移といいます。
血液に乗って肝臓や肺などに転移することを血行性転移、リンパ管に入ってリンパ節に転移することをリンパ行性転移といいます。
お腹の中に種を播いたように広がることを腹膜播種性転移といい、この3つの転移が胃がんにおける3大転移です。転移したがんはそこで大きくなり、肝臓の働きが落ちたり、お腹の中に水が貯まったり、腸が狭くなったりして、がんの患者さんの死亡する原因になります。
胃がんの病期(ステージ)
胃がんの進み具合のことを病期(ステージ)といいます。がんが胃の壁のどの深さまで進んでいるか、リンパ節にどの程度転移しているか、肝臓やお腹の中など遠くへ転移してるかなどを総合してきめます。病期は1から4までありますが、数字が大きいほど、またAよりもBの方が,がんが進んでいることを示します。
胃がんの進み具合(病期、ステージ)リンパ節転移がない
胃に接したリンパ節に転移がある(胃を養う血管に沿ったリンパ節に転移がある)
(さらに遠くのリンパ節に転移がある)
T1,M胃の粘膜に限局している T1,SM胃の粘膜下層に達している
T2胃の表面にがんが出ていない、主に胃の筋層まで
T3筋層を越えて胃の表面に出ている
T4胃の表面に出た上に他の臓器にもがんが続いている肝肺、腹膜など
遠くに転移している症状
胃がんに特徴のある症状があるわけではありません。
そこで、胃部の不快な感覚や空腹時や食後の腹痛、異常な膨満感などがある場合には、胃の検査を受けるようにしましょう。場合によっては、貧血を指摘された場合の精密検査で胃がんが発見されることもあります。
胃がんの検査と診断胃X線検査
胃がんの検診で、最もよく用いられている方法です。バリウムを飲んで検査をします。
検診でチェックされますと、精密検査を奨められることになります。病院では、さらに精密X線検査で、胃がんの胃の中での正確な広がりを診断します。
胃内視鏡検査
胃がんが疑われますと確定診断をするために、内視鏡検査(以前から胃カメラと言われていました)を行って、病巣から組織検査をするための生検を行います。また、手術の前には、切除する安全なラインに印をつけるための検査を行うこともあります。
超音波内視鏡検査
胃がんの診断がついて、その胃の壁のなかでの深さを診断する目的でこの検査が行われます。
手術にかかわらず、内視鏡治療の場合にも必要な検査です。
腹部超音波検査?腹部CT検査
この2つの検査は胃がんそのものというよりも、周囲の肝臓、胆嚢、膵臓の異常や胃がんとそれらの関係、あるいは胃の周りや少し離れたリンパ節の状況などの診断を目的としています。
注腸検査
胃がんの診断がなされたあと手術の前に、大腸に異常がないか、あるいは胃がんと大腸の関係や腹膜転移が大腸の検査で分かることがありますので行われる検査です。
内視鏡的治療
最近では早い時期に胃がんが発見され、リンパ節転移のないと考えられる胃がんの方が増えてきました。
リンパ節転移の少ない胃がんのタイプもわかってきましたし、リンパ節転移がなければそれを取る必要がないので、内視鏡的に胃がんを完全にとれれば治ることになります。
胃の壁の粘膜の浅いところにある胃がんで、2㎝以下の分化型(顕微鏡で見て胃の正常の粘膜によく似た固まりを作るがんのこと)であれば、今までの経験から、胃がんがリンパ節に転移することはほとんどないので内視鏡で治療します。ただし、内視鏡で切除した結果、深いところまでがんがある場合や、血管やリンパ管に入り込むタイプでは、リンパ節に転移している可能性が高くなりますので、手術を追加して行います。
2㎝以下でも内視鏡でがんが見にくい場所にあったり、技術的に難しい場合は手術になることがあります。また、2㎝より大きくても高齢の方や手術ができない方の場合には内視鏡で治療することもあります。未分化型の胃がんでも臨床研究として内視鏡で治療している施設もあります。
方法にはいろいろありますが、それぞれの施設で得意とするやり方で行われます。内視鏡治療はお腹を切る必要はありませんが、深く取りすぎて胃の壁に穴が空いたり、取ったあとから出血したりすることがあります。その場合には、手術しなければならないこともあります。
外科療法切除範囲
通常の胃がんの手術では、胃の出口の方の2/3を切除します。
これを幽門側胃切除といいますが、胃がんが胃の入り口に近い場合には、入り口寄りの胃を切除する(噴門側胃切除といいます)こともあります。胃がんの広がり方によっては胃を全部切除する(胃全摘術といいます)こともあります。
最近では小さな胃がんが増加してきましたので、さらに小さな範囲で、楔状に胃を切除したり、分節切除といって胃の中間部分をなか抜きにするような切除や、出口の筋肉を残す手術(幽門保存胃切除と言います)も試みられています。
リンパ節郭清
リンパ管に入ったがん細胞は、リンパ管を通って胃のすぐ近くのリンパ節に流れ込んでそこに止まります。そこでがん細胞が増えるとリンパ節転移ができあがることになります。さらに進むとより遠いリンパ節に次々に転移していくことになります。最終的には背中を走る大動脈の周りのリンパ節にまで達し、そこから胸管という太いリンパ管に入り胸の中を通って、鎖骨のところの静脈に合流します。ある程度進行した胃がんでは、近くのリンパ節にがん細胞が飛び火(転移)している可能性が高いのです。そこで、胃がんの手術では胃を切り取るだけでなく、近くのリンパ節や少し離れた部位のリンパ節を予防的に取ることが行われます。
これをリンパ節の「郭清」と言います。
癌研のリンパ節郭清の特徴は、早期?進行いずれの場合も郭清断端の病理検査をルーチンに行っていることにあります。病理結果は15~20分程度で手術室へ報告され、きわめて正確な術中病理診断が行われます。そのことによって患者さん毎により適切なリンパ節郭清が行われています。
再建方法胃がんの手術で胃を切除した後、食事が通るように再建をしなければなりません。
最も多い幽門側切除のあとは残った胃と十二指腸をつなぐビルロート1法がよく行われます。
十二指腸を閉鎖して残った胃と空腸(小腸の口側の方)をつなぐビルロート2法やRoux-en Y(ルーワイ)法という再建の方法があります。残った胃が小さくなったような場合、その胃と十二指腸の間に空腸をいれる「間置法」という方法もあります。これは日本で開発された方法です。また、食事の一部は十二指腸に一部は空腸に流れるようにつなぐダブルトラクト法という癌研が始めた方法もあります。胃が全摘された場合や噴門側が切除された場合も同じように食道と十二指腸あるいは残った胃や空腸とを再建して食事がとおる道筋を作ることになります。
手術の合併症
手術そのものによる合併症には、出血や縫合不全(縫合せた部分の治りが不完全)、あるいは術後の肺炎や膵液漏(膵臓についた傷から膵液が漏れ出ること)、腸閉塞などがあります。しかし、その頻度は決して高いものではありません。
後遺症
腸閉塞:食べ物の流れが閉ざされて、便やガスが出なくなってしまうことです。
手術した後、お腹の中で腸があちこちにくっつく(癒着といいます)ことがあります。そして腸が急に曲がったり、狭くなってしまうことがあります。そこに食べ物がつまると、便もガスも出なくなります。また、時には腸がねじれて、腸の流れが閉ざされてしまうこともあります。しばらく食事を止めますと治ることが多いのですが、時には癒着を剥がしたり、ねじれを治す手術が必要なことがあります。痛みが強い場合には医師の診察を受けて下さい。
ダンピング症候群:胃を切除すると食物がに急に腸に流れ込む状態になります。そのために起きる不愉快な症状がダンピング症候群です。
ダンピングとは墜落するという意味で、食物が腸に墜落していくように急に流れ込むことを言うのです。
冷や汗が出たり、脈が速くなったり、動悸がしたり、体がだるくなったりします。食後30分以内に起きることが多いのですが、食後2一3時間して起きてくるダンピング症状があります。血液中の糖分が低くなるためにおこる、頭痛、汗が出る、脈拍が多くなる、めまい、脱力感などの症状です。糖分の多い内容が腸に入り、急に血糖が上がり、それを下げようとしてインシュリンが出て逆に血液の糖分が下がりすぎるためにおこることです。
このような場合、糖分を上げるために、あめ玉や氷砂糖など甘い飲み物をのんで下さい。
貧血:胃を切除すると貧血が起きることがあります。鉄分やビタミンB12が吸収されにくくなり不足しておこってきます。胃全摘や切除範囲が大きな場合に発生率は高く、術後数年してから起きますので定期的に血液検査をして、不足していれば補給しなければなりません。
骨の異常:胃の手術をするとカルシュウム吸収が悪くなります。骨のカルシュウムが減少して骨が弱くなり、骨折することもあります。
定期的に骨密度を測定し、必要であればカルシュウムの吸収を高める活性型ビタミンD3が投与されます。術後は努めて乳製品を取って、カルシュウムの補給に気を付けましょう。
逆流性食道炎:術後に苦い水が上がってきたり、胸やけ等の症状が見られることがあります。
これは胃の入り口(噴門)の逆流防止の機能が損なわれたためにおこります。特に胃全摘や噴門側胃切除の術後に多くみられます。上半身を高くして寝るとか、粘膜保護剤、制酸剤、酵素阻害薬など様々な薬が投与されます。
術後胆石症:胆嚢は肝臓でできた胆汁をためたり濃縮したりしますが、食物が十二指腸に流れてきたときに、ためていた胆汁を出して消化を助けます。
胃の手術では、胆嚢に行く神経や血管が切れることがあります。そのために胆嚢の動きが悪くなり、胆嚢に炎症を起こしたり結石ができることがあります。無症状の場合がほとんどですが、まれに手術が必要なこともあります。リンパ節を郭清して、胆嚢への神経や血管が完切られた時には予防的に胆嚢を切除することもあります。
食事療法胃の手術の後は、食事のとり方が問題になります。
基本的には、胃の役割を口ですること、ゆっくりと食べること、手術の前よりも少なめに栄養のあるものを食べること、食べたあと、すぐに横にならないこと、水分をとることなどです。栄養士さんに相談することも大切です。
化学療法術後補助化学療法
再発を予防するための抗がん剤の役割は必ずしも明らかにはなっていません。
現在、臨床試験が行われております。
切除不能例や再発時の化学療法
胃がん5年生存率
胃がんに効果のある抗がん剤はありますが、薬だけで完全に胃がんを消滅させることは難しいのです。
胃がん5年生存率
手術ができないほど進行している人に対して抗がん剤を投与した方が投与しなかった場合より長生きするということを示した外国の研究があります。
胃がん5年生存率
手術ができないほど進行した胃がんでは、抗がん剤の投与が選択肢の1つになります。最近では手術ができないほどに進んだ場合でも抗がん剤が効いた場合、手術が可能となって長期に
胃がん5年生存率
生存されておられる方も出てきています。
副作用
胃がん5年生存率
抗がん剤はがん細胞だけでなく正常の細胞も攻撃します。
それで、貧血、白血球減少、嘔気、下痢、脱毛などの副作用がでてくるのです。抗がん剤や
胃がん5年生存率
個人によっても出方は異なります。抗がん剤の治療を受ける場合には、主治医から副作用についてよく説明を受けてください。
胃がん5年生存率
治療成績
胃がん治療ガイドラインにある1991年日本胃がん学会全国登録の各病気別5年生存率は6.6%
胃がん5年生存率
です。
癌研の1994~2002年での手術例165でした。
胃には食べ物が入り込んできますが、その中には発ガン性のあるものも含まれています。また胃では胃酸という消化液が出てきます。いろいろな刺激にさらされるため、潰瘍ができたりがんができたりするわけです。
胃がんは大腸がんや食道がんと同様に粘膜から発生するので、胃の内側から見ると早期に診断することができます。胃がんはポリ?プ状に隆起したり、潰瘍の様に陥没する場合が多く、バリウムによるX線検査や内視鏡検査で胃の内部の異常な凹凸や、色の変わったところを詳しく見ることで診断ができます。
胃がんは日本人に多い病気ですから、40歳を過ぎたら毎年検診を受けて頂きたいのです。また、胃がんそのものは遺伝しませんが、血の繋がりのある方に胃がんにかかった人がいる場合には、注意が必要です。同じ様な生活習慣が引き継がれているため、同じ様な刺激が胃に加わっていると考えられるからです。また、胃がんになりやすい要素が遺伝していることも考えられます。
消化器のがんの中で胃がんは大腸がんと並んで治りやすいがんのひとつです。X線検査や内視鏡検査の診断レベルが向上して、早期の胃がんがたくさん見つかるようになったことと、手術が安全にできるようになったからです。抗がん剤を用いた治療も進んできており、手術などで治せない場合や再発した胃がんの治療に成果を上げつつあります。早期の胃がんが増えたので、進行胃がんに対する手術とは違った、患者さんにとって負担や障害の少ない手術法が工夫されて行われております。胃がんの治療を受けても、ほとんどの方は立派に社会復帰できます。胃がんという病気を良く理解し、最も適切な治療方法を主治医と相談することが大切です。
胃の形と働き
胃の壁は粘膜(表面の粘膜とその下の粘膜下層にわけられます)、その下の厚い筋肉層、一番外側の薄い膜(漿膜といいます)でできています。表面の粘膜をM、粘膜下層をSM、筋肉層をMP漿膜をSといいます。
胃がんの原因と予防胃がんの発生に大きな関係があるのは食事だと考えられています。
食品にはわずかですが、胃にがんをつくる可能性のある発がん物質が含まれています。発がん物質の多い食品をたくさん食べたり、習慣的に食べ続けたりすることをやめることが胃がんの予防になります。塩漬けの魚や肉、漬け物などを、大量に習慣的に食べ続けると、胃がんにかかりやすくなります。魚や肉の焼けこげたものには発がん物質が含まれています。熱いものを急に飲み込んだりすることもよくありません。たばこも胃がんの発生を増やします。いろいろのものをバランスよく食べて禁煙するだけでも予防になるのです。
何かを食べて生活する限り、胃がんの発生を完全に防止することはできませんから、40歳を過ぎたら胃がんの検診を受けた方が良いでしょう。
胃がんは検診で早期に発見することができますし、早期に発見すればそれだけ簡単な治療で治るからです。
発生と進行
胃がんは胃の内側の粘膜に発生しますが、大きくなると胃の内側にとびだしたり、胃の壁を深く進んで行きます。そして胃の壁を突き抜けると、近くの大腸や膵臓など他の臓器に広がったり、お腹全体にがん細胞が散らばったりします。また、リンパ管や血管に入り込んで、リンパや血液にのって離れた場所に散らばって行くこともあります。このような飛び火を医学的には転移といいます。
血液に乗って肝臓や肺などに転移することを血行性転移、リンパ管に入ってリンパ節に転移することをリンパ行性転移といいます。
お腹の中に種を播いたように広がることを腹膜播種性転移といい、この3つの転移が胃がんにおける3大転移です。転移したがんはそこで大きくなり、肝臓の働きが落ちたり、お腹の中に水が貯まったり、腸が狭くなったりして、がんの患者さんの死亡する原因になります。
胃がんの病期(ステージ)
胃がんの進み具合のことを病期(ステージ)といいます。がんが胃の壁のどの深さまで進んでいるか、リンパ節にどの程度転移しているか、肝臓やお腹の中など遠くへ転移してるかなどを総合してきめます。病期は1から4までありますが、数字が大きいほど、またAよりもBの方が,がんが進んでいることを示します。
胃がんの進み具合(病期、ステージ)リンパ節転移がない
胃に接したリンパ節に転移がある(胃を養う血管に沿ったリンパ節に転移がある)
(さらに遠くのリンパ節に転移がある)
T1,M胃の粘膜に限局している T1,SM胃の粘膜下層に達している
T2胃の表面にがんが出ていない、主に胃の筋層まで
T3筋層を越えて胃の表面に出ている
T4胃の表面に出た上に他の臓器にもがんが続いている肝肺、腹膜など
遠くに転移している症状
胃がんに特徴のある症状があるわけではありません。
そこで、胃部の不快な感覚や空腹時や食後の腹痛、異常な膨満感などがある場合には、胃の検査を受けるようにしましょう。場合によっては、貧血を指摘された場合の精密検査で胃がんが発見されることもあります。
胃がんの検査と診断胃X線検査
胃がんの検診で、最もよく用いられている方法です。バリウムを飲んで検査をします。
検診でチェックされますと、精密検査を奨められることになります。病院では、さらに精密X線検査で、胃がんの胃の中での正確な広がりを診断します。
胃内視鏡検査
胃がんが疑われますと確定診断をするために、内視鏡検査(以前から胃カメラと言われていました)を行って、病巣から組織検査をするための生検を行います。また、手術の前には、切除する安全なラインに印をつけるための検査を行うこともあります。
超音波内視鏡検査
胃がんの診断がついて、その胃の壁のなかでの深さを診断する目的でこの検査が行われます。
手術にかかわらず、内視鏡治療の場合にも必要な検査です。
腹部超音波検査?腹部CT検査
この2つの検査は胃がんそのものというよりも、周囲の肝臓、胆嚢、膵臓の異常や胃がんとそれらの関係、あるいは胃の周りや少し離れたリンパ節の状況などの診断を目的としています。
注腸検査
胃がんの診断がなされたあと手術の前に、大腸に異常がないか、あるいは胃がんと大腸の関係や腹膜転移が大腸の検査で分かることがありますので行われる検査です。
内視鏡的治療
最近では早い時期に胃がんが発見され、リンパ節転移のないと考えられる胃がんの方が増えてきました。
リンパ節転移の少ない胃がんのタイプもわかってきましたし、リンパ節転移がなければそれを取る必要がないので、内視鏡的に胃がんを完全にとれれば治ることになります。
胃の壁の粘膜の浅いところにある胃がんで、2㎝以下の分化型(顕微鏡で見て胃の正常の粘膜によく似た固まりを作るがんのこと)であれば、今までの経験から、胃がんがリンパ節に転移することはほとんどないので内視鏡で治療します。ただし、内視鏡で切除した結果、深いところまでがんがある場合や、血管やリンパ管に入り込むタイプでは、リンパ節に転移している可能性が高くなりますので、手術を追加して行います。
2㎝以下でも内視鏡でがんが見にくい場所にあったり、技術的に難しい場合は手術になることがあります。また、2㎝より大きくても高齢の方や手術ができない方の場合には内視鏡で治療することもあります。未分化型の胃がんでも臨床研究として内視鏡で治療している施設もあります。
方法にはいろいろありますが、それぞれの施設で得意とするやり方で行われます。内視鏡治療はお腹を切る必要はありませんが、深く取りすぎて胃の壁に穴が空いたり、取ったあとから出血したりすることがあります。その場合には、手術しなければならないこともあります。
外科療法切除範囲
通常の胃がんの手術では、胃の出口の方の2/3を切除します。
これを幽門側胃切除といいますが、胃がんが胃の入り口に近い場合には、入り口寄りの胃を切除する(噴門側胃切除といいます)こともあります。胃がんの広がり方によっては胃を全部切除する(胃全摘術といいます)こともあります。
最近では小さな胃がんが増加してきましたので、さらに小さな範囲で、楔状に胃を切除したり、分節切除といって胃の中間部分をなか抜きにするような切除や、出口の筋肉を残す手術(幽門保存胃切除と言います)も試みられています。
リンパ節郭清
リンパ管に入ったがん細胞は、リンパ管を通って胃のすぐ近くのリンパ節に流れ込んでそこに止まります。そこでがん細胞が増えるとリンパ節転移ができあがることになります。さらに進むとより遠いリンパ節に次々に転移していくことになります。最終的には背中を走る大動脈の周りのリンパ節にまで達し、そこから胸管という太いリンパ管に入り胸の中を通って、鎖骨のところの静脈に合流します。ある程度進行した胃がんでは、近くのリンパ節にがん細胞が飛び火(転移)している可能性が高いのです。そこで、胃がんの手術では胃を切り取るだけでなく、近くのリンパ節や少し離れた部位のリンパ節を予防的に取ることが行われます。
これをリンパ節の「郭清」と言います。
癌研のリンパ節郭清の特徴は、早期?進行いずれの場合も郭清断端の病理検査をルーチンに行っていることにあります。病理結果は15~20分程度で手術室へ報告され、きわめて正確な術中病理診断が行われます。そのことによって患者さん毎により適切なリンパ節郭清が行われています。
再建方法胃がんの手術で胃を切除した後、食事が通るように再建をしなければなりません。
最も多い幽門側切除のあとは残った胃と十二指腸をつなぐビルロート1法がよく行われます。
十二指腸を閉鎖して残った胃と空腸(小腸の口側の方)をつなぐビルロート2法やRoux-en Y(ルーワイ)法という再建の方法があります。残った胃が小さくなったような場合、その胃と十二指腸の間に空腸をいれる「間置法」という方法もあります。これは日本で開発された方法です。また、食事の一部は十二指腸に一部は空腸に流れるようにつなぐダブルトラクト法という癌研が始めた方法もあります。胃が全摘された場合や噴門側が切除された場合も同じように食道と十二指腸あるいは残った胃や空腸とを再建して食事がとおる道筋を作ることになります。
手術の合併症
手術そのものによる合併症には、出血や縫合不全(縫合せた部分の治りが不完全)、あるいは術後の肺炎や膵液漏(膵臓についた傷から膵液が漏れ出ること)、腸閉塞などがあります。しかし、その頻度は決して高いものではありません。
後遺症
腸閉塞:食べ物の流れが閉ざされて、便やガスが出なくなってしまうことです。
手術した後、お腹の中で腸があちこちにくっつく(癒着といいます)ことがあります。そして腸が急に曲がったり、狭くなってしまうことがあります。そこに食べ物がつまると、便もガスも出なくなります。また、時には腸がねじれて、腸の流れが閉ざされてしまうこともあります。しばらく食事を止めますと治ることが多いのですが、時には癒着を剥がしたり、ねじれを治す手術が必要なことがあります。痛みが強い場合には医師の診察を受けて下さい。
ダンピング症候群:胃を切除すると食物がに急に腸に流れ込む状態になります。そのために起きる不愉快な症状がダンピング症候群です。
ダンピングとは墜落するという意味で、食物が腸に墜落していくように急に流れ込むことを言うのです。
冷や汗が出たり、脈が速くなったり、動悸がしたり、体がだるくなったりします。食後30分以内に起きることが多いのですが、食後2一3時間して起きてくるダンピング症状があります。血液中の糖分が低くなるためにおこる、頭痛、汗が出る、脈拍が多くなる、めまい、脱力感などの症状です。糖分の多い内容が腸に入り、急に血糖が上がり、それを下げようとしてインシュリンが出て逆に血液の糖分が下がりすぎるためにおこることです。
このような場合、糖分を上げるために、あめ玉や氷砂糖など甘い飲み物をのんで下さい。
貧血:胃を切除すると貧血が起きることがあります。鉄分やビタミンB12が吸収されにくくなり不足しておこってきます。胃全摘や切除範囲が大きな場合に発生率は高く、術後数年してから起きますので定期的に血液検査をして、不足していれば補給しなければなりません。
骨の異常:胃の手術をするとカルシュウム吸収が悪くなります。骨のカルシュウムが減少して骨が弱くなり、骨折することもあります。
定期的に骨密度を測定し、必要であればカルシュウムの吸収を高める活性型ビタミンD3が投与されます。術後は努めて乳製品を取って、カルシュウムの補給に気を付けましょう。
逆流性食道炎:術後に苦い水が上がってきたり、胸やけ等の症状が見られることがあります。
これは胃の入り口(噴門)の逆流防止の機能が損なわれたためにおこります。特に胃全摘や噴門側胃切除の術後に多くみられます。上半身を高くして寝るとか、粘膜保護剤、制酸剤、酵素阻害薬など様々な薬が投与されます。
術後胆石症:胆嚢は肝臓でできた胆汁をためたり濃縮したりしますが、食物が十二指腸に流れてきたときに、ためていた胆汁を出して消化を助けます。
胃の手術では、胆嚢に行く神経や血管が切れることがあります。そのために胆嚢の動きが悪くなり、胆嚢に炎症を起こしたり結石ができることがあります。無症状の場合がほとんどですが、まれに手術が必要なこともあります。リンパ節を郭清して、胆嚢への神経や血管が完切られた時には予防的に胆嚢を切除することもあります。
食事療法胃の手術の後は、食事のとり方が問題になります。
基本的には、胃の役割を口ですること、ゆっくりと食べること、手術の前よりも少なめに栄養のあるものを食べること、食べたあと、すぐに横にならないこと、水分をとることなどです。栄養士さんに相談することも大切です。
化学療法術後補助化学療法
再発を予防するための抗がん剤の役割は必ずしも明らかにはなっていません。
現在、臨床試験が行われております。
切除不能例や再発時の化学療法
胃がん5年生存率
胃がんに効果のある抗がん剤はありますが、薬だけで完全に胃がんを消滅させることは難しいのです。
胃がん5年生存率
手術ができないほど進行している人に対して抗がん剤を投与した方が投与しなかった場合より長生きするということを示した外国の研究があります。
胃がん5年生存率
手術ができないほど進行した胃がんでは、抗がん剤の投与が選択肢の1つになります。最近では手術ができないほどに進んだ場合でも抗がん剤が効いた場合、手術が可能となって長期に
胃がん5年生存率
生存されておられる方も出てきています。
副作用
胃がん5年生存率
抗がん剤はがん細胞だけでなく正常の細胞も攻撃します。
それで、貧血、白血球減少、嘔気、下痢、脱毛などの副作用がでてくるのです。抗がん剤や
胃がん5年生存率
個人によっても出方は異なります。抗がん剤の治療を受ける場合には、主治医から副作用についてよく説明を受けてください。
胃がん5年生存率
治療成績
胃がん治療ガイドラインにある1991年日本胃がん学会全国登録の各病気別5年生存率は6.6%
胃がん5年生存率
です。
癌研の1994~2002年での手術例165でした。
胃がん検診
卵巣癌は50#12316;70歳の女性に最も多く発生し、女性全体では約70人に1人の割合でみられます。婦人科癌の中では2番目に多い癌ですが、死亡数は他のどの婦人科癌より多くなっています。
卵巣癌のリスクは先進諸国の方が高くなっています。先進国では食事中の脂肪量が多い傾向があるからです。妊娠したことがない人、第1子を遅く産んだ人、月経が早く始まった人、閉経が遅かった人はリスクが高くなります。子宮体癌、乳癌、大腸癌の家族歴がある人もリスクが高くなります。卵巣癌の5%未満はBRCA1遺伝子に関係がありますが、この遺伝子は乳癌にも関係があります。経口避妊薬を使用すると卵巣癌のリスクは減少します。
卵巣癌にはさまざまな種類があり、それぞれ卵巣中の異なる種類の細胞から発生します。卵巣癌の80%以上は卵巣の表面に発生する癌(上皮癌)です。残りのほとんどは胚(はい)細胞腫瘍(卵子を生じる細胞から発生する癌)と間質細胞腫瘍(結合組織に発生する癌)です。卵巣の胚細胞腫瘍は30歳未満の若い女性に多く発生します。ときには、体内の別の部位に生じた癌が卵巣に転移することもあります。
卵巣癌は周辺部位に直接浸潤するだけでなく、リンパ系を通して骨盤内や腹部の他の部位に転移します。また血流に乗って、肝臓や肺など離れた部位に転移することもあります。
症状と診断
卵巣癌ができると、できた側の卵巣が腫れて大きくなります。若い女性の卵巣腫大は主に、良性の、嚢胞(のうほう)と呼ばれる液体で満たされた袋状の構造物が原因です。これに対し、閉経後にみられる卵巣腫大は多くの場合、卵巣癌によるものです。
この癌は進行するまでほとんど症状が現れません。消化不良の症状に似た、下腹部の漠然とした不快感がまず現れることがあります。このほか、腹部の張り、食欲不振(胃が圧迫されるため)、ガス痛(胃腸内のガスによる痛み)、腰痛などの症状がみられます。卵巣癌では腟の不正出血はめったにみられません。
卵巣が腫大し、腹部に水分がたまるため、徐々に腹部がふくらんでくることがあります。この段階になると、骨盤部の痛み、貧血、体重減少がみられるようになります。まれに胚細胞腫瘍や間質細胞腫瘍がエストロゲンを分泌し、このため子宮内膜組織が過度に増殖したり、乳房が大きくなることがあります。あるいは、これらの腫瘍から男性ホルモン(アンドロゲン)が分泌されて体毛が過度に増えたり、甲状腺ホルモンに似たホルモンが分泌されて甲状腺機能亢進症が起こることもあります。
卵巣癌の早期診断は困難です。これは、癌がかなり大きくなるまで、または他の部位に転移するまで何の症状もみられないためです。また卵巣癌と似たような症状を起こし、それほど重篤でない病気が多数あることも、早期発見を困難にしています。
診察で卵巣の腫大が見つかった場合は、卵巣嚢胞なのか癌による腫瘤(しゅりゅう)なのかを判別するために、超音波検査、CT検査、MRI検査などが行われます。癌でないと思われる場合は、2#12316;3カ月ごとに診察を受けて経過をみます。癌の疑いがある場合や、検査結果がはっきりしない場合には、へそのすぐ下を小さく切開し、細く柔軟性のある内視鏡(腹腔鏡)を挿入して卵巣を観察します。また、腹腔鏡から器具を通して組織のサンプルを採取します。さらに血液検査を行い、癌抗原125(CA125)など、癌の存在を示す物質(腫瘍マーカー)の値を測定します。腫瘍マーカーは、その値が異常を示したからといって、それだけで癌の診断が確定するわけではありませんが、他の検査結果と総合することで診断の確定に役立ちます。
腹部に体液がたまっている場合は、針で吸引し、癌細胞の有無を検査することがあります。
経過の見通しと治療
卵巣癌が疑われる場合や、卵巣癌の診断が確定した場合には、手術を行って腫瘍を切除し、癌がどの程度広がっているかを判定します(病期診断(女性生殖器の癌の病期分類*を参照))。経過の見通しは病期を基に判断されます。治療を行った場合、診断から5年後に生存している人の割合は、ステージIでは70#12316;100%、ステージIIでは50#12316;70%、ステージIIIおよびIVでは5#12316;40%となります。
手術の範囲は卵巣癌の種類と病期によって異なります。癌が卵巣外に広がっていなければ、癌がある側の卵巣と近接した卵管を切除するだけで十分な場合もあります。癌が卵巣外まで広がっている場合は、左右の卵巣と卵管、子宮を切除し、卵巣癌が転移しやすい近くのリンパ節と周辺組織も切除します。ステージIの癌の人で、片側の卵巣のみに腫瘍があり、妊娠を希望している場合は、癌のある側の卵巣と卵管のみを切除することもあります。体の別の部位まで転移した進行癌では、できる限り多くの癌を切除することにより経過の見通しが改します。
ステージIの上皮癌では通常、手術後にそれ以上の治療は必要ありません。ステージIでも上皮癌以外の場合や、病期がさらに進んだ癌では、残っているかもしれない小さな癌を治療するため、化学療法を行います。化学療法ではパクリタキセルに、シスプラチンまたはカルボプラチンを併用します。進行した胚細胞腫瘍の多くは、ブレオマイシン、エトポシド、シスプラチンの多剤併用化学療法で治癒します。放射線療法はめったに行われません。
進行した卵巣癌の多くは再発するため、化学療法が終了した後は継続的に、腫瘍マーカーの値を測定します。癌が再発した場合は、トポテカン、ヘキサメチルメラミン、イホスファミド、ドキソルビシン、エトポシドなどによる化学療法を行います。
卵巣嚢胞とは?
卵巣嚢胞とは液体で満たされた袋(嚢胞)が卵巣の内部や表面にできることで、比較的よくみられます。そのほとんどは良性で、自然になくなります。悪性の嚢胞は40歳以上の女性に多い傾向があります。
良性卵巣嚢胞のほとんどは症状を起こしませんが、ときに圧迫感や痛みが生じたり、腹部が重い感じがすることがあります。性交中に腹痛が起こることもあります。嚢胞が破裂したりねじれたりすると腹部に刺すような激しい痛みが生じ、吐き気や発熱を伴うこともあります。卵巣嚢胞の中には月経周期に影響を及ぼすホルモンを産生するものもあり、そのため月経周期が不規則になったり月経の出血や症状が重くなることがあります。閉経後の女性では、卵巣嚢胞が腟からの出血を引き起こすことがあります。こうした症状がある場合は医師の診察を受けるようにします。
診断ではまず内診が行われます。診断を確定するため超音波検査やCT検査が行われることもあります。良性と思われる場合は、嚢胞が消失するまで定期的に内診を行って経過を観察します。悪性の可能性がある場合は、へその下を小さく切開して腹腔鏡を挿入し、卵巣を観察します。血液検査も癌かどうかを判定する一助となります。
良性の嚢胞は特に治療の必要はありません。ただし、直径が5センチメートル以上あり自然に消失しない場合や、癌の可能性が否定できない場合は、嚢胞を切除することもあります。嚢胞がある側の卵巣ごと摘出する場合もあります。悪性の嚢胞がある場合は、同じ側の卵巣と卵管も摘出します。
小児脳腫瘍の種類(2)
3)上衣腫
5~9歳に好発する腫瘍で、小児脳腫瘍の約5%を占め、乳幼児に限れば20%に至るといわれています。脳室壁を構成する上衣細胞から発生するため、第4脳室、側脳室、第3脳室に接して存在し、脊髄腫瘍としても高頻度にみられます。腫瘍は周囲の脳組織を圧排する形で進行するため、腫瘍と脳との境界は比較的鮮明です。進行が緩徐ですから、かなり大きくなるまで何ら症状を示さないことも多く、脳脊髄液の通過障害による急激な水頭症で発症することも少なくありません。側脳室壁から大脳実質内に進展した場合は、片麻痺や視野障害などの症状があらわれます。また、第4脳室から舌状に頸髄方向へ進展し、頸部の硬直や運動制限が出現することもあります。
石灰化を伴う場合には、CTでは白く、MRIでは黒く抜けて映ります。造影剤を用いると均一あるいは不規則に増強され、内部に円形の嚢胞が認められることもあります。
手術で全摘(全部の腫瘍の摘出)が可能であれば治癒しますが、大脳や小脳深部に存在し、全摘手術のできない場合は、放射線療法を併用します。一般に予後は良好で、5年生存率は60%程度ですが、ときに脳脊髄液を介して播種性に転移をすることがあります。
4)頭蓋咽頭腫
脳下垂体上部に発生する良性腫瘍で、小児脳腫瘍の9%を占め、5~9歳に好発します。脳下垂体を圧排することにより、成長ホルモンの分泌障害から身体の発育不全をおこし、皮膚は色白できめ細かく、体毛は少なくなります。腫瘍が視神経の交叉部を圧迫すれば、両眼ともに外側の視野が狭窄しますが、下垂体腺腫の時ほど明確な半盲にはならず、やや不規則な視野障害になります。さらに腫瘍が大きくなると脳脊髄液の通過障害がおこり水頭症となります。
頭蓋骨単純X線撮影では、トルコ鞍は皿状に扁平化し、その上部に不規則な石灰化陰影を認めます。CTでは結節状の石灰化がより明らかに認められ、腫瘍部分が造影剤により強く増強されます。一部嚢胞を形成することも珍しくありません。MRIにより、いっそう腫瘍の進展程度が明確に描出されます。
良性腫瘍であるため、手術で全摘できれば治癒可能ですが、視床下部との癒着が強く、ときには全摘手術が困難な場合があります。無理に全摘手術を試みれば、術後に尿崩症と呼ばれる多尿、多飲がおこるのみならず意識が障害されることもあるので注意が必要です。全摘手術ができなかった場合には、術後に放射線療法を行います。5年生存率は95%程度です。
投稿者: sameone89詳細ページ - コメント(0) | トラックバック(0)
2007/8/26「小児脳腫瘍の種類(1)」小児脳腫瘍の種類(1)
生存率は、通常、がんの進行度や治療内容別に算出しますが、患者さんの年齢や合併症(糖尿病などがん以外の病気)の有無などの影響も受けます。用いるデータによってこうした他の要素の分布(頻度)が異なるため、生存率の値が異なる可能性があります。
ここにお示しする生存率は、これまでの国立がんセンターのホームページに掲載されていたものです。生存率の値そのものでなく、ある一定の幅(データによって異なりますが±5%とか10%等)をもたせて、大まかな目安としてお考え下さい。
代表的な小児脳腫瘍について、それぞれの特徴を述べます。
1)髄芽腫
最も悪性度の高い腫瘍のひとつですが、放射線療法や化学療法の効果が高いため、適切な治療によって長期生存が得られるようになりました。最近では50~60%以上の5年生存率が報告されるようになってきました。好発年齢は5~14歳で、小児脳腫瘍の13%を占めます。多くは小脳正中部に発生し、周囲の小脳組織に浸潤性(しんじゅんせい:周囲の組織を侵して拡がる)に進行します。小脳症状として歩行障害や姿勢維持の障害が出現し、足を左右に開いての歩行が特徴的です。また、脳脊髄液の通過障害に伴う水頭症により、頭蓋内圧が亢進し、頭痛や嘔気を訴えたり、突然嘔吐したりします。しかし、水頭症があっても骨縫合線の離開により頭蓋内圧が緩和され症状が出にくいこともあります。
診断は、CTやMRIが用いられます。大半は小脳正中部を中心に造影剤により一様に白く染まる円形の画像を示します。ときに、この腫瘍は髄液を介して脳室壁や脊髄腔に播種(はしゅ:種をまいたように拡がる)するため、たとえ症状がなくても脳内の検査だけでなくMRIによる脊髄の検査も必要です。
治療は、手術および放射線療法が主体です。放射線療法が有効な腫瘍ですが、十分に摘出を行った後に放射線療法を行うとさらに効果的であるとされています。放射線療法は全脳に照射を行った後、小脳の病変部に追加照射します。さらに脊髄全体にも行います。また、放射線照射中や照射後に化学療法剤を併用するほうが予後がよいと考えられています。
治療に伴う副作用で最も問題になるのは、放射線照射によるものです。早期には全脊髄に対する照射による骨髄抑制(骨髄で白血球や血小板を造る機能が低下すること)であり、特に化学療法剤を併用した場合には白血球減少による感染に対する抵抗力の低下、血小板減少による出血傾向に注意が必要です。また、治療後数年たってからの障害としては、全脳照射による知能の発育障害があるため、3歳未満の場合には、術後の放射線照射の代わりに化学療法を第一選択とする傾向にあります。
髄芽腫と関連し、原始神経外胚芽葉性腫瘍(PNET)と呼ばれる腫瘍群があります。これは中枢神経系に発生する髄芽腫と鑑別が困難な未分化な腫瘍の総称であり、グリア細胞、神経細胞、上衣細胞などへの分化を示すものも認められます。腫瘍の性状や治療に対する反応は髄芽腫と似ています。
2)星細胞腫(幼若性毛髪様星細胞腫:ようじゃくせいもうはつようせいさいぼうしゅ)
5~14歳の小児に多い腫瘍で、小脳に好発する腫瘍です。髄芽腫と同様に小児脳腫瘍の中で大変頻度の高い腫瘍ですが、極めて良性で摘出手術を行えば完治し、5年生存率は80%以上といわれています。小脳半球に多く発生しますが、正中部にも珍しくありません。小脳失調により左右に足を開いて歩行し、ふらつきが強くなります。第4脳室や中脳水道などの脳脊髄液の通路を圧迫し、水頭症をおこしますが、骨縫合線の離開などにより頭蓋内圧亢進が緩和され、頭痛や嘔気を初期には訴えないことも珍しくありません。
診断には、CT、MRIが用いられます。この腫瘍は嚢胞(のうほう:腫瘍内の水の袋)を形成することが多く、小脳内に黒い円形の画像として認められます。腫瘍本体は、この嚢胞の壁の一部が肥厚する形で結節状に存在し、壁在結節と呼ばれ、造影剤により白く描出されます。壁在結節と周囲の小脳との境界は鮮明で、手術でこれを完全に摘出すれば嚢胞壁の一部を残しても腫瘍の再発はないとされています。小児に発生する小脳の星細胞腫の多くは、このように摘出可能な良性腫瘍ですが、成人に発生する星細胞腫のように浸潤性に進行するものも一部あり、病理学的な悪性度に応じて術後に放射線療法を行う場合もあります。
2007/8/26
「子供の脳腫瘍症状」脳腫瘍(小児)
子供の脳腫瘍症状
脳腫瘍の症状は、頭蓋骨という限られた空間の中に腫瘍ができたり、脳の水がたまったりしておこる頭蓋内圧亢進症状(ずがいないあつこうしんしょうじょう)と、腫瘍によりその部位の脳の機能が障害されておこる局所症状に分けられます。
1)頭蓋内圧亢進症状
小児脳腫瘍は成人に比べ、小脳や脳幹のある後頭蓋窩と呼ばれる狭い空間にできることが多く、脳の水(脳脊髄液)の通路が閉塞しやすく、頭に水がたまり水頭症をおこします。その結果、頭蓋内圧が高くなり、乳幼児であれば頭囲が拡大します。また、大脳の腫瘍でも大きくなれば頭蓋内圧が高まります。成人では、頭痛?嘔気?嘔吐がその症状としてあらわれますが、小児では、単に食欲が低下したり、突然嘔吐したり、また不機嫌であったりするだけのこともあります。
2)局所症状
脳腫瘍のできた部位により、その領域の神経細胞が障害を受け、特徴的な症状が出現します。例えば、前頭葉の後部には運動野と呼ばれる運動神経の集まっている領域があり、その障害により反対側の手足の麻痺が出現します。また、右利きの人では左前頭葉の側方に言語中枢があり、その障害により話をすることが不自由になります。後頭葉の障害では視野の狭窄(きょうさく)がおこります。小脳が障害された時には、歩行時のふらつきが出たり、姿勢の保持が困難になったりします。しかしながら、小児ではいずれも成人ほど典型的な症状を示さないことも多いので注意が必要です。
2007/8/26
「小児脳腫瘍とは脳腫瘍(小児)
小児脳腫瘍とは
子供(小児)の脳腫瘍は、大人(成人)の脳腫瘍と比べ、腫瘍の種類、好発部位が異なるため、多くはその症状の経過も成人の場合と異なります。成人では大半の脳腫瘍が大脳に発生し、その発生部位により手や足が利かなくなったり(運動麻痺)、しびれがあったり(知覚障害)、言葉がうまく出なくなったり(言語障害)します。小児の脳腫瘍は、半数近くが小
胃がん検診
脳や脳幹などに存在することから、脳の水(脳脊髄液)の通過障害により水頭症をおこしやすいことになります。しかしながら、脳内に水の貯留があっても、子供は骨の縫合線が離開
胃がん検診
しやすいため、頭の中の圧(頭蓋内圧)の上昇があまりみられず、単に不機嫌であったり、軽い歩行障害を示す以外に症状がみられないこともあります。
胃がん検診
最も多い小児脳腫瘍は、小脳にできる良性の星細胞腫(せいさいぼうしゅ)で約20%を占めます。その他、悪性の髄芽腫(ずいがしゅ)が12%、胚細胞腫瘍(はいさいぼうしゅよう)
胃がん検診
が10%、先天性の腫瘍で頭蓋咽頭腫(ずがいいんとうしゅ)という良性腫瘍が9%、上衣腫(じょういしゅ)が5%となっています。
胃がん検診
子供(小児)の脳腫瘍診断
CTおよびMRI検査で、ほとんどの腫瘍が安全にかつ正確に診断可能です。CTはX線を用い、MR
胃がん検診
Iは磁気を用いて、コンピュータで処理を行って断層画像をつくります。腫瘍の位置、正常組織との関係、造影剤の投与前後での変化などから、腫瘍の位置、拡がりだけでなく、細かい
胃がん検診
組織診断まで推察できます。脳血管撮影は、かつては診断のために必要でしたが、最近では手術を前提にした場合や血管性病変の疑われる場合を除いて行われることが少なくなってき
胃がん検診
ました。MRIやCTを用いた血管撮影(MRA、ヘリカルCT)の精度もよくなり、今後はさらに少なくなると思われます。
卵巣癌のリスクは先進諸国の方が高くなっています。先進国では食事中の脂肪量が多い傾向があるからです。妊娠したことがない人、第1子を遅く産んだ人、月経が早く始まった人、閉経が遅かった人はリスクが高くなります。子宮体癌、乳癌、大腸癌の家族歴がある人もリスクが高くなります。卵巣癌の5%未満はBRCA1遺伝子に関係がありますが、この遺伝子は乳癌にも関係があります。経口避妊薬を使用すると卵巣癌のリスクは減少します。
卵巣癌にはさまざまな種類があり、それぞれ卵巣中の異なる種類の細胞から発生します。卵巣癌の80%以上は卵巣の表面に発生する癌(上皮癌)です。残りのほとんどは胚(はい)細胞腫瘍(卵子を生じる細胞から発生する癌)と間質細胞腫瘍(結合組織に発生する癌)です。卵巣の胚細胞腫瘍は30歳未満の若い女性に多く発生します。ときには、体内の別の部位に生じた癌が卵巣に転移することもあります。
卵巣癌は周辺部位に直接浸潤するだけでなく、リンパ系を通して骨盤内や腹部の他の部位に転移します。また血流に乗って、肝臓や肺など離れた部位に転移することもあります。
症状と診断
卵巣癌ができると、できた側の卵巣が腫れて大きくなります。若い女性の卵巣腫大は主に、良性の、嚢胞(のうほう)と呼ばれる液体で満たされた袋状の構造物が原因です。これに対し、閉経後にみられる卵巣腫大は多くの場合、卵巣癌によるものです。
この癌は進行するまでほとんど症状が現れません。消化不良の症状に似た、下腹部の漠然とした不快感がまず現れることがあります。このほか、腹部の張り、食欲不振(胃が圧迫されるため)、ガス痛(胃腸内のガスによる痛み)、腰痛などの症状がみられます。卵巣癌では腟の不正出血はめったにみられません。
卵巣が腫大し、腹部に水分がたまるため、徐々に腹部がふくらんでくることがあります。この段階になると、骨盤部の痛み、貧血、体重減少がみられるようになります。まれに胚細胞腫瘍や間質細胞腫瘍がエストロゲンを分泌し、このため子宮内膜組織が過度に増殖したり、乳房が大きくなることがあります。あるいは、これらの腫瘍から男性ホルモン(アンドロゲン)が分泌されて体毛が過度に増えたり、甲状腺ホルモンに似たホルモンが分泌されて甲状腺機能亢進症が起こることもあります。
卵巣癌の早期診断は困難です。これは、癌がかなり大きくなるまで、または他の部位に転移するまで何の症状もみられないためです。また卵巣癌と似たような症状を起こし、それほど重篤でない病気が多数あることも、早期発見を困難にしています。
診察で卵巣の腫大が見つかった場合は、卵巣嚢胞なのか癌による腫瘤(しゅりゅう)なのかを判別するために、超音波検査、CT検査、MRI検査などが行われます。癌でないと思われる場合は、2#12316;3カ月ごとに診察を受けて経過をみます。癌の疑いがある場合や、検査結果がはっきりしない場合には、へそのすぐ下を小さく切開し、細く柔軟性のある内視鏡(腹腔鏡)を挿入して卵巣を観察します。また、腹腔鏡から器具を通して組織のサンプルを採取します。さらに血液検査を行い、癌抗原125(CA125)など、癌の存在を示す物質(腫瘍マーカー)の値を測定します。腫瘍マーカーは、その値が異常を示したからといって、それだけで癌の診断が確定するわけではありませんが、他の検査結果と総合することで診断の確定に役立ちます。
腹部に体液がたまっている場合は、針で吸引し、癌細胞の有無を検査することがあります。
経過の見通しと治療
卵巣癌が疑われる場合や、卵巣癌の診断が確定した場合には、手術を行って腫瘍を切除し、癌がどの程度広がっているかを判定します(病期診断(女性生殖器の癌の病期分類*を参照))。経過の見通しは病期を基に判断されます。治療を行った場合、診断から5年後に生存している人の割合は、ステージIでは70#12316;100%、ステージIIでは50#12316;70%、ステージIIIおよびIVでは5#12316;40%となります。
手術の範囲は卵巣癌の種類と病期によって異なります。癌が卵巣外に広がっていなければ、癌がある側の卵巣と近接した卵管を切除するだけで十分な場合もあります。癌が卵巣外まで広がっている場合は、左右の卵巣と卵管、子宮を切除し、卵巣癌が転移しやすい近くのリンパ節と周辺組織も切除します。ステージIの癌の人で、片側の卵巣のみに腫瘍があり、妊娠を希望している場合は、癌のある側の卵巣と卵管のみを切除することもあります。体の別の部位まで転移した進行癌では、できる限り多くの癌を切除することにより経過の見通しが改します。
ステージIの上皮癌では通常、手術後にそれ以上の治療は必要ありません。ステージIでも上皮癌以外の場合や、病期がさらに進んだ癌では、残っているかもしれない小さな癌を治療するため、化学療法を行います。化学療法ではパクリタキセルに、シスプラチンまたはカルボプラチンを併用します。進行した胚細胞腫瘍の多くは、ブレオマイシン、エトポシド、シスプラチンの多剤併用化学療法で治癒します。放射線療法はめったに行われません。
進行した卵巣癌の多くは再発するため、化学療法が終了した後は継続的に、腫瘍マーカーの値を測定します。癌が再発した場合は、トポテカン、ヘキサメチルメラミン、イホスファミド、ドキソルビシン、エトポシドなどによる化学療法を行います。
卵巣嚢胞とは?
卵巣嚢胞とは液体で満たされた袋(嚢胞)が卵巣の内部や表面にできることで、比較的よくみられます。そのほとんどは良性で、自然になくなります。悪性の嚢胞は40歳以上の女性に多い傾向があります。
良性卵巣嚢胞のほとんどは症状を起こしませんが、ときに圧迫感や痛みが生じたり、腹部が重い感じがすることがあります。性交中に腹痛が起こることもあります。嚢胞が破裂したりねじれたりすると腹部に刺すような激しい痛みが生じ、吐き気や発熱を伴うこともあります。卵巣嚢胞の中には月経周期に影響を及ぼすホルモンを産生するものもあり、そのため月経周期が不規則になったり月経の出血や症状が重くなることがあります。閉経後の女性では、卵巣嚢胞が腟からの出血を引き起こすことがあります。こうした症状がある場合は医師の診察を受けるようにします。
診断ではまず内診が行われます。診断を確定するため超音波検査やCT検査が行われることもあります。良性と思われる場合は、嚢胞が消失するまで定期的に内診を行って経過を観察します。悪性の可能性がある場合は、へその下を小さく切開して腹腔鏡を挿入し、卵巣を観察します。血液検査も癌かどうかを判定する一助となります。
良性の嚢胞は特に治療の必要はありません。ただし、直径が5センチメートル以上あり自然に消失しない場合や、癌の可能性が否定できない場合は、嚢胞を切除することもあります。嚢胞がある側の卵巣ごと摘出する場合もあります。悪性の嚢胞がある場合は、同じ側の卵巣と卵管も摘出します。
小児脳腫瘍の種類(2)
3)上衣腫
5~9歳に好発する腫瘍で、小児脳腫瘍の約5%を占め、乳幼児に限れば20%に至るといわれています。脳室壁を構成する上衣細胞から発生するため、第4脳室、側脳室、第3脳室に接して存在し、脊髄腫瘍としても高頻度にみられます。腫瘍は周囲の脳組織を圧排する形で進行するため、腫瘍と脳との境界は比較的鮮明です。進行が緩徐ですから、かなり大きくなるまで何ら症状を示さないことも多く、脳脊髄液の通過障害による急激な水頭症で発症することも少なくありません。側脳室壁から大脳実質内に進展した場合は、片麻痺や視野障害などの症状があらわれます。また、第4脳室から舌状に頸髄方向へ進展し、頸部の硬直や運動制限が出現することもあります。
石灰化を伴う場合には、CTでは白く、MRIでは黒く抜けて映ります。造影剤を用いると均一あるいは不規則に増強され、内部に円形の嚢胞が認められることもあります。
手術で全摘(全部の腫瘍の摘出)が可能であれば治癒しますが、大脳や小脳深部に存在し、全摘手術のできない場合は、放射線療法を併用します。一般に予後は良好で、5年生存率は60%程度ですが、ときに脳脊髄液を介して播種性に転移をすることがあります。
4)頭蓋咽頭腫
脳下垂体上部に発生する良性腫瘍で、小児脳腫瘍の9%を占め、5~9歳に好発します。脳下垂体を圧排することにより、成長ホルモンの分泌障害から身体の発育不全をおこし、皮膚は色白できめ細かく、体毛は少なくなります。腫瘍が視神経の交叉部を圧迫すれば、両眼ともに外側の視野が狭窄しますが、下垂体腺腫の時ほど明確な半盲にはならず、やや不規則な視野障害になります。さらに腫瘍が大きくなると脳脊髄液の通過障害がおこり水頭症となります。
頭蓋骨単純X線撮影では、トルコ鞍は皿状に扁平化し、その上部に不規則な石灰化陰影を認めます。CTでは結節状の石灰化がより明らかに認められ、腫瘍部分が造影剤により強く増強されます。一部嚢胞を形成することも珍しくありません。MRIにより、いっそう腫瘍の進展程度が明確に描出されます。
良性腫瘍であるため、手術で全摘できれば治癒可能ですが、視床下部との癒着が強く、ときには全摘手術が困難な場合があります。無理に全摘手術を試みれば、術後に尿崩症と呼ばれる多尿、多飲がおこるのみならず意識が障害されることもあるので注意が必要です。全摘手術ができなかった場合には、術後に放射線療法を行います。5年生存率は95%程度です。
投稿者: sameone89詳細ページ - コメント(0) | トラックバック(0)
2007/8/26「小児脳腫瘍の種類(1)」小児脳腫瘍の種類(1)
生存率は、通常、がんの進行度や治療内容別に算出しますが、患者さんの年齢や合併症(糖尿病などがん以外の病気)の有無などの影響も受けます。用いるデータによってこうした他の要素の分布(頻度)が異なるため、生存率の値が異なる可能性があります。
ここにお示しする生存率は、これまでの国立がんセンターのホームページに掲載されていたものです。生存率の値そのものでなく、ある一定の幅(データによって異なりますが±5%とか10%等)をもたせて、大まかな目安としてお考え下さい。
代表的な小児脳腫瘍について、それぞれの特徴を述べます。
1)髄芽腫
最も悪性度の高い腫瘍のひとつですが、放射線療法や化学療法の効果が高いため、適切な治療によって長期生存が得られるようになりました。最近では50~60%以上の5年生存率が報告されるようになってきました。好発年齢は5~14歳で、小児脳腫瘍の13%を占めます。多くは小脳正中部に発生し、周囲の小脳組織に浸潤性(しんじゅんせい:周囲の組織を侵して拡がる)に進行します。小脳症状として歩行障害や姿勢維持の障害が出現し、足を左右に開いての歩行が特徴的です。また、脳脊髄液の通過障害に伴う水頭症により、頭蓋内圧が亢進し、頭痛や嘔気を訴えたり、突然嘔吐したりします。しかし、水頭症があっても骨縫合線の離開により頭蓋内圧が緩和され症状が出にくいこともあります。
診断は、CTやMRIが用いられます。大半は小脳正中部を中心に造影剤により一様に白く染まる円形の画像を示します。ときに、この腫瘍は髄液を介して脳室壁や脊髄腔に播種(はしゅ:種をまいたように拡がる)するため、たとえ症状がなくても脳内の検査だけでなくMRIによる脊髄の検査も必要です。
治療は、手術および放射線療法が主体です。放射線療法が有効な腫瘍ですが、十分に摘出を行った後に放射線療法を行うとさらに効果的であるとされています。放射線療法は全脳に照射を行った後、小脳の病変部に追加照射します。さらに脊髄全体にも行います。また、放射線照射中や照射後に化学療法剤を併用するほうが予後がよいと考えられています。
治療に伴う副作用で最も問題になるのは、放射線照射によるものです。早期には全脊髄に対する照射による骨髄抑制(骨髄で白血球や血小板を造る機能が低下すること)であり、特に化学療法剤を併用した場合には白血球減少による感染に対する抵抗力の低下、血小板減少による出血傾向に注意が必要です。また、治療後数年たってからの障害としては、全脳照射による知能の発育障害があるため、3歳未満の場合には、術後の放射線照射の代わりに化学療法を第一選択とする傾向にあります。
髄芽腫と関連し、原始神経外胚芽葉性腫瘍(PNET)と呼ばれる腫瘍群があります。これは中枢神経系に発生する髄芽腫と鑑別が困難な未分化な腫瘍の総称であり、グリア細胞、神経細胞、上衣細胞などへの分化を示すものも認められます。腫瘍の性状や治療に対する反応は髄芽腫と似ています。
2)星細胞腫(幼若性毛髪様星細胞腫:ようじゃくせいもうはつようせいさいぼうしゅ)
5~14歳の小児に多い腫瘍で、小脳に好発する腫瘍です。髄芽腫と同様に小児脳腫瘍の中で大変頻度の高い腫瘍ですが、極めて良性で摘出手術を行えば完治し、5年生存率は80%以上といわれています。小脳半球に多く発生しますが、正中部にも珍しくありません。小脳失調により左右に足を開いて歩行し、ふらつきが強くなります。第4脳室や中脳水道などの脳脊髄液の通路を圧迫し、水頭症をおこしますが、骨縫合線の離開などにより頭蓋内圧亢進が緩和され、頭痛や嘔気を初期には訴えないことも珍しくありません。
診断には、CT、MRIが用いられます。この腫瘍は嚢胞(のうほう:腫瘍内の水の袋)を形成することが多く、小脳内に黒い円形の画像として認められます。腫瘍本体は、この嚢胞の壁の一部が肥厚する形で結節状に存在し、壁在結節と呼ばれ、造影剤により白く描出されます。壁在結節と周囲の小脳との境界は鮮明で、手術でこれを完全に摘出すれば嚢胞壁の一部を残しても腫瘍の再発はないとされています。小児に発生する小脳の星細胞腫の多くは、このように摘出可能な良性腫瘍ですが、成人に発生する星細胞腫のように浸潤性に進行するものも一部あり、病理学的な悪性度に応じて術後に放射線療法を行う場合もあります。
2007/8/26
「子供の脳腫瘍症状」脳腫瘍(小児)
子供の脳腫瘍症状
脳腫瘍の症状は、頭蓋骨という限られた空間の中に腫瘍ができたり、脳の水がたまったりしておこる頭蓋内圧亢進症状(ずがいないあつこうしんしょうじょう)と、腫瘍によりその部位の脳の機能が障害されておこる局所症状に分けられます。
1)頭蓋内圧亢進症状
小児脳腫瘍は成人に比べ、小脳や脳幹のある後頭蓋窩と呼ばれる狭い空間にできることが多く、脳の水(脳脊髄液)の通路が閉塞しやすく、頭に水がたまり水頭症をおこします。その結果、頭蓋内圧が高くなり、乳幼児であれば頭囲が拡大します。また、大脳の腫瘍でも大きくなれば頭蓋内圧が高まります。成人では、頭痛?嘔気?嘔吐がその症状としてあらわれますが、小児では、単に食欲が低下したり、突然嘔吐したり、また不機嫌であったりするだけのこともあります。
2)局所症状
脳腫瘍のできた部位により、その領域の神経細胞が障害を受け、特徴的な症状が出現します。例えば、前頭葉の後部には運動野と呼ばれる運動神経の集まっている領域があり、その障害により反対側の手足の麻痺が出現します。また、右利きの人では左前頭葉の側方に言語中枢があり、その障害により話をすることが不自由になります。後頭葉の障害では視野の狭窄(きょうさく)がおこります。小脳が障害された時には、歩行時のふらつきが出たり、姿勢の保持が困難になったりします。しかしながら、小児ではいずれも成人ほど典型的な症状を示さないことも多いので注意が必要です。
2007/8/26
「小児脳腫瘍とは脳腫瘍(小児)
小児脳腫瘍とは
子供(小児)の脳腫瘍は、大人(成人)の脳腫瘍と比べ、腫瘍の種類、好発部位が異なるため、多くはその症状の経過も成人の場合と異なります。成人では大半の脳腫瘍が大脳に発生し、その発生部位により手や足が利かなくなったり(運動麻痺)、しびれがあったり(知覚障害)、言葉がうまく出なくなったり(言語障害)します。小児の脳腫瘍は、半数近くが小
胃がん検診
脳や脳幹などに存在することから、脳の水(脳脊髄液)の通過障害により水頭症をおこしやすいことになります。しかしながら、脳内に水の貯留があっても、子供は骨の縫合線が離開
胃がん検診
しやすいため、頭の中の圧(頭蓋内圧)の上昇があまりみられず、単に不機嫌であったり、軽い歩行障害を示す以外に症状がみられないこともあります。
胃がん検診
最も多い小児脳腫瘍は、小脳にできる良性の星細胞腫(せいさいぼうしゅ)で約20%を占めます。その他、悪性の髄芽腫(ずいがしゅ)が12%、胚細胞腫瘍(はいさいぼうしゅよう)
胃がん検診
が10%、先天性の腫瘍で頭蓋咽頭腫(ずがいいんとうしゅ)という良性腫瘍が9%、上衣腫(じょういしゅ)が5%となっています。
胃がん検診
子供(小児)の脳腫瘍診断
CTおよびMRI検査で、ほとんどの腫瘍が安全にかつ正確に診断可能です。CTはX線を用い、MR
胃がん検診
Iは磁気を用いて、コンピュータで処理を行って断層画像をつくります。腫瘍の位置、正常組織との関係、造影剤の投与前後での変化などから、腫瘍の位置、拡がりだけでなく、細かい
胃がん検診
組織診断まで推察できます。脳血管撮影は、かつては診断のために必要でしたが、最近では手術を前提にした場合や血管性病変の疑われる場合を除いて行われることが少なくなってき
胃がん検診
ました。MRIやCTを用いた血管撮影(MRA、ヘリカルCT)の精度もよくなり、今後はさらに少なくなると思われます。
胃がん手術費用
おくべき治療法です。 幼児期にポリオ、ジフテリアあるいは破傷風等のワクチンを接種を受けたり、インフルエンザが流行する前に予防接種を受けたりします。これは、人為的に弱毒化した細菌やウイルス等の病原体をあらかじめ接種することにより、たとえ病原体が侵入しても病気にかからなかったり、たとえその病気にかかっても軽くすませるためです。また、おたふくかぜ、風疹、はしか等のように、一度かかるともう二度とかからない病気もあります。 このように、生体には病気になるのを防いだり、一度かかった病気になりにくくする仕組みがあります。この仕組みを「免疫」と呼びます。 体を構成する細胞にはさまざまなものがありますが、免疫を担当しているのはリンパ球、マクロファージ、好中球等の細胞です。 リンパ球は、B細胞とT細胞に大別されます。B細胞は抗原に対して特異的に結合することのできる抗体(免疫グロブリン)を産生します。もう一方のT細胞には、さらに大別して2種類が存在します。1つは、ウイルスに感染した細胞やがん細胞を殺傷する能力を持っている細胞傷害性(またはキラー)T細胞です。 もう1つは、種々のサイトカインを産生してB細胞の抗体産生を活性化したり、他のT細胞を活性化させる働きを持つヘルパーT細胞です。 その他、ナチュラルキラー(Natural Killer:NK)細胞はウイルス感染細胞や、がん細胞を殺傷する働きがあります。マクロファージは細菌などの異物を貪食(どんしょく)し、殺菌したりする作用があります。 頭蓋咽頭腫(ずがいいんとうしゅ)というような腫瘍も発生します。グリオーマ、髄芽腫、胚細胞腫に関してはそれぞれ先生、先生、先生からお話があります。
脳腫瘍は細胞の起源により大きく分類を示されます(図2)。脳が形成される過程の非常に早い時期に存在する神経上皮細胞から分類に示す様々な細胞が分化します。
グリオーマと髄芽腫は、いずれも神経上皮系腫瘍に分類されますが、髄芽腫はより未熟な細胞に由来します。分類2以下の腫瘍も様々な種類の腫瘍に細分類されることから、脳腫瘍の組織分類は膨大なものになるため、ここにはその一部を示すにとどめます。
こどもに多い脳腫瘍
小児脳腫瘍の種類と発生頻度は、グリオーマの中の星細胞系腫瘍の頻度が最も高く、髄芽腫、胚細胞腫がそれに続きます(図3)。この3種類の腫瘍は、小児期に頻度が高い腫瘍であるということに加えて、外科的治療以外に化学療法や放射線治療など、複数の専門家による集学的治療が必要であるという特徴を有します。
5. 脳腫瘍の症状 脳腫瘍の症状は3つに大別されます。 (1) 頭蓋内圧亢進症状:脳腫瘍が大きくなったり水頭症を来したために、脳圧が上昇することによって生じる、頭痛、嘔吐、意識障害などの症状を、頭蓋内圧亢進症状といいます。頭蓋内に腫瘍が発育するにつれて、脳にかかる圧は上昇していきますが、頭蓋内圧上昇は一様ではありません。腫瘍が小さいうちは圧の変化が小さく、ある一定の大きさを越えると急速に圧上昇を来して症状が現れます(図4右)。この傾向は頭蓋骨縫合が癒合していない乳幼児で特に顕著であり、頭が大きくなることにより圧を緩衝するため、腫瘍が非常に大きくなるまで発見されにくいことがあります(図4左)。 (2)局所神経症状:運動麻痺や脳神経麻痺のように脳の一部分の障害による症状を局所神経症状といいます(図5)。痙攣もしばしば認められます。脳の際だった特徴として、運動や言語、視覚などの機能が特定の場所に局在しているため、脳腫瘍はその発生部位により実に様々な症状を示します。言語、感情、記憶、人格などの高次脳機能は人として最も大切な機能であり、脳腫瘍の恐ろしさはこのような機能にまで障害が及びうるところにあります。
(3)内分泌症状:脳には下垂体という内分泌器官が付属しているために、その機能不全あるいは機能過剰から生じる末端肥大、手術できない場合は動脈塞栓術を行います
転移のある場合は外科療法に放射線療法や免疫療法を併用します。
またインターフェロンやインターロイキンを投与する生体反応活用法もあります。化学療法はあまり効果が期待できません。
血尿、腹部のしこり(腫瘍)、わき腹の持続的な痛み(疼痛)、発熱、体重減少、貧血のほか疲れやすく感じることがあります。
腫瘍が小さいうちは症状がありません
サポートとして A)副作用を抑える B)抗癌剤の効果を高める C)癌の進行を抑える
(2) 西洋の抗癌剤ができない時
主役として 癌の進行をくいとめる
乳がんは自己診断や定期健診で発見しやすい癌です。
目で見たり、触れてみたりすることで発見しやすい癌です。また、定期健診をすることで、自分で発見できなかった、小さながんが発見できる事がありますので、定期健診をお勧めいたします。
初期癌
初期のがんは治療成績が良く、その5年生存率は、大きさ2cm以下で転移のない局所的乳がん(ステージI~III)が97%、大きさ2~5cmでリンパ節までの転移のある乳がん(ステージIII)が79%であることが分かっています。
遠隔転移
しかし、遠隔転移(ステージIV)した乳がんの5年生存率は23%と非常に低いといわれています。
現状の西洋医学の治療方法は、
(1)手術 (2)放射線 (3)抗癌剤 となります。
抗癌剤の効果
初期の乳がんの場合は西洋抗癌剤の効果が期待できる癌です。
生存率
10年生存したら、15年まで生存できる可能性が高いがんです。
自覚症状
乳がんの自覚症状として、最も多いのはしこりです。感触としては石のような硬さがあります。9割の人が自分で見つけて病院に行きます。
転移のルート
血液からの転移肺、骨肝臓 脳などは血行性の転移です。
リンパからの転移脇の下や鎖骨の上のリンパ節に転移します。
病状は、転移した部位により異なる
肺や肝臓に転移した場合、痛みなどの症状がでてくる事はまれです。定期健診や、画像診断で見つかることが、多いです。症状が現れたときはかなり進行しているときです。
骨に転移したときは 痛みがあります。脳に転移したときは、脳腫瘍と同じ症状が現れます。
卵巣がんは早期発見が難しく、診断されにくい癌です。
卵巣がんは症状に乏しく、ある程度の大きさにならないと、画像で診断できないためと、卵巣が親指の頭ほどの大きさで体の奥に存在するため、細胞診断ができないので、早期に発見されにくいがんです。
卵巣がんは1期で発見される人が30%で、3期 4期の進行がんで発見される人が6割を占めています。
3期であれば、5年生存率は30%、4期になると、5年生存率は10%に低下すると言われています。
手術は治療と同時にがんの進行度を調べるのが目的です。
が拡大します(図7)。症状は頭蓋内圧亢進症状を呈します。
脳は髄液に浮かぶように存在します。脳の中には髄液に満たされた複雑な形をした脳室が存在します。脳室系は側脳室、第3脳室、第4脳室の異なった部屋に別れており、側脳室内に存在する脈絡叢という組織で作られた髄液はモンロー孔という狭い穴を通って第3脳室に移行し、次に中脳水道という最も狭い管状の構造を経て第4脳室に移行した後、脳室から出て脳表のくも膜下腔で吸収されます(図8)。成人では脳室内の髄液量は150ml、1日の産生量500ml 近くになるとされます。モンロー孔や中脳水道などの狭い部位の近くに腫瘍が発生すると、容易に髄液の流れがせき止められて、上流に髄液が貯溜するため水頭症が発生します。
水頭症の治療は、髄液の流れを止めている腫瘍を取り除く手術、貯まった髄液をお腹の中に導いて吸収させる脳室?腹腔短絡術(のうしつーふくくうたんらくじゅつ、シャント手術)、あるいは、第3脳室の底に内視鏡で穴を空けて髄液が脳表に直接流れるようにする手術があります。それぞれに一長一短があり、個々の条件に最も適した方法を選択します。
6. 脳腫瘍の診断法 診断には症状から診断する臨床診断、様々な機器を用いる画像診断、腫瘍組織による病理診断という段階があります。画像診断で最も重要なものはMRIとCTスキ
ャンです。MRIの最大の利点は、脳を切る断面を自由に選べること、また、撮影条件を変えることにより、腫瘍の性質や脳との関係を明らかにすることが出来る点にあります(図9)。
また、MR血管撮影を行うことにより、苦痛を伴う脳血管撮影を減らすことが可能になりました。しかし、撮影に時間がかかることから、小児ではかなり強い鎮静が必要であるという問
題があります。
脳血管撮影は、腫瘍を栄養する血管を明らかにすることにより、手術を行う上での重要な
情報を得ることが出来ます(図10)。腫瘍の種類によっては必要となります。私どもの施設では、観血的検査である脳血管撮影は必要な場合のみに全身麻酔下で行なっていま
す。
病理診断は、専門家以外の目に触れることはほとんどありませんが、脳腫瘍の治療において
極めて重要な位置を占めます(図11)。手術中に採取した組織を凍らせて診断する、術中迅速診断と、永久標本を作製した後に、時間をかけて診断する方法の2種類有ります。外科
医は、術中迅速診断に基づいて腫瘍の摘出範囲を決定しますし、最終診断を待って化学療法や放射線照射の要否を決定します。病理専門医は、集学的治療チームの中で極めて重要
分割照射法を採用している点です。がんの放射線治療では、1回照射よりも分割照射のほうが周囲の正常組織への副作用を軽減できます。同じ部位に数回にわたって分割した照射を可能にするため、高精度な位置決めができる固定具を治療を受ける患者さんごとに作製しています。この方法では、他の照射法で治療の途中に起こりがちな倦怠(けんたい)、食欲不振、むかつきや嘔吐等の副作用が少なく、また照射後周囲の正常組織の有害反応はわずか3%だけでした。国立がんセンター中央病院では、この方法を用いてこれまで約400人の治療を行い、局所の治療としては優れた効果をあげています。 同様に、リニアックを用いた定位放射線照射を行うサイバーナイフ(cyberknife)は米国で開発された放射線治療装置で、135kgの超小型リニアックを6軸制御の日本製産業ロボットに取り付けた装置です。X線透視用カメラで患者さんの動きをモニターし、正確な治療を行うように工夫されています。従来のリニアックによる定位放射線照射と比較してリニアックが自由に動くので、病巣の形に応じた治療が可能です。 小さな肺がんや転移性肺がん等に対しても定位放射線治療が応用され(体幹部定位放射線治療)、平成16年4月1日に保険適用になっています。 温熱療法は、がん細胞が正常細胞と比べて熱に弱いという性質を利用した、がんの治療法です。顔に発生した肉腫が丹毒(たんどく)による発熱で消失したことや、自然治癒したがんのうちおおよそ1/3で発熱していたという報告等、がんが治ることと発熱の間には、何らかの関連がありそうだと昔からいわれていました。本格的な研究がはじまったのは、1960年代になってからです。現時点では研究段階の治療で、まだ標準的治療とはいえません。この治療法の対象となるのは、通常の治療法では治すことが難しい局所進行がんや再発がんです。2.方法温熱療法には、全身を加温する方法(全身温熱療法)と、がんやその近くを温める方法(局所温熱療法)があります。一般には局所温熱療法が主に行われる方法で、マイクロ波や電磁波を用いた装置で局所を温めます。体の外から加温するのが最も多く行われる方法ですが、その他に食道、直腸、子宮、胆管といった管腔(かんくう:空間のある場所)内に器具を入れて加温する方法や、がん組織の中に数本の電極針を刺し入れて加温する方法が試みられています。がんに対する効果は41℃以上で得られますが、42.5℃以上で特に強くなることが知られています。体の表面に近いがんは目的の温度まで比較的容易に温めることができますが、体の奥深いところにあるがんは、脂肪、空気、骨が邪魔をして十分に温めることが難しい場合が多く、温熱療法の効果が不十分になる可能性があります。 温熱療法は通常は単独で用いるのではなく、放射線や抗がん剤の効果を強めることを目的に、放射線や抗がん剤と併せ代になってから主として動静脈奇形を対象にはじめられ、1980年代後半には、一部の施設でがんの治療にも行われるようになってきました。 この治療方法は、リニアックを回転させながら放射線を照射することと治療ベッドの回転を組み合わせる方法など、さまざまな方法が開発され、ガンマナイフと同等の放射線集中効果を得ることができます。この方法を可能にしたのは、種々の画像診断の技術が向上したことに加え、放射線治療の精度や、放射線の照射量の計算などを行うコンピュータ技術の進歩によるものです。この治療技術はアメリカで1990年代になって急速に普及し、脳動静脈奇形、聴神経鞘腫等の良性疾患だけでなく、転移性脳腫瘍、原発性悪性脳腫瘍の一部にも適用されています。わが国では、頭蓋内腫瘍を含む頭頸部腫瘍および脳動脈奇形に対して、平成10年4月1日に保険適用となっています。 国立がんセンターでは1991年7月以来、全国に先駆けて独自にこのシステムを開発し、スマート(SMART)と名づけて治療を行っています。この治療の対象は、主に原発性および転移性のがんです。この治療法の大きな特徴は、て使います。最も研究が行われているのは局所温熱療法と放射線を併せて行う治療で、脳腫瘍、食道がん、乳がん、大腸がん、膀胱がん、軟部組織腫
胃がん手術費用
瘍等のがんで試みられています。 加温時間は長ければ長いほど効果が増しますが、一方、治
療を受ける患者さんの負担が大きく、45~60分くらいが普通です。毎日治療をするとがん細
胃がん手術費用
胞が熱に強くなり、温熱療法の効果が下がりますので、3日くらいは間隔を空けて治療します。週に1~2回治療するのが一般的です。 放射線は通常の放射線療法と同じく週5回照射
胃がん手術費用
する場合と、温熱療法を施行する日に合わせて週1~2回照射する場合があります。週1~2回の照射では1回の放射線量が多く、副作用が強くなることがありますので、治療する場
胃がん手術費用
所が限られます。3.副作用温熱療法に伴う副作用には、加温した部位のやけど、痛みがあります。体の深いところを治療するのに適した高周波の加温装置を使用した場合は、頻脈、
胃がん手術費用
体温上昇といった全身の症状が出ることがあります。放射線と併せて用いたときには、放射線の副作用を増悪させないという報告が多くみられます。国内での装置の普及も進み、全国
胃がん手術費用
の多くの病院に導入されました。1996年4月より、それまで条件付き適用であった保険も全面適用となりました。しかし、温熱療法ががんの治療法として第一に選ばれる状況は、限ら
胃がん手術費用
れています。多くのがんでは種類や進みぐあいを考えて、外科療法、放射線療法、抗がん剤による化学療法のうちのどれか1つか、またはそれらを併せた治療法を選択することが最も
胃がん手術費用
妥当です。現時点では温熱療法は、通常の治療法では治すことが難しい局所進行がんや、再発がんの治療法をいろいろ検討する場合の選択肢の1つと考えて
脳腫瘍は細胞の起源により大きく分類を示されます(図2)。脳が形成される過程の非常に早い時期に存在する神経上皮細胞から分類に示す様々な細胞が分化します。
グリオーマと髄芽腫は、いずれも神経上皮系腫瘍に分類されますが、髄芽腫はより未熟な細胞に由来します。分類2以下の腫瘍も様々な種類の腫瘍に細分類されることから、脳腫瘍の組織分類は膨大なものになるため、ここにはその一部を示すにとどめます。
こどもに多い脳腫瘍
小児脳腫瘍の種類と発生頻度は、グリオーマの中の星細胞系腫瘍の頻度が最も高く、髄芽腫、胚細胞腫がそれに続きます(図3)。この3種類の腫瘍は、小児期に頻度が高い腫瘍であるということに加えて、外科的治療以外に化学療法や放射線治療など、複数の専門家による集学的治療が必要であるという特徴を有します。
5. 脳腫瘍の症状 脳腫瘍の症状は3つに大別されます。 (1) 頭蓋内圧亢進症状:脳腫瘍が大きくなったり水頭症を来したために、脳圧が上昇することによって生じる、頭痛、嘔吐、意識障害などの症状を、頭蓋内圧亢進症状といいます。頭蓋内に腫瘍が発育するにつれて、脳にかかる圧は上昇していきますが、頭蓋内圧上昇は一様ではありません。腫瘍が小さいうちは圧の変化が小さく、ある一定の大きさを越えると急速に圧上昇を来して症状が現れます(図4右)。この傾向は頭蓋骨縫合が癒合していない乳幼児で特に顕著であり、頭が大きくなることにより圧を緩衝するため、腫瘍が非常に大きくなるまで発見されにくいことがあります(図4左)。 (2)局所神経症状:運動麻痺や脳神経麻痺のように脳の一部分の障害による症状を局所神経症状といいます(図5)。痙攣もしばしば認められます。脳の際だった特徴として、運動や言語、視覚などの機能が特定の場所に局在しているため、脳腫瘍はその発生部位により実に様々な症状を示します。言語、感情、記憶、人格などの高次脳機能は人として最も大切な機能であり、脳腫瘍の恐ろしさはこのような機能にまで障害が及びうるところにあります。
(3)内分泌症状:脳には下垂体という内分泌器官が付属しているために、その機能不全あるいは機能過剰から生じる末端肥大、手術できない場合は動脈塞栓術を行います
転移のある場合は外科療法に放射線療法や免疫療法を併用します。
またインターフェロンやインターロイキンを投与する生体反応活用法もあります。化学療法はあまり効果が期待できません。
血尿、腹部のしこり(腫瘍)、わき腹の持続的な痛み(疼痛)、発熱、体重減少、貧血のほか疲れやすく感じることがあります。
腫瘍が小さいうちは症状がありません
サポートとして A)副作用を抑える B)抗癌剤の効果を高める C)癌の進行を抑える
(2) 西洋の抗癌剤ができない時
主役として 癌の進行をくいとめる
乳がんは自己診断や定期健診で発見しやすい癌です。
目で見たり、触れてみたりすることで発見しやすい癌です。また、定期健診をすることで、自分で発見できなかった、小さながんが発見できる事がありますので、定期健診をお勧めいたします。
初期癌
初期のがんは治療成績が良く、その5年生存率は、大きさ2cm以下で転移のない局所的乳がん(ステージI~III)が97%、大きさ2~5cmでリンパ節までの転移のある乳がん(ステージIII)が79%であることが分かっています。
遠隔転移
しかし、遠隔転移(ステージIV)した乳がんの5年生存率は23%と非常に低いといわれています。
現状の西洋医学の治療方法は、
(1)手術 (2)放射線 (3)抗癌剤 となります。
抗癌剤の効果
初期の乳がんの場合は西洋抗癌剤の効果が期待できる癌です。
生存率
10年生存したら、15年まで生存できる可能性が高いがんです。
自覚症状
乳がんの自覚症状として、最も多いのはしこりです。感触としては石のような硬さがあります。9割の人が自分で見つけて病院に行きます。
転移のルート
血液からの転移肺、骨肝臓 脳などは血行性の転移です。
リンパからの転移脇の下や鎖骨の上のリンパ節に転移します。
病状は、転移した部位により異なる
肺や肝臓に転移した場合、痛みなどの症状がでてくる事はまれです。定期健診や、画像診断で見つかることが、多いです。症状が現れたときはかなり進行しているときです。
骨に転移したときは 痛みがあります。脳に転移したときは、脳腫瘍と同じ症状が現れます。
卵巣がんは早期発見が難しく、診断されにくい癌です。
卵巣がんは症状に乏しく、ある程度の大きさにならないと、画像で診断できないためと、卵巣が親指の頭ほどの大きさで体の奥に存在するため、細胞診断ができないので、早期に発見されにくいがんです。
卵巣がんは1期で発見される人が30%で、3期 4期の進行がんで発見される人が6割を占めています。
3期であれば、5年生存率は30%、4期になると、5年生存率は10%に低下すると言われています。
手術は治療と同時にがんの進行度を調べるのが目的です。
が拡大します(図7)。症状は頭蓋内圧亢進症状を呈します。
脳は髄液に浮かぶように存在します。脳の中には髄液に満たされた複雑な形をした脳室が存在します。脳室系は側脳室、第3脳室、第4脳室の異なった部屋に別れており、側脳室内に存在する脈絡叢という組織で作られた髄液はモンロー孔という狭い穴を通って第3脳室に移行し、次に中脳水道という最も狭い管状の構造を経て第4脳室に移行した後、脳室から出て脳表のくも膜下腔で吸収されます(図8)。成人では脳室内の髄液量は150ml、1日の産生量500ml 近くになるとされます。モンロー孔や中脳水道などの狭い部位の近くに腫瘍が発生すると、容易に髄液の流れがせき止められて、上流に髄液が貯溜するため水頭症が発生します。
水頭症の治療は、髄液の流れを止めている腫瘍を取り除く手術、貯まった髄液をお腹の中に導いて吸収させる脳室?腹腔短絡術(のうしつーふくくうたんらくじゅつ、シャント手術)、あるいは、第3脳室の底に内視鏡で穴を空けて髄液が脳表に直接流れるようにする手術があります。それぞれに一長一短があり、個々の条件に最も適した方法を選択します。
6. 脳腫瘍の診断法 診断には症状から診断する臨床診断、様々な機器を用いる画像診断、腫瘍組織による病理診断という段階があります。画像診断で最も重要なものはMRIとCTスキ
ャンです。MRIの最大の利点は、脳を切る断面を自由に選べること、また、撮影条件を変えることにより、腫瘍の性質や脳との関係を明らかにすることが出来る点にあります(図9)。
また、MR血管撮影を行うことにより、苦痛を伴う脳血管撮影を減らすことが可能になりました。しかし、撮影に時間がかかることから、小児ではかなり強い鎮静が必要であるという問
題があります。
脳血管撮影は、腫瘍を栄養する血管を明らかにすることにより、手術を行う上での重要な
情報を得ることが出来ます(図10)。腫瘍の種類によっては必要となります。私どもの施設では、観血的検査である脳血管撮影は必要な場合のみに全身麻酔下で行なっていま
す。
病理診断は、専門家以外の目に触れることはほとんどありませんが、脳腫瘍の治療において
極めて重要な位置を占めます(図11)。手術中に採取した組織を凍らせて診断する、術中迅速診断と、永久標本を作製した後に、時間をかけて診断する方法の2種類有ります。外科
医は、術中迅速診断に基づいて腫瘍の摘出範囲を決定しますし、最終診断を待って化学療法や放射線照射の要否を決定します。病理専門医は、集学的治療チームの中で極めて重要
分割照射法を採用している点です。がんの放射線治療では、1回照射よりも分割照射のほうが周囲の正常組織への副作用を軽減できます。同じ部位に数回にわたって分割した照射を可能にするため、高精度な位置決めができる固定具を治療を受ける患者さんごとに作製しています。この方法では、他の照射法で治療の途中に起こりがちな倦怠(けんたい)、食欲不振、むかつきや嘔吐等の副作用が少なく、また照射後周囲の正常組織の有害反応はわずか3%だけでした。国立がんセンター中央病院では、この方法を用いてこれまで約400人の治療を行い、局所の治療としては優れた効果をあげています。 同様に、リニアックを用いた定位放射線照射を行うサイバーナイフ(cyberknife)は米国で開発された放射線治療装置で、135kgの超小型リニアックを6軸制御の日本製産業ロボットに取り付けた装置です。X線透視用カメラで患者さんの動きをモニターし、正確な治療を行うように工夫されています。従来のリニアックによる定位放射線照射と比較してリニアックが自由に動くので、病巣の形に応じた治療が可能です。 小さな肺がんや転移性肺がん等に対しても定位放射線治療が応用され(体幹部定位放射線治療)、平成16年4月1日に保険適用になっています。 温熱療法は、がん細胞が正常細胞と比べて熱に弱いという性質を利用した、がんの治療法です。顔に発生した肉腫が丹毒(たんどく)による発熱で消失したことや、自然治癒したがんのうちおおよそ1/3で発熱していたという報告等、がんが治ることと発熱の間には、何らかの関連がありそうだと昔からいわれていました。本格的な研究がはじまったのは、1960年代になってからです。現時点では研究段階の治療で、まだ標準的治療とはいえません。この治療法の対象となるのは、通常の治療法では治すことが難しい局所進行がんや再発がんです。2.方法温熱療法には、全身を加温する方法(全身温熱療法)と、がんやその近くを温める方法(局所温熱療法)があります。一般には局所温熱療法が主に行われる方法で、マイクロ波や電磁波を用いた装置で局所を温めます。体の外から加温するのが最も多く行われる方法ですが、その他に食道、直腸、子宮、胆管といった管腔(かんくう:空間のある場所)内に器具を入れて加温する方法や、がん組織の中に数本の電極針を刺し入れて加温する方法が試みられています。がんに対する効果は41℃以上で得られますが、42.5℃以上で特に強くなることが知られています。体の表面に近いがんは目的の温度まで比較的容易に温めることができますが、体の奥深いところにあるがんは、脂肪、空気、骨が邪魔をして十分に温めることが難しい場合が多く、温熱療法の効果が不十分になる可能性があります。 温熱療法は通常は単独で用いるのではなく、放射線や抗がん剤の効果を強めることを目的に、放射線や抗がん剤と併せ代になってから主として動静脈奇形を対象にはじめられ、1980年代後半には、一部の施設でがんの治療にも行われるようになってきました。 この治療方法は、リニアックを回転させながら放射線を照射することと治療ベッドの回転を組み合わせる方法など、さまざまな方法が開発され、ガンマナイフと同等の放射線集中効果を得ることができます。この方法を可能にしたのは、種々の画像診断の技術が向上したことに加え、放射線治療の精度や、放射線の照射量の計算などを行うコンピュータ技術の進歩によるものです。この治療技術はアメリカで1990年代になって急速に普及し、脳動静脈奇形、聴神経鞘腫等の良性疾患だけでなく、転移性脳腫瘍、原発性悪性脳腫瘍の一部にも適用されています。わが国では、頭蓋内腫瘍を含む頭頸部腫瘍および脳動脈奇形に対して、平成10年4月1日に保険適用となっています。 国立がんセンターでは1991年7月以来、全国に先駆けて独自にこのシステムを開発し、スマート(SMART)と名づけて治療を行っています。この治療の対象は、主に原発性および転移性のがんです。この治療法の大きな特徴は、て使います。最も研究が行われているのは局所温熱療法と放射線を併せて行う治療で、脳腫瘍、食道がん、乳がん、大腸がん、膀胱がん、軟部組織腫
胃がん手術費用
瘍等のがんで試みられています。 加温時間は長ければ長いほど効果が増しますが、一方、治
療を受ける患者さんの負担が大きく、45~60分くらいが普通です。毎日治療をするとがん細
胃がん手術費用
胞が熱に強くなり、温熱療法の効果が下がりますので、3日くらいは間隔を空けて治療します。週に1~2回治療するのが一般的です。 放射線は通常の放射線療法と同じく週5回照射
胃がん手術費用
する場合と、温熱療法を施行する日に合わせて週1~2回照射する場合があります。週1~2回の照射では1回の放射線量が多く、副作用が強くなることがありますので、治療する場
胃がん手術費用
所が限られます。3.副作用温熱療法に伴う副作用には、加温した部位のやけど、痛みがあります。体の深いところを治療するのに適した高周波の加温装置を使用した場合は、頻脈、
胃がん手術費用
体温上昇といった全身の症状が出ることがあります。放射線と併せて用いたときには、放射線の副作用を増悪させないという報告が多くみられます。国内での装置の普及も進み、全国
胃がん手術費用
の多くの病院に導入されました。1996年4月より、それまで条件付き適用であった保険も全面適用となりました。しかし、温熱療法ががんの治療法として第一に選ばれる状況は、限ら
胃がん手術費用
れています。多くのがんでは種類や進みぐあいを考えて、外科療法、放射線療法、抗がん剤による化学療法のうちのどれか1つか、またはそれらを併せた治療法を選択することが最も
胃がん手術費用
妥当です。現時点では温熱療法は、通常の治療法では治すことが難しい局所進行がんや、再発がんの治療法をいろいろ検討する場合の選択肢の1つと考えて
高齢者胃がん
いることがあります。そのWEBサイト上の治験募集に自分の病気が上手く合致して、首尾よく治験に参加できれば、新薬をいち早く投与してもらえる可能性があるわけです。
でも、よくよく考えてみると、その新薬の効果を調べる為に、新薬を投与される患者さんと、まったく効果の無い新薬ではないダミーのお薬を投与される患者さんがおられるわけですので、必ずしも新薬を投与してもらえるわけではないという辺りが、大いに引っかかります
がん治療で私は、がんの化学療法を行っている病院に行くように勧めました。
せん。
脳腫瘍の細胞自体が薬剤に抵抗性を有しています。
発達期にある脳が、治療手段である放射線や薬剤によって障害されやすいために、治療に制限があります。また、脳の解剖学的構造実に様々な症状を示します。言語、感情、記憶、人格などの高次脳機能は人として最も大切な機能であり、脳腫瘍の恐ろしさはこの
40歳代以上から発生率が高くなり、70歳代くらいでピークになります。
主に顔など、露出している皮膚によく発生します。
皮膚ガンには有棘細胞ガン、基底細胞ガン、悪性黒色腫(メラノーマ)、ページェット病などの種類があります。
抗がん剤を使って、癌を縮小させたり癌を消滅させたりする治療法を化学療法といいます。
化学療法は化学物質を使ってがん細胞を攻撃しますので、全身に転移してしまった癌の増殖を抑えたり、癌を縮小させるには便利なようです。
入院していた病院でも、内科ではよく抗がん剤で毛髪が抜けた患者さんを見かけたそうです。
ところで、製薬会社のWEBサイトで開発中の医薬品を覗いてみると、案外と化学療法(抗がん剤)の副作用を抑えるような薬の開発も進んでいたりします。
確か、化学療法中に起こる強い吐き気を緩和させたりするタイプのお薬だったと思います。
化学療法は辛いというのはよく聞きますが、出来るだけ苦しくならないように新たな医薬品が日々作られているようで、近年は一昔前よりも、より苦しくなく抗がん剤を使えるようになったのではなってきたのではないかと思います。
がん細胞は、様々なたんぱく質を持っています。
その中には、通常、人体にあるたんぱく質とは違ったたんぱく質も含まれています。
このがん細胞独特のたんぱく質を、人間の体が攻撃目標にすることが出来れば、人間が自分の体の免疫システムを利用して癌を駆逐できるのではないか????というのが、癌ワクチンの基本的な考え方です。
ところで、昔から癌ワクチンに関しては色々と研究されてはきたのですが、癌ワクチンは未だに薬品の臨床試験には合格できていません。一昔前と比べると、かなり進歩してきたようには思うのですが、それでもまだまだ発展途上にあるようです。
現在、がんが全身に転移してしまって治療が困難な患者さんやそのご家族の方のお気持ちを察するに、一刻も早く、末期がんの根治治療が可能な癌ワクチンの新薬の登場が待たれます。
民間療法という治療法があります。
民間療法とは、効果のほどは定かではないが一般に広く伝え知られているような治療法です。
(病院では行われていませんし、治療の指導もされていません)
癌治療の世界でも、民間療法は多数存在しています。「ガンが治った!」とかというタイトルの本や健康食品は多数存在しています。
もです
初診時に特定療養費がかかる場合がある
大学病院などの高度な医療技術を施すような大きな病院には、重篤な病をお持ちの患者さんからそうでない患者さんまで、大量の患者さんが殺到します。
そこで、そういった病院では、初診時に「特定療養費」なるものをかけて、患者さんが殺到するのを防いでいます。
でも、「特定療養費」がかからないケースもあります。
例えば、かかりつけ医などからの「紹介状」があるケースです。
この場合は、高度な医療技術が必要だということで訪れていることがはっきりしているわけですから、「特定療養費」は要らないわけです。
ですので、「特定療養費」を払わないためには、かかりつけ医の紹介状を持っていった方が無難であるように思います。(でも、父から話を聞いたところでは、「特定療養費」をちょいちょいと払った上で、紹介状は持たずに飛び込みで大学病院を受診される方も多いようですが有名な教授に診てもらえるとは限らない
胃がん手術後の抗がん剤
進行胃がんで胃を切除した患者は、手術後に(ティーエスワン)という経口抗がん剤を服用した方が、手術単独に比べて死亡の危険性が3割低くなることが、千人以上を対象とした国内の臨床試験で明らかになった。
胃がん手術後の抗がん剤治療の有効性が大規模な試験で証明されたのは初めてで、来月に米国で開かれる消化器がんシンポジウムで発表される。今後、この方法が進行胃がんの標準治療になるのは確実だ。
試験の対象は、がんの進み具合を表すステージ(1が最も早期、4が最も進んだ段階)が2と3の進行がん患者で、胃を手術で切除した1000人余。このうち約半数の患者には手術後に何もせず、残りの半数にはを1年間服用してもらった。
その結果、抗がん剤治療を受けた群は、手術後3年の生存率は80?5%で、手術単独群の70?1%を10ポイント上回った。死亡の危険性は手術だけの群より32%低かった。副作用は食欲不振が最も多く(6%)、重いものは少なかった。
胃がん手術後の抗がん剤治療(術後補助化学療法)は、再発予防を目的に以前から多くの医師が行ってきた。しかし、これまで大規模な臨床試験では有効性が証明されず、胃がんの専門医の間では実施しない流れになっていた。
米国で結果を発表する主任研究者でがんセンター病院副院長「非常に画期的な結果だ。不安と後ろめたさを抱いてこの治療法を行ってきた医師も多いが、今後は標準治療になり、自信を持って勧められる」と話している。海外では承認されている薬が日本には承認されていないケースは多いです。
例えば、抗がん剤の新薬「アバスチン」です。アバスチンは、米国ジェネンテック社(日本ではロシュグループである「中外製薬」が開発?販売独占実施権を取得)の開発した商品で、大腸ガンに治療薬としてアメリカで承認されている医薬品です。このアバスチンは、血管新生阻害薬というまったく新しいタイプの抗がん剤です。
つまり、がん細胞が栄養を吸収してムクムク大きくなっていくのを防止して、兵糧攻めするタイプの抗がん剤なのです。現在、大腸
某大学病院の某教授は有名なお医者さんだからといって、その大学病院に受診すれば必ずその先生に診てもらえるとは限らない???ということは理解しておいたほうがよさそうです。
総合病院のお医者さんから紹介状を書いてもらって大学病院に転院しました。
しかし、そこですべての治療を行ったわけではなく、CT検査だけは地元の総合病院で受けることとなりました。(多分、お客さん???じゃなくて、「患者さん」を紹介してもらったお礼みたいなものだと思うんですけど???)
そのCT検査後の画像ファイルは、その総合病院から借り受ける形で大学病院に提出したので、病院から退院したらそのCT検査後の画像ファイルは、その総合病院に返却したのでした。
ところが、その数ヵ月後に、母がその総合病院に糖尿病の治療を受けに行ったときなのですが、その総合病院が突然倒産(閉鎖)してしまっていました。
そこで、母はカルテも受け取ることができないまま、新しい病院に転院を余儀なくされました。
その総合病院は、近年、大きなの設備投資をしてかなり巨大化していたのですが、それが倒産の原因だったのかもしれません。
このようにして、がん宣告を受けた病院は、突如として閉鎖してしまったのでした。
手術後 飲む抗がん剤
胃がん生存率
進行した胃がんの手術後、TS―1(ティーエスワン)という錠剤の抗がん剤を飲む「術後補助化学療法」を受けた患者は、手術だけの患者に比べて生存率が高い――。そんな結果が、国内の大規模な臨床試験で明らかになった。これを受け、日本胃癌(がん)学会は近く、標準的な治療法として正式に認める予定だ。
術後補助化学療法は、目で見える範囲のがんを手術で取り除いた後、どこかに潜んでいるかもしれない微細ながんを抗がん剤でやっつけ、再発予防を目指す治療法だ。
胃がんに対するこの治療法が有効かどうかを調べるため、手術単独の場合と比べる臨床試験が、これまで数種類の抗がん剤で行われてきた。しかし、5年後に患者の何%が生存しているかを見る「5年生存率」で明らかな差が出ず、専門医は術後補助化学療法に消極的だった。
しかし、1999年に発売された飲む抗がん剤、他の抗がん剤に比べてがんを縮小させる効果が高く、臨床試験への期待が高まった。
今回の臨床試験に参加したのは、ステージ2と3の進行胃がんで、がんを手術で取りきれた患者1059人。この人たちを無作為に二つのグループに分け、530人は手術だけ、他の529人は手術後にを1年間服用した(4週間、朝晩飲んだら2週間休む、の繰り返し)。
当初は5年生存率を比べる計画だったが、3年後の段階で、を飲んだグループが生存率が高く、薬の有効性が明らかなため、このまま臨床試験を続けるべきではないとの判断で中止。今年1月、結果が米国の学会で公表された。
具体的には、手術単独の群の3年生存率がだったのに対し、服用の群は80?5%で、服用
群が10ポイント上回っていた。こうした明確な差が出た術後補助化学療法は初めてで、治療の有効性に科学的根拠が得られたことになる。
臨床試験で差が出た10ポイントの意味をもう少し詳しく、がんセンター病院外科医長聞いた。
手術で胃を切除した100人の患者がいた場合、70人はーを飲んでも飲まなくても3年生きる。生存率の差の10ポイントは、ーのおかげで3年生きられる人が10人いるというこ
と。残る20人は、たとえ薬を飲んでも3年未満で亡くなる、という意味らしい。
つまり、患者100人全員にを飲ませた場合、薬の恩恵を受けるのは10人だけ。しかし事
前にその10人を特定できないから、100人全員に飲んでもらう、というわけだ。
も他の抗がん剤と同様、吐き気や食欲不振、口内炎、下痢などの副作用がある。臨床試験で
は重い副作用が現れる頻度は少なかったが、軽くても人によってはつらい場合がある。体力が衰えている人ならなおさらだ。
胃がんの専門医は、臨床試験の結果が出て以来、胃がんのステージ2と3で手術を受けた患者には、を飲むよう勧めているという。の差は、『生存』というかけがえのない恩恵であ
り、意義は大きい」と。記者がもし患者でも、「薬が有効な10%の群に自分も入るかもしれない」と考え、やはり飲むだろう。
これらの民間療法の中には本当に効果があるものも含まれているのかもしれませんが、中にはまったく効果が無いものも含まれているかもしれませんので、民間療法でがん治療をしようとお考えの方は、ぜひともお気をつけになられた方が宜しいかと思います。(薬事法的にみると、医薬品の扱いではなく「健康食品」の扱いになっているものは、その効能について述べてはいけないことになってます)
でも、私もそうなんですが「この食品には免疫力を高めたり、抗癌作用があるらしい」とTVや雑誌などで目にすると、どうしてもその食品を食べて健康になろうとしたり、家族にそれを食べさせて健康になってもらおうとしてしまうもので、
民間療法は、効果のほどが定かでない。
日本には星の数ほど病院が存在します。
その病院の一つ一つは、各病院ごとのポリシーが存在します。
また、各病院には得意としている分野や、最先端を突っ走っている分野が存在します。
ですので、どの病院に入るのかによって、治療の方針が違っていることや、治療成績に違いが生じることがあります。
そこで、近年ではどの病院が治療成績がよいのか、どの病院がどの治療を行ったことがあるのかを、実績データとして公表することが多くなりました。
そんなわけで、「癌」などの重篤な病を患った場合、その治療をどの病院で行うのかを、患者さん本人が選択しやすくなりました。
ただし、これにもちょっとした罠があります。
それは、「胃がん全摘手術の実績が200件/年」というデータがあったとしても、「本来は全摘しなくてもよい患者さんの胃を全摘してこのデータを築き上げたケースがある」ということです。
これはいわゆる水増しなのですが、あまりにも実績がぐんぐんうなぎ登りになっている場合には、かえって注意が必要なのかもしれません。
ところで、がん治療というと、ついつい「国立がんセンター」などの超?大手のがん治療専門病院を連想してしまうものですが、近年、そういった超?大手のがん治療専門病院に患者さんが殺到してしまい、超?大手のがん治療専門病院での治療を受けることが難しくなってきているようです。
ですので、「国立がんセンター」での治療を受けることは難しそうだけど、セカンドオピニオンとして利用してみようだとか、「国立がんセンター以外のがん専門病院」を探してみようだとか言った、患者さん自身の病院探しの努力が必要になってきたのかもしれません。
がん治療を行っている病院については、近年では多数の本が発売されていますので、がん治療専門病院をお探しになる際には、一度ご参考にされるとよろしいかもしれません。
大学病院(医学部付属病院)は、一般の病院とは違い、高度な医療を提供、評価、開発、研修したりするための病院です。
そのようなわけで、癌などの重篤な病が発見されたときには、「大学病院で???」と思いがちになるわけです。
かく言う、某医学部付属病院で治療を受けたわけですが、その際にちょっと気がついて点がありましたので、書いてみたいと思います。
大学病院は、医学部の学生たちの教育機関の一部であるわけですから、研修中の医学生がいたりします。
また、そういった医学生が診察に立ち会って勉強していたり、先生をしているお医者さんの立会いの下、胃カメラの訓練を行ったりしているわけですから、やはり通常の病院とは一味ちがうという点は、受診前にあらかじめ了解しておかなければならないと思います。
訓練中の医学生が胃カメラ検査を行ったときにはずいぶんと苦しい思いをしたそうで、「医学生みたいのにグリグリと胃カメラを突っ込まれてつらかった!」と言っておりましたので、こういったのは嫌だなぁという方は、大学病院での治療はしない方が無難なのかガン以外のガンへの治験が行われています。
通常の抗がん剤は、がん細胞を直接薬剤で攻撃する際に、健康な細胞まで攻撃してしまいますので、副作用が問題になりますが、アバスチンはがん細胞を兵糧攻めするタイプの抗がん剤ですので、副作用が少ないのも特徴です。
ところで、このアバスチン、日本で投与を受けようとすると、全額自己負担になってしまいます。なぜなら、未だに日本では承認されていないからです。(アメリカ?ヨーロッパ?イス
高齢者胃がん
ラエルなどの国々では、アバスチンは承認されています)
なぜ日本で承認が遅れているのかという理由は分からないですが、とりあえず、承認を受け
高齢者胃がん
ないことには健康保険の適用外になってしまいますので、アバスチンの投与を受けようとすると、自己負担になってしまいます。
高齢者胃がん
そのようなわけで、お金をたくさん持っているリッチな方々は、アバスチンの投与を自己負担で受けることが可能になり、お金持ちで無い方は、自己負担することができませんので、
高齢者胃がん
アバスチンの治療を受けられなくなってしまうという、悲しい事態に陥ってしまいます。
日本は高福祉の国で、先進国として最先端に近い医療を受けられる国だと思っていただけ
高齢者胃がん
に、これは結構物悲しいものがあります。先進国の多くで採用されている抗がん剤などの治療薬を使って、日本でも保険適用の範囲内で治療できれば、素晴しいことだと思うのですが
高齢者胃がん
どうなのでしょう???。
国の行っている薬品の承認についてですが、アメリカは日本よりも承認が早く降りるような
高齢者胃がん
システムが出来ているようです。承認システムの内容は以下の通り。
アメリカは、これらの日頃の努力の積み重ねによって、新薬の承認スピードが日本よりも格
高齢者胃がん
段に早いようです。
ところで、日本の製薬メーカーのWEBサイトを見てみると、治験の募集のお知らせが出て
でも、よくよく考えてみると、その新薬の効果を調べる為に、新薬を投与される患者さんと、まったく効果の無い新薬ではないダミーのお薬を投与される患者さんがおられるわけですので、必ずしも新薬を投与してもらえるわけではないという辺りが、大いに引っかかります
がん治療で私は、がんの化学療法を行っている病院に行くように勧めました。
せん。
脳腫瘍の細胞自体が薬剤に抵抗性を有しています。
発達期にある脳が、治療手段である放射線や薬剤によって障害されやすいために、治療に制限があります。また、脳の解剖学的構造実に様々な症状を示します。言語、感情、記憶、人格などの高次脳機能は人として最も大切な機能であり、脳腫瘍の恐ろしさはこの
40歳代以上から発生率が高くなり、70歳代くらいでピークになります。
主に顔など、露出している皮膚によく発生します。
皮膚ガンには有棘細胞ガン、基底細胞ガン、悪性黒色腫(メラノーマ)、ページェット病などの種類があります。
抗がん剤を使って、癌を縮小させたり癌を消滅させたりする治療法を化学療法といいます。
化学療法は化学物質を使ってがん細胞を攻撃しますので、全身に転移してしまった癌の増殖を抑えたり、癌を縮小させるには便利なようです。
入院していた病院でも、内科ではよく抗がん剤で毛髪が抜けた患者さんを見かけたそうです。
ところで、製薬会社のWEBサイトで開発中の医薬品を覗いてみると、案外と化学療法(抗がん剤)の副作用を抑えるような薬の開発も進んでいたりします。
確か、化学療法中に起こる強い吐き気を緩和させたりするタイプのお薬だったと思います。
化学療法は辛いというのはよく聞きますが、出来るだけ苦しくならないように新たな医薬品が日々作られているようで、近年は一昔前よりも、より苦しくなく抗がん剤を使えるようになったのではなってきたのではないかと思います。
がん細胞は、様々なたんぱく質を持っています。
その中には、通常、人体にあるたんぱく質とは違ったたんぱく質も含まれています。
このがん細胞独特のたんぱく質を、人間の体が攻撃目標にすることが出来れば、人間が自分の体の免疫システムを利用して癌を駆逐できるのではないか????というのが、癌ワクチンの基本的な考え方です。
ところで、昔から癌ワクチンに関しては色々と研究されてはきたのですが、癌ワクチンは未だに薬品の臨床試験には合格できていません。一昔前と比べると、かなり進歩してきたようには思うのですが、それでもまだまだ発展途上にあるようです。
現在、がんが全身に転移してしまって治療が困難な患者さんやそのご家族の方のお気持ちを察するに、一刻も早く、末期がんの根治治療が可能な癌ワクチンの新薬の登場が待たれます。
民間療法という治療法があります。
民間療法とは、効果のほどは定かではないが一般に広く伝え知られているような治療法です。
(病院では行われていませんし、治療の指導もされていません)
癌治療の世界でも、民間療法は多数存在しています。「ガンが治った!」とかというタイトルの本や健康食品は多数存在しています。
もです
初診時に特定療養費がかかる場合がある
大学病院などの高度な医療技術を施すような大きな病院には、重篤な病をお持ちの患者さんからそうでない患者さんまで、大量の患者さんが殺到します。
そこで、そういった病院では、初診時に「特定療養費」なるものをかけて、患者さんが殺到するのを防いでいます。
でも、「特定療養費」がかからないケースもあります。
例えば、かかりつけ医などからの「紹介状」があるケースです。
この場合は、高度な医療技術が必要だということで訪れていることがはっきりしているわけですから、「特定療養費」は要らないわけです。
ですので、「特定療養費」を払わないためには、かかりつけ医の紹介状を持っていった方が無難であるように思います。(でも、父から話を聞いたところでは、「特定療養費」をちょいちょいと払った上で、紹介状は持たずに飛び込みで大学病院を受診される方も多いようですが有名な教授に診てもらえるとは限らない
胃がん手術後の抗がん剤
進行胃がんで胃を切除した患者は、手術後に(ティーエスワン)という経口抗がん剤を服用した方が、手術単独に比べて死亡の危険性が3割低くなることが、千人以上を対象とした国内の臨床試験で明らかになった。
胃がん手術後の抗がん剤治療の有効性が大規模な試験で証明されたのは初めてで、来月に米国で開かれる消化器がんシンポジウムで発表される。今後、この方法が進行胃がんの標準治療になるのは確実だ。
試験の対象は、がんの進み具合を表すステージ(1が最も早期、4が最も進んだ段階)が2と3の進行がん患者で、胃を手術で切除した1000人余。このうち約半数の患者には手術後に何もせず、残りの半数にはを1年間服用してもらった。
その結果、抗がん剤治療を受けた群は、手術後3年の生存率は80?5%で、手術単独群の70?1%を10ポイント上回った。死亡の危険性は手術だけの群より32%低かった。副作用は食欲不振が最も多く(6%)、重いものは少なかった。
胃がん手術後の抗がん剤治療(術後補助化学療法)は、再発予防を目的に以前から多くの医師が行ってきた。しかし、これまで大規模な臨床試験では有効性が証明されず、胃がんの専門医の間では実施しない流れになっていた。
米国で結果を発表する主任研究者でがんセンター病院副院長「非常に画期的な結果だ。不安と後ろめたさを抱いてこの治療法を行ってきた医師も多いが、今後は標準治療になり、自信を持って勧められる」と話している。海外では承認されている薬が日本には承認されていないケースは多いです。
例えば、抗がん剤の新薬「アバスチン」です。アバスチンは、米国ジェネンテック社(日本ではロシュグループである「中外製薬」が開発?販売独占実施権を取得)の開発した商品で、大腸ガンに治療薬としてアメリカで承認されている医薬品です。このアバスチンは、血管新生阻害薬というまったく新しいタイプの抗がん剤です。
つまり、がん細胞が栄養を吸収してムクムク大きくなっていくのを防止して、兵糧攻めするタイプの抗がん剤なのです。現在、大腸
某大学病院の某教授は有名なお医者さんだからといって、その大学病院に受診すれば必ずその先生に診てもらえるとは限らない???ということは理解しておいたほうがよさそうです。
総合病院のお医者さんから紹介状を書いてもらって大学病院に転院しました。
しかし、そこですべての治療を行ったわけではなく、CT検査だけは地元の総合病院で受けることとなりました。(多分、お客さん???じゃなくて、「患者さん」を紹介してもらったお礼みたいなものだと思うんですけど???)
そのCT検査後の画像ファイルは、その総合病院から借り受ける形で大学病院に提出したので、病院から退院したらそのCT検査後の画像ファイルは、その総合病院に返却したのでした。
ところが、その数ヵ月後に、母がその総合病院に糖尿病の治療を受けに行ったときなのですが、その総合病院が突然倒産(閉鎖)してしまっていました。
そこで、母はカルテも受け取ることができないまま、新しい病院に転院を余儀なくされました。
その総合病院は、近年、大きなの設備投資をしてかなり巨大化していたのですが、それが倒産の原因だったのかもしれません。
このようにして、がん宣告を受けた病院は、突如として閉鎖してしまったのでした。
手術後 飲む抗がん剤
胃がん生存率
進行した胃がんの手術後、TS―1(ティーエスワン)という錠剤の抗がん剤を飲む「術後補助化学療法」を受けた患者は、手術だけの患者に比べて生存率が高い――。そんな結果が、国内の大規模な臨床試験で明らかになった。これを受け、日本胃癌(がん)学会は近く、標準的な治療法として正式に認める予定だ。
術後補助化学療法は、目で見える範囲のがんを手術で取り除いた後、どこかに潜んでいるかもしれない微細ながんを抗がん剤でやっつけ、再発予防を目指す治療法だ。
胃がんに対するこの治療法が有効かどうかを調べるため、手術単独の場合と比べる臨床試験が、これまで数種類の抗がん剤で行われてきた。しかし、5年後に患者の何%が生存しているかを見る「5年生存率」で明らかな差が出ず、専門医は術後補助化学療法に消極的だった。
しかし、1999年に発売された飲む抗がん剤、他の抗がん剤に比べてがんを縮小させる効果が高く、臨床試験への期待が高まった。
今回の臨床試験に参加したのは、ステージ2と3の進行胃がんで、がんを手術で取りきれた患者1059人。この人たちを無作為に二つのグループに分け、530人は手術だけ、他の529人は手術後にを1年間服用した(4週間、朝晩飲んだら2週間休む、の繰り返し)。
当初は5年生存率を比べる計画だったが、3年後の段階で、を飲んだグループが生存率が高く、薬の有効性が明らかなため、このまま臨床試験を続けるべきではないとの判断で中止。今年1月、結果が米国の学会で公表された。
具体的には、手術単独の群の3年生存率がだったのに対し、服用の群は80?5%で、服用
群が10ポイント上回っていた。こうした明確な差が出た術後補助化学療法は初めてで、治療の有効性に科学的根拠が得られたことになる。
臨床試験で差が出た10ポイントの意味をもう少し詳しく、がんセンター病院外科医長聞いた。
手術で胃を切除した100人の患者がいた場合、70人はーを飲んでも飲まなくても3年生きる。生存率の差の10ポイントは、ーのおかげで3年生きられる人が10人いるというこ
と。残る20人は、たとえ薬を飲んでも3年未満で亡くなる、という意味らしい。
つまり、患者100人全員にを飲ませた場合、薬の恩恵を受けるのは10人だけ。しかし事
前にその10人を特定できないから、100人全員に飲んでもらう、というわけだ。
も他の抗がん剤と同様、吐き気や食欲不振、口内炎、下痢などの副作用がある。臨床試験で
は重い副作用が現れる頻度は少なかったが、軽くても人によってはつらい場合がある。体力が衰えている人ならなおさらだ。
胃がんの専門医は、臨床試験の結果が出て以来、胃がんのステージ2と3で手術を受けた患者には、を飲むよう勧めているという。の差は、『生存』というかけがえのない恩恵であ
り、意義は大きい」と。記者がもし患者でも、「薬が有効な10%の群に自分も入るかもしれない」と考え、やはり飲むだろう。
これらの民間療法の中には本当に効果があるものも含まれているのかもしれませんが、中にはまったく効果が無いものも含まれているかもしれませんので、民間療法でがん治療をしようとお考えの方は、ぜひともお気をつけになられた方が宜しいかと思います。(薬事法的にみると、医薬品の扱いではなく「健康食品」の扱いになっているものは、その効能について述べてはいけないことになってます)
でも、私もそうなんですが「この食品には免疫力を高めたり、抗癌作用があるらしい」とTVや雑誌などで目にすると、どうしてもその食品を食べて健康になろうとしたり、家族にそれを食べさせて健康になってもらおうとしてしまうもので、
民間療法は、効果のほどが定かでない。
日本には星の数ほど病院が存在します。
その病院の一つ一つは、各病院ごとのポリシーが存在します。
また、各病院には得意としている分野や、最先端を突っ走っている分野が存在します。
ですので、どの病院に入るのかによって、治療の方針が違っていることや、治療成績に違いが生じることがあります。
そこで、近年ではどの病院が治療成績がよいのか、どの病院がどの治療を行ったことがあるのかを、実績データとして公表することが多くなりました。
そんなわけで、「癌」などの重篤な病を患った場合、その治療をどの病院で行うのかを、患者さん本人が選択しやすくなりました。
ただし、これにもちょっとした罠があります。
それは、「胃がん全摘手術の実績が200件/年」というデータがあったとしても、「本来は全摘しなくてもよい患者さんの胃を全摘してこのデータを築き上げたケースがある」ということです。
これはいわゆる水増しなのですが、あまりにも実績がぐんぐんうなぎ登りになっている場合には、かえって注意が必要なのかもしれません。
ところで、がん治療というと、ついつい「国立がんセンター」などの超?大手のがん治療専門病院を連想してしまうものですが、近年、そういった超?大手のがん治療専門病院に患者さんが殺到してしまい、超?大手のがん治療専門病院での治療を受けることが難しくなってきているようです。
ですので、「国立がんセンター」での治療を受けることは難しそうだけど、セカンドオピニオンとして利用してみようだとか、「国立がんセンター以外のがん専門病院」を探してみようだとか言った、患者さん自身の病院探しの努力が必要になってきたのかもしれません。
がん治療を行っている病院については、近年では多数の本が発売されていますので、がん治療専門病院をお探しになる際には、一度ご参考にされるとよろしいかもしれません。
大学病院(医学部付属病院)は、一般の病院とは違い、高度な医療を提供、評価、開発、研修したりするための病院です。
そのようなわけで、癌などの重篤な病が発見されたときには、「大学病院で???」と思いがちになるわけです。
かく言う、某医学部付属病院で治療を受けたわけですが、その際にちょっと気がついて点がありましたので、書いてみたいと思います。
大学病院は、医学部の学生たちの教育機関の一部であるわけですから、研修中の医学生がいたりします。
また、そういった医学生が診察に立ち会って勉強していたり、先生をしているお医者さんの立会いの下、胃カメラの訓練を行ったりしているわけですから、やはり通常の病院とは一味ちがうという点は、受診前にあらかじめ了解しておかなければならないと思います。
訓練中の医学生が胃カメラ検査を行ったときにはずいぶんと苦しい思いをしたそうで、「医学生みたいのにグリグリと胃カメラを突っ込まれてつらかった!」と言っておりましたので、こういったのは嫌だなぁという方は、大学病院での治療はしない方が無難なのかガン以外のガンへの治験が行われています。
通常の抗がん剤は、がん細胞を直接薬剤で攻撃する際に、健康な細胞まで攻撃してしまいますので、副作用が問題になりますが、アバスチンはがん細胞を兵糧攻めするタイプの抗がん剤ですので、副作用が少ないのも特徴です。
ところで、このアバスチン、日本で投与を受けようとすると、全額自己負担になってしまいます。なぜなら、未だに日本では承認されていないからです。(アメリカ?ヨーロッパ?イス
高齢者胃がん
ラエルなどの国々では、アバスチンは承認されています)
なぜ日本で承認が遅れているのかという理由は分からないですが、とりあえず、承認を受け
高齢者胃がん
ないことには健康保険の適用外になってしまいますので、アバスチンの投与を受けようとすると、自己負担になってしまいます。
高齢者胃がん
そのようなわけで、お金をたくさん持っているリッチな方々は、アバスチンの投与を自己負担で受けることが可能になり、お金持ちで無い方は、自己負担することができませんので、
高齢者胃がん
アバスチンの治療を受けられなくなってしまうという、悲しい事態に陥ってしまいます。
日本は高福祉の国で、先進国として最先端に近い医療を受けられる国だと思っていただけ
高齢者胃がん
に、これは結構物悲しいものがあります。先進国の多くで採用されている抗がん剤などの治療薬を使って、日本でも保険適用の範囲内で治療できれば、素晴しいことだと思うのですが
高齢者胃がん
どうなのでしょう???。
国の行っている薬品の承認についてですが、アメリカは日本よりも承認が早く降りるような
高齢者胃がん
システムが出来ているようです。承認システムの内容は以下の通り。
アメリカは、これらの日頃の努力の積み重ねによって、新薬の承認スピードが日本よりも格
高齢者胃がん
段に早いようです。
ところで、日本の製薬メーカーのWEBサイトを見てみると、治験の募集のお知らせが出て
登録:
投稿 (Atom)