●扁桃肥大の治療
イビキの原因の一つにもなっている肥大した口蓋扁桃を縮小させることが出来ます。従来、扁桃肥大がある場合にはイビキの手術として口蓋扁桃摘出手術を含めた咽頭形成手術UPPPが適応とされ、入院手術が必要でした。確実な咽頭拡大には勿論UPPPの手術的価値は大きいものですが、扁桃肥大が主要因のイビキの治療には手術侵襲の大きいUPPPではなく、ラジオ波凝固治療で扁桃を縮小させるだけでも咽頭腔を拡げることが出来ます。ラジオ波凝固治療法は、口蓋扁桃肥大や慢性扁桃炎あるいは舌扁桃肥大が原因となっている咽喉頭異常感症の治療にも応用することが出来ます。(扁桃肥大のRFITT-1,-2)
●炎症を繰り返す慢性扁桃炎や腺窩性(陰窩性)扁桃炎に対する適応
通常の手術手技による口蓋扁桃摘出手術には少なくないリスクが伴いますが、コブレーターやセロンによる扁桃のラジオ波凝固治療は、慢性炎症を起こしている口蓋扁桃のボリュームをより安全に減少させることが出来ます。また、扁桃はそれほど腫れていなくても口蓋扁桃の腺窩あるいは陰窩というくぼみの中にたまる膿汁と膿栓によって生じる口臭やのどの不快感(咽喉頭異常感症)に対して、腺窩を含めて口蓋扁桃全体をラジオ波凝固治療によって縮小させることが出来ます。
●イビキの治療あるいはイビキの咽頭形成手術の補助として
肥厚した軟口蓋や口蓋垂を縮小させることによって、咽頭腔を拡大することが出来ます。また、舌扁桃肥大などで舌根部が肥大しているため、睡眠中に舌の付け根がのどを塞いで気道が狭くなるために起こっているイビキのケースにもラジオ波凝固治療は舌扁桃と舌根部の縮小手術(舌根肥大のRFITT-1,-2) として応用できます。コブレーターやセロンなどのラジオ波治療機器を用いる咽頭形成手術( CAUP: Coblation Assisited Upper Airway Procederes, RAUP: Radiofrequency-Assisted Uvulopalatoplasty )も、レーザーを用いる咽頭形成手術(LAUP)と共にイビキに有効な手術方法です。(軟口蓋のRFITT-1,-2)
●鼻閉の改善のために(→下鼻甲介のラジオ波凝固治療の実際、手術図)
アレルギー性鼻炎や肥厚性鼻炎に対して、レーザー治療を繰り返しても鼻閉(鼻づまり)の改善が悪い場合、ラジオ波凝固治療によってレーザーよりも効果的に永続性を持たせて肥大した下鼻甲介を縮小させることが出来ます。ラジオ波を用いた下鼻甲介の減量手術は、外来で短時間で簡便に、安全に施行できる理想的な手術法と考えられます。レーザー治療を繰り返した後にも残る下鼻甲介の肥大に対してはレーザー治療と殆ど変わることのない術前処置と費用でラジオ波凝固治療を受けていただけます。
また、慢性副鼻腔炎で鼻茸が鼻腔を閉塞しているようなケースにも、外来治療としてラジオ波凝固治療を適応して鼻茸を凝固縮小させることが出来ます。
【ラジオ波凝固治療器】質問A:口臭とのどの不快感
いつもノドが気になっていて何かすっきりとする方法はないかと思っている時に「扁桃腺と口臭」という記事を読んで、自分でも思い当たる節があったのと、膿栓のようなものがある場合は唾液を飲み込んでもなんとなく鼻に抜けて不快感があり、気になっておりました。最近は年に1度くらいですが、風邪を引くと38度から39度の熱が出ることもあります。しかしながら、扁桃腺の摘出手術はなにやら大変そうだし、そこまで事が重要ではないかもしれないと思っています。そこで、以下質問をさせて頂きたいと思います。
1) 扁桃のラジオ波凝固治療にかかる時間と費用
入院の必要はあるのか?一回で終わるのか?全身麻酔などは必要か?
2) 扁桃のラジオ波凝固治療後の効果期間
とりあえず、一度治療して、またある程度の期間を経ると戻るのか?
3) 扁桃のラジオ波凝固手術とレーザー手術の違い、治療効果期間
を教えていただきたく、お願い申し上げます。
質問B:のどの違和感とラジオ波凝固治療
私は扁桃腺に特に弊害は無く、いびきもひどくはありません。しかし扁桃腺がかなり大きく、普段も喉に当たって気になるときがあるので扁桃腺を切除しようとして大学病院で見てもらったところ、扁桃腺は確かに大きいけれど全く異常は無いので切る必要は無いが気になるならば手術もできますとのことでした。ラジオ波凝固治療で縮小させることができればと思います。
1) ラジオ波凝固治療のために入院は必要でしょうか?
手術は入院を必要とせず、通院で良いというのはとても魅力的です。もしも手術を受けたいと思うのであれば、一度そちらにお伺いして診察してもらってからとなるのでしょうか?
2) 費用はどのくらい掛かりますでしょうか?扁桃の大きさによっても違うのでしょうか?もしくは症状によっても違うのでしょうか?
3) 治療のあとすぐ普通に生活できるのでしょうか?
以上よろしくお願いします。
質問C:扁桃腺のくぼみにいつも何かが詰まっています
扁桃腺のくぼみにいつも異物が詰まっています。今年の4月ごろ風邪をこじらせて1ヶ月ぐらい声が出なくなり、声が出るようになった5月ごろから現在までずっと扁桃腺に何かがくっついているような咽喉が詰まっているような感じが続きます。時々、黄色くて臭いトウモロコシの粒のようなものが自然に出ます。そうするとしばらくはすっきりするのですが、また、咽喉が詰まったような感じや、扁桃腺になにかがくっついている不快感が続きます。時には息苦しく感じることもあります。近所の耳鼻咽喉科で見てもらったところ、うがいをすればよいとのことであまり丁寧に診察してもらえませんでした。このまま放置しておいて治癒するものなのでしょうか。
質問D:扁桃肥大と習慣性扁桃炎
扁桃腺が肥大していて、最近では年に最低3回は炎症を起こしています。特に冬は毎年で、インフルエンザがはやる前に切除したいと考えています。医師のすすめで大学病院で切るか、そちらのようなレーザーを専門に扱っているような病院でやるか、検討しています。緊急にやらなくてはいけない手術ではないので出来るだけ仕事を休まず、安くやりたいと思っています。もちろん大きさや状態にもよると思いますが、どの程度の通院で出来るのか、日数や費用を教えて下さい。又、お話を聞きに行くのに、土曜日しか行けないのですが混みますか?教えて下さい。宜しくお願いします。
質問E:口蓋扁桃のラジオ波凝固治療に関する質問
いつもお世話になっています。先日は、診察ありがとうございました。私は来月、口蓋扁桃のラジオ波凝固手術を予約させていただきました、患者の??です。扁桃のラジオ波凝固治療についての質問を幾つかさせていただきます。
1) 手術の方法について解説をお願いします。
2) 手術の危険度はどうなのでしょうか?
3) 手術の痛みはどれほどでしょうか?
4) 手術後の患者の痛みは何時間位続きますか?
5) 出血はありますか?また、手術後の出血は続きますか?
6) 患者は、手術後食事や水等はいつ頃からとれるでしょうか?
7) 手術後は口内炎の大きいのができるようなものと聞きましたが、どの位の大きさでしょうか?また、そのようになった場合の対処法や注意事項。
8) 術前、術後の注意事項などがあれば、お願いします。
9) 扁桃腺の全摘出より軽くすむそうですが、摘出手術との比較や違いを教えて下さい
手術を決めた後に、自分が手術の事を全然理解していないことに気がつきました。会社や家族にも説明出来ないでいます。ご面倒ですが、よろしくお願いします。
まとめの回答
黄色や白色の臭いがする粒々は、口蓋扁桃の腺窩あるいは陰窩と呼ばれる「くぼみ」に貯まってくる膿栓というものです。長い年月のうちには扁桃は萎縮してゆき、それにつれて扁桃の腺窩も浅くなり膿栓は少なくなることが期待できますが、すぐに無くなるというものではありません。口蓋扁桃の膿栓は実際には健康上の害になることは殆どないと考えられます。嫌な口臭や咽喉頭異常感症の原因として咽頭の不快感をもたらすことが主な症状です。耳鼻咽喉科では、腺窩に貯まる膿栓を専用の器具で吸引除去したり、腺窩洗浄という処置をしたりといった保存的治療を繰り返して行う外来治療が行われます。陰窩洗浄は耳鼻咽喉科処置の苦手な人や咽頭反射の強い方には向きませんから、そのような場合にはよくうがいをするといった自己管理で対応することになります。扁桃は大きくて呼吸の障害になってイビキの原因になっていたり、咽頭の異常感症が続いたり、膿栓で口臭が気になる方などでは、入院して扁桃を全摘出する手術あるいは外来での高周波凝固やラジオ波凝固による口蓋扁桃を縮小あるいは部分切除する治療などが社会的適応として行われます。
扁桃に電気凝固を応用する治療はリンク集に掲載した勝田耳鼻咽喉科の志井田先生により詳説されています。その一つの方法として当院では新しく開発されたラジオ波凝固治療機器であるコブレーターCoblatorやセロンCelonによるラジオ波凝固治療を行っています。ラジオ波凝固は基本的には特別新しい治療法ではなく、これまでの高周波電気凝固治療とほぼ同質のものですが、発生する熱が比較的低温で作用し、周辺組織への熱凝固?変性の度合いが穏やかなものになっています。
手術はラジオ波凝固治療装置を用い、付属する何種類かの電極端子を使って行います。電極端子は大きく分けて2種類あり、その一つは口蓋扁桃に刺入してラジオ波熱凝固するものと、もう一つは表層処置用で口蓋扁桃の表面から扁桃組織をラジオ波凝固?蒸散するものです。つまり、口蓋扁桃の内部から凝固?縮小させる方法と、表面から扁桃を凝固?削除してゆく方法を併用します。
扁桃のラジオ波凝固治療に際し、適切な手術方法が行われる限りにおいて、その手術の危険度は非常に低いと考えています。しかし全ての医療行為において言えることですが、全く安全な手術というものはありません。塗布麻酔と同時に、少量ですが局所麻酔の注射も施行しますから麻酔に付随した危険も皆無ではありません。また、いくら安全といっても電気凝固治療で手術部位より外れた危険部位を焼灼してしまうような不測の出来事も、幸いにしてそのようなケースはこれまでに未だ経験していませんが、今後絶対無いと言うことは出来ません。治療は常に慎重に行うということと、少しでも安全性に疑問がある場合には手術は中止するということにつきます。
術後の痛みは個人差が大きいのですが、扁桃炎を起こしたときと同じ位と考えていただいております。手術後4~5日、特に最初の2~3日間はのどの痛みが強いことがあります。扁桃のほぼ全体を凝固?焼灼しますから、その大きさの口内炎が出来るのと同じと考えられますが、扁桃の炎症は口の中によくできる痛みの強いアフタ性口内炎よりは遙かに痛くはありません。術後には感染予防と炎症を抑えるために抗生物質や消炎鎮痛剤等を内服し、うがいを励行していただき、手術当日から軟らかい食事をとっていただきます。翌日からの日常生活や業務は通常通りに行っていただけますが、1~2週間経過して創治癒の過程で術後創よりの後出血のケースがあります(2007年6月の時点で手術531件中3例0.6%に術後後期出血がありました)ので、少なくとも術後2週間は無理な行動は控えて出来るだけ安静をとるようにしてください。たばこは傷の治りを悪くし、痛みを増す原因になりますから厳禁です。食事も硬いものや刺激物は控えて下さい。術後の食事や諸注意は別項で説明していますイビキ手術の術後の諸注意に準じて行って下さるとよいでしょう。
手術に際して出血は殆どありません。ラジオ波凝固治療は口蓋扁桃の部分切除手術を行う形になります。口蓋扁桃全摘出手術に比べると、入院しなくて出来ること、手術中や手術後の出血が殆ど無く安全度が高いこと、術後の痛みも短く軽く済むこと、全摘出することによる長く続くことのある喉の違和感やひきつれ感などが無いこと等の多くの利点があります。しかし、口蓋扁桃を全部摘出するわけではないので残存する扁桃の炎症は起こり得ますから炎症予防に対する効果が全摘出に比較して劣ること、一回の凝固治療で治療効果が少ないときには繰り返す必要があることが欠点ですが、そのような場合でも、外来治療として危険無く繰り返してゆけます。レーザーは高温が発生する危険性から、外来での扁桃切除手術にレーザーを用いるメリットはあまりありません。扁桃の外来治療には電気凝固治療ことに比較的低温で処置できるラジオ波凝固が向いています。
また扁桃自体は大きくない埋没型の扁桃でも、その扁桃の陰窩に膿栓が溜まりやすいという状態を改善するためにラジオ波治療は行われます。手術手技は扁桃肥大の場合と同じで、埋没している扁桃自体と扁桃の表面を出来るだけ縮小させ、陰窩の窪みを浅くして開口部を拡げることによって膿栓が溜まりにくくすることが出来ます。
扁桃切除手術は片方ずつを1ヶ月以上の治療間隔をおいて施行しています。ラジオ波凝固はその効果が3~6週かかって、じっくり出てくる治療法です。一側を治療後に充分な間隔をおいて、治療した側の扁桃の縮小効果判定をしてから反対側を治療するようにしています。欧米では両側同時に行っているケースが多いようですが、急を要する疾患ではありませんから、少し期間を要しても出来るだけ安全性を重視し、身体の負担を少なく施行する方法がよいだろうと考えています。質問A:口臭とのどの不快感
いつもノドが気になっていて何かすっきりとする方法はないかと思っている時に「扁桃腺と口臭」という記事を読んで、自分でも思い当たる節があったのと、膿栓のようなものがある場合は唾液を飲み込んでもなんとなく鼻に抜けて不快感があり、気になっておりました。最近は年に1度くらいですが、風邪を引くと38度から39度の熱が出ることもあります。しかしながら、扁桃腺の摘出手術はなにやら大変そうだし、そこまで事が重要ではないかもしれないと思っています。そこで、以下質問をさせて頂きたいと思います。
1) 扁桃のラジオ波凝固治療にかかる時間と費用
入院の必要はあるのか?一回で終わるのか?全身麻酔などは必要か?
2) 扁桃のラジオ波凝固治療後の効果期間
とりあえず、一度治療して、またある程度の期間を経ると戻るのか?
3) 扁桃のラジオ波凝固手術とレーザー手術の違い、治療効果期間
を教えていただきたく、お願い申し上げます。
質問B:のどの違和感とラジオ波凝固治療
私は扁桃腺に特に弊害は無く、いびきもひどくはありません。しかし扁桃腺がかなり大きく、普段も喉に当たって気になるときがあるので扁桃腺を切除しようとして大学病院で見てもらったところ、扁桃腺は確かに大きいけれど全く異常は無いので切る必要は無いが気になるならば手術もできますとのことでした。ラジオ波凝固治療で縮小させることができればと思います。
1) ラジオ波凝固治療のために入院は必要でしょうか?
手術は入院を必要とせず、通院で良いというのはとても魅力的です。もしも手術を受けたいと思うのであれば、一度そちらにお伺いして診察してもらってからとなるのでしょうか?
2) 費用はどのくらい掛かりますでしょうか?扁桃の大きさによっても違うのでしょうか?もしくは症状によっても違うのでしょうか?
3) 治療のあとすぐ普通に生活できるのでしょうか?
以上よろしくお願いします。
質問C:扁桃腺のくぼみにいつも何かが詰まっています
扁桃腺のくぼみにいつも異物が詰まっています。今年の4月ごろ風邪をこじらせて1ヶ月ぐらい声が出なくなり、声が出るようになった5月ごろから現在までずっと扁桃腺に何かがくっついているような咽喉が詰まっているような感じが続きます。時々、黄色くて臭いトウモロコシの粒のようなものが自然に出ます。そうするとしばらくはすっきりするのですが、また、咽喉が詰まったような感じや、扁桃腺になにかがくっついている不快感が続きます。時には息苦しく感じることもあります。近所の耳鼻咽喉科で見てもらったところ、うがいをすればよいとのことであまり丁寧に診察してもらえませんでした。このまま放置しておいて治癒するものなのでしょうか。
質問D:扁桃肥大と習慣性扁桃炎
扁桃腺が肥大していて、最近では年に最低3回は炎症を起こしています。特に冬は毎年で、インフルエンザがはやる前に切除したいと考えています。医師のすすめで大学病院で切るか、そちらのようなレーザーを専門に扱っているような病院でやるか、検討しています。緊急にやらなくてはいけない手術ではないので出来るだけ仕事を休まず、安くやりたいと思っています。もちろん大きさや状態にもよると思いますが、どの程度の通院で出来るのか、日数や費用を教えて下さい。又、お話を聞きに行くのに、土曜日しか行けないのですが混みますか?教えて下さい。宜しくお願いします。
質問E:口蓋扁桃のラジオ波凝固治療に関する質問
いつもお世話になっています。先日は、診察ありがとうございました。私は来月、口蓋扁桃のラジオ波凝固手術を予約させていただきました、患者の??です。扁桃のラジオ波凝固治療についての質問を幾つかさせていただきます。
1) 手術の方法について解説をお願いします。
2) 手術の危険度はどうなのでしょうか?
3) 手術の痛みはどれほどでしょうか?
4) 手術後の患者の痛みは何時間位続きますか?
5) 出血はありますか?また、手術後の出血は続きますか?
6) 患者は、手術後食事や水等はいつ頃からとれるでしょうか?
7) 手術後は口内炎の大きいのができるようなものと聞きましたが、どの位の大きさでしょうか?また、そのようになった場合の対処法や注意事項。
8) 術前、術後の注意事項などがあれば、お願いします。
9) 扁桃腺の全摘出より軽くすむそうですが、摘出手術との比較や違いを教えて下さい
手術を決めた後に、自分が手術の事を全然理解していないことに気がつきました。会社や家族にも説明出来ないでいます。ご面倒ですが、よろしくお願いします。
まとめの回答
黄色や白色の臭いがする粒々は、口蓋扁桃の腺窩あるいは陰窩と呼ばれる「くぼみ」に貯まってくる膿栓というものです。長い年月のうちには扁桃は萎縮してゆき、それにつれて扁桃の腺窩も浅くなり膿栓は少なくなることが期待できますが、すぐに無くなるというものではありません。口蓋扁桃の膿栓は実際には健康上の害になることは殆どないと考えられます。嫌な口臭や咽喉頭異常感症の原因として咽頭の不快感をもたらすことが主な症状です。耳鼻咽喉科では、腺窩に貯まる膿栓を専用の器具で吸引除去したり、腺窩洗浄という処置をしたりといった保存的治療を繰り返して行う外来治療が行われます。陰窩洗浄は耳鼻咽喉科処置の苦手な人や咽頭反射の強い方には向きませんから、そのような場合にはよくうがいをするといった自己管理で対応することになります。扁桃は大きくて呼吸の障害になってイビキの原因になっていたり、咽頭の異常感症が続いたり、膿栓で口臭が気になる方などでは、入院して扁桃を全摘出する手術あるいは外来での高周波凝固やラジオ波凝固による口蓋扁桃を縮小あるいは部分切除する治療などが社会的適応として行われます。
扁桃に電気凝固を応用する治療はリンク集に掲載した勝田耳鼻咽喉科の志井田先生により詳説されています。その一つの方法として当院では新しく開発されたラジオ波凝固治療機器であるコブレーターCoblatorやセロンCelonによるラジオ波凝固治療を行っています。ラジオ波凝固は基本的には特別新しい治療法ではなく、これまでの高周波電気凝固治療とほぼ同質のものですが、発生する熱が比較的低温で作用し、周辺組織への熱凝固?変性の度合いが穏やかなものになっています。
手術はラジオ波凝固治療装置を用い、付属する何種類かの電極端子を使って行います。電極端子は大きく分けて2種類あり、その一つは口蓋扁桃に刺入してラジオ波熱凝固するものと、もう一つは表層処置用で口蓋扁桃の表面から扁桃組織をラジオ波凝固?蒸散するものです。つまり、口蓋扁桃の内部から凝固?縮小させる方法と、表面から扁桃を凝固?削除してゆく方法を併用します。
扁桃のラジオ波凝固治療に際し、適切な手術方法が行われる限りにおいて、その手術の危険度は非常に低いと考えています。しかし全ての医療行為において言えることですが、全く安全な手術というものはありません。塗布麻酔と同時に、少量ですが局所麻酔の注射も施行しますから麻酔に付随した危険も皆無ではありません。また、いくら安全といっても電気凝固治療で手術部位より外れた危険部位を焼灼してしまうような不測の出来事も、幸いにしてそのようなケースはこれまでに未だ経験していませんが、今後絶対無いと言うことは出来ません。治療は常に慎重に行うということと、少しでも安全性に疑問がある場合には手術は中止するということにつきます。
術後の痛みは個人差が大きいのですが、扁桃炎を起こしたときと同じ位と考えていただいております。手術後4~5日、特に最初の2~3日間はのどの痛みが強いことがあります。扁桃のほぼ全体を凝固?焼灼しますから、その大きさの口内炎が出来るのと同じと考えられますが、扁桃の炎症は口の中によくできる痛みの強いアフタ性口内炎よりは遙かに痛くはありません。術後には感染予防と炎症を抑えるために抗生物質や消炎鎮痛剤等を内服し、うがいを励行していただき、手術当日から軟らかい食事をとっていただきます。翌日からの日常生活や業務は通常通りに行っていただけますが、1~2週間経過して創治癒の過程で術後創よりの後出血のケースがあります(2007年6月の時点で手術531件中3例0.6%に術後後期出血がありました)ので、少なくとも術後2週間は無理な行動は控えて出来るだけ安静をとるようにしてください。たばこは傷の治りを悪くし、痛みを増す原因になりますから厳禁です。食事も硬いものや刺激物は控えて下さい。術後の食事や諸注意は別項で説明していますイビキ手術の術後の諸注意に準じて行って下さるとよいでしょう。
手術に際して出血は殆どありません。ラジオ波凝固治療は口蓋扁桃の部分切除手術を行う形になります。口蓋扁桃全摘出手術に比べると、入院しなくて出来ること、手術中や手術後の出血が殆ど無く安全度が高いこと、術後の痛みも短く軽く済むこと、全摘出することによる長く続くことのある喉の違和感やひきつれ感などが無いこと等の多くの利点があります。しかし、口蓋扁桃を全部摘出するわけではないので残存する扁桃の炎症は起こり得ますから炎症予防に対する効果が全摘出に比較して劣ること、一回の凝固治療で治療効果が少ないときには繰り返す必要があることが欠点ですが、そのような場合でも、外来治療として危険無く繰り返してゆけます。レーザーは高温が発生する危険性から、外来での扁桃切除手術にレーザーを用いるメリットはあまりありません。扁桃の外来治療には電気凝固治療ことに比較的低温で処置できるラジオ波凝固が向いています。
また扁桃自体は大きくない埋没型の扁桃でも、その扁桃の陰窩に膿栓が溜まりやすいという状態を改善するためにラジオ波治療は行われます。手術手技は扁桃肥大の場合と同じで、埋没している扁桃自体と扁桃の表面を出来るだけ縮小させ、陰窩の窪みを浅くして開口部を拡げることによって膿栓が溜まりにくくすることが出来ます。
扁桃切除手術は片方ずつを1ヶ月以上の治療間隔をおいて施行しています。ラジオ波凝固はその効果が3~6週かかって、じっくり出てくる治療法です。一側を治療後に充分な間隔をおいて、治療した側の扁桃の縮小効果判定をしてから反対側を治療するようにしています。欧米では両側同時に行っているケースが多いようですが、急を要する疾患ではありませんから、少し期間を要しても出来るだけ安全性を重視し、身体の負担を少なく施行する方法がよいだろうと考えています。初診では手術治療の適応判断を行い、予約でラジオ波凝固治
胃がんステージ3
療を行っています。手術前には感染症、炎症性疾患、肝機能障害などの有無をチェックするために血液検査を受けておいていただきます。高血圧や糖尿病などの全身疾患のある方は主
胃がんステージ3
治医の先生に疾患の十分なコントロールをしていただいた上で手術を受けていただく必要があります。手術は平日の朝一番に行っています。当日朝は水分摂取はかまいませんが、絶食
胃がんステージ3
して来院していただきます。最初にゼリー状の麻酔薬でうがいをすることでウエッとなる咽頭反射をなくします。のどの反射が強い方はご自宅でうがいをする要領で、口を上手に開け
胃がんステージ3
る練習をしておいていただきます。麻酔薬のうがいで咽頭の表面麻酔ができたら、次に局所麻酔薬を扁桃の周囲に数ccのわずかな量ですが注射し、15分くらい待って手術時の疼痛を完
胃がんステージ3
全に無くしてからラジオ波凝固治療を行います。治療時間は10分くらいのものです。術後は特に処置することはありませんから通院は不要です。1ヶ月位で術後経過をみせていただく
胃がんステージ3
ようにお願いしています。肥大した扁桃の実質や深い腺窩の縮小効果が十分に得られていないような場合には再治療の予定を立てていただくことになります。繰り返すことによって扁
胃がんステージ3
桃の縮小効果はより良好になります。ラジオ波凝固により縮小した扁桃は炎症が続くことがない限り再増大することはありません。
胃がんステージ3
扁桃のラジオ波凝固治療は医療費用の項目で扁桃切除手術として示してあります。保険診療による3割負担の
胃がん病院
かどうかは、全くの偶然に左右されると考えていいと思います。
偶然に左右されるからと言って、例えば、タバコを喫ってもよいということにはなりません。ほとんどの人は、白血病になるのが恐くて、放射能に汚染されている所には絶対行かないでしょう。平成11年9月の東海村のJCOで起こった臨界事故の記憶はまだ新しいところですが、放射能はたいへん恐いことは皆さんご存じの通りです。
タバコも同じです。タバコを喫い続けると発がんの原因となることは統計学的にハッキリしています。喉頭癌が90倍、肺癌が7倍、がん全体が3倍増えることが判っています。また、夫がヘビー?スモーカである妻は肺癌が2倍に増えます。ヘビー?スモーカーが必ずしも肺癌になるとは限らないのですが、なる確率は高いのですから、その原因を絶つべきです。白血病も増えます。それに、喫煙は心筋梗塞や慢性の肺疾患の原因にもなりますので、是非、止めましょう。
白血病の発生率
わが国の白血病発生率は年々増加傾向にあり、1999年では年間人口10万人当り 5.3人 (男5.4 、女3.8)で、年間6,100名以上が死亡しています。男性の方が多いのは他のがんと同様です。白血病は小児から高齢者までまんべんなく発生しますが、高齢者では発生率はより高くなり、70歳代では年間人口10万人当り10人以上になります。ただし、多くは骨髄異形成症候群関連の白血病です。
小児から青年層においては、白血病は最も発生頻度の高いがんです。子供や若い人や働き盛りの壮年にも発生しますので、社会的には影響のある病気です。そのため、実数はそれほど多くはないのですが、高齢者の病気である他のがんよりも、より注目されることになります。青年層の死因としては、事故死に次いで第二位を占めています。
かつては、洋の東西を問わず、メロドラマや悲劇の若きヒロイン達は結核に罹って死んでいったものですが、昨今は結核の代わりに白血病が広く用いられています。また、実話を題材にした小説や映画などにも白血病が良く登場するのは、若者が罹るがんの中で最も頻度が高いという理由があるからです。また実際、俳優の夏目雅子さんや渡辺謙さんなどは、急性骨髄性白血病に罹っています。夏目雅子さんの頃から白血病も治るようになり始めていましたが、残念ながら発病後直ぐに亡くなられました。渡辺 謙さんは一度再発したようですが、その後の化学療法が良く効き、完全に治っているようで、最近、「ラースト?サムライ」でトム?クルーズと共演して国際的にも有名になりました。
急性白血病と慢性白血病の比は約4:1です。急性白血病の内、骨髄性とリンパ性の比は、成人では約4:1、小児では逆に約1:4です。わが国の年間白血病発生率が欧米の 10万人当り7-8人に比較して低いのは、慢性リンパ性白血病が極端に少ないためです。この白血病は欧米においては最も頻度の高い白血病に属し、全白血病の30%を占めていますが、わが国では極めて稀であり、約2%を占めるにすぎません。欧米では、慢性リンパ性白血病と慢性骨髄性白血病の比は約8:1ですが、わが国では全く逆で約1:9です。一方、成人T細胞白血病?リンパ腫はわが国に特徴的にみられる疾患です。
本白血病の化学療法は副腎皮質ホルモン、ビンクリスチン、ダウノルビシン、シクロフォスファミド、アスパラギナーゼを中心とする併用療法により完全寛解導入を目指します。小児急性リンパ性白血病の95%、成人急性リンパ性白血病の70-80%が完全寛解に到達します。その後、メソトレキセート脊髄腔内注射や頭蓋放射線照射による中枢神経白血病予防を行います。そして、導入療法と同じ薬剤やこれらとは交差耐性のない薬剤を併用して地固め療法を3コース行い、さらに6メルカプトプリンとメソトレキセートを中心とする維持療法を約 2年間行います。小児では標準リスク群の80%以上、高リスク群の60%以上を治癒できるようになりましたが、成人では化学療法に難反応性のフィラデルフィア(Ph)染色体陽性白血病が多いこともあって、完全寛解例の30%程度にしか治癒が得られません。ただし、年齢30歳未満、初診時の白血球数30,000/μL 未満でPh染色体を持たない予後良好群では50%以上が治癒可能です。成人のPh染色体陽性急性リンパ性白血病は造血幹細胞移植療法を行っても治癒させることは困難です。
しかし、ごく最近、後で慢性骨髄性白血病の所で述べますが、 Ph染色体陽性白血病の原因となっている異常融合遺伝子bcr/ablが作るチロシン?キナーゼ活性を特異的に阻害するイマチニブが開発されました。しかし残念ながら日本では2004年現在、急性リンパ性白血病には保険適用がなく使用する訳には行きませんが、現在10施設で治験が実施されていますし、Jaでは、厚生労働省科学研究費補助金(効果的医療技術の確立推進臨床研究事業)の援助を受けて初発のPh染色体陽性急性リンパ性白血病を対象に、他の薬との併用による多施設共同研究をしています。治療成績は予想どおり良好であり、かつては極めて難治性であったPh染色体陽性急性リンパ性白血病の治療成績が大いに向上するものと期待されています。 JALSG参加施設をで調べていただければ、条件の合う未治療の患者さんはイマチニブによる治療が受けられます。
まず化学療法による寛解導入療法を行います。診断時には患者さん体内には個の白血病細胞がありますが、化学療法により個以下に減少しますと、正常の白血球、赤血球、血小板が回復してきます。血球が正常値になり、骨髄中の芽球も5%未満になり、他の臓器浸潤も消失すると完全寛解 とよびます。治った (治癒) と言わないのは、完全寛解になっても患者さん体内には個以下の白血病細胞が残存しており、放っておけば必ず再発してくるためです。白血病では完全寛解状態が3年以上続けば、まず再発しませんので、完全寛解が5年以上続けば治癒したとみなしています。 最近、白血病の原因遺伝子を検査することができるようになりましたので、遺伝子をRT-PCR法という最新の方法で増幅して検査しますと、個の細胞中にある1個の白血病細胞を見つけることができます。ですから、より詳しく完全寛解の程度を調べることができるようになりました。そのため、これまでのように骨髄中の芽球を顕微鏡で調べて判定するものを血液学的完全寛解、遺伝子を調べて判定するものを分子的完全寛解と呼ぶようになりました。勿論、治癒と判定するためには、分子的完全寛解状態になる必要があります。
骨髄移植療法とは、致死量の抗がん剤を投与したり全身放射線照射を行うことにより白血病細胞を殺した後に、強力治療によって回復しなくなる骨髄中の造血細胞を、他人の骨髄を移植することにより、血球を回復させる治療法です。必要なのは骨髄中にあって血液細胞をつくる基になる造血幹細胞です。最近、この造血幹細胞が末梢血中や臍帯血の中にもあり、これらを用いる末梢血幹細胞移植や臍帯血幹細胞移植も骨髄移植と同じ程度に有効であることが判りましたので、最近では造血幹細胞移植療法と一括されるようになりました。造血幹細胞移植療法により薬物療法ではほとんど治癒の期待できない難反応例や再発症例においても治癒が期待できます。大量のサイクロフォスファミドやブサルファンなどの抗がん剤や全身放射線照射を始めとする移植前の前治療が、現存の抗白血病治療法の中で最も強力であるという事実に加え、移植片対白血病効果すなわち移植したドナーのリンパ球が患者さんの白血病細胞を免疫学的に攻撃するという効果があるためです。
単純に考えると大変結構な治療法なのですが、HLA 適合ドナー (家族ないしは非血縁者) がいることが第一条件です。また、移植前の治療が強力であることより、これに耐え得るよう全身状態が良好であり、年齢が50才以下の患者さんのみに施行できるという制限があります。HLA とはヒトの組織適合抗原のことで、両親から一つずつもらう組織型は4組の組み合わせが出来ますので、兄弟姉妹間で適合する確率は4分の1です。子供のすくない日本人ではなかなか適合ドナーを見つけることができません。そのため、骨髄バンクや臍帯血バンクが作られて、非血縁者ドナーによる移植も行われています。
は最も主要な組織適合抗原型ですが、赤血球にAB型以外の血液型がたくさんあるように、組織適合抗原型も幾つかあり、それらの全てが合う訳ではありませんので、組織適合抗原型の違いによる免疫病が出てきます。すなわち、ドナーのリンパ球が患者組織を免疫学的に攻撃する移植片対宿主病です。非血縁者ドナー移植では、その差がより大きいため、がより強く出ます。
重症型のは致死的となりますので、この医原病は造血幹細胞移植療法において、解決しなければならない最も重大な問題です。この免疫反応をシクロスポリン(サンジュミン)やタクロリムス(プログラフ)などの免疫抑制薬で抑えることはできますが、これらの薬は正常の免疫反応も抑制しますので、今度は免疫不全症が現れて、間質性肺炎などの合併症が多くなってきたり、移植片対白血病効果も抑えられるために再発が起こりやすくなりますので、なかなか対応の難しい合併症です。
特に、非血縁者ドナー移植では、GVHDでの発生頻度も重症度も高くなり、GVHDで亡くなる患者さんもかなりの割合で出現します。最近では、HLAを単に血清学的に検査するだけではなく、DNAも調べることができるようになりました。DNAタイプも完全一致している場合のGVHDの発生頻度は家族ドナーと同じ程度になりますので、より安全に施行できます。幸い臍帯血幹細胞移植の場合は、例え非血縁者ドナーでも、このGVHDが軽症であると言われていますが、臍帯血中の造血幹細胞数が少ないため子供でしか行えません。家族間移植でも、長期的に見ると、移植関連合併症により約30%が死亡し、また白血病再発も約20% にみられます。ただし、移植直後の移植関連死は、最近の治療の進歩により大幅に減っており、移植そのものはかなり安全に行われるようになりました。
薬物療法の成績が向上してきたため、初回の寛解期から造血幹細胞移植療法、特に、非血縁者ドナー移植を行うか否かは議論のあるところです。欧米での大規模な前方向比較研究やJの前方向研究の結果は、成人の急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病においては、造血幹細胞移植療法により再発は少なくなりますが、全体の生存期間が明らかに良くなるというエビ
デンス(証拠)はあまりありません。移植できた患者さんの成績だけをみると良く見えるのですが、移植する前に再発するとか、たとえドナーがいても移植療法に耐えられないような
全身状態にある患者さんもまとめて解析しますと、化学療法の成績とそれほど違わないという成績なのです。逆にみれば、早期再発した患者さんや全身状態の悪い患者さんを除外して
解析すれば、化学療法の成績も良く見えることになるのです。しかし、予後不良因子を持った患者さんでは、JALSGの最近の成績も含め、造血幹細胞移植の方が良さそうであるという
成績の方が多いため、年齢が若ければ移植を行った方がよいと考えられています。ただし、ハッキリした予後不良因子を持った白血病の場合、例えばPh染色体陽性急性リンパ性白血病
や骨髄異形成症候群由来の急性白血病は別として、初回の寛解期にはGVHDが強く出る非血縁ドナー移植は行わない方がよいと思われます。完全寛解になった時に、自分の骨髄や末梢血
中の幹細胞を保存しておき、強力治療後にこれを移植する自家造血幹細胞移植療法に関しても、明らかに良いというエビデンスはほとんどありません。
急性前骨髄球性白血病や小児急性リンパ性白血病では、分子標的療法や化学療法での長期予後が非常に良くなりましたので、造血幹細胞移植は初回の完全寛解期には行わず再発後しか
行いませんが、成人患者さんの場合、急性骨髄性白血病および急性リンパ性白血病では図3のようなフローチャートに沿って行っているのが一般的です。
白血病の原因
他のがんと同様に、白血病の原因と発生機序はハッキリ判っている訳ではありません。しかし、最近の遺伝子を中心とする研究の進歩により、がんは多段階の遺伝子異常を経て発生していると理解されています。簡単に言えば、がん細胞とは遺伝子に傷がつき、その結果、死ににくくなっている細胞をいいます。しかし、遺伝子に傷がついたら直ちにがんになる訳ではなく、いくつかの遺伝子異常が重なって白血病になるのです。遺伝子に傷をつけるものは、我々の廻りにけっこうたくさんあります。代表的なものがタバコです。その他、レトロウイルスを代表とするウイルスや健康診断の時に浴びる放射線さらに自然界にも存在する発がん性を持つ物質や薬物などです。これらにより遺伝子の異常が発現し、次いで相互転座を中心とする染色体の異常がおこり、その結果、がん遺伝子が恒常的に活性化されて細胞の異常増殖が見られたり、相互転座の結果つくられた異常融合遺伝子のために成熟細胞への分化ができなくなったりしてがん化します。
がん関連遺伝子には、がん化を促進する働きをするがん遺伝子と、がん化を抑える働きをするがん抑制遺伝子がありますが、一般のがんの場合と違い血液系のがんでは、がん抑制遺伝子の不活化は末期にならないと見られません。
そして、多段階の遺伝子異常が起きた後に、生体の免疫防御機構をかいくぐって生き延びたがん細胞が白血病として発症してくるものと考えられています。
白血病では、患者さんからがん細胞(白血病細胞)を容易に得ることができますので、遺伝子異常を始めとする研究はヒトのがんの中では最も進んでいます。後にも述べますが、急性前骨髄球性白血病という白血病にみつかる染色体相互転座t(15;17)に関する解析は最も進んでいます。すなわち、通常ヒトでは23組ある染色体の内、この白血病では、第15番染色体と第17番染色体の一部が切断されて互いに入れ代わる相互転座ということがおこっています(図1)。
その際、第17番染色体にあるレチノイン酸受容体α遺伝子(RARα) が第15番染色体にあるPML 遺伝子の下流部に転座してPML/RARα融合遺伝子が作られます。この融合遺伝子によって作られる異常蛋白は、 RARα遺伝子とPML 遺伝子から作られる蛋白が本来持っている白血球の成熟分化作用を阻止します。その結果、急性前骨髄球性白血病では、前骨髄球の段階で細胞の成熟分化が停止し、前骨髄球よりなる白血病が発症しているものと理解されています。
レチノイン酸とは活性型ビタミンAのことです。急性前骨髄球性白血病では異常な融合遺伝子ができることによりビタミンAの受容体の作用が抑えられ、細胞が分化?成熟できなくなっています。大量のビタミンAを使うと、白血病細胞を無理やり分化?成熟させ、計画細胞死を起こさせて殺します。急性前骨髄球性白血病にレチノイン酸が著効を示すのは、このためです。
その他に、慢性骨髄性白血病にみつかる染色体相互転座t(9;21)に関する解析も進んでいま
胃がん病院
す。相互転座によって作られる融合遺伝子が産生する蛋白BCR/ABLにおいては、ABLが本来もっているチロシン?キナーゼの働きが恒常的に活性化されています。その結果、細胞が死に
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にくくなり、白血病になるのです。
家族の誰かが白血病に罹りますと、大抵の人は、なぜ白血病になったのか、遺伝するのか、
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あるいは伝染するのかを聞いてきます。一般の白血病は遺伝病ではありませんし、伝染もしません。では、なぜ白血病になるのかというと、どうも全くの偶然によるものらしいので
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す。すなわち、我々の身体の中では、上に述べた色々の誘発原因により、がん細胞は常時発生しているようですが、初期のがん細胞の多くはまもなく死に絶えるようなのです。そのま
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ま増殖し続けて本物のがんになるか、あるいは死に絶えるかは、全くの偶然に左右されるようです。
胃がん病院
南九州や五島列島に風土病的に存在する成人T細胞白血病?リンパ腫は HTLV-I というレトロウイルスによるものです。広島?長崎の原爆後やチェルノブイリの原発事故後に白血病が
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多発しました。また、タバコを喫う人は肺癌になりやすく、焦げた焼魚や塩分の多い漬物などをよく食べる人は胃癌になりやすいことなどは確かですので、ある程度の原因はありま
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す。しかし、これらは、最初の第一段階のがん化を引き起こしはしますが、その後に、がんが病気として発生する
偶然に左右されるからと言って、例えば、タバコを喫ってもよいということにはなりません。ほとんどの人は、白血病になるのが恐くて、放射能に汚染されている所には絶対行かないでしょう。平成11年9月の東海村のJCOで起こった臨界事故の記憶はまだ新しいところですが、放射能はたいへん恐いことは皆さんご存じの通りです。
タバコも同じです。タバコを喫い続けると発がんの原因となることは統計学的にハッキリしています。喉頭癌が90倍、肺癌が7倍、がん全体が3倍増えることが判っています。また、夫がヘビー?スモーカである妻は肺癌が2倍に増えます。ヘビー?スモーカーが必ずしも肺癌になるとは限らないのですが、なる確率は高いのですから、その原因を絶つべきです。白血病も増えます。それに、喫煙は心筋梗塞や慢性の肺疾患の原因にもなりますので、是非、止めましょう。
白血病の発生率
わが国の白血病発生率は年々増加傾向にあり、1999年では年間人口10万人当り 5.3人 (男5.4 、女3.8)で、年間6,100名以上が死亡しています。男性の方が多いのは他のがんと同様です。白血病は小児から高齢者までまんべんなく発生しますが、高齢者では発生率はより高くなり、70歳代では年間人口10万人当り10人以上になります。ただし、多くは骨髄異形成症候群関連の白血病です。
小児から青年層においては、白血病は最も発生頻度の高いがんです。子供や若い人や働き盛りの壮年にも発生しますので、社会的には影響のある病気です。そのため、実数はそれほど多くはないのですが、高齢者の病気である他のがんよりも、より注目されることになります。青年層の死因としては、事故死に次いで第二位を占めています。
かつては、洋の東西を問わず、メロドラマや悲劇の若きヒロイン達は結核に罹って死んでいったものですが、昨今は結核の代わりに白血病が広く用いられています。また、実話を題材にした小説や映画などにも白血病が良く登場するのは、若者が罹るがんの中で最も頻度が高いという理由があるからです。また実際、俳優の夏目雅子さんや渡辺謙さんなどは、急性骨髄性白血病に罹っています。夏目雅子さんの頃から白血病も治るようになり始めていましたが、残念ながら発病後直ぐに亡くなられました。渡辺 謙さんは一度再発したようですが、その後の化学療法が良く効き、完全に治っているようで、最近、「ラースト?サムライ」でトム?クルーズと共演して国際的にも有名になりました。
急性白血病と慢性白血病の比は約4:1です。急性白血病の内、骨髄性とリンパ性の比は、成人では約4:1、小児では逆に約1:4です。わが国の年間白血病発生率が欧米の 10万人当り7-8人に比較して低いのは、慢性リンパ性白血病が極端に少ないためです。この白血病は欧米においては最も頻度の高い白血病に属し、全白血病の30%を占めていますが、わが国では極めて稀であり、約2%を占めるにすぎません。欧米では、慢性リンパ性白血病と慢性骨髄性白血病の比は約8:1ですが、わが国では全く逆で約1:9です。一方、成人T細胞白血病?リンパ腫はわが国に特徴的にみられる疾患です。
本白血病の化学療法は副腎皮質ホルモン、ビンクリスチン、ダウノルビシン、シクロフォスファミド、アスパラギナーゼを中心とする併用療法により完全寛解導入を目指します。小児急性リンパ性白血病の95%、成人急性リンパ性白血病の70-80%が完全寛解に到達します。その後、メソトレキセート脊髄腔内注射や頭蓋放射線照射による中枢神経白血病予防を行います。そして、導入療法と同じ薬剤やこれらとは交差耐性のない薬剤を併用して地固め療法を3コース行い、さらに6メルカプトプリンとメソトレキセートを中心とする維持療法を約 2年間行います。小児では標準リスク群の80%以上、高リスク群の60%以上を治癒できるようになりましたが、成人では化学療法に難反応性のフィラデルフィア(Ph)染色体陽性白血病が多いこともあって、完全寛解例の30%程度にしか治癒が得られません。ただし、年齢30歳未満、初診時の白血球数30,000/μL 未満でPh染色体を持たない予後良好群では50%以上が治癒可能です。成人のPh染色体陽性急性リンパ性白血病は造血幹細胞移植療法を行っても治癒させることは困難です。
しかし、ごく最近、後で慢性骨髄性白血病の所で述べますが、 Ph染色体陽性白血病の原因となっている異常融合遺伝子bcr/ablが作るチロシン?キナーゼ活性を特異的に阻害するイマチニブが開発されました。しかし残念ながら日本では2004年現在、急性リンパ性白血病には保険適用がなく使用する訳には行きませんが、現在10施設で治験が実施されていますし、Jaでは、厚生労働省科学研究費補助金(効果的医療技術の確立推進臨床研究事業)の援助を受けて初発のPh染色体陽性急性リンパ性白血病を対象に、他の薬との併用による多施設共同研究をしています。治療成績は予想どおり良好であり、かつては極めて難治性であったPh染色体陽性急性リンパ性白血病の治療成績が大いに向上するものと期待されています。 JALSG参加施設をで調べていただければ、条件の合う未治療の患者さんはイマチニブによる治療が受けられます。
まず化学療法による寛解導入療法を行います。診断時には患者さん体内には個の白血病細胞がありますが、化学療法により個以下に減少しますと、正常の白血球、赤血球、血小板が回復してきます。血球が正常値になり、骨髄中の芽球も5%未満になり、他の臓器浸潤も消失すると完全寛解 とよびます。治った (治癒) と言わないのは、完全寛解になっても患者さん体内には個以下の白血病細胞が残存しており、放っておけば必ず再発してくるためです。白血病では完全寛解状態が3年以上続けば、まず再発しませんので、完全寛解が5年以上続けば治癒したとみなしています。 最近、白血病の原因遺伝子を検査することができるようになりましたので、遺伝子をRT-PCR法という最新の方法で増幅して検査しますと、個の細胞中にある1個の白血病細胞を見つけることができます。ですから、より詳しく完全寛解の程度を調べることができるようになりました。そのため、これまでのように骨髄中の芽球を顕微鏡で調べて判定するものを血液学的完全寛解、遺伝子を調べて判定するものを分子的完全寛解と呼ぶようになりました。勿論、治癒と判定するためには、分子的完全寛解状態になる必要があります。
骨髄移植療法とは、致死量の抗がん剤を投与したり全身放射線照射を行うことにより白血病細胞を殺した後に、強力治療によって回復しなくなる骨髄中の造血細胞を、他人の骨髄を移植することにより、血球を回復させる治療法です。必要なのは骨髄中にあって血液細胞をつくる基になる造血幹細胞です。最近、この造血幹細胞が末梢血中や臍帯血の中にもあり、これらを用いる末梢血幹細胞移植や臍帯血幹細胞移植も骨髄移植と同じ程度に有効であることが判りましたので、最近では造血幹細胞移植療法と一括されるようになりました。造血幹細胞移植療法により薬物療法ではほとんど治癒の期待できない難反応例や再発症例においても治癒が期待できます。大量のサイクロフォスファミドやブサルファンなどの抗がん剤や全身放射線照射を始めとする移植前の前治療が、現存の抗白血病治療法の中で最も強力であるという事実に加え、移植片対白血病効果すなわち移植したドナーのリンパ球が患者さんの白血病細胞を免疫学的に攻撃するという効果があるためです。
単純に考えると大変結構な治療法なのですが、HLA 適合ドナー (家族ないしは非血縁者) がいることが第一条件です。また、移植前の治療が強力であることより、これに耐え得るよう全身状態が良好であり、年齢が50才以下の患者さんのみに施行できるという制限があります。HLA とはヒトの組織適合抗原のことで、両親から一つずつもらう組織型は4組の組み合わせが出来ますので、兄弟姉妹間で適合する確率は4分の1です。子供のすくない日本人ではなかなか適合ドナーを見つけることができません。そのため、骨髄バンクや臍帯血バンクが作られて、非血縁者ドナーによる移植も行われています。
は最も主要な組織適合抗原型ですが、赤血球にAB型以外の血液型がたくさんあるように、組織適合抗原型も幾つかあり、それらの全てが合う訳ではありませんので、組織適合抗原型の違いによる免疫病が出てきます。すなわち、ドナーのリンパ球が患者組織を免疫学的に攻撃する移植片対宿主病です。非血縁者ドナー移植では、その差がより大きいため、がより強く出ます。
重症型のは致死的となりますので、この医原病は造血幹細胞移植療法において、解決しなければならない最も重大な問題です。この免疫反応をシクロスポリン(サンジュミン)やタクロリムス(プログラフ)などの免疫抑制薬で抑えることはできますが、これらの薬は正常の免疫反応も抑制しますので、今度は免疫不全症が現れて、間質性肺炎などの合併症が多くなってきたり、移植片対白血病効果も抑えられるために再発が起こりやすくなりますので、なかなか対応の難しい合併症です。
特に、非血縁者ドナー移植では、GVHDでの発生頻度も重症度も高くなり、GVHDで亡くなる患者さんもかなりの割合で出現します。最近では、HLAを単に血清学的に検査するだけではなく、DNAも調べることができるようになりました。DNAタイプも完全一致している場合のGVHDの発生頻度は家族ドナーと同じ程度になりますので、より安全に施行できます。幸い臍帯血幹細胞移植の場合は、例え非血縁者ドナーでも、このGVHDが軽症であると言われていますが、臍帯血中の造血幹細胞数が少ないため子供でしか行えません。家族間移植でも、長期的に見ると、移植関連合併症により約30%が死亡し、また白血病再発も約20% にみられます。ただし、移植直後の移植関連死は、最近の治療の進歩により大幅に減っており、移植そのものはかなり安全に行われるようになりました。
薬物療法の成績が向上してきたため、初回の寛解期から造血幹細胞移植療法、特に、非血縁者ドナー移植を行うか否かは議論のあるところです。欧米での大規模な前方向比較研究やJの前方向研究の結果は、成人の急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病においては、造血幹細胞移植療法により再発は少なくなりますが、全体の生存期間が明らかに良くなるというエビ
デンス(証拠)はあまりありません。移植できた患者さんの成績だけをみると良く見えるのですが、移植する前に再発するとか、たとえドナーがいても移植療法に耐えられないような
全身状態にある患者さんもまとめて解析しますと、化学療法の成績とそれほど違わないという成績なのです。逆にみれば、早期再発した患者さんや全身状態の悪い患者さんを除外して
解析すれば、化学療法の成績も良く見えることになるのです。しかし、予後不良因子を持った患者さんでは、JALSGの最近の成績も含め、造血幹細胞移植の方が良さそうであるという
成績の方が多いため、年齢が若ければ移植を行った方がよいと考えられています。ただし、ハッキリした予後不良因子を持った白血病の場合、例えばPh染色体陽性急性リンパ性白血病
や骨髄異形成症候群由来の急性白血病は別として、初回の寛解期にはGVHDが強く出る非血縁ドナー移植は行わない方がよいと思われます。完全寛解になった時に、自分の骨髄や末梢血
中の幹細胞を保存しておき、強力治療後にこれを移植する自家造血幹細胞移植療法に関しても、明らかに良いというエビデンスはほとんどありません。
急性前骨髄球性白血病や小児急性リンパ性白血病では、分子標的療法や化学療法での長期予後が非常に良くなりましたので、造血幹細胞移植は初回の完全寛解期には行わず再発後しか
行いませんが、成人患者さんの場合、急性骨髄性白血病および急性リンパ性白血病では図3のようなフローチャートに沿って行っているのが一般的です。
白血病の原因
他のがんと同様に、白血病の原因と発生機序はハッキリ判っている訳ではありません。しかし、最近の遺伝子を中心とする研究の進歩により、がんは多段階の遺伝子異常を経て発生していると理解されています。簡単に言えば、がん細胞とは遺伝子に傷がつき、その結果、死ににくくなっている細胞をいいます。しかし、遺伝子に傷がついたら直ちにがんになる訳ではなく、いくつかの遺伝子異常が重なって白血病になるのです。遺伝子に傷をつけるものは、我々の廻りにけっこうたくさんあります。代表的なものがタバコです。その他、レトロウイルスを代表とするウイルスや健康診断の時に浴びる放射線さらに自然界にも存在する発がん性を持つ物質や薬物などです。これらにより遺伝子の異常が発現し、次いで相互転座を中心とする染色体の異常がおこり、その結果、がん遺伝子が恒常的に活性化されて細胞の異常増殖が見られたり、相互転座の結果つくられた異常融合遺伝子のために成熟細胞への分化ができなくなったりしてがん化します。
がん関連遺伝子には、がん化を促進する働きをするがん遺伝子と、がん化を抑える働きをするがん抑制遺伝子がありますが、一般のがんの場合と違い血液系のがんでは、がん抑制遺伝子の不活化は末期にならないと見られません。
そして、多段階の遺伝子異常が起きた後に、生体の免疫防御機構をかいくぐって生き延びたがん細胞が白血病として発症してくるものと考えられています。
白血病では、患者さんからがん細胞(白血病細胞)を容易に得ることができますので、遺伝子異常を始めとする研究はヒトのがんの中では最も進んでいます。後にも述べますが、急性前骨髄球性白血病という白血病にみつかる染色体相互転座t(15;17)に関する解析は最も進んでいます。すなわち、通常ヒトでは23組ある染色体の内、この白血病では、第15番染色体と第17番染色体の一部が切断されて互いに入れ代わる相互転座ということがおこっています(図1)。
その際、第17番染色体にあるレチノイン酸受容体α遺伝子(RARα) が第15番染色体にあるPML 遺伝子の下流部に転座してPML/RARα融合遺伝子が作られます。この融合遺伝子によって作られる異常蛋白は、 RARα遺伝子とPML 遺伝子から作られる蛋白が本来持っている白血球の成熟分化作用を阻止します。その結果、急性前骨髄球性白血病では、前骨髄球の段階で細胞の成熟分化が停止し、前骨髄球よりなる白血病が発症しているものと理解されています。
レチノイン酸とは活性型ビタミンAのことです。急性前骨髄球性白血病では異常な融合遺伝子ができることによりビタミンAの受容体の作用が抑えられ、細胞が分化?成熟できなくなっています。大量のビタミンAを使うと、白血病細胞を無理やり分化?成熟させ、計画細胞死を起こさせて殺します。急性前骨髄球性白血病にレチノイン酸が著効を示すのは、このためです。
その他に、慢性骨髄性白血病にみつかる染色体相互転座t(9;21)に関する解析も進んでいま
胃がん病院
す。相互転座によって作られる融合遺伝子が産生する蛋白BCR/ABLにおいては、ABLが本来もっているチロシン?キナーゼの働きが恒常的に活性化されています。その結果、細胞が死に
胃がん病院
にくくなり、白血病になるのです。
家族の誰かが白血病に罹りますと、大抵の人は、なぜ白血病になったのか、遺伝するのか、
胃がん病院
あるいは伝染するのかを聞いてきます。一般の白血病は遺伝病ではありませんし、伝染もしません。では、なぜ白血病になるのかというと、どうも全くの偶然によるものらしいので
胃がん病院
す。すなわち、我々の身体の中では、上に述べた色々の誘発原因により、がん細胞は常時発生しているようですが、初期のがん細胞の多くはまもなく死に絶えるようなのです。そのま
胃がん病院
ま増殖し続けて本物のがんになるか、あるいは死に絶えるかは、全くの偶然に左右されるようです。
胃がん病院
南九州や五島列島に風土病的に存在する成人T細胞白血病?リンパ腫は HTLV-I というレトロウイルスによるものです。広島?長崎の原爆後やチェルノブイリの原発事故後に白血病が
胃がん病院
多発しました。また、タバコを喫う人は肺癌になりやすく、焦げた焼魚や塩分の多い漬物などをよく食べる人は胃癌になりやすいことなどは確かですので、ある程度の原因はありま
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す。しかし、これらは、最初の第一段階のがん化を引き起こしはしますが、その後に、がんが病気として発生する
早期胃がん検診協会
2 白血病の原因
他のがんと同様に、白血病の原因と発生機序はハッキリ判っている訳ではありません。しかし、最近の遺伝子を中心とする研究の進歩により、がんは多段階の遺伝子異常を経て発生していると理解されています。簡単に言えば、がん細胞とは遺伝子に傷がつき、その結果、死ににくくなっている細胞をいいます。しかし、遺伝子に傷がついたら直ちにがんになる訳ではなく、いくつかの遺伝子異常が重なって白血病になるのです。遺伝子に傷をつけるものは、我々の廻りにけっこうたくさんあります。代表的なものがタバコです。その他、レトロウイルスを代表とするウイルスや健康診断の時に浴びる放射線さらに自然界にも存在する発がん性を持つ物質や薬物などです。これらにより遺伝子の異常が発現し、次いで相互転座を中心とする染色体の異常がおこり、その結果、がん遺伝子が恒常的に活性化されて細胞の異常増殖が見られたり、相互転座の結果つくられた異常融合遺伝子のために成熟細胞への分化ができなくなったりしてがん化します。
がん関連遺伝子には、がん化を促進する働きをするがん遺伝子と、がん化を抑える働きをするがん抑制遺伝子がありますが、一般のがんの場合と違い血液系のがんでは、がん抑制遺伝子の不活化は末期にならないと見られません。
そして、多段階の遺伝子異常が起きた後に、生体の免疫防御機構をかいくぐって生き延びたがん細胞が白血病として発症してくるものと考えられています。
白血病では、患者さんからがん細胞(白血病細胞)を容易に得ることができますので、遺伝子異常を始めとする研究はヒトのがんの中では最も進んでいます。後にも述べますが、急性前骨髄球性白血病という白血病にみつかる染色体相互転座t(15;17)に関する解析は最も進んでいます。すなわち、通常ヒトでは23組ある染色体の内、この白血病では、第15番染色体と第17番染色体の一部が切断されて互いに入れ代わる相互転座ということがおこっていま図1)
その際、第17番染色体にあるレチノイン酸受容体α遺伝子(RARα) が第15番染色体にあるPML 遺伝子の下流部に転座してPML/RARα融合遺伝子が作られます。この融合遺伝子によって作られる異常蛋白は、 RARα遺伝子とPML 遺伝子から作られる蛋白が本来持っている白血球の成熟分化作用を阻止します。その結果、急性前骨髄球性白血病では、前骨髄球の段階で細胞の成熟分化が停止し、前骨髄球よりなる白血病が発症しているものと理解されています。
レチノイン酸とは活性型ビタミンAのことです。急性前骨髄球性白血病では異常な融合遺伝子ができることによりビタミンAの受容体の作用が抑えられ、細胞が分化?成熟できなくなっています。大量のビタミンAを使うと、白血病細胞を無理やり分化?成熟させ、計画細胞死を起こさせて殺します。急性前骨髄球性白血病にレチノイン酸が著効を示すのは、このためです。その他に、慢性骨髄性白血病にみつかる染色体相互転座t(9;21)に関する解析も進んでいます。相互転座によって作られる融合遺伝子が産生する蛋白BCR/ABLにおいては、ABLが本来もっているチロシン?キナーゼの働きが恒常的に活性化されています。その結果、細胞が死ににくくなり、白血病になるのです。
家族の誰かが白血病に罹りますと、大抵の人は、なぜ白血病になったのか、遺伝するのか、あるいは伝染するのかを聞いてきます。一般の白血病は遺伝病ではありませんし、伝染もしません。では、なぜ白血病になるのかというと、どうも全くの偶然によるものらしいのです。すなわち、我々の身体の中では、上に述べた色々の誘発原因により、がん細胞は常時発生しているようですが、初期のがん細胞の多くはまもなく死に絶えるようなのです。そのまま増殖し続けて本物のがんになるか、あるいは死に絶えるかは、全くの偶然に左右されるようです。
南九州や五島列島に風土病的に存在する成人T細胞白血病?リンパ腫は HTLV-I というレトロウイルスによるものです。広島?長崎の原爆後やチェルノブイリの原発事故後に白血病が多発しました。また、タバコを喫う人は肺癌になりやすく、焦げた焼魚や塩分の多い漬物などをよく食べる人は胃癌になりやすいことなどは確かですので、ある程度の原因はあります。しかし、これらは、最初の第一段階のがん化を引き起こしはしますが、その後に、がんが病気として発生するかどうかは、全くの偶然に左右されると考えていいと思います。
偶然に左右されるからと言って、例えば、タバコを喫ってもよいということにはなりません。ほとんどの人は、白血病になるのが恐くて、放射能に汚染されている所には絶対行かないでしょう。平成11年9月の東海村のJCOで起こった臨界事故の記憶はまだ新しいところですが、放射能はたいへん恐いことは皆さんご存じの通りです。
タバコも同じです。タバコを喫い続けると発がんの原因となることは統計学的にハッキリしています。喉頭癌が90倍、肺癌が7倍、がん全体が3倍増えることが判っています。また、夫がヘビー?スモーカである妻は肺癌が2倍に増えます。ヘビー?スモーカーが必ずしも肺癌になるとは限らないのですが、なる確率は高いのですから、その原因を絶つべきです。白血病も増えます。それに、喫煙は心筋梗塞や慢性の肺疾患の原因にもなりますので、是非、止めましょう。
3 白血病の病態と分類
白血病細胞が骨髄を占拠し、正常造血機能を抑制するために、正常血液細胞の産生が低下し、赤血球減少による貧血症状や、白血球、特に好中球減少による感染症状や、血小板減少による出血症状が現れます。次いで病状が進行しますと、脾臓、肝臓およびリンパ節への白血病細胞浸潤による腫大がみられるようになります。
がん化は血球を作るもとになる造血幹細胞のレベルでおこり、血液細胞の分化?成熟のある一定の段階で分化が停止し、それより上流の未分化な芽球細胞が増殖して腫瘍を構成している場合と、生体の調節能を逸脱し自律性増殖を示すものの、一応分化?成熟する能力を保持している場合があります。前者は急性白血病、後者は慢性白血病や骨髄異形成症候群です。
急性白血病は急性に経過し、未治療なら数ヵ月内に死の転帰をとりますが、慢性白血病は未治療でも数年の慢性経過をとります。前者と後者のがん化機構は全く違っていますので、急性の病気が慢性化するというようなものとは違います。がん化している細胞系列により、骨髄性とリンパ性に分け、類縁疾患も含め表1のように分類しています。
骨髄穿刺液の塗抹標本をメイ?ギムザ色素で染色後に顕微鏡で検査し、FAB (French-American-British) 分類により分類します。この分類法は、それまで主観的に行われていた分類法に、ペルオキシダーゼ染色陽性率や細胞の形態分類の数量化を取り入れた分類法で、より客観的となり、国際比較が可能になりました。ペルオキシダーゼ染色陽性芽球が3%以上なら急性骨髄性白血病 3%未満なら急性リンパ性白血病 )と分類します。AML はM0からM7までの8型に、ALL はL1からL3までの3型に分類します。M3は急性前骨髄球性白血病で、先に述べた15番染色体と17番染色体の相互転座が認められます。M5は急性単球性白血病。M6は赤血球系の白血病すなわち急性赤白血病。M7は血小板をつくる細胞の白血病すなわち急性巨核芽球性白血病です。
最近、新WHO分類が提唱されました。FAB分類では白血病芽球が骨髄細胞中で30%以上を占めるものを急性白血病とし、30%未満の骨髄異形成症候群と区別していましたが、この新分類法では、急性骨髄性白血病では芽球が20%以上のものを急性白血病としましたので、骨髄異形成症候群のうち白血病移行期RAEB (RAEB-T)がなくなりました。また、特定の染色体異常を持っている白血病は一つのタイプにまとめられ、一定の特徴をもたないものは従来のFAB分類を採用しています。
急性リンパ性白血病では、先ず白血病細胞の起源によりT細胞性とB細胞性とに分けるとともに、芽球が25%以上のものを急性白血病とし、それ未満のものは悪性リンパ腫とみなしています。すなわち、急性リンパ性白血病と悪性リンパ腫を同じ疾患群として扱っているのです。特に、慢性リンパ性白血病や成人T細胞白血病は、悪性リンパ腫が白血病化したものと前から考えられていましたので、新WHO分類法はより科学的になったと理解すべきでしょう。ただし、FAB分類は客観性が高い分類法ですので、しばらくはこれが用いられると思いますが、急性骨髄性白血病では骨髄中の芽球が20%以上、急性リンパ性白血病では25%以上のものを急性白血病とみなし、強力な治療を行うという方向は取り入れられると思います。
4 白血病の発生率
わが国の白血病発生率は年々増加傾向にあり、1999年では年間人口10万人当り 5.3人 (男5.4 、女3.8)で、年間6,100名以上が死亡しています。男性の方が多いのは他のがんと同様です。白血病は小児から高齢者までまんべんなく発生しますが、高齢者では発生率はより高くなり、70歳代では年間人口10万人当り10人以上になります。ただし、多くは骨髄異形成症候群関連の白血病です。
小児から青年層においては、白血病は最も発生頻度の高いがんです。子供や若い人や働き盛りの壮年にも発生しますので、社会的には影響のある病気です。そのため、実数はそれほど多くはないのですが、高齢者の病気である他のがんよりも、より注目されることになりま
早期胃がん検診協会
す。青年層の死因としては、事故死に次いで第二位を占めています。
かつては、洋の東西を問わず、メロドラマや悲劇の若きヒロイン達は結核に罹って死んでい
早期胃がん検診協会
ったものですが、昨今は結核の代わりに白血病が広く用いられています。また、実話を題材にした小説や映画などにも白血病が良く登場するのは、若者が罹るがんの中で最も頻度が高
早期胃がん検診協会
いという理由があるからです。また実際、俳優の夏目雅子さんや渡辺謙さんなどは、急性骨髄性白血病に罹っています。夏目雅子さんの頃から白血病も治るようになり始めていました
早期胃がん検診協会
が、残念ながら発病後直ぐに亡くなられました。渡辺 謙さんは一度再発したようですが、その後の化学療法が良く効き、完全に治っているようで、最近、「ラースト?サムライ」でト
早期胃がん検診協会
ム?クルーズと共演して国際的にも有名になりました。
急性白血病と慢性白血病の比は約4:1です。急性白血病の内、骨髄性とリンパ性の比は、成人
早期胃がん検診協会
では約4:1、小児では逆に約1:4です。わが国の年間白血病発生率が欧米の 10万人当り7-8人に比較して低いのは、慢性リンパ性白血病が極端に少ないためです。この白血病は欧米にお
早期胃がん検診協会
いては最も頻度の高い白血病に属し、全白血病の30%を占めていますが、わが国では極めて稀であり、約2%を占めるにすぎません。欧米では、慢性リンパ性白血病と慢性骨髄性白血病の
早期胃がん検診協会
比は約8:1ですが、わが国では全く逆で約1:9です。一方、成人T細胞白血病?リンパ腫はわが国に特徴的にみられる疾患です。
他のがんと同様に、白血病の原因と発生機序はハッキリ判っている訳ではありません。しかし、最近の遺伝子を中心とする研究の進歩により、がんは多段階の遺伝子異常を経て発生していると理解されています。簡単に言えば、がん細胞とは遺伝子に傷がつき、その結果、死ににくくなっている細胞をいいます。しかし、遺伝子に傷がついたら直ちにがんになる訳ではなく、いくつかの遺伝子異常が重なって白血病になるのです。遺伝子に傷をつけるものは、我々の廻りにけっこうたくさんあります。代表的なものがタバコです。その他、レトロウイルスを代表とするウイルスや健康診断の時に浴びる放射線さらに自然界にも存在する発がん性を持つ物質や薬物などです。これらにより遺伝子の異常が発現し、次いで相互転座を中心とする染色体の異常がおこり、その結果、がん遺伝子が恒常的に活性化されて細胞の異常増殖が見られたり、相互転座の結果つくられた異常融合遺伝子のために成熟細胞への分化ができなくなったりしてがん化します。
がん関連遺伝子には、がん化を促進する働きをするがん遺伝子と、がん化を抑える働きをするがん抑制遺伝子がありますが、一般のがんの場合と違い血液系のがんでは、がん抑制遺伝子の不活化は末期にならないと見られません。
そして、多段階の遺伝子異常が起きた後に、生体の免疫防御機構をかいくぐって生き延びたがん細胞が白血病として発症してくるものと考えられています。
白血病では、患者さんからがん細胞(白血病細胞)を容易に得ることができますので、遺伝子異常を始めとする研究はヒトのがんの中では最も進んでいます。後にも述べますが、急性前骨髄球性白血病という白血病にみつかる染色体相互転座t(15;17)に関する解析は最も進んでいます。すなわち、通常ヒトでは23組ある染色体の内、この白血病では、第15番染色体と第17番染色体の一部が切断されて互いに入れ代わる相互転座ということがおこっていま図1)
その際、第17番染色体にあるレチノイン酸受容体α遺伝子(RARα) が第15番染色体にあるPML 遺伝子の下流部に転座してPML/RARα融合遺伝子が作られます。この融合遺伝子によって作られる異常蛋白は、 RARα遺伝子とPML 遺伝子から作られる蛋白が本来持っている白血球の成熟分化作用を阻止します。その結果、急性前骨髄球性白血病では、前骨髄球の段階で細胞の成熟分化が停止し、前骨髄球よりなる白血病が発症しているものと理解されています。
レチノイン酸とは活性型ビタミンAのことです。急性前骨髄球性白血病では異常な融合遺伝子ができることによりビタミンAの受容体の作用が抑えられ、細胞が分化?成熟できなくなっています。大量のビタミンAを使うと、白血病細胞を無理やり分化?成熟させ、計画細胞死を起こさせて殺します。急性前骨髄球性白血病にレチノイン酸が著効を示すのは、このためです。その他に、慢性骨髄性白血病にみつかる染色体相互転座t(9;21)に関する解析も進んでいます。相互転座によって作られる融合遺伝子が産生する蛋白BCR/ABLにおいては、ABLが本来もっているチロシン?キナーゼの働きが恒常的に活性化されています。その結果、細胞が死ににくくなり、白血病になるのです。
家族の誰かが白血病に罹りますと、大抵の人は、なぜ白血病になったのか、遺伝するのか、あるいは伝染するのかを聞いてきます。一般の白血病は遺伝病ではありませんし、伝染もしません。では、なぜ白血病になるのかというと、どうも全くの偶然によるものらしいのです。すなわち、我々の身体の中では、上に述べた色々の誘発原因により、がん細胞は常時発生しているようですが、初期のがん細胞の多くはまもなく死に絶えるようなのです。そのまま増殖し続けて本物のがんになるか、あるいは死に絶えるかは、全くの偶然に左右されるようです。
南九州や五島列島に風土病的に存在する成人T細胞白血病?リンパ腫は HTLV-I というレトロウイルスによるものです。広島?長崎の原爆後やチェルノブイリの原発事故後に白血病が多発しました。また、タバコを喫う人は肺癌になりやすく、焦げた焼魚や塩分の多い漬物などをよく食べる人は胃癌になりやすいことなどは確かですので、ある程度の原因はあります。しかし、これらは、最初の第一段階のがん化を引き起こしはしますが、その後に、がんが病気として発生するかどうかは、全くの偶然に左右されると考えていいと思います。
偶然に左右されるからと言って、例えば、タバコを喫ってもよいということにはなりません。ほとんどの人は、白血病になるのが恐くて、放射能に汚染されている所には絶対行かないでしょう。平成11年9月の東海村のJCOで起こった臨界事故の記憶はまだ新しいところですが、放射能はたいへん恐いことは皆さんご存じの通りです。
タバコも同じです。タバコを喫い続けると発がんの原因となることは統計学的にハッキリしています。喉頭癌が90倍、肺癌が7倍、がん全体が3倍増えることが判っています。また、夫がヘビー?スモーカである妻は肺癌が2倍に増えます。ヘビー?スモーカーが必ずしも肺癌になるとは限らないのですが、なる確率は高いのですから、その原因を絶つべきです。白血病も増えます。それに、喫煙は心筋梗塞や慢性の肺疾患の原因にもなりますので、是非、止めましょう。
3 白血病の病態と分類
白血病細胞が骨髄を占拠し、正常造血機能を抑制するために、正常血液細胞の産生が低下し、赤血球減少による貧血症状や、白血球、特に好中球減少による感染症状や、血小板減少による出血症状が現れます。次いで病状が進行しますと、脾臓、肝臓およびリンパ節への白血病細胞浸潤による腫大がみられるようになります。
がん化は血球を作るもとになる造血幹細胞のレベルでおこり、血液細胞の分化?成熟のある一定の段階で分化が停止し、それより上流の未分化な芽球細胞が増殖して腫瘍を構成している場合と、生体の調節能を逸脱し自律性増殖を示すものの、一応分化?成熟する能力を保持している場合があります。前者は急性白血病、後者は慢性白血病や骨髄異形成症候群です。
急性白血病は急性に経過し、未治療なら数ヵ月内に死の転帰をとりますが、慢性白血病は未治療でも数年の慢性経過をとります。前者と後者のがん化機構は全く違っていますので、急性の病気が慢性化するというようなものとは違います。がん化している細胞系列により、骨髄性とリンパ性に分け、類縁疾患も含め表1のように分類しています。
骨髄穿刺液の塗抹標本をメイ?ギムザ色素で染色後に顕微鏡で検査し、FAB (French-American-British) 分類により分類します。この分類法は、それまで主観的に行われていた分類法に、ペルオキシダーゼ染色陽性率や細胞の形態分類の数量化を取り入れた分類法で、より客観的となり、国際比較が可能になりました。ペルオキシダーゼ染色陽性芽球が3%以上なら急性骨髄性白血病 3%未満なら急性リンパ性白血病 )と分類します。AML はM0からM7までの8型に、ALL はL1からL3までの3型に分類します。M3は急性前骨髄球性白血病で、先に述べた15番染色体と17番染色体の相互転座が認められます。M5は急性単球性白血病。M6は赤血球系の白血病すなわち急性赤白血病。M7は血小板をつくる細胞の白血病すなわち急性巨核芽球性白血病です。
最近、新WHO分類が提唱されました。FAB分類では白血病芽球が骨髄細胞中で30%以上を占めるものを急性白血病とし、30%未満の骨髄異形成症候群と区別していましたが、この新分類法では、急性骨髄性白血病では芽球が20%以上のものを急性白血病としましたので、骨髄異形成症候群のうち白血病移行期RAEB (RAEB-T)がなくなりました。また、特定の染色体異常を持っている白血病は一つのタイプにまとめられ、一定の特徴をもたないものは従来のFAB分類を採用しています。
急性リンパ性白血病では、先ず白血病細胞の起源によりT細胞性とB細胞性とに分けるとともに、芽球が25%以上のものを急性白血病とし、それ未満のものは悪性リンパ腫とみなしています。すなわち、急性リンパ性白血病と悪性リンパ腫を同じ疾患群として扱っているのです。特に、慢性リンパ性白血病や成人T細胞白血病は、悪性リンパ腫が白血病化したものと前から考えられていましたので、新WHO分類法はより科学的になったと理解すべきでしょう。ただし、FAB分類は客観性が高い分類法ですので、しばらくはこれが用いられると思いますが、急性骨髄性白血病では骨髄中の芽球が20%以上、急性リンパ性白血病では25%以上のものを急性白血病とみなし、強力な治療を行うという方向は取り入れられると思います。
4 白血病の発生率
わが国の白血病発生率は年々増加傾向にあり、1999年では年間人口10万人当り 5.3人 (男5.4 、女3.8)で、年間6,100名以上が死亡しています。男性の方が多いのは他のがんと同様です。白血病は小児から高齢者までまんべんなく発生しますが、高齢者では発生率はより高くなり、70歳代では年間人口10万人当り10人以上になります。ただし、多くは骨髄異形成症候群関連の白血病です。
小児から青年層においては、白血病は最も発生頻度の高いがんです。子供や若い人や働き盛りの壮年にも発生しますので、社会的には影響のある病気です。そのため、実数はそれほど多くはないのですが、高齢者の病気である他のがんよりも、より注目されることになりま
早期胃がん検診協会
す。青年層の死因としては、事故死に次いで第二位を占めています。
かつては、洋の東西を問わず、メロドラマや悲劇の若きヒロイン達は結核に罹って死んでい
早期胃がん検診協会
ったものですが、昨今は結核の代わりに白血病が広く用いられています。また、実話を題材にした小説や映画などにも白血病が良く登場するのは、若者が罹るがんの中で最も頻度が高
早期胃がん検診協会
いという理由があるからです。また実際、俳優の夏目雅子さんや渡辺謙さんなどは、急性骨髄性白血病に罹っています。夏目雅子さんの頃から白血病も治るようになり始めていました
早期胃がん検診協会
が、残念ながら発病後直ぐに亡くなられました。渡辺 謙さんは一度再発したようですが、その後の化学療法が良く効き、完全に治っているようで、最近、「ラースト?サムライ」でト
早期胃がん検診協会
ム?クルーズと共演して国際的にも有名になりました。
急性白血病と慢性白血病の比は約4:1です。急性白血病の内、骨髄性とリンパ性の比は、成人
早期胃がん検診協会
では約4:1、小児では逆に約1:4です。わが国の年間白血病発生率が欧米の 10万人当り7-8人に比較して低いのは、慢性リンパ性白血病が極端に少ないためです。この白血病は欧米にお
早期胃がん検診協会
いては最も頻度の高い白血病に属し、全白血病の30%を占めていますが、わが国では極めて稀であり、約2%を占めるにすぎません。欧米では、慢性リンパ性白血病と慢性骨髄性白血病の
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比は約8:1ですが、わが国では全く逆で約1:9です。一方、成人T細胞白血病?リンパ腫はわが国に特徴的にみられる疾患です。
胃がん食事療法
●扁桃肥大の治療
イビキの原因の一つにもなっている肥大した口蓋扁桃を縮小させることが出来ます。従来、扁桃肥大がある場合にはイビキの手術として口蓋扁桃摘出手術を含めた咽頭形成手術UPPPが適応とされ、入院手術が必要でした。確実な咽頭拡大には勿論UPPPの手術的価値は大きいものですが、扁桃肥大が主要因のイビキの治療には手術侵襲の大きいUPPPではなく、ラジオ波凝固治療で扁桃を縮小させるだけでも咽頭腔を拡げることが出来ます。ラジオ波凝固治療法は、口蓋扁桃肥大や慢性扁桃炎あるいは舌扁桃肥大が原因となっている咽喉頭異常感症の治療にも応用することが出来ます。(扁桃肥大のRFITT-1,-2)
●炎症を繰り返す慢性扁桃炎や腺窩性(陰窩性)扁桃炎に対する適応
通常の手術手技による口蓋扁桃摘出手術には少なくないリスクが伴いますが、コブレーターやセロンによる扁桃のラジオ波凝固治療は、慢性炎症を起こしている口蓋扁桃のボリュームをより安全に減少させることが出来ます。また、扁桃はそれほど腫れていなくても口蓋扁桃の腺窩あるいは陰窩というくぼみの中にたまる膿汁と膿栓によって生じる口臭やのどの不快感(咽喉頭異常感症)に対して、腺窩を含めて口蓋扁桃全体をラジオ波凝固治療によって縮小させることが出来ます。
●イビキの治療あるいはイビキの咽頭形成手術の補助として
肥厚した軟口蓋や口蓋垂を縮小させることによって、咽頭腔を拡大することが出来ます。また、舌扁桃肥大などで舌根部が肥大しているため、睡眠中に舌の付け根がのどを塞いで気道が狭くなるために起こっているイビキのケースにもラジオ波凝固治療は舌扁桃と舌根部の縮小手術(舌根肥大のRFITT-1,-2) として応用できます。コブレーターやセロンなどのラジオ波治療機器を用いる咽頭形成手術( CAUP: Coblation Assisited Upper Airway Procederes, RAUP: Radiofrequency-Assisted Uvulopalatoplasty )も、レーザーを用いる咽頭形成手術(LAUP)と共にイビキに有効な手術方法です。(軟口蓋のRFITT-1,-2)
●鼻閉の改善のために(→下鼻甲介のラジオ波凝固治療の実際、手術図)
アレルギー性鼻炎や肥厚性鼻炎に対して、レーザー治療を繰り返しても鼻閉(鼻づまり)の改善が悪い場合、ラジオ波凝固治療によってレーザーよりも効果的に永続性を持たせて肥大した下鼻甲介を縮小させることが出来ます。ラジオ波を用いた下鼻甲介の減量手術は、外来で短時間で簡便に、安全に施行できる理想的な手術法と考えられます。レーザー治療を繰り返した後にも残る下鼻甲介の肥大に対してはレーザー治療と殆ど変わることのない術前処置と費用でラジオ波凝固治療を受けていただけます。
また、慢性副鼻腔炎で鼻茸が鼻腔を閉塞しているようなケースにも、外来治療としてラジオ波凝固治療を適応して鼻茸を凝固縮小させることが出来ます。
【ラジオ波凝固治療器】質問A:口臭とのどの不快感
いつもノドが気になっていて何かすっきりとする方法はないかと思っている時に「扁桃腺と口臭」という記事を読んで、自分でも思い当たる節があったのと、膿栓のようなものがある場合は唾液を飲み込んでもなんとなく鼻に抜けて不快感があり、気になっておりました。最近は年に1度くらいですが、風邪を引くと38度から39度の熱が出ることもあります。しかしながら、扁桃腺の摘出手術はなにやら大変そうだし、そこまで事が重要ではないかもしれないと思っています。そこで、以下質問をさせて頂きたいと思います。
1) 扁桃のラジオ波凝固治療にかかる時間と費用
入院の必要はあるのか?一回で終わるのか?全身麻酔などは必要か?
2) 扁桃のラジオ波凝固治療後の効果期間
とりあえず、一度治療して、またある程度の期間を経ると戻るのか?
3) 扁桃のラジオ波凝固手術とレーザー手術の違い、治療効果期間
を教えていただきたく、お願い申し上げます。
質問B:のどの違和感とラジオ波凝固治療
私は扁桃腺に特に弊害は無く、いびきもひどくはありません。しかし扁桃腺がかなり大きく、普段も喉に当たって気になるときがあるので扁桃腺を切除しようとして大学病院で見てもらったところ、扁桃腺は確かに大きいけれど全く異常は無いので切る必要は無いが気になるならば手術もできますとのことでした。ラジオ波凝固治療で縮小させることができればと思います。
1) ラジオ波凝固治療のために入院は必要でしょうか?
手術は入院を必要とせず、通院で良いというのはとても魅力的です。もしも手術を受けたいと思うのであれば、一度そちらにお伺いして診察してもらってからとなるのでしょうか?
2) 費用はどのくらい掛かりますでしょうか?扁桃の大きさによっても違うのでしょうか?もしくは症状によっても違うのでしょうか?
3) 治療のあとすぐ普通に生活できるのでしょうか?
以上よろしくお願いします。
質問C:扁桃腺のくぼみにいつも何かが詰まっています
扁桃腺のくぼみにいつも異物が詰まっています。今年の4月ごろ風邪をこじらせて1ヶ月ぐらい声が出なくなり、声が出るようになった5月ごろから現在までずっと扁桃腺に何かがくっついているような咽喉が詰まっているような感じが続きます。時々、黄色くて臭いトウモロコシの粒のようなものが自然に出ます。そうするとしばらくはすっきりするのですが、また、咽喉が詰まったような感じや、扁桃腺になにかがくっついている不快感が続きます。時には息苦しく感じることもあります。近所の耳鼻咽喉科で見てもらったところ、うがいをすればよいとのことであまり丁寧に診察してもらえませんでした。このまま放置しておいて治癒するものなのでしょうか。
質問D:扁桃肥大と習慣性扁桃炎
扁桃腺が肥大していて、最近では年に最低3回は炎症を起こしています。特に冬は毎年で、インフルエンザがはやる前に切除したいと考えています。医師のすすめで大学病院で切るか、そちらのようなレーザーを専門に扱っているような病院でやるか、検討しています。緊急にやらなくてはいけない手術ではないので出来るだけ仕事を休まず、安くやりたいと思っています。もちろん大きさや状態にもよると思いますが、どの程度の通院で出来るのか、日数や費用を教えて下さい。又、お話を聞きに行くのに、土曜日しか行けないのですが混みますか?教えて下さい。宜しくお願いします。
質問E:口蓋扁桃のラジオ波凝固治療に関する質問
いつもお世話になっています。先日は、診察ありがとうございました。私は来月、口蓋扁桃のラジオ波凝固手術を予約させていただきました、患者の??です。扁桃のラジオ波凝固治療についての質問を幾つかさせていただきます。
1) 手術の方法について解説をお願いします。
2) 手術の危険度はどうなのでしょうか?
3) 手術の痛みはどれほどでしょうか?
4) 手術後の患者の痛みは何時間位続きますか?
5) 出血はありますか?また、手術後の出血は続きますか?
6) 患者は、手術後食事や水等はいつ頃からとれるでしょうか?
7) 手術後は口内炎の大きいのができるようなものと聞きましたが、どの位の大きさでしょうか?また、そのようになった場合の対処法や注意事項。
8) 術前、術後の注意事項などがあれば、お願いします。
9) 扁桃腺の全摘出より軽くすむそうですが、摘出手術との比較や違いを教えて下さい
手術を決めた後に、自分が手術の事を全然理解していないことに気がつきました。会社や家族にも説明出来ないでいます。ご面倒ですが、よろしくお願いします。
まとめの回答
黄色や白色の臭いがする粒々は、口蓋扁桃の腺窩あるいは陰窩と呼ばれる「くぼみ」に貯まってくる膿栓というものです。長い年月のうちには扁桃は萎縮してゆき、それにつれて扁桃の腺窩も浅くなり膿栓は少なくなることが期待できますが、すぐに無くなるというものではありません。口蓋扁桃の膿栓は実際には健康上の害になることは殆どないと考えられます。嫌な口臭や咽喉頭異常感症の原因として咽頭の不快感をもたらすことが主な症状です。耳鼻咽喉科では、腺窩に貯まる膿栓を専用の器具で吸引除去したり、腺窩洗浄という処置をしたりといった保存的治療を繰り返して行う外来治療が行われます。陰窩洗浄は耳鼻咽喉科処置の苦手な人や咽頭反射の強い方には向きませんから、そのような場合にはよくうがいをするといった自己管理で対応することになります。扁桃は大きくて呼吸の障害になってイビキの原因になっていたり、咽頭の異常感症が続いたり、膿栓で口臭が気になる方などでは、入院して扁桃を全摘出する手術あるいは外来での高周波凝固やラジオ波凝固による口蓋扁桃を縮小あるいは部分切除する治療などが社会的適応として行われます。
扁桃に電気凝固を応用する治療はリンク集に掲載した勝田耳鼻咽喉科の志井田先生により詳説されています。その一つの方法として当院では新しく開発されたラジオ波凝固治療機器であるコブレーターCoblatorやセロンCelonによるラジオ波凝固治療を行っています。ラジオ波凝固は基本的には特別新しい治療法ではなく、これまでの高周波電気凝固治療とほぼ同質のものですが、発生する熱が比較的低温で作用し、周辺組織への熱凝固?変性の度合いが穏やかなものになっています。
手術はラジオ波凝固治療装置を用い、付属する何種類かの電極端子を使って行います。電極端子は大きく分けて2種類あり、その一つは口蓋扁桃に刺入してラジオ波熱凝固するものと、もう一つは表層処置用で口蓋扁桃の表面から扁桃組織をラジオ波凝固?蒸散するものです。つまり、口蓋扁桃の内部から凝固?縮小させる方法と、表面から扁桃を凝固?削除してゆく方法を併用します。
扁桃のラジオ波凝固治療に際し、適切な手術方法が行われる限りにおいて、その手術の危険度は非常に低いと考えています。しかし全ての医療行為において言えることですが、全く安全な手術というものはありません。塗布麻酔と同時に、少量ですが局所麻酔の注射も施行しますから麻酔に付随した危険も皆無ではありません。また、いくら安全といっても電気凝固治療で手術部位より外れた危険部位を焼灼してしまうような不測の出来事も、幸いにしてそのようなケースはこれまでに未だ経験していませんが、今後絶対無いと言うことは出来ません。治療は常に慎重に行うということと、少しでも安全性に疑問がある場合には手術は中止するということにつきます。
術後の痛みは個人差が大きいのですが、扁桃炎を起こしたときと同じ位と考えていただいております。手術後4~5日、特に最初の2~3日間はのどの痛みが強いことがあります。扁桃のほぼ全体を凝固?焼灼しますから、その大きさの口内炎が出来るのと同じと考えられますが、扁桃の炎症は口の中によくできる痛みの強いアフタ性口内炎よりは遙かに痛くはありません。術後には感染予防と炎症を抑えるために抗生物質や消炎鎮痛剤等を内服し、うがいを励行していただき、手術当日から軟らかい食事をとっていただきます。翌日からの日常生活や業務は通常通りに行っていただけますが、1~2週間経過して創治癒の過程で術後創よりの後出血のケースがあります(2007年6月の時点で手術531件中3例0.6%に術後後期出血がありました)ので、少なくとも術後2週間は無理な行動は控えて出来るだけ安静をとるようにしてください。たばこは傷の治りを悪くし、痛みを増す原因になりますから厳禁です。食事も硬いものや刺激物は控えて下さい。術後の食事や諸注意は別項で説明していますイビキ手術の術後の諸注意に準じて行って下さるとよいでしょう。
手術に際して出血は殆どありません。ラジオ波凝固治療は口蓋扁桃の部分切除手術を行う形になります。口蓋扁桃全摘出手術に比べると、入院しなくて出来ること、手術中や手術後の出血が殆ど無く安全度が高いこと、術後の痛みも短く軽く済むこと、全摘出することによる長く続くことのある喉の違和感やひきつれ感などが無いこと等の多くの利点があります。しかし、口蓋扁桃を全部摘出するわけではないので残存する扁桃の炎症は起こり得ますから炎症予防に対する効果が全摘出に比較して劣ること、一回の凝固治療で治療効果が少ないときには繰り返す必要があることが欠点ですが、そのような場合でも、外来治療として危険無く繰り返してゆけます。レーザーは高温が発生する危険性から、外来での扁桃切除手術にレーザーを用いるメリットはあまりありません。扁桃の外来治療には電気凝固治療ことに比較的低温で処置できるラジオ波凝固が向いています。
また扁桃自体は大きくない埋没型の扁桃でも、その扁桃の陰窩に膿栓が溜まりやすいという状態を改善するためにラジオ波治療は行われます。手術手技は扁桃肥大の場合と同じで、埋没している扁桃自体と扁桃の表面を出来るだけ縮小させ、陰窩の窪みを浅くして開口部を拡げることによって膿栓が溜まりにくくすることが出来ます。
扁桃切除手術は片方ずつを1ヶ月以上の治療間隔をおいて施行しています。ラジオ波凝固はその効果が3~6週かかって、じっくり出てくる治療法です。一側を治療後に充分な間隔をおいて、治療した側の扁桃の縮小効果判定をしてから反対側を治療するようにしています。欧米では両側同時に行っているケースが多いようですが、急を要する疾患ではありませんから、少し期間を要しても出来るだけ安全性を重視し、身体の負担を少なく施行する方法がよいだろうと考えています。質問A:口臭とのどの不快感
いつもノドが気になっていて何かすっきりとする方法はないかと思っている時に「扁桃腺と口臭」という記事を読んで、自分でも思い当たる節があったのと、膿栓のようなものがある場合は唾液を飲み込んでもなんとなく鼻に抜けて不快感があり、気になっておりました。最近は年に1度くらいですが、風邪を引くと38度から39度の熱が出ることもあります。しかしながら、扁桃腺の摘出手術はなにやら大変そうだし、そこまで事が重要ではないかもしれないと思っています。そこで、以下質問をさせて頂きたいと思います。
1) 扁桃のラジオ波凝固治療にかかる時間と費用
入院の必要はあるのか?一回で終わるのか?全身麻酔などは必要か?
2) 扁桃のラジオ波凝固治療後の効果期間
とりあえず、一度治療して、またある程度の期間を経ると戻るのか?
3) 扁桃のラジオ波凝固手術とレーザー手術の違い、治療効果期間
を教えていただきたく、お願い申し上げます。
質問B:のどの違和感とラジオ波凝固治療
私は扁桃腺に特に弊害は無く、いびきもひどくはありません。しかし扁桃腺がかなり大きく、普段も喉に当たって気になるときがあるので扁桃腺を切除しようとして大学病院で見てもらったところ、扁桃腺は確かに大きいけれど全く異常は無いので切る必要は無いが気になるならば手術もできますとのことでした。ラジオ波凝固治療で縮小させることができればと思います。
1) ラジオ波凝固治療のために入院は必要でしょうか?
手術は入院を必要とせず、通院で良いというのはとても魅力的です。もしも手術を受けたいと思うのであれば、一度そちらにお伺いして診察してもらってからとなるのでしょうか?
2) 費用はどのくらい掛かりますでしょうか?扁桃の大きさによっても違うのでしょうか?もしくは症状によっても違うのでしょうか?
3) 治療のあとすぐ普通に生活できるのでしょうか?
以上よろしくお願いします。
質問C:扁桃腺のくぼみにいつも何かが詰まっています
扁桃腺のくぼみにいつも異物が詰まっています。今年の4月ごろ風邪をこじらせて1ヶ月ぐらい声が出なくなり、声が出るようになった5月ごろから現在までずっと扁桃腺に何かがくっついているような咽喉が詰まっているような感じが続きます。時々、黄色くて臭いトウモロコシの粒のようなものが自然に出ます。そうするとしばらくはすっきりするのですが、また、咽喉が詰まったような感じや、扁桃腺になにかがくっついている不快感が続きます。時には息苦しく感じることもあります。近所の耳鼻咽喉科で見てもらったところ、うがいをすればよいとのことであまり丁寧に診察してもらえませんでした。このまま放置しておいて治癒するものなのでしょうか。
質問D:扁桃肥大と習慣性扁桃炎
扁桃腺が肥大していて、最近では年に最低3回は炎症を起こしています。特に冬は毎年で、インフルエンザがはやる前に切除したいと考えています。医師のすすめで大学病院で切るか、そちらのようなレーザーを専門に扱っているような病院でやるか、検討しています。緊急にやらなくてはいけない手術ではないので出来るだけ仕事を休まず、安くやりたいと思っています。もちろん大きさや状態にもよると思いますが、どの程度の通院で出来るのか、日数や費用を教えて下さい。又、お話を聞きに行くのに、土曜日しか行けないのですが混みますか?教えて下さい。宜しくお願いします。
質問E:口蓋扁桃のラジオ波凝固治療に関する質問
いつもお世話になっています。先日は、診察ありがとうございました。私は来月、口蓋扁桃のラジオ波凝固手術を予約させていただきました、患者の??です。扁桃のラジオ波凝固治療についての質問を幾つかさせていただきます。
1) 手術の方法について解説をお願いします。
2) 手術の危険度はどうなのでしょうか?
3) 手術の痛みはどれほどでしょうか?
4) 手術後の患者の痛みは何時間位続きますか?
5) 出血はありますか?また、手術後の出血は続きますか?
6) 患者は、手術後食事や水等はいつ頃からとれるでしょうか?
7) 手術後は口内炎の大きいのができるようなものと聞きましたが、どの位の大きさでしょうか?また、そのようになった場合の対処法や注意事項。
8) 術前、術後の注意事項などがあれば、お願いします。
9) 扁桃腺の全摘出より軽くすむそうですが、摘出手術との比較や違いを教えて下さい
手術を決めた後に、自分が手術の事を全然理解していないことに気がつきました。会社や家族にも説明出来ないでいます。ご面倒ですが、よろしくお願いします。
まとめの回答
黄色や白色の臭いがする粒々は、口蓋扁桃の腺窩あるいは陰窩と呼ばれる「くぼみ」に貯まってくる膿栓というものです。長い年月のうちには扁桃は萎縮してゆき、それにつれて扁桃の腺窩も浅くなり膿栓は少なくなることが期待できますが、すぐに無くなるというものではありません。口蓋扁桃の膿栓は実際には健康上の害になることは殆どないと考えられます。嫌な口臭や咽喉頭異常感症の原因として咽頭の不快感をもたらすことが主な症状です。耳鼻咽喉科では、腺窩に貯まる膿栓を専用の器具で吸引除去したり、腺窩洗浄という処置をしたりといった保存的治療を繰り返して行う外来治療が行われます。陰窩洗浄は耳鼻咽喉科処置の苦手な人や咽頭反射の強い方には向きませんから、そのような場合にはよくうがいをするといった自己管理で対応することになります。扁桃は大きくて呼吸の障害になってイビキの原因になっていたり、咽頭の異常感症が続いたり、膿栓で口臭が気になる方などでは、入院して扁桃を全摘出する手術あるいは外来での高周波凝固やラジオ波凝固による口蓋扁桃を縮小あるいは部分切除する治療などが社会的適応として行われます。
扁桃に電気凝固を応用する治療はリンク集に掲載した勝田耳鼻咽喉科の志井田先生により詳説されています。その一つの方法として当院では新しく開発されたラジオ波凝固治療機器であるコブレーターCoblatorやセロンCelonによるラジオ波凝固治療を行っています。ラジオ波凝固は基本的には特別新しい治療法ではなく、これまでの高周波電気凝固治療とほぼ同質のものですが、発生する熱が比較的低温で作用し、周辺組織への熱凝固?変性の度合いが穏やかなものになっています。
手術はラジオ波凝固治療装置を用い、付属する何種類かの電極端子を使って行います。電極端子は大きく分けて2種類あり、その一つは口蓋扁桃に刺入してラジオ波熱凝固するものと、もう一つは表層処置用で口蓋扁桃の表面から扁桃組織をラジオ波凝固?蒸散するものです。つまり、口蓋扁桃の内部から凝固?縮小させる方法と、表面から扁桃を凝固?削除してゆく方法を併用します。
扁桃のラジオ波凝固治療に際し、適切な手術方法が行われる限りにおいて、その手術の危険度は非常に低いと考えています。しかし全ての医療行為において言えることですが、全く安全な手術というものはありません。塗布麻酔と同時に、少量ですが局所麻酔の注射も施行しますから麻酔に付随した危険も皆無ではありません。また、いくら安全といっても電気凝固治療で手術部位より外れた危険部位を焼灼してしまうような不測の出来事も、幸いにしてそのようなケースはこれまでに未だ経験していませんが、今後絶対無いと言うことは出来ません。治療は常に慎重に行うということと、少しでも安全性に疑問がある場合には手術は中止するということにつきます。
術後の痛みは個人差が大きいのですが、扁桃炎を起こしたときと同じ位と考えていただいております。手術後4~5日、特に最初の2~3日間はのどの痛みが強いことがあります。扁桃のほぼ全体を凝固?焼灼しますから、その大きさの口内炎が出来るのと同じと考えられますが、扁桃の炎症は口の中によくできる痛みの強いアフタ性口内炎よりは遙かに痛くはありません。術後には感染予防と炎症を抑えるために抗生物質や消炎鎮痛剤等を内服し、うがいを励行していただき、手術当日から軟らかい食事をとっていただきます。翌日からの日常生活や業務は通常通りに行っていただけますが、1~2週間経過して創治癒の過程で術後創よりの後出血のケースがあります(2007年6月の時点で手術531件中3例0.6%に術後後期出血がありました)ので、少なくとも術後2週間は無理な行動は控えて出来るだけ安静をとるようにしてください。たばこは傷の治りを悪くし、痛みを増す原因になりますから厳禁です。食事も硬いものや刺激物は控えて下さい。術後の食事や諸注意は別項で説明していますイビキ手術の術後の諸注意に準じて行って下さるとよいでしょう。
手術に際して出血は殆どありません。ラジオ波凝固治療は口蓋扁桃の部分切除手術を行う形になります。口蓋扁桃全摘出手術に比べると、入院しなくて出来ること、手術中や手術後の出血が殆ど無く安全度が高いこと、術後の痛みも短く軽く済むこと、全摘出することによる長く続くことのある喉の違和感やひきつれ感などが無いこと等の多くの利点があります。しかし、口蓋扁桃を全部摘出するわけではないので残存する扁桃の炎症は起こり得ますから炎症予防に対する効果が全摘出に比較して劣ること、一回の凝固治療で治療効果が少ないときには繰り返す必要があることが欠点ですが、そのような場合でも、外来治療として危険無く繰り返してゆけます。レーザーは高温が発生する危険性から、外来での扁桃切除手術にレーザーを用いるメリットはあまりありません。扁桃の外来治療には電気凝固治療ことに比較的低温で処置できるラジオ波凝固が向いています。
また扁桃自体は大きくない埋没型の扁桃でも、その扁桃の陰窩に膿栓が溜まりやすいという状態を改善するためにラジオ波治療は行われます。手術手技は扁桃肥大の場合と同じで、埋没している扁桃自体と扁桃の表面を出来るだけ縮小させ、陰窩の窪みを浅くして開口部を拡げることによって膿栓が溜まりにくくすることが出来ます。
扁桃切除手術は片方ずつを1ヶ月以上の治療間隔をおいて施行しています。ラジオ波凝固はその効果が3~6週かかって、じっくり出てくる治療法です。一側を治療後に充分な間隔をおいて、治療した側の扁桃の縮小効果判定をしてから反対側を治療するようにしています。欧米では両側同時に行っているケースが多いようですが、急を要する疾患ではありませんから、少し期間を要しても出来るだけ安全性を重視し、身体の負担を少なく施行する方法がよいだろうと考えています。初診では手術治療の適応判断を行い、予約でラジオ波凝固治
胃がん食事療法
療を行っています。手術前には感染症、炎症性疾患、肝機能障害などの有無をチェックするために血液検査を受けておいていただきます。高血圧や糖尿病などの全身疾患のある方は主
胃がん食事療法
治医の先生に疾患の十分なコントロールをしていただいた上で手術を受けていただく必要があります。手術は平日の朝一番に行っています。当日朝は水分摂取はかまいませんが、絶食
胃がん食事療法
して来院していただきます。最初にゼリー状の麻酔薬でうがいをすることでウエッとなる咽頭反射をなくします。のどの反射が強い方はご自宅でうがいをする要領で、口を上手に開け
胃がん食事療法
る練習をしておいていただきます。麻酔薬のうがいで咽頭の表面麻酔ができたら、次に局所麻酔薬を扁桃の周囲に数ccのわずかな量ですが注射し、15分くらい待って手術時の疼痛を完
胃がん食事療法
全に無くしてからラジオ波凝固治療を行います。治療時間は10分くらいのものです。術後は特に処置することはありませんから通院は不要です。1ヶ月位で術後経過をみせていただく
胃がん食事療法
ようにお願いしています。肥大した扁桃の実質や深い腺窩の縮小効果が十分に得られていないような場合には再治療の予定を立てていただくことになります。繰り返すことによって扁
胃がん食事療法
桃の縮小効果はより良好になります。ラジオ波凝固により縮小した扁桃は炎症が続くことがない限り再増大することはありません。
胃がん食事療法
扁桃のラジオ波凝固治療は医療費用の項目で扁桃切除手術として示してあります。保険診療による3割負担の
イビキの原因の一つにもなっている肥大した口蓋扁桃を縮小させることが出来ます。従来、扁桃肥大がある場合にはイビキの手術として口蓋扁桃摘出手術を含めた咽頭形成手術UPPPが適応とされ、入院手術が必要でした。確実な咽頭拡大には勿論UPPPの手術的価値は大きいものですが、扁桃肥大が主要因のイビキの治療には手術侵襲の大きいUPPPではなく、ラジオ波凝固治療で扁桃を縮小させるだけでも咽頭腔を拡げることが出来ます。ラジオ波凝固治療法は、口蓋扁桃肥大や慢性扁桃炎あるいは舌扁桃肥大が原因となっている咽喉頭異常感症の治療にも応用することが出来ます。(扁桃肥大のRFITT-1,-2)
●炎症を繰り返す慢性扁桃炎や腺窩性(陰窩性)扁桃炎に対する適応
通常の手術手技による口蓋扁桃摘出手術には少なくないリスクが伴いますが、コブレーターやセロンによる扁桃のラジオ波凝固治療は、慢性炎症を起こしている口蓋扁桃のボリュームをより安全に減少させることが出来ます。また、扁桃はそれほど腫れていなくても口蓋扁桃の腺窩あるいは陰窩というくぼみの中にたまる膿汁と膿栓によって生じる口臭やのどの不快感(咽喉頭異常感症)に対して、腺窩を含めて口蓋扁桃全体をラジオ波凝固治療によって縮小させることが出来ます。
●イビキの治療あるいはイビキの咽頭形成手術の補助として
肥厚した軟口蓋や口蓋垂を縮小させることによって、咽頭腔を拡大することが出来ます。また、舌扁桃肥大などで舌根部が肥大しているため、睡眠中に舌の付け根がのどを塞いで気道が狭くなるために起こっているイビキのケースにもラジオ波凝固治療は舌扁桃と舌根部の縮小手術(舌根肥大のRFITT-1,-2) として応用できます。コブレーターやセロンなどのラジオ波治療機器を用いる咽頭形成手術( CAUP: Coblation Assisited Upper Airway Procederes, RAUP: Radiofrequency-Assisted Uvulopalatoplasty )も、レーザーを用いる咽頭形成手術(LAUP)と共にイビキに有効な手術方法です。(軟口蓋のRFITT-1,-2)
●鼻閉の改善のために(→下鼻甲介のラジオ波凝固治療の実際、手術図)
アレルギー性鼻炎や肥厚性鼻炎に対して、レーザー治療を繰り返しても鼻閉(鼻づまり)の改善が悪い場合、ラジオ波凝固治療によってレーザーよりも効果的に永続性を持たせて肥大した下鼻甲介を縮小させることが出来ます。ラジオ波を用いた下鼻甲介の減量手術は、外来で短時間で簡便に、安全に施行できる理想的な手術法と考えられます。レーザー治療を繰り返した後にも残る下鼻甲介の肥大に対してはレーザー治療と殆ど変わることのない術前処置と費用でラジオ波凝固治療を受けていただけます。
また、慢性副鼻腔炎で鼻茸が鼻腔を閉塞しているようなケースにも、外来治療としてラジオ波凝固治療を適応して鼻茸を凝固縮小させることが出来ます。
【ラジオ波凝固治療器】質問A:口臭とのどの不快感
いつもノドが気になっていて何かすっきりとする方法はないかと思っている時に「扁桃腺と口臭」という記事を読んで、自分でも思い当たる節があったのと、膿栓のようなものがある場合は唾液を飲み込んでもなんとなく鼻に抜けて不快感があり、気になっておりました。最近は年に1度くらいですが、風邪を引くと38度から39度の熱が出ることもあります。しかしながら、扁桃腺の摘出手術はなにやら大変そうだし、そこまで事が重要ではないかもしれないと思っています。そこで、以下質問をさせて頂きたいと思います。
1) 扁桃のラジオ波凝固治療にかかる時間と費用
入院の必要はあるのか?一回で終わるのか?全身麻酔などは必要か?
2) 扁桃のラジオ波凝固治療後の効果期間
とりあえず、一度治療して、またある程度の期間を経ると戻るのか?
3) 扁桃のラジオ波凝固手術とレーザー手術の違い、治療効果期間
を教えていただきたく、お願い申し上げます。
質問B:のどの違和感とラジオ波凝固治療
私は扁桃腺に特に弊害は無く、いびきもひどくはありません。しかし扁桃腺がかなり大きく、普段も喉に当たって気になるときがあるので扁桃腺を切除しようとして大学病院で見てもらったところ、扁桃腺は確かに大きいけれど全く異常は無いので切る必要は無いが気になるならば手術もできますとのことでした。ラジオ波凝固治療で縮小させることができればと思います。
1) ラジオ波凝固治療のために入院は必要でしょうか?
手術は入院を必要とせず、通院で良いというのはとても魅力的です。もしも手術を受けたいと思うのであれば、一度そちらにお伺いして診察してもらってからとなるのでしょうか?
2) 費用はどのくらい掛かりますでしょうか?扁桃の大きさによっても違うのでしょうか?もしくは症状によっても違うのでしょうか?
3) 治療のあとすぐ普通に生活できるのでしょうか?
以上よろしくお願いします。
質問C:扁桃腺のくぼみにいつも何かが詰まっています
扁桃腺のくぼみにいつも異物が詰まっています。今年の4月ごろ風邪をこじらせて1ヶ月ぐらい声が出なくなり、声が出るようになった5月ごろから現在までずっと扁桃腺に何かがくっついているような咽喉が詰まっているような感じが続きます。時々、黄色くて臭いトウモロコシの粒のようなものが自然に出ます。そうするとしばらくはすっきりするのですが、また、咽喉が詰まったような感じや、扁桃腺になにかがくっついている不快感が続きます。時には息苦しく感じることもあります。近所の耳鼻咽喉科で見てもらったところ、うがいをすればよいとのことであまり丁寧に診察してもらえませんでした。このまま放置しておいて治癒するものなのでしょうか。
質問D:扁桃肥大と習慣性扁桃炎
扁桃腺が肥大していて、最近では年に最低3回は炎症を起こしています。特に冬は毎年で、インフルエンザがはやる前に切除したいと考えています。医師のすすめで大学病院で切るか、そちらのようなレーザーを専門に扱っているような病院でやるか、検討しています。緊急にやらなくてはいけない手術ではないので出来るだけ仕事を休まず、安くやりたいと思っています。もちろん大きさや状態にもよると思いますが、どの程度の通院で出来るのか、日数や費用を教えて下さい。又、お話を聞きに行くのに、土曜日しか行けないのですが混みますか?教えて下さい。宜しくお願いします。
質問E:口蓋扁桃のラジオ波凝固治療に関する質問
いつもお世話になっています。先日は、診察ありがとうございました。私は来月、口蓋扁桃のラジオ波凝固手術を予約させていただきました、患者の??です。扁桃のラジオ波凝固治療についての質問を幾つかさせていただきます。
1) 手術の方法について解説をお願いします。
2) 手術の危険度はどうなのでしょうか?
3) 手術の痛みはどれほどでしょうか?
4) 手術後の患者の痛みは何時間位続きますか?
5) 出血はありますか?また、手術後の出血は続きますか?
6) 患者は、手術後食事や水等はいつ頃からとれるでしょうか?
7) 手術後は口内炎の大きいのができるようなものと聞きましたが、どの位の大きさでしょうか?また、そのようになった場合の対処法や注意事項。
8) 術前、術後の注意事項などがあれば、お願いします。
9) 扁桃腺の全摘出より軽くすむそうですが、摘出手術との比較や違いを教えて下さい
手術を決めた後に、自分が手術の事を全然理解していないことに気がつきました。会社や家族にも説明出来ないでいます。ご面倒ですが、よろしくお願いします。
まとめの回答
黄色や白色の臭いがする粒々は、口蓋扁桃の腺窩あるいは陰窩と呼ばれる「くぼみ」に貯まってくる膿栓というものです。長い年月のうちには扁桃は萎縮してゆき、それにつれて扁桃の腺窩も浅くなり膿栓は少なくなることが期待できますが、すぐに無くなるというものではありません。口蓋扁桃の膿栓は実際には健康上の害になることは殆どないと考えられます。嫌な口臭や咽喉頭異常感症の原因として咽頭の不快感をもたらすことが主な症状です。耳鼻咽喉科では、腺窩に貯まる膿栓を専用の器具で吸引除去したり、腺窩洗浄という処置をしたりといった保存的治療を繰り返して行う外来治療が行われます。陰窩洗浄は耳鼻咽喉科処置の苦手な人や咽頭反射の強い方には向きませんから、そのような場合にはよくうがいをするといった自己管理で対応することになります。扁桃は大きくて呼吸の障害になってイビキの原因になっていたり、咽頭の異常感症が続いたり、膿栓で口臭が気になる方などでは、入院して扁桃を全摘出する手術あるいは外来での高周波凝固やラジオ波凝固による口蓋扁桃を縮小あるいは部分切除する治療などが社会的適応として行われます。
扁桃に電気凝固を応用する治療はリンク集に掲載した勝田耳鼻咽喉科の志井田先生により詳説されています。その一つの方法として当院では新しく開発されたラジオ波凝固治療機器であるコブレーターCoblatorやセロンCelonによるラジオ波凝固治療を行っています。ラジオ波凝固は基本的には特別新しい治療法ではなく、これまでの高周波電気凝固治療とほぼ同質のものですが、発生する熱が比較的低温で作用し、周辺組織への熱凝固?変性の度合いが穏やかなものになっています。
手術はラジオ波凝固治療装置を用い、付属する何種類かの電極端子を使って行います。電極端子は大きく分けて2種類あり、その一つは口蓋扁桃に刺入してラジオ波熱凝固するものと、もう一つは表層処置用で口蓋扁桃の表面から扁桃組織をラジオ波凝固?蒸散するものです。つまり、口蓋扁桃の内部から凝固?縮小させる方法と、表面から扁桃を凝固?削除してゆく方法を併用します。
扁桃のラジオ波凝固治療に際し、適切な手術方法が行われる限りにおいて、その手術の危険度は非常に低いと考えています。しかし全ての医療行為において言えることですが、全く安全な手術というものはありません。塗布麻酔と同時に、少量ですが局所麻酔の注射も施行しますから麻酔に付随した危険も皆無ではありません。また、いくら安全といっても電気凝固治療で手術部位より外れた危険部位を焼灼してしまうような不測の出来事も、幸いにしてそのようなケースはこれまでに未だ経験していませんが、今後絶対無いと言うことは出来ません。治療は常に慎重に行うということと、少しでも安全性に疑問がある場合には手術は中止するということにつきます。
術後の痛みは個人差が大きいのですが、扁桃炎を起こしたときと同じ位と考えていただいております。手術後4~5日、特に最初の2~3日間はのどの痛みが強いことがあります。扁桃のほぼ全体を凝固?焼灼しますから、その大きさの口内炎が出来るのと同じと考えられますが、扁桃の炎症は口の中によくできる痛みの強いアフタ性口内炎よりは遙かに痛くはありません。術後には感染予防と炎症を抑えるために抗生物質や消炎鎮痛剤等を内服し、うがいを励行していただき、手術当日から軟らかい食事をとっていただきます。翌日からの日常生活や業務は通常通りに行っていただけますが、1~2週間経過して創治癒の過程で術後創よりの後出血のケースがあります(2007年6月の時点で手術531件中3例0.6%に術後後期出血がありました)ので、少なくとも術後2週間は無理な行動は控えて出来るだけ安静をとるようにしてください。たばこは傷の治りを悪くし、痛みを増す原因になりますから厳禁です。食事も硬いものや刺激物は控えて下さい。術後の食事や諸注意は別項で説明していますイビキ手術の術後の諸注意に準じて行って下さるとよいでしょう。
手術に際して出血は殆どありません。ラジオ波凝固治療は口蓋扁桃の部分切除手術を行う形になります。口蓋扁桃全摘出手術に比べると、入院しなくて出来ること、手術中や手術後の出血が殆ど無く安全度が高いこと、術後の痛みも短く軽く済むこと、全摘出することによる長く続くことのある喉の違和感やひきつれ感などが無いこと等の多くの利点があります。しかし、口蓋扁桃を全部摘出するわけではないので残存する扁桃の炎症は起こり得ますから炎症予防に対する効果が全摘出に比較して劣ること、一回の凝固治療で治療効果が少ないときには繰り返す必要があることが欠点ですが、そのような場合でも、外来治療として危険無く繰り返してゆけます。レーザーは高温が発生する危険性から、外来での扁桃切除手術にレーザーを用いるメリットはあまりありません。扁桃の外来治療には電気凝固治療ことに比較的低温で処置できるラジオ波凝固が向いています。
また扁桃自体は大きくない埋没型の扁桃でも、その扁桃の陰窩に膿栓が溜まりやすいという状態を改善するためにラジオ波治療は行われます。手術手技は扁桃肥大の場合と同じで、埋没している扁桃自体と扁桃の表面を出来るだけ縮小させ、陰窩の窪みを浅くして開口部を拡げることによって膿栓が溜まりにくくすることが出来ます。
扁桃切除手術は片方ずつを1ヶ月以上の治療間隔をおいて施行しています。ラジオ波凝固はその効果が3~6週かかって、じっくり出てくる治療法です。一側を治療後に充分な間隔をおいて、治療した側の扁桃の縮小効果判定をしてから反対側を治療するようにしています。欧米では両側同時に行っているケースが多いようですが、急を要する疾患ではありませんから、少し期間を要しても出来るだけ安全性を重視し、身体の負担を少なく施行する方法がよいだろうと考えています。質問A:口臭とのどの不快感
いつもノドが気になっていて何かすっきりとする方法はないかと思っている時に「扁桃腺と口臭」という記事を読んで、自分でも思い当たる節があったのと、膿栓のようなものがある場合は唾液を飲み込んでもなんとなく鼻に抜けて不快感があり、気になっておりました。最近は年に1度くらいですが、風邪を引くと38度から39度の熱が出ることもあります。しかしながら、扁桃腺の摘出手術はなにやら大変そうだし、そこまで事が重要ではないかもしれないと思っています。そこで、以下質問をさせて頂きたいと思います。
1) 扁桃のラジオ波凝固治療にかかる時間と費用
入院の必要はあるのか?一回で終わるのか?全身麻酔などは必要か?
2) 扁桃のラジオ波凝固治療後の効果期間
とりあえず、一度治療して、またある程度の期間を経ると戻るのか?
3) 扁桃のラジオ波凝固手術とレーザー手術の違い、治療効果期間
を教えていただきたく、お願い申し上げます。
質問B:のどの違和感とラジオ波凝固治療
私は扁桃腺に特に弊害は無く、いびきもひどくはありません。しかし扁桃腺がかなり大きく、普段も喉に当たって気になるときがあるので扁桃腺を切除しようとして大学病院で見てもらったところ、扁桃腺は確かに大きいけれど全く異常は無いので切る必要は無いが気になるならば手術もできますとのことでした。ラジオ波凝固治療で縮小させることができればと思います。
1) ラジオ波凝固治療のために入院は必要でしょうか?
手術は入院を必要とせず、通院で良いというのはとても魅力的です。もしも手術を受けたいと思うのであれば、一度そちらにお伺いして診察してもらってからとなるのでしょうか?
2) 費用はどのくらい掛かりますでしょうか?扁桃の大きさによっても違うのでしょうか?もしくは症状によっても違うのでしょうか?
3) 治療のあとすぐ普通に生活できるのでしょうか?
以上よろしくお願いします。
質問C:扁桃腺のくぼみにいつも何かが詰まっています
扁桃腺のくぼみにいつも異物が詰まっています。今年の4月ごろ風邪をこじらせて1ヶ月ぐらい声が出なくなり、声が出るようになった5月ごろから現在までずっと扁桃腺に何かがくっついているような咽喉が詰まっているような感じが続きます。時々、黄色くて臭いトウモロコシの粒のようなものが自然に出ます。そうするとしばらくはすっきりするのですが、また、咽喉が詰まったような感じや、扁桃腺になにかがくっついている不快感が続きます。時には息苦しく感じることもあります。近所の耳鼻咽喉科で見てもらったところ、うがいをすればよいとのことであまり丁寧に診察してもらえませんでした。このまま放置しておいて治癒するものなのでしょうか。
質問D:扁桃肥大と習慣性扁桃炎
扁桃腺が肥大していて、最近では年に最低3回は炎症を起こしています。特に冬は毎年で、インフルエンザがはやる前に切除したいと考えています。医師のすすめで大学病院で切るか、そちらのようなレーザーを専門に扱っているような病院でやるか、検討しています。緊急にやらなくてはいけない手術ではないので出来るだけ仕事を休まず、安くやりたいと思っています。もちろん大きさや状態にもよると思いますが、どの程度の通院で出来るのか、日数や費用を教えて下さい。又、お話を聞きに行くのに、土曜日しか行けないのですが混みますか?教えて下さい。宜しくお願いします。
質問E:口蓋扁桃のラジオ波凝固治療に関する質問
いつもお世話になっています。先日は、診察ありがとうございました。私は来月、口蓋扁桃のラジオ波凝固手術を予約させていただきました、患者の??です。扁桃のラジオ波凝固治療についての質問を幾つかさせていただきます。
1) 手術の方法について解説をお願いします。
2) 手術の危険度はどうなのでしょうか?
3) 手術の痛みはどれほどでしょうか?
4) 手術後の患者の痛みは何時間位続きますか?
5) 出血はありますか?また、手術後の出血は続きますか?
6) 患者は、手術後食事や水等はいつ頃からとれるでしょうか?
7) 手術後は口内炎の大きいのができるようなものと聞きましたが、どの位の大きさでしょうか?また、そのようになった場合の対処法や注意事項。
8) 術前、術後の注意事項などがあれば、お願いします。
9) 扁桃腺の全摘出より軽くすむそうですが、摘出手術との比較や違いを教えて下さい
手術を決めた後に、自分が手術の事を全然理解していないことに気がつきました。会社や家族にも説明出来ないでいます。ご面倒ですが、よろしくお願いします。
まとめの回答
黄色や白色の臭いがする粒々は、口蓋扁桃の腺窩あるいは陰窩と呼ばれる「くぼみ」に貯まってくる膿栓というものです。長い年月のうちには扁桃は萎縮してゆき、それにつれて扁桃の腺窩も浅くなり膿栓は少なくなることが期待できますが、すぐに無くなるというものではありません。口蓋扁桃の膿栓は実際には健康上の害になることは殆どないと考えられます。嫌な口臭や咽喉頭異常感症の原因として咽頭の不快感をもたらすことが主な症状です。耳鼻咽喉科では、腺窩に貯まる膿栓を専用の器具で吸引除去したり、腺窩洗浄という処置をしたりといった保存的治療を繰り返して行う外来治療が行われます。陰窩洗浄は耳鼻咽喉科処置の苦手な人や咽頭反射の強い方には向きませんから、そのような場合にはよくうがいをするといった自己管理で対応することになります。扁桃は大きくて呼吸の障害になってイビキの原因になっていたり、咽頭の異常感症が続いたり、膿栓で口臭が気になる方などでは、入院して扁桃を全摘出する手術あるいは外来での高周波凝固やラジオ波凝固による口蓋扁桃を縮小あるいは部分切除する治療などが社会的適応として行われます。
扁桃に電気凝固を応用する治療はリンク集に掲載した勝田耳鼻咽喉科の志井田先生により詳説されています。その一つの方法として当院では新しく開発されたラジオ波凝固治療機器であるコブレーターCoblatorやセロンCelonによるラジオ波凝固治療を行っています。ラジオ波凝固は基本的には特別新しい治療法ではなく、これまでの高周波電気凝固治療とほぼ同質のものですが、発生する熱が比較的低温で作用し、周辺組織への熱凝固?変性の度合いが穏やかなものになっています。
手術はラジオ波凝固治療装置を用い、付属する何種類かの電極端子を使って行います。電極端子は大きく分けて2種類あり、その一つは口蓋扁桃に刺入してラジオ波熱凝固するものと、もう一つは表層処置用で口蓋扁桃の表面から扁桃組織をラジオ波凝固?蒸散するものです。つまり、口蓋扁桃の内部から凝固?縮小させる方法と、表面から扁桃を凝固?削除してゆく方法を併用します。
扁桃のラジオ波凝固治療に際し、適切な手術方法が行われる限りにおいて、その手術の危険度は非常に低いと考えています。しかし全ての医療行為において言えることですが、全く安全な手術というものはありません。塗布麻酔と同時に、少量ですが局所麻酔の注射も施行しますから麻酔に付随した危険も皆無ではありません。また、いくら安全といっても電気凝固治療で手術部位より外れた危険部位を焼灼してしまうような不測の出来事も、幸いにしてそのようなケースはこれまでに未だ経験していませんが、今後絶対無いと言うことは出来ません。治療は常に慎重に行うということと、少しでも安全性に疑問がある場合には手術は中止するということにつきます。
術後の痛みは個人差が大きいのですが、扁桃炎を起こしたときと同じ位と考えていただいております。手術後4~5日、特に最初の2~3日間はのどの痛みが強いことがあります。扁桃のほぼ全体を凝固?焼灼しますから、その大きさの口内炎が出来るのと同じと考えられますが、扁桃の炎症は口の中によくできる痛みの強いアフタ性口内炎よりは遙かに痛くはありません。術後には感染予防と炎症を抑えるために抗生物質や消炎鎮痛剤等を内服し、うがいを励行していただき、手術当日から軟らかい食事をとっていただきます。翌日からの日常生活や業務は通常通りに行っていただけますが、1~2週間経過して創治癒の過程で術後創よりの後出血のケースがあります(2007年6月の時点で手術531件中3例0.6%に術後後期出血がありました)ので、少なくとも術後2週間は無理な行動は控えて出来るだけ安静をとるようにしてください。たばこは傷の治りを悪くし、痛みを増す原因になりますから厳禁です。食事も硬いものや刺激物は控えて下さい。術後の食事や諸注意は別項で説明していますイビキ手術の術後の諸注意に準じて行って下さるとよいでしょう。
手術に際して出血は殆どありません。ラジオ波凝固治療は口蓋扁桃の部分切除手術を行う形になります。口蓋扁桃全摘出手術に比べると、入院しなくて出来ること、手術中や手術後の出血が殆ど無く安全度が高いこと、術後の痛みも短く軽く済むこと、全摘出することによる長く続くことのある喉の違和感やひきつれ感などが無いこと等の多くの利点があります。しかし、口蓋扁桃を全部摘出するわけではないので残存する扁桃の炎症は起こり得ますから炎症予防に対する効果が全摘出に比較して劣ること、一回の凝固治療で治療効果が少ないときには繰り返す必要があることが欠点ですが、そのような場合でも、外来治療として危険無く繰り返してゆけます。レーザーは高温が発生する危険性から、外来での扁桃切除手術にレーザーを用いるメリットはあまりありません。扁桃の外来治療には電気凝固治療ことに比較的低温で処置できるラジオ波凝固が向いています。
また扁桃自体は大きくない埋没型の扁桃でも、その扁桃の陰窩に膿栓が溜まりやすいという状態を改善するためにラジオ波治療は行われます。手術手技は扁桃肥大の場合と同じで、埋没している扁桃自体と扁桃の表面を出来るだけ縮小させ、陰窩の窪みを浅くして開口部を拡げることによって膿栓が溜まりにくくすることが出来ます。
扁桃切除手術は片方ずつを1ヶ月以上の治療間隔をおいて施行しています。ラジオ波凝固はその効果が3~6週かかって、じっくり出てくる治療法です。一側を治療後に充分な間隔をおいて、治療した側の扁桃の縮小効果判定をしてから反対側を治療するようにしています。欧米では両側同時に行っているケースが多いようですが、急を要する疾患ではありませんから、少し期間を要しても出来るだけ安全性を重視し、身体の負担を少なく施行する方法がよいだろうと考えています。初診では手術治療の適応判断を行い、予約でラジオ波凝固治
胃がん食事療法
療を行っています。手術前には感染症、炎症性疾患、肝機能障害などの有無をチェックするために血液検査を受けておいていただきます。高血圧や糖尿病などの全身疾患のある方は主
胃がん食事療法
治医の先生に疾患の十分なコントロールをしていただいた上で手術を受けていただく必要があります。手術は平日の朝一番に行っています。当日朝は水分摂取はかまいませんが、絶食
胃がん食事療法
して来院していただきます。最初にゼリー状の麻酔薬でうがいをすることでウエッとなる咽頭反射をなくします。のどの反射が強い方はご自宅でうがいをする要領で、口を上手に開け
胃がん食事療法
る練習をしておいていただきます。麻酔薬のうがいで咽頭の表面麻酔ができたら、次に局所麻酔薬を扁桃の周囲に数ccのわずかな量ですが注射し、15分くらい待って手術時の疼痛を完
胃がん食事療法
全に無くしてからラジオ波凝固治療を行います。治療時間は10分くらいのものです。術後は特に処置することはありませんから通院は不要です。1ヶ月位で術後経過をみせていただく
胃がん食事療法
ようにお願いしています。肥大した扁桃の実質や深い腺窩の縮小効果が十分に得られていないような場合には再治療の予定を立てていただくことになります。繰り返すことによって扁
胃がん食事療法
桃の縮小効果はより良好になります。ラジオ波凝固により縮小した扁桃は炎症が続くことがない限り再増大することはありません。
胃がん食事療法
扁桃のラジオ波凝固治療は医療費用の項目で扁桃切除手術として示してあります。保険診療による3割負担の
胃がん腹水
しかし、不正性器出血等の症状を認めてから産婦人科を受診するような場合には、手遅れで命を失うことも少なくありません。
我が国では、昭和30年頃から、子宮ガン検診が実施されるようになりました。その結果、早期発見?早期治療の子宮ガンが増え、子宮ガンで死亡する人が、減少しています。
初期の子宮ガンは、無症状です。今でも「何とも無いから、検診を受けない!」と頑張る方がまだ居ますが、それは誤りです。健康に自信がある方こそ、子宮ガン検診を受けて欲しいものです。
性交渉の経験が有る御婦人は、毎年1回、子宮ガン検診を受けることをお勧めします。毎年受診していれば、たとえ子宮ガンになっても、早期発見が可能です。手術で100%治すことができます。
子宮ガン検診は、細胞診と言う方法で検診を行います。子宮の出入口を、綿棒(又はヘラ)で擦って、そこから採取した細胞を顕微鏡で調べる、そういう検査です。検査の所要時間は約1分間。
子宮ガンは子宮の出入口(子宮頸部)に発生する子宮頚ガンと子宮の奥(子宮体部)に発生する子宮体ガンとに分けられます。子宮ガンの7~8割は、子宮頚部に発生します。一般に子宮ガン検診と言えば子宮頚ガンを指している場合が多いです。
しかし、最近、子宮体ガンの発生頻度が徐々に増加しています。そのため、昭和62年から子宮体ガン検診も、同時に施行されるようになりました。ただ、子宮体ガン検診は、子宮頚ガン検診に比べれば、検査精度が少し低く、若干の見落としが有ります。
30~40年前迄は、「不正性器出血が有ったら子宮(頚)ガンを疑え」と言われていました。しかし、最近では、子宮頚ガンの大部分が、検診で発見された無症状の子宮頚ガンです。それら無症状のうち、早期発見?早期治療された子宮ガンは、治っております。
残念なことに、婦人科検診を全く受けず、不正性器出血や、悪臭を伴う帯下等、進行子宮ガン特有の症状を呈してから、産婦人科外来を受診する方がまだ居ます。
平均的な日本女性は、50歳前後で閉経(月経が止まること)ですが、その後40年間生き続けます。閉経は、女の店仕舞い(ミセジマイ)ではありません。閉経は、女の人生の折返点です。
今日、60歳代、70歳代の女性も、上手に化粧をしています。お肌(ハダ)の手入れ、それは大切です。ただ、一年に一回は、お股(マタ)の手入れもお忘れなく。子宮ガン検診を受けましょう。
2000年における我が国の女性のがん死亡数は116,344人であり、そのうち子宮がんは5,216人で4.5%、部位別では8位でした。1950年以降、検診の普及により子宮がんの死亡数と死亡率は年々低下し、1950年に比べ、それぞれ0.62倍、0.41倍となっていますが、1993年を最低に以降増加傾向にあります。この原因のひとつが若年者の子宮頸がんによる死亡数の増加です。
20代の子宮がん
最近20代の子宮頸がんが増加しています。頸がんの発生率は50歳以上の中高年層ではこの20年間で順調に減っていますが、逆に20~24歳では約2倍に、25~29歳では3~4倍に増加しています。これは最近の性行動の低年齢化、多様化にともない10代、20代の女性のクラミジアや淋病など性感染症の急増とともに性感染症としてHPVに感染する機会が著しく増えたことによります。
HPV(ヒトパピローマウイルス)
子宮頸がんの約95%以上にHPV(human papilloma virus)ヒトパピローマウイルスというウイルスが検出され、HPV感染が子宮頸がんの原因であることがわかっています。HPVはヒトの皮膚や粘膜に感染しさまざまな疣(イボ)をつくるウイルスで100種類以上が知られており約30種類が女性性器に感染します。 このHPVは性交渉によって感染しますが性交経験のある女性の約80%に感染するありふれた感染症で、そのほとんどは排除され消えてしまいます。しかし感染した女性の10%にウイルスが残り感染が長期化(持続感染)し子宮頸部の細胞に異常を引き起こします。
子宮がんの検査
子宮頸がん検診は通常子宮の出口(子宮腟部、頸部)から綿棒などで細胞を擦り取って顕微鏡で観察する細胞診検査を行います。しかし従来の方法では前がん病変の検出感度が50~60%という報告もあり、米国では一時期、検査の精度の低下が社会問題となったため、さまざまな試みのひとつにHPV検査を導入しました。ハイリスク型のHPVが確認されればこれからがん化する可能性のある病変を検出できることになり、細胞診検査と併用することで診断の精度を向上させることができます。港区では昨年より自治体としては全国にさきがけてHPV検査の併用による調査をおこなっております。
子宮がん検診
子宮頸がん検診は胃がん検診とともに最も古くから始められたがん検診であり、ほぼ40年の歴史を持っています。古くは胃がんに次いで第2位の死亡率であった子宮頸がんも検診の普及に伴い減少してきましたが、さきにお話ししたように最近は逆に増加傾向にあります。その原因のひとつに我が国の検診受診率の低さ(これは子宮頸がんにかぎりません)にあります。欧米諸国における子宮頸がん検診の受診率は約80%で、それに較べ我が国の受診率は15%にとどまり最近はさらに減少傾向にあります。
2004年、厚労省により検診は2年に1回でも良いという指針が出され今後さらに低下に拍車をかける可能性があります。ほとんどの自治体では隔年の検診を実施していますが、これは受診率の高い海外のデータを基にした指導で、そのまま我が国に当てはめることは疑問です。港区では20歳よりの毎年の検診を実施しております。
また受診率の向上をめざしていままで病変の検出率の低さが問題になっていた自己採取法にHPV検査を組み合わせた新しい検診のシステムも検討されています。港区がん検診のHPV検査はそのパイロットスタディーの意味合いもあります。
子宮がんの治療
子宮がんの治療は飲んだり塗ったりして直る薬があればいいのですが基本的には手術療法が主となり、進行がんに対しては放射線療法や化学療法も行います。最近は晩婚化と少子化のため進行がんであっても子宮を残すような術式の研究や、PDTという光線療法も行われていますが、前がん病変やごく初期のがんであれば子宮の出口を少し切り取るだけの手術(円錐切除術)で完治し、妊娠出産にも影響を及ぼしません。そのためにも毎年の検診を心がけましょう。
タバコと子宮がん
喫煙が子宮頸がんの原因のひとつであることをご存知ですか。詳しいことは解明されていませんが、HPV感染と関係してなんらかの影響を及ぼし、実際ニコチンは頸がんのがん細胞の増殖速度を高めることが示されています。またパートナーの喫煙も受動喫煙と精液中のニコチンの作用が影響すると考えられます。
私たち港区医師会の取り組み
医療費の削減がとりざたされ、メタボリックシンドロームに代表される予防医学に重点がおかれていることもあり、現状のがん検診事業は決して満足のいくものではありません。そのなかで港区は子宮頸がん検診の対象者は20歳以上で毎年の検診を実施しており、また2006年より通常の細胞診検査に加え全国の自治体にさきがけてHPV検査(20代の受診者)を併用した調査を開始しました。HPV検査の導入により、いままで信頼性の低かった自己採取による検診の正診率もたかまり、検診受診率の向上に寄与できる可能性があります。
子宮頸がんはすべてのがんのなかで唯一予防のできる、すなわちがんになる前から診断が出来るがんです。ぜひみなさんも毎年の子宮がん検診を受診されてください。
子宮癌には、子宮体部にできる子宮体癌と子宮頚部にできる子宮頚癌とがあります。子宮体部というのは子宮の本体の部分で、子宮頚部というのは子宮が膣に接する部分のことです。
日本では子宮頚癌の方が圧倒的に多く、9対1の割合になります。この傾向はどこの国でも変わらないようですが、日本よりは子宮体癌の比率が高くなっています。しかし、日本でも最近は子宮体癌の割合が徐々に多くなってきています。子宮体癌の方がたちの悪い癌なので、心配な傾向です。
子宮頚癌は、細胞診検査という集団検診の方法が確立されましたので、ごく初期の癌が見つかるようになり、死亡率が大変下がってきています。ですから定期的な検診を受けていればそれほど恐れることはありません。お産を経験した人に発生しやすい癌ですので、お産を経験した30歳以上の女性は年に1回は定期検診を受けることが推奨されています。
症状で注意しなければならないのは、不正性器出血です。頚癌が少し進行した状態になると不正出血と”おりもの”がみられます。出血量は癌の進行とともに増大します。このような症状が出た場合には、定期検診の日まで待つのではなく、すぐに産婦人科で診断を受けるべきです。
検診などで癌ということがわかった場合には、症状のすすみ具合により、様々な治療法がありますので、治療法については主治医とよく相談して決めてください。
子宮体癌は、頚癌より高齢者に多く発生します。40代~60代にかけてが最も多く発生し、閉経後に体癌を発症する人が8割以上を占めます。体癌は、頚癌と異なり出産経験がない人、不妊症の人などに多く発生します。また閉経が遅い、卵胞ホルモンを長期間使用していたなどの人でも子宮体癌が発生しやすいといわれています。
最近では、こうしたハイリスクといわれる人に対して、老人保健法で集団検診も行われるようになっています。ですからもし自分がハイリスクに入ると考えられる人は、こうした検診とか、産婦人科での定期的な検診を受けることが必要です。
子宮体癌はたちが悪いといっても、初期の段階で癌を発見すれば、9割程度の人が発見され
てから5年以上生存するというデータも出ていますから、やはり定期的な検診が必要です。浸潤子宮癌、特に子宮頸癌の手術は、日本では広汎子宮全摘術が一般的です。この手術によ
り子宮の切除範囲が拡大され治療成績の向上が認められ、広くこの術式が採用されてきました。この手術の切除範囲拡大によって膀胱に分布する神経の切断がやむなく行われ、膀胱の
弛緩性の麻痺が生じる結果となり、この手術の大きな問題点となっていました。また、同時に行われる骨盤内リンパ節郭清術によって下肢からのリンパ流が骨盤内で遮断され、象の足
のように腫れる下肢リンパ浮腫が大きな問題となり、厚生労働省の研究班の課題としても取り上げられてきております。
当科では以前からこれらの課題に取り組み、膀胱支配神経の温存および下肢浮腫の予防に関し、日本産婦人科手術学会の「主題」発表として1997年、1999年、2001年そして2004年に取
り上げられ、さらに日本産科婦人科学会の2004年のシンポジウム「安全性および確実性の向上を目指した婦人科手術の工夫ー広汎子宮全摘術における尿管および膀胱神経温存と下腿浮
腫の予防を安全確実に行う方法について」としても取り上げられ、日本の子宮癌の低侵襲手術をリードしてきました。そしてほとんどの症例で膀胱神経麻痺と下肢浮腫が防止可能とな
ってきております。如何にしてその難問を解決にむすびつけたか、少し分かりにくいかもしれませんが述べてみます。
子宮がんは、女性にできる悪性腫瘍で、発生部位により二つに分けられます。子宮頸部に発生する子宮頸ガンと、子宮体部の粘膜にできる子宮体がんです。両者は好発年齢、発生原因、症状、組織像や治療内容が異なるため区別して扱う病気です。
子宮頸がん
膣の内面は、扁平上皮という粘膜で覆われていますが、その上部の子宮頸管の内側は円柱上
皮という粘膜で、おもにこの境界部にがんができます。
子宮頸がんは子宮がん全体に対し約7割を占め、若い年代(40代)に多く、扁平上皮がん
と呼ばれる種類です。ただ子宮ガン検診の普及により減少傾向にあります。初期には自覚症状はありませんが、病状が進行していくと不正出血やおりもの、腰痛や下腹部の痛みなどが
出てきます。
子宮体がん子宮の奥の赤ちゃんを育てる部分を子宮体部といい、その子宮体部の粘膜にがんができます。おもに閉経後の50歳以上の人に発生しますが、若い人の場合は、不妊症の人や卵巣機
能に障害がある人に起こります。症状には、まず不正出血があげられ、月経異常や、閉経後では月経のような出血があらわれます。進行すると、おりものの量が増え、さらに進むと強
い悪臭を伴います。子宮体がんは一般に、子宮頸がんより進行は遅いといわれています。以前は子宮頸がんが子宮がんの大半を占めていましたが、最近では食生活の欧米化や高齢化な
どにより子宮体がんが増加傾向にあり、上皮内がんの段階で発見されることは稀です。子宮体がんがほとんど全て腺がん(内膜腺由来)であるのに対して、子宮頚がんは扁平上皮がんと
腺がんに分類されます。かつては大多数を扁平上皮がんが占めていましたが、ここでも腺がんが近年急速に数を増やし、進行子宮頚
がんのかなりの割合を占めるに至っています。
?原因?
子宮頸がん
ヒトパピローマウイルスによる感染であることがかなり明確になってきています。この感染に何らかの他の要因が加わり、発がんすると考えられています。感染は性行為によって発生し、それ以外の感染は極めて稀とされます。現在までのところ、感染から何年で発症するかは諸説があり、はっきりしていません。
子宮体がん
発生や進行に女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)が影響を与えていると考えられています。このため、未婚、未妊、卵巣機能不全、肥満、高脂血症、糖尿病などの人はエストロゲンが子宮内膜に働いている時間が長くなるため、子宮体がんのリスクを高めるといわれています。子宮体がんの場合も、前がん病変として子宮内膜増殖症が注目されています。
現在、子宮内膜増殖症は4つに分類されています。
単純型子宮内膜増殖症
複雑型子宮内膜増殖症
単純型子宮内膜異型増殖症
複雑型子宮内膜異型増殖症
このうち子宮内膜異型増殖症複合型は子宮体がんの前段階と考えられており、このタイプの増殖症が、がん組織と共に存在していることもしばしば認められます。これ以外の3つの増殖症は、いずれもがん化の確立は低いと考えられています。 また、近年の食?生活習慣の欧米化、ストレスや喫煙?環境ホルモンによる活性酸素の増加などが子宮体がんの増加を促す要因となっています。
?予防?
胃がん腹水
早期発見であれば完全に直るものなので年に一度ぐらいの頻度で定期検診を受けるのが対策のひとつです。子宮頸がんの要因である感染症を防ぐために身体や局部を清潔に保つこと
胃がん腹水
も予防対策になります。また、日常の生活習慣や食生活と子宮がんは、密接な関係にあるといわれています。
胃がん腹水
生活習慣では禁煙、アルコールの過剰摂取をしない、バランスのとれた食事する、暴飲暴食を避ける、適切な運動?休養をとり、ストレスをためない工夫を心がけましょう。特に食べ
胃がん腹水
物では、高塩分?高コレステロール食は避け、繊維質?緑黄色野菜?魚類や、がんを抑える作用があるといわれる大豆食品をたくさんとるようにしましょう。
胃がん腹水
また、近年がんの発生要因とされている「活性酸素」を抑える物質を多く含む食品を摂ることも有効ながん予防策です。活性酸素を消去する物質としては体内で作り出される抗酸化酵
胃がん腹水
素と食事等から摂取する抗酸化力のあるビタミンA?C?E?B群やポリフェノール?カロチノイド、大豆イソフラボンなどがあります。子宮がんは早期発見?早期治療が重要であり
胃がん腹水
初期段階では自覚症状のない場合が多いこの病気は、早期発見のためにも定期健診を受けることが大変重要です。特に子宮頸がんは、早期に発見して治療すれば、ほぼ100%治るが
胃がん腹水
んだといえます。子宮ガンは、早期に発見して治療すれば治ります。毎年、子宮ガン検診を受けていれば、子宮ガンで死ぬことはまず有りません。
我が国では、昭和30年頃から、子宮ガン検診が実施されるようになりました。その結果、早期発見?早期治療の子宮ガンが増え、子宮ガンで死亡する人が、減少しています。
初期の子宮ガンは、無症状です。今でも「何とも無いから、検診を受けない!」と頑張る方がまだ居ますが、それは誤りです。健康に自信がある方こそ、子宮ガン検診を受けて欲しいものです。
性交渉の経験が有る御婦人は、毎年1回、子宮ガン検診を受けることをお勧めします。毎年受診していれば、たとえ子宮ガンになっても、早期発見が可能です。手術で100%治すことができます。
子宮ガン検診は、細胞診と言う方法で検診を行います。子宮の出入口を、綿棒(又はヘラ)で擦って、そこから採取した細胞を顕微鏡で調べる、そういう検査です。検査の所要時間は約1分間。
子宮ガンは子宮の出入口(子宮頸部)に発生する子宮頚ガンと子宮の奥(子宮体部)に発生する子宮体ガンとに分けられます。子宮ガンの7~8割は、子宮頚部に発生します。一般に子宮ガン検診と言えば子宮頚ガンを指している場合が多いです。
しかし、最近、子宮体ガンの発生頻度が徐々に増加しています。そのため、昭和62年から子宮体ガン検診も、同時に施行されるようになりました。ただ、子宮体ガン検診は、子宮頚ガン検診に比べれば、検査精度が少し低く、若干の見落としが有ります。
30~40年前迄は、「不正性器出血が有ったら子宮(頚)ガンを疑え」と言われていました。しかし、最近では、子宮頚ガンの大部分が、検診で発見された無症状の子宮頚ガンです。それら無症状のうち、早期発見?早期治療された子宮ガンは、治っております。
残念なことに、婦人科検診を全く受けず、不正性器出血や、悪臭を伴う帯下等、進行子宮ガン特有の症状を呈してから、産婦人科外来を受診する方がまだ居ます。
平均的な日本女性は、50歳前後で閉経(月経が止まること)ですが、その後40年間生き続けます。閉経は、女の店仕舞い(ミセジマイ)ではありません。閉経は、女の人生の折返点です。
今日、60歳代、70歳代の女性も、上手に化粧をしています。お肌(ハダ)の手入れ、それは大切です。ただ、一年に一回は、お股(マタ)の手入れもお忘れなく。子宮ガン検診を受けましょう。
2000年における我が国の女性のがん死亡数は116,344人であり、そのうち子宮がんは5,216人で4.5%、部位別では8位でした。1950年以降、検診の普及により子宮がんの死亡数と死亡率は年々低下し、1950年に比べ、それぞれ0.62倍、0.41倍となっていますが、1993年を最低に以降増加傾向にあります。この原因のひとつが若年者の子宮頸がんによる死亡数の増加です。
20代の子宮がん
最近20代の子宮頸がんが増加しています。頸がんの発生率は50歳以上の中高年層ではこの20年間で順調に減っていますが、逆に20~24歳では約2倍に、25~29歳では3~4倍に増加しています。これは最近の性行動の低年齢化、多様化にともない10代、20代の女性のクラミジアや淋病など性感染症の急増とともに性感染症としてHPVに感染する機会が著しく増えたことによります。
HPV(ヒトパピローマウイルス)
子宮頸がんの約95%以上にHPV(human papilloma virus)ヒトパピローマウイルスというウイルスが検出され、HPV感染が子宮頸がんの原因であることがわかっています。HPVはヒトの皮膚や粘膜に感染しさまざまな疣(イボ)をつくるウイルスで100種類以上が知られており約30種類が女性性器に感染します。 このHPVは性交渉によって感染しますが性交経験のある女性の約80%に感染するありふれた感染症で、そのほとんどは排除され消えてしまいます。しかし感染した女性の10%にウイルスが残り感染が長期化(持続感染)し子宮頸部の細胞に異常を引き起こします。
子宮がんの検査
子宮頸がん検診は通常子宮の出口(子宮腟部、頸部)から綿棒などで細胞を擦り取って顕微鏡で観察する細胞診検査を行います。しかし従来の方法では前がん病変の検出感度が50~60%という報告もあり、米国では一時期、検査の精度の低下が社会問題となったため、さまざまな試みのひとつにHPV検査を導入しました。ハイリスク型のHPVが確認されればこれからがん化する可能性のある病変を検出できることになり、細胞診検査と併用することで診断の精度を向上させることができます。港区では昨年より自治体としては全国にさきがけてHPV検査の併用による調査をおこなっております。
子宮がん検診
子宮頸がん検診は胃がん検診とともに最も古くから始められたがん検診であり、ほぼ40年の歴史を持っています。古くは胃がんに次いで第2位の死亡率であった子宮頸がんも検診の普及に伴い減少してきましたが、さきにお話ししたように最近は逆に増加傾向にあります。その原因のひとつに我が国の検診受診率の低さ(これは子宮頸がんにかぎりません)にあります。欧米諸国における子宮頸がん検診の受診率は約80%で、それに較べ我が国の受診率は15%にとどまり最近はさらに減少傾向にあります。
2004年、厚労省により検診は2年に1回でも良いという指針が出され今後さらに低下に拍車をかける可能性があります。ほとんどの自治体では隔年の検診を実施していますが、これは受診率の高い海外のデータを基にした指導で、そのまま我が国に当てはめることは疑問です。港区では20歳よりの毎年の検診を実施しております。
また受診率の向上をめざしていままで病変の検出率の低さが問題になっていた自己採取法にHPV検査を組み合わせた新しい検診のシステムも検討されています。港区がん検診のHPV検査はそのパイロットスタディーの意味合いもあります。
子宮がんの治療
子宮がんの治療は飲んだり塗ったりして直る薬があればいいのですが基本的には手術療法が主となり、進行がんに対しては放射線療法や化学療法も行います。最近は晩婚化と少子化のため進行がんであっても子宮を残すような術式の研究や、PDTという光線療法も行われていますが、前がん病変やごく初期のがんであれば子宮の出口を少し切り取るだけの手術(円錐切除術)で完治し、妊娠出産にも影響を及ぼしません。そのためにも毎年の検診を心がけましょう。
タバコと子宮がん
喫煙が子宮頸がんの原因のひとつであることをご存知ですか。詳しいことは解明されていませんが、HPV感染と関係してなんらかの影響を及ぼし、実際ニコチンは頸がんのがん細胞の増殖速度を高めることが示されています。またパートナーの喫煙も受動喫煙と精液中のニコチンの作用が影響すると考えられます。
私たち港区医師会の取り組み
医療費の削減がとりざたされ、メタボリックシンドロームに代表される予防医学に重点がおかれていることもあり、現状のがん検診事業は決して満足のいくものではありません。そのなかで港区は子宮頸がん検診の対象者は20歳以上で毎年の検診を実施しており、また2006年より通常の細胞診検査に加え全国の自治体にさきがけてHPV検査(20代の受診者)を併用した調査を開始しました。HPV検査の導入により、いままで信頼性の低かった自己採取による検診の正診率もたかまり、検診受診率の向上に寄与できる可能性があります。
子宮頸がんはすべてのがんのなかで唯一予防のできる、すなわちがんになる前から診断が出来るがんです。ぜひみなさんも毎年の子宮がん検診を受診されてください。
子宮癌には、子宮体部にできる子宮体癌と子宮頚部にできる子宮頚癌とがあります。子宮体部というのは子宮の本体の部分で、子宮頚部というのは子宮が膣に接する部分のことです。
日本では子宮頚癌の方が圧倒的に多く、9対1の割合になります。この傾向はどこの国でも変わらないようですが、日本よりは子宮体癌の比率が高くなっています。しかし、日本でも最近は子宮体癌の割合が徐々に多くなってきています。子宮体癌の方がたちの悪い癌なので、心配な傾向です。
子宮頚癌は、細胞診検査という集団検診の方法が確立されましたので、ごく初期の癌が見つかるようになり、死亡率が大変下がってきています。ですから定期的な検診を受けていればそれほど恐れることはありません。お産を経験した人に発生しやすい癌ですので、お産を経験した30歳以上の女性は年に1回は定期検診を受けることが推奨されています。
症状で注意しなければならないのは、不正性器出血です。頚癌が少し進行した状態になると不正出血と”おりもの”がみられます。出血量は癌の進行とともに増大します。このような症状が出た場合には、定期検診の日まで待つのではなく、すぐに産婦人科で診断を受けるべきです。
検診などで癌ということがわかった場合には、症状のすすみ具合により、様々な治療法がありますので、治療法については主治医とよく相談して決めてください。
子宮体癌は、頚癌より高齢者に多く発生します。40代~60代にかけてが最も多く発生し、閉経後に体癌を発症する人が8割以上を占めます。体癌は、頚癌と異なり出産経験がない人、不妊症の人などに多く発生します。また閉経が遅い、卵胞ホルモンを長期間使用していたなどの人でも子宮体癌が発生しやすいといわれています。
最近では、こうしたハイリスクといわれる人に対して、老人保健法で集団検診も行われるようになっています。ですからもし自分がハイリスクに入ると考えられる人は、こうした検診とか、産婦人科での定期的な検診を受けることが必要です。
子宮体癌はたちが悪いといっても、初期の段階で癌を発見すれば、9割程度の人が発見され
てから5年以上生存するというデータも出ていますから、やはり定期的な検診が必要です。浸潤子宮癌、特に子宮頸癌の手術は、日本では広汎子宮全摘術が一般的です。この手術によ
り子宮の切除範囲が拡大され治療成績の向上が認められ、広くこの術式が採用されてきました。この手術の切除範囲拡大によって膀胱に分布する神経の切断がやむなく行われ、膀胱の
弛緩性の麻痺が生じる結果となり、この手術の大きな問題点となっていました。また、同時に行われる骨盤内リンパ節郭清術によって下肢からのリンパ流が骨盤内で遮断され、象の足
のように腫れる下肢リンパ浮腫が大きな問題となり、厚生労働省の研究班の課題としても取り上げられてきております。
当科では以前からこれらの課題に取り組み、膀胱支配神経の温存および下肢浮腫の予防に関し、日本産婦人科手術学会の「主題」発表として1997年、1999年、2001年そして2004年に取
り上げられ、さらに日本産科婦人科学会の2004年のシンポジウム「安全性および確実性の向上を目指した婦人科手術の工夫ー広汎子宮全摘術における尿管および膀胱神経温存と下腿浮
腫の予防を安全確実に行う方法について」としても取り上げられ、日本の子宮癌の低侵襲手術をリードしてきました。そしてほとんどの症例で膀胱神経麻痺と下肢浮腫が防止可能とな
ってきております。如何にしてその難問を解決にむすびつけたか、少し分かりにくいかもしれませんが述べてみます。
子宮がんは、女性にできる悪性腫瘍で、発生部位により二つに分けられます。子宮頸部に発生する子宮頸ガンと、子宮体部の粘膜にできる子宮体がんです。両者は好発年齢、発生原因、症状、組織像や治療内容が異なるため区別して扱う病気です。
子宮頸がん
膣の内面は、扁平上皮という粘膜で覆われていますが、その上部の子宮頸管の内側は円柱上
皮という粘膜で、おもにこの境界部にがんができます。
子宮頸がんは子宮がん全体に対し約7割を占め、若い年代(40代)に多く、扁平上皮がん
と呼ばれる種類です。ただ子宮ガン検診の普及により減少傾向にあります。初期には自覚症状はありませんが、病状が進行していくと不正出血やおりもの、腰痛や下腹部の痛みなどが
出てきます。
子宮体がん子宮の奥の赤ちゃんを育てる部分を子宮体部といい、その子宮体部の粘膜にがんができます。おもに閉経後の50歳以上の人に発生しますが、若い人の場合は、不妊症の人や卵巣機
能に障害がある人に起こります。症状には、まず不正出血があげられ、月経異常や、閉経後では月経のような出血があらわれます。進行すると、おりものの量が増え、さらに進むと強
い悪臭を伴います。子宮体がんは一般に、子宮頸がんより進行は遅いといわれています。以前は子宮頸がんが子宮がんの大半を占めていましたが、最近では食生活の欧米化や高齢化な
どにより子宮体がんが増加傾向にあり、上皮内がんの段階で発見されることは稀です。子宮体がんがほとんど全て腺がん(内膜腺由来)であるのに対して、子宮頚がんは扁平上皮がんと
腺がんに分類されます。かつては大多数を扁平上皮がんが占めていましたが、ここでも腺がんが近年急速に数を増やし、進行子宮頚
がんのかなりの割合を占めるに至っています。
?原因?
子宮頸がん
ヒトパピローマウイルスによる感染であることがかなり明確になってきています。この感染に何らかの他の要因が加わり、発がんすると考えられています。感染は性行為によって発生し、それ以外の感染は極めて稀とされます。現在までのところ、感染から何年で発症するかは諸説があり、はっきりしていません。
子宮体がん
発生や進行に女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)が影響を与えていると考えられています。このため、未婚、未妊、卵巣機能不全、肥満、高脂血症、糖尿病などの人はエストロゲンが子宮内膜に働いている時間が長くなるため、子宮体がんのリスクを高めるといわれています。子宮体がんの場合も、前がん病変として子宮内膜増殖症が注目されています。
現在、子宮内膜増殖症は4つに分類されています。
単純型子宮内膜増殖症
複雑型子宮内膜増殖症
単純型子宮内膜異型増殖症
複雑型子宮内膜異型増殖症
このうち子宮内膜異型増殖症複合型は子宮体がんの前段階と考えられており、このタイプの増殖症が、がん組織と共に存在していることもしばしば認められます。これ以外の3つの増殖症は、いずれもがん化の確立は低いと考えられています。 また、近年の食?生活習慣の欧米化、ストレスや喫煙?環境ホルモンによる活性酸素の増加などが子宮体がんの増加を促す要因となっています。
?予防?
胃がん腹水
早期発見であれば完全に直るものなので年に一度ぐらいの頻度で定期検診を受けるのが対策のひとつです。子宮頸がんの要因である感染症を防ぐために身体や局部を清潔に保つこと
胃がん腹水
も予防対策になります。また、日常の生活習慣や食生活と子宮がんは、密接な関係にあるといわれています。
胃がん腹水
生活習慣では禁煙、アルコールの過剰摂取をしない、バランスのとれた食事する、暴飲暴食を避ける、適切な運動?休養をとり、ストレスをためない工夫を心がけましょう。特に食べ
胃がん腹水
物では、高塩分?高コレステロール食は避け、繊維質?緑黄色野菜?魚類や、がんを抑える作用があるといわれる大豆食品をたくさんとるようにしましょう。
胃がん腹水
また、近年がんの発生要因とされている「活性酸素」を抑える物質を多く含む食品を摂ることも有効ながん予防策です。活性酸素を消去する物質としては体内で作り出される抗酸化酵
胃がん腹水
素と食事等から摂取する抗酸化力のあるビタミンA?C?E?B群やポリフェノール?カロチノイド、大豆イソフラボンなどがあります。子宮がんは早期発見?早期治療が重要であり
胃がん腹水
初期段階では自覚症状のない場合が多いこの病気は、早期発見のためにも定期健診を受けることが大変重要です。特に子宮頸がんは、早期に発見して治療すれば、ほぼ100%治るが
胃がん腹水
んだといえます。子宮ガンは、早期に発見して治療すれば治ります。毎年、子宮ガン検診を受けていれば、子宮ガンで死ぬことはまず有りません。
胃がん兆候
が胃がんというデータがあります。この検査の特徴は何といっても非常に手軽に受けられるという点です。レントゲンのように食事の制限もなく、わずかな血液を採るだけで診断が可能なのです。
血液検査の利点と欠点
従来のレントゲン法と較べてみるとまず利点として
1)胃がん発見率が高く、特にがん検診の目的である早期がん(救命胃がん)発見率が高いこと。 レントゲンは影絵(形態)診断ですから大きくなった進行がんを発見するのは得意ですが小さな早期がんの発見は不得意といえます。
2)検査が受けやすく、多数の検診が可能です。
3)レントゲン被ばくなどの問題がなく安全性が高い。 4)費用が安い(レントゲンの1/4~1/10、現在高崎市では無料)などなどたくさんの利点があります。 一方欠点としては形態診断ではないので進行がんの見落としもありうることがあげられます。 一般的に早期がんでは殆ど自覚症状がありませんが、進行がんでは胃痛、嘔気、など何らかの胃症状を伴うことが多いので、症状のある人は「検診」でなく保険証を持って医療機関へ受診(診療)してほしいと思います。 検診は血液検査にしろ、レントゲン検査にしろ精密検査ではないのでがんを100%発見することは不可能なのです。
当医師会では平成8年度から従来のレントゲン検診とは別にみどりの健診の時に得られる血液を用いて希望者に大腸がん検診とセットの形で胃がんの血液検診を行っています。
集計された2年間(平成8年および9年度)の成績を簡単にお知らせしますと表のようになります。これらの数字からもおわかりの様にこれからの胃がん検診は血液検診が主流になってゆくものと思われます。
これからの胃がん検診
血液による胃がん検診は、1982年アメリカのサムロフ教授がペプシノゲンと萎縮性胃炎の関係を報告、その後日本の三木一正教授(東邦大)が、その測定法の開発、胃がん検診への応用など10年以上の歳月をかけて集大成され現在に至っています。平成9年度から厚生省に血液による胃がん検診に関する研究班(三木班)が設置され、これからの新しい胃がん検診が現在検討されています。高崎市医師会も先進地区としてそのメンバーに加えられ2年間の詳細な成績を報告しました。近い将来日本の胃がん検診はまず血液検査を行い陽性者は内視鏡検査に、陰性者にはレントゲン検査を受けていただく(進行がんの見落としを防ぐため)2段階方式に変わってゆくものと思います。
高崎市医師会ではこの新しい血液による胃がん検診法を全国の市町村にアピール するとともに高崎市民から胃がん死をなくすため、今後とも継続してゆく予定ですので1 人でも多くの市民の方が受診されることを強く希望しております。みどりの健診を受けら れる時一言、「血液による胃がん検診を希望します」とおっしゃっていただければよいの です。一緒に行う便の潜血反応による大腸がん検診でも多数の早期大腸がんが発見さ れており、さに一挙両得です。お待ちしています!
内視鏡などにより胃がんが早期に発見されやすくなったことなどから、日本人における胃がんの死亡率は年々低下していますが、依然として年間10万人の患者様が胃がんに罹患していると言われています。
また、胃がんは抗がん剤や放射線の効果が出にくい種類のがんであるため、手術を行った後の治療法の選択肢に頭を悩まされる方が多いのが事実です。
実はそのような胃がんに対して、腫瘍の退縮や余命の延長、QOL(Quality of Life:生活の質)の向上など、様々な治療効果を期待できるのが、「分子整合栄養医学に基づく栄養療法」であるということをご存知でしょうか?
++分子整合栄養医学とは++
分子整合栄養医学とは、アメリカの故ライナス?ポーリング博士(1901-1994)が提唱し、カナダのエイブラム?ホッファー博士(1917-)らが中心となり発展してきた、新しい治療学の一分野と言える学問です。
分子整合栄養医学とは、従来の薬物を使う治療とは異なり、「至適量の栄養素を補給することによって、体内の分子の異常を整えることにより、病気の予防?治療を行う」という治療法です。
ホッファー博士は精神科医であり、大量のナイアシン(ビタミンB3)を摂取することにより、統合失調症を治療できることを立証した高名な医師です。
そして栄養による治療によって、5000人を超える統合失調症の患者様の治療に当たられ、素晴らしい治療結果を出していることで知られています。
ホッファー博士の膨大な数の患者様の中には、当然ながら、がんを合併した方々も多くいらっしゃいました。
博士はそのような患者様に対して、がんを治療する目的ではなく、あくまでも精神疾患の治療を目的に栄養素を用いた治療を行っていました。
ところが驚くべきことに、がんの組織の退縮、症状の軽快、余命の大幅な延長など、がんに対して著名な改善効果を認めた患者様が多く認められたのです。
そのような事実から、ホッファー博士ポーリング博士をはじめとしたアメリカ?カナダの臨床医を中心に、栄養療法によるがん治療の研究が活発に行われ、臨床症例がこつこつと積み重ねられていきました。
++分子整合栄養医学によるがんの治療成績++
ビタミンCやビタミンE、セレン、βカロテンなどの栄養素が、がんに効果を発揮するという考えは、医学界からは強い反発を招き、長らく受け入れられることはありませんでした。
しかしその有効性を認める多くの論文が発表され、現在ではアメリカの厚労省にあたるNIH (米国国立衛生研究所)やNCI(米国国立がん研究所)もその効果を認めるに至っています。中でもビタミンCの摂取、特に点滴による高用量(10‐100g/回)の定期的な投与が、末期がん患者においてがんの退縮や余命の延長をもたらす、と言うテータが数多く発表されています。ゴンザレスらは、アスコルビン酸(ビタミンC)の抗腫瘍効果について、過去25年間の医学文献を再検討し、アスコルビン酸のがん予防効果、その作用機序等についてまとめ、特に静脈点滴による高用量のアスコルビン酸投与ががん治療に有効であると結論づけています1)。 ドリスコらは、2例の進行した卵巣がん患者において、標準治療(手術?化学療法)とともに、点滴による高用量のアスコルビン酸投与および経口の抗酸化物質(ビタミンC?E?CoQ10?βカロテン?ビタミンAなど)の摂取などの補完治療を行ったところ、腫瘍マーカーの陰性化、診断から3年が経過しても再発を認めていないことを報告し、これらの治療が標準治療の効果を高め、安全性を増し、予後を良好にしている可能性について述べています2)。
またNIHのレビンらは、パダヤッティ、リオールダン、ヒューイットなどによる、主にアスコルビン酸の高用量の投与によって目覚しい治療効果を出したがん患者の3症例について報告しています3)。
胃がんについては、分子整合栄養医学を実践する日本のグループにより、標準治療に分子整合栄養療法を加えた「栄養療法群」と、「標準治療群」、「免疫療法群(標準治療+免疫療法)」の予後を比較検討したデータがあります4)。
対象はステージ2期および3期の胃がん患者群で、雑誌「ランセット」で発表された愛知県がんセンターの中里博士の論文の同ステージの患者群と、栄養療法群とを比較しています。
条件としては全く同一とは言えませんが、分子整合栄養療法の補完療法としての延命効果を表す結果と捉えることができます。
(*この場合の免疫療法とはタン白結合多糖類を使った治療法)
++なぜ分子整合栄養医学ががんに効果的なのか++
なぜ「栄養による治療」が、がんにこのような効果をもたらすのでしょうか?
アメリカの栄養によるがん治療の権威であるパトリック?クイリン博士は、栄養療法によるがん治療の目的を以下のように述べています5)。
化学療法と放射線療法の効果を高めつつ、かつその副作用を減らす。
栄養的に問題があるために、平均的ながん患者に起きる口内潰瘍、疲労、吐き気、脱毛、器官の薬物中毒などを、劇的に減らす。
患者自身の免疫能力を高めて、体全体を通じて、がんと戦う免疫細胞の能力を強化する。
体脂肪以外の体の組織が失われる悪液質という一般的な副作用をなくしたり、劇的に少なくする。
食事の改善を通じて、がんの細胞だけを選択的に餓死させるのを促す。
がんの拡がるのを抑えるような、自然自信のガン?ファイターを、植物から導入する。
がん細胞だけを選択的に攻撃する栄養物質の大量投与によって、がんの活動を低下させる。
化学療法や放射線療法そのものが、新たながんを生み出すことを防ぐ。
遺伝的にがんになりやすいことがわかっている患者に、がんが再発するリスクを減らす。
そもそもがんを起こす原因になった背後条件を変えることによって、がんの完全ないしは部分的退縮を起こさせるチャンスを顕著に増やす。
栄養療法のもっとも素晴らしい点のひとつは、患者様の体力?抵抗力?免疫力を高め、患者様の治る力を最大限に引き出す、と言うことです。
がんそのものが、栄養欠乏などにより起こるホメオスターシス(生体恒常性)の乱れ、免疫力の低下、酸化ストレスによる細胞のダメージなど、悪化した体内環境に基づいて発生するものですから、それらを調整し整えることはより自然で根本的な治療であると言えるのです。
また栄養療法は、既存のがん治療、すなわち手術?化学療法?放射線療法を邪魔するものではなく、むしろその効果を最大限に発揮し、しかも副作用を抑える効果があります。
化学療法や放射線療法と違い、がん細胞にのみ選択的に毒性を発揮し、正常細胞には悪影響を与えないのも特徴です。
++ビタミンの新しい考え方++
本当にビタミンやミネラルなどにそのような効果があるのでしょうか?
一般的に、ビタミンに対しては以下のようにお考えの方が多いと思います。
バランスのよい食事をすれば、必要な栄養素は全て摂取できる。
ビタミンの欠乏症を防ぐには、必要栄養所要量のビタミン摂取で十分であり、それ以上に摂っても意味はない。
水溶性ビタミン(ビタミンCやビタミンB群など)は大量に摂っても尿に排泄されるので無駄である。
脂溶性ビタミン(ビタミンAやビタミンEなど)は大量に摂取すると過剰になるので危険である。
残念ながら、今ではこのような考え方は間違っていると言わざるを得ません。
現代ではビタミンに対する研究が進み、次々と新しい知見が発表され、ビタミンの作用は今まで考えられていたよりも人体にとって良い影響を及ぼすことがわかってきたのです。
ビタミンの新しい考え方は以下のようなものです。
現代人の多くには栄養欠乏がある(きちんと食事をしていたとしても)。
ビタミン欠乏症に限らず、その他の症状もビタミンによって改善される。
必要栄養所要量は欠乏症を防ぐための「最低限」の量であり、「最適な健康」を保つためにはそれより多くの量が必要である。
ビタミンによる改善の効果は、「量依存」である。少量を摂っても効果は現れにくい。
ビタミンの必要量には個人差があり、環境や疾患によっても必要量が増加する。その人にとって「至適量(本当に必要な量)」を摂ってはじめて、治療的な効果が現れる。
水溶性ビタミンを至適量摂取すると、体内に一定量貯蓄され、必要に応じて代謝された上で尿中に排泄されるので、無駄にはならない。
脂溶性ビタミン(ビタミンAやビタミンEなど)を天然の複合体の形で至適量摂取した場合、組織の必要部位に貯蓄され、必要に応じて代謝され、病気の回復や健康維持に寄与する。合成の「ビタミン剤」を研究レベルほどの“超大量”に摂取しない限り、ビタミンの「過剰」やそれによる「弊害」が起こることはほとんどない。
薬剤と違い副作用はほとんどなく、安全である。AAPCC(米国毒物コントロールセンター協会)の報告6)によると、米国におけるビタミン?ミネラルなどによる死亡例は年間ほぼ0人であり、多い年でも2人である。それに対し、薬剤による死亡例は米国で年間10万人以上である7。
(*個人や病態、妊娠中であるか否かなどによって、必要量?摂取量の上限には違いがあります)
このように、現代の栄養に対する考え方は日々進歩しており、がんをはじめとする多くの疾患に効果があることが明らかになっています。
++栄養状態はがん患者様の予後を左右する++
がん患者様は「がんで死ぬのではなく、栄養欠損で死に至る」と言われています。
特に胃がん患者様は食欲不振や胃腸の通過障害が起こりやすく、またがんによる代謝の異常などが原因で、栄養障害を起こすケースが高率に見られます。
がんによる栄養障害は体重減少を引き起こし、体重が大幅に減少する患者様ほど生存率が低いことがわかっています。
がんがあっても長く生きるためには、また様々な治療の効果を充分に出すためには、栄養欠乏を是正してがんや治療に対する抵抗力を上げることが必要不可欠なのです。
また、がんを別の側面から見てみると、栄養素を消耗してしまう究極の「消耗性疾患」であると言えます。
いわゆるがんによる「悪液質」が、がんによるものと栄養失調による混合性の代謝異常であると考えれば、適切な栄養補給によって患者様の消耗状態が改善し、QOLが改善することは不思議ではないのです。
++よりよい人生を過ごすために++
腫瘍(また腫瘍に伴う悪液質)はがんの症状であり、病気の本態そのものではありません。 「北風と太陽」の話ではありませんが、がんを敵に回してただ孤独な戦いを挑むのではなく、体力を向上させてがんに対する抵抗力を上げ、がんの進行を可能な限り抑え、生活の質を向上し、人生を豊かに過ごすことが、がん患者様にとって最良の道であると言えるでしょう。
クリニックハイジーアでは、栄養療法と東洋医学、必要に応じて西洋医学を併用する統合医療を行い、患者様の本来の元気を取り戻していただき、よりよい人生を過ごされるためのお手伝いをしてまいります。
統合医療の3つの特徴
1. 60項目以上の詳細な血液検査?尿検査により、原因不明な病気や治療が難しかった病態の原因がわかる
※ 通常の医療機関や人間ドックなどでは、十数項目しか調べません。
※ 腫瘍ができたら腫瘍を手術でとってしまうのではなく、腫瘍ができた原因を追究し、その
原因を治療するのが根本治療であるため、根本的な原因を探すことが重要です。2. 副作用がない
サプリメントと薬剤の違い――天然の複合的な栄養素であるサプリメントは、体内で必要に応じて代謝されるため、薬物治療に対して圧倒的に安全です。熟練した医師の管理下で行う
場合、ほとんど副作用はありません。それに対し薬剤は、人体には存在しない化学合成された単一成分であるため、うまくいけば短時間に症状をとれるなどの利点はあるものの、根本
的でなく、副作用があります。
※漢方薬にも劇薬に分類される処方の難しい薬があります。
※アメリカでは1年間に10万人以上が薬の副作用で亡くなっていると言われています。
3. 治療期間の目安は半年~1年である
漢方や栄養療法は、長期間服用しなければと効かないわけではなく、特殊な例を除き、医師の処方どおりに服用すれば、約3ヶ月で症状の著しい改善と検査データの改善を認めます。
ないようにしたほうがよい、との考え方は間違いです」と明記していた。だが胃癌学会のアンケートによると、一般病院の4分
の3が原則として使っている。証拠軽視の医療がまかり通ってきたのだ。
疑問と反発
「専門医の意見より証拠」というEBMに、反発する医師は多い。今月18日に新潟市で開かれた胃癌学会では、ガイドライ
ンという医療の標準を作ること自体への疑問が出た。
鹿児島大第1外科の愛甲孝教授は、医療内容の公開という点でガイドラインの必要は認めたが、疑問点として「診療報酬
の削減に悪用される恐れがある」「標準と違う医療をした場合、医療訴訟に悪用されないか」「患者は一人ひとり違い、一律
の標準治療は適用しにくい」と指摘した。
これに対して、ガイドラインの作成委員の一人、笹子三津留?国立がんセンター中央病院外
科部長は、反論した。
①医療費削減は時代の流れ。削減しても医療の質を落とさないため、ガイドラインは必要だ
②標準と違う治療もありうる。違うという事実を患者に説明し納得を得ればよい
③6~7割の患者には標準通りの治療が最善だ。それ以外の場合に何が最善かは通常、証拠
がなくて分からない。証拠
なしに「これが最善」と患者に押しつけるのは医師の裁量権の誤用だ。
さらなる改善を
EBMには判断の根拠として、信頼性の高い証拠が必要だ。米国保健政策研究局は「証拠の
質」を「レベル1」を最高に
4段階に分類している。
だが日本では過去、臨床試験が軽視されており、質の高い証拠は少ない。笹子さんは今回のガイドラインについて「基づいた証拠の質はほとんどレベル3以下。今後の改善は欠かせない」と説明する。
慶応大放射線科の近藤誠講師は「手術後の抗がん剤などを厳しく評価したのはうなずける。しかし手術への評価が甘く、
証拠重視に徹していない。胃の周囲のリンパ節を取る手術を勧めているが、根拠が弱い。実験的な医療と認めるべきだ」
胃がん兆候
と話している。
がん死因のトップは胃がん
胃がん兆候
日本人の病気による死因のトップは「がん」ですが、その中でも1位の座を占めている のが胃がんで、毎年約5万人の人が亡くなっています。しかし最近では治療法も発達し 早期に発
胃がん兆候
見すればほぼ 100%助かります。しかもより早期に発見すれば、開腹手術を 受けることなく、内視鏡により治療(粘膜切除術)することができるようになりました。
胃がん兆候
手軽に受けられる血液検査法
胃がん検診というとバリウムを飲むレントゲン法(施設で行われる直接撮影や集検車による
胃がん兆候
間接撮影)が一般的ですが最近注目を浴びているのが血液による検査法です。これは「ペプシノゲン法」といい、血液に含まれているペプシノゲンという物質の量を測ることによっ
胃がん兆候
て、胃がんの前段階ともいえる「慢性萎縮性胃炎」を診断するものです。この胃炎の人がすべて「がん」になる訳ではありませんが、この胃炎粘膜を背景としてかなり高い確率で胃が
胃がん兆候
んが発生することがわかっています。新しい血液による検査法は、胃がんそのものを診断するのではなく、胃がんになりやすい人を診断しようというわけです。検査の結果、陽性(慢
胃がん兆候
性萎縮性胃炎)であると診断されたら定期的に精密検査(内視鏡検査)を受ける必要があります。ペプシノゲン陽性の人では100人に1人、陰性の人では1万人に1人
血液検査の利点と欠点
従来のレントゲン法と較べてみるとまず利点として
1)胃がん発見率が高く、特にがん検診の目的である早期がん(救命胃がん)発見率が高いこと。 レントゲンは影絵(形態)診断ですから大きくなった進行がんを発見するのは得意ですが小さな早期がんの発見は不得意といえます。
2)検査が受けやすく、多数の検診が可能です。
3)レントゲン被ばくなどの問題がなく安全性が高い。 4)費用が安い(レントゲンの1/4~1/10、現在高崎市では無料)などなどたくさんの利点があります。 一方欠点としては形態診断ではないので進行がんの見落としもありうることがあげられます。 一般的に早期がんでは殆ど自覚症状がありませんが、進行がんでは胃痛、嘔気、など何らかの胃症状を伴うことが多いので、症状のある人は「検診」でなく保険証を持って医療機関へ受診(診療)してほしいと思います。 検診は血液検査にしろ、レントゲン検査にしろ精密検査ではないのでがんを100%発見することは不可能なのです。
当医師会では平成8年度から従来のレントゲン検診とは別にみどりの健診の時に得られる血液を用いて希望者に大腸がん検診とセットの形で胃がんの血液検診を行っています。
集計された2年間(平成8年および9年度)の成績を簡単にお知らせしますと表のようになります。これらの数字からもおわかりの様にこれからの胃がん検診は血液検診が主流になってゆくものと思われます。
これからの胃がん検診
血液による胃がん検診は、1982年アメリカのサムロフ教授がペプシノゲンと萎縮性胃炎の関係を報告、その後日本の三木一正教授(東邦大)が、その測定法の開発、胃がん検診への応用など10年以上の歳月をかけて集大成され現在に至っています。平成9年度から厚生省に血液による胃がん検診に関する研究班(三木班)が設置され、これからの新しい胃がん検診が現在検討されています。高崎市医師会も先進地区としてそのメンバーに加えられ2年間の詳細な成績を報告しました。近い将来日本の胃がん検診はまず血液検査を行い陽性者は内視鏡検査に、陰性者にはレントゲン検査を受けていただく(進行がんの見落としを防ぐため)2段階方式に変わってゆくものと思います。
高崎市医師会ではこの新しい血液による胃がん検診法を全国の市町村にアピール するとともに高崎市民から胃がん死をなくすため、今後とも継続してゆく予定ですので1 人でも多くの市民の方が受診されることを強く希望しております。みどりの健診を受けら れる時一言、「血液による胃がん検診を希望します」とおっしゃっていただければよいの です。一緒に行う便の潜血反応による大腸がん検診でも多数の早期大腸がんが発見さ れており、さに一挙両得です。お待ちしています!
内視鏡などにより胃がんが早期に発見されやすくなったことなどから、日本人における胃がんの死亡率は年々低下していますが、依然として年間10万人の患者様が胃がんに罹患していると言われています。
また、胃がんは抗がん剤や放射線の効果が出にくい種類のがんであるため、手術を行った後の治療法の選択肢に頭を悩まされる方が多いのが事実です。
実はそのような胃がんに対して、腫瘍の退縮や余命の延長、QOL(Quality of Life:生活の質)の向上など、様々な治療効果を期待できるのが、「分子整合栄養医学に基づく栄養療法」であるということをご存知でしょうか?
++分子整合栄養医学とは++
分子整合栄養医学とは、アメリカの故ライナス?ポーリング博士(1901-1994)が提唱し、カナダのエイブラム?ホッファー博士(1917-)らが中心となり発展してきた、新しい治療学の一分野と言える学問です。
分子整合栄養医学とは、従来の薬物を使う治療とは異なり、「至適量の栄養素を補給することによって、体内の分子の異常を整えることにより、病気の予防?治療を行う」という治療法です。
ホッファー博士は精神科医であり、大量のナイアシン(ビタミンB3)を摂取することにより、統合失調症を治療できることを立証した高名な医師です。
そして栄養による治療によって、5000人を超える統合失調症の患者様の治療に当たられ、素晴らしい治療結果を出していることで知られています。
ホッファー博士の膨大な数の患者様の中には、当然ながら、がんを合併した方々も多くいらっしゃいました。
博士はそのような患者様に対して、がんを治療する目的ではなく、あくまでも精神疾患の治療を目的に栄養素を用いた治療を行っていました。
ところが驚くべきことに、がんの組織の退縮、症状の軽快、余命の大幅な延長など、がんに対して著名な改善効果を認めた患者様が多く認められたのです。
そのような事実から、ホッファー博士ポーリング博士をはじめとしたアメリカ?カナダの臨床医を中心に、栄養療法によるがん治療の研究が活発に行われ、臨床症例がこつこつと積み重ねられていきました。
++分子整合栄養医学によるがんの治療成績++
ビタミンCやビタミンE、セレン、βカロテンなどの栄養素が、がんに効果を発揮するという考えは、医学界からは強い反発を招き、長らく受け入れられることはありませんでした。
しかしその有効性を認める多くの論文が発表され、現在ではアメリカの厚労省にあたるNIH (米国国立衛生研究所)やNCI(米国国立がん研究所)もその効果を認めるに至っています。中でもビタミンCの摂取、特に点滴による高用量(10‐100g/回)の定期的な投与が、末期がん患者においてがんの退縮や余命の延長をもたらす、と言うテータが数多く発表されています。ゴンザレスらは、アスコルビン酸(ビタミンC)の抗腫瘍効果について、過去25年間の医学文献を再検討し、アスコルビン酸のがん予防効果、その作用機序等についてまとめ、特に静脈点滴による高用量のアスコルビン酸投与ががん治療に有効であると結論づけています1)。 ドリスコらは、2例の進行した卵巣がん患者において、標準治療(手術?化学療法)とともに、点滴による高用量のアスコルビン酸投与および経口の抗酸化物質(ビタミンC?E?CoQ10?βカロテン?ビタミンAなど)の摂取などの補完治療を行ったところ、腫瘍マーカーの陰性化、診断から3年が経過しても再発を認めていないことを報告し、これらの治療が標準治療の効果を高め、安全性を増し、予後を良好にしている可能性について述べています2)。
またNIHのレビンらは、パダヤッティ、リオールダン、ヒューイットなどによる、主にアスコルビン酸の高用量の投与によって目覚しい治療効果を出したがん患者の3症例について報告しています3)。
胃がんについては、分子整合栄養医学を実践する日本のグループにより、標準治療に分子整合栄養療法を加えた「栄養療法群」と、「標準治療群」、「免疫療法群(標準治療+免疫療法)」の予後を比較検討したデータがあります4)。
対象はステージ2期および3期の胃がん患者群で、雑誌「ランセット」で発表された愛知県がんセンターの中里博士の論文の同ステージの患者群と、栄養療法群とを比較しています。
条件としては全く同一とは言えませんが、分子整合栄養療法の補完療法としての延命効果を表す結果と捉えることができます。
(*この場合の免疫療法とはタン白結合多糖類を使った治療法)
++なぜ分子整合栄養医学ががんに効果的なのか++
なぜ「栄養による治療」が、がんにこのような効果をもたらすのでしょうか?
アメリカの栄養によるがん治療の権威であるパトリック?クイリン博士は、栄養療法によるがん治療の目的を以下のように述べています5)。
化学療法と放射線療法の効果を高めつつ、かつその副作用を減らす。
栄養的に問題があるために、平均的ながん患者に起きる口内潰瘍、疲労、吐き気、脱毛、器官の薬物中毒などを、劇的に減らす。
患者自身の免疫能力を高めて、体全体を通じて、がんと戦う免疫細胞の能力を強化する。
体脂肪以外の体の組織が失われる悪液質という一般的な副作用をなくしたり、劇的に少なくする。
食事の改善を通じて、がんの細胞だけを選択的に餓死させるのを促す。
がんの拡がるのを抑えるような、自然自信のガン?ファイターを、植物から導入する。
がん細胞だけを選択的に攻撃する栄養物質の大量投与によって、がんの活動を低下させる。
化学療法や放射線療法そのものが、新たながんを生み出すことを防ぐ。
遺伝的にがんになりやすいことがわかっている患者に、がんが再発するリスクを減らす。
そもそもがんを起こす原因になった背後条件を変えることによって、がんの完全ないしは部分的退縮を起こさせるチャンスを顕著に増やす。
栄養療法のもっとも素晴らしい点のひとつは、患者様の体力?抵抗力?免疫力を高め、患者様の治る力を最大限に引き出す、と言うことです。
がんそのものが、栄養欠乏などにより起こるホメオスターシス(生体恒常性)の乱れ、免疫力の低下、酸化ストレスによる細胞のダメージなど、悪化した体内環境に基づいて発生するものですから、それらを調整し整えることはより自然で根本的な治療であると言えるのです。
また栄養療法は、既存のがん治療、すなわち手術?化学療法?放射線療法を邪魔するものではなく、むしろその効果を最大限に発揮し、しかも副作用を抑える効果があります。
化学療法や放射線療法と違い、がん細胞にのみ選択的に毒性を発揮し、正常細胞には悪影響を与えないのも特徴です。
++ビタミンの新しい考え方++
本当にビタミンやミネラルなどにそのような効果があるのでしょうか?
一般的に、ビタミンに対しては以下のようにお考えの方が多いと思います。
バランスのよい食事をすれば、必要な栄養素は全て摂取できる。
ビタミンの欠乏症を防ぐには、必要栄養所要量のビタミン摂取で十分であり、それ以上に摂っても意味はない。
水溶性ビタミン(ビタミンCやビタミンB群など)は大量に摂っても尿に排泄されるので無駄である。
脂溶性ビタミン(ビタミンAやビタミンEなど)は大量に摂取すると過剰になるので危険である。
残念ながら、今ではこのような考え方は間違っていると言わざるを得ません。
現代ではビタミンに対する研究が進み、次々と新しい知見が発表され、ビタミンの作用は今まで考えられていたよりも人体にとって良い影響を及ぼすことがわかってきたのです。
ビタミンの新しい考え方は以下のようなものです。
現代人の多くには栄養欠乏がある(きちんと食事をしていたとしても)。
ビタミン欠乏症に限らず、その他の症状もビタミンによって改善される。
必要栄養所要量は欠乏症を防ぐための「最低限」の量であり、「最適な健康」を保つためにはそれより多くの量が必要である。
ビタミンによる改善の効果は、「量依存」である。少量を摂っても効果は現れにくい。
ビタミンの必要量には個人差があり、環境や疾患によっても必要量が増加する。その人にとって「至適量(本当に必要な量)」を摂ってはじめて、治療的な効果が現れる。
水溶性ビタミンを至適量摂取すると、体内に一定量貯蓄され、必要に応じて代謝された上で尿中に排泄されるので、無駄にはならない。
脂溶性ビタミン(ビタミンAやビタミンEなど)を天然の複合体の形で至適量摂取した場合、組織の必要部位に貯蓄され、必要に応じて代謝され、病気の回復や健康維持に寄与する。合成の「ビタミン剤」を研究レベルほどの“超大量”に摂取しない限り、ビタミンの「過剰」やそれによる「弊害」が起こることはほとんどない。
薬剤と違い副作用はほとんどなく、安全である。AAPCC(米国毒物コントロールセンター協会)の報告6)によると、米国におけるビタミン?ミネラルなどによる死亡例は年間ほぼ0人であり、多い年でも2人である。それに対し、薬剤による死亡例は米国で年間10万人以上である7。
(*個人や病態、妊娠中であるか否かなどによって、必要量?摂取量の上限には違いがあります)
このように、現代の栄養に対する考え方は日々進歩しており、がんをはじめとする多くの疾患に効果があることが明らかになっています。
++栄養状態はがん患者様の予後を左右する++
がん患者様は「がんで死ぬのではなく、栄養欠損で死に至る」と言われています。
特に胃がん患者様は食欲不振や胃腸の通過障害が起こりやすく、またがんによる代謝の異常などが原因で、栄養障害を起こすケースが高率に見られます。
がんによる栄養障害は体重減少を引き起こし、体重が大幅に減少する患者様ほど生存率が低いことがわかっています。
がんがあっても長く生きるためには、また様々な治療の効果を充分に出すためには、栄養欠乏を是正してがんや治療に対する抵抗力を上げることが必要不可欠なのです。
また、がんを別の側面から見てみると、栄養素を消耗してしまう究極の「消耗性疾患」であると言えます。
いわゆるがんによる「悪液質」が、がんによるものと栄養失調による混合性の代謝異常であると考えれば、適切な栄養補給によって患者様の消耗状態が改善し、QOLが改善することは不思議ではないのです。
++よりよい人生を過ごすために++
腫瘍(また腫瘍に伴う悪液質)はがんの症状であり、病気の本態そのものではありません。 「北風と太陽」の話ではありませんが、がんを敵に回してただ孤独な戦いを挑むのではなく、体力を向上させてがんに対する抵抗力を上げ、がんの進行を可能な限り抑え、生活の質を向上し、人生を豊かに過ごすことが、がん患者様にとって最良の道であると言えるでしょう。
クリニックハイジーアでは、栄養療法と東洋医学、必要に応じて西洋医学を併用する統合医療を行い、患者様の本来の元気を取り戻していただき、よりよい人生を過ごされるためのお手伝いをしてまいります。
統合医療の3つの特徴
1. 60項目以上の詳細な血液検査?尿検査により、原因不明な病気や治療が難しかった病態の原因がわかる
※ 通常の医療機関や人間ドックなどでは、十数項目しか調べません。
※ 腫瘍ができたら腫瘍を手術でとってしまうのではなく、腫瘍ができた原因を追究し、その
原因を治療するのが根本治療であるため、根本的な原因を探すことが重要です。2. 副作用がない
サプリメントと薬剤の違い――天然の複合的な栄養素であるサプリメントは、体内で必要に応じて代謝されるため、薬物治療に対して圧倒的に安全です。熟練した医師の管理下で行う
場合、ほとんど副作用はありません。それに対し薬剤は、人体には存在しない化学合成された単一成分であるため、うまくいけば短時間に症状をとれるなどの利点はあるものの、根本
的でなく、副作用があります。
※漢方薬にも劇薬に分類される処方の難しい薬があります。
※アメリカでは1年間に10万人以上が薬の副作用で亡くなっていると言われています。
3. 治療期間の目安は半年~1年である
漢方や栄養療法は、長期間服用しなければと効かないわけではなく、特殊な例を除き、医師の処方どおりに服用すれば、約3ヶ月で症状の著しい改善と検査データの改善を認めます。
ないようにしたほうがよい、との考え方は間違いです」と明記していた。だが胃癌学会のアンケートによると、一般病院の4分
の3が原則として使っている。証拠軽視の医療がまかり通ってきたのだ。
疑問と反発
「専門医の意見より証拠」というEBMに、反発する医師は多い。今月18日に新潟市で開かれた胃癌学会では、ガイドライ
ンという医療の標準を作ること自体への疑問が出た。
鹿児島大第1外科の愛甲孝教授は、医療内容の公開という点でガイドラインの必要は認めたが、疑問点として「診療報酬
の削減に悪用される恐れがある」「標準と違う医療をした場合、医療訴訟に悪用されないか」「患者は一人ひとり違い、一律
の標準治療は適用しにくい」と指摘した。
これに対して、ガイドラインの作成委員の一人、笹子三津留?国立がんセンター中央病院外
科部長は、反論した。
①医療費削減は時代の流れ。削減しても医療の質を落とさないため、ガイドラインは必要だ
②標準と違う治療もありうる。違うという事実を患者に説明し納得を得ればよい
③6~7割の患者には標準通りの治療が最善だ。それ以外の場合に何が最善かは通常、証拠
がなくて分からない。証拠
なしに「これが最善」と患者に押しつけるのは医師の裁量権の誤用だ。
さらなる改善を
EBMには判断の根拠として、信頼性の高い証拠が必要だ。米国保健政策研究局は「証拠の
質」を「レベル1」を最高に
4段階に分類している。
だが日本では過去、臨床試験が軽視されており、質の高い証拠は少ない。笹子さんは今回のガイドラインについて「基づいた証拠の質はほとんどレベル3以下。今後の改善は欠かせない」と説明する。
慶応大放射線科の近藤誠講師は「手術後の抗がん剤などを厳しく評価したのはうなずける。しかし手術への評価が甘く、
証拠重視に徹していない。胃の周囲のリンパ節を取る手術を勧めているが、根拠が弱い。実験的な医療と認めるべきだ」
胃がん兆候
と話している。
がん死因のトップは胃がん
胃がん兆候
日本人の病気による死因のトップは「がん」ですが、その中でも1位の座を占めている のが胃がんで、毎年約5万人の人が亡くなっています。しかし最近では治療法も発達し 早期に発
胃がん兆候
見すればほぼ 100%助かります。しかもより早期に発見すれば、開腹手術を 受けることなく、内視鏡により治療(粘膜切除術)することができるようになりました。
胃がん兆候
手軽に受けられる血液検査法
胃がん検診というとバリウムを飲むレントゲン法(施設で行われる直接撮影や集検車による
胃がん兆候
間接撮影)が一般的ですが最近注目を浴びているのが血液による検査法です。これは「ペプシノゲン法」といい、血液に含まれているペプシノゲンという物質の量を測ることによっ
胃がん兆候
て、胃がんの前段階ともいえる「慢性萎縮性胃炎」を診断するものです。この胃炎の人がすべて「がん」になる訳ではありませんが、この胃炎粘膜を背景としてかなり高い確率で胃が
胃がん兆候
んが発生することがわかっています。新しい血液による検査法は、胃がんそのものを診断するのではなく、胃がんになりやすい人を診断しようというわけです。検査の結果、陽性(慢
胃がん兆候
性萎縮性胃炎)であると診断されたら定期的に精密検査(内視鏡検査)を受ける必要があります。ペプシノゲン陽性の人では100人に1人、陰性の人では1万人に1人
胃がん検査
1)胃の機能と構造
食物は、のどから食道を通って胃に入ります。胃は食物をしばらくの間とどめ、コンクリートミキサー車のように胃液と撹拌(かくはん)し、適量ずつ十二指腸へ送り出します。胃液のほとんどは塩酸で、消化酵素はわずかしか含まれていません。胃液の役割は①pH1~2といった強い酸による殺菌②わずかなタンパク質の変性効果③食物をどろどろの粥状にすることの3つです。栄養の消化吸収は主に十二指腸以下の小腸で行います。食物によって胃内にとどまる時間は異なりますが、粥状になった胃内容物は適量ずつ十二指腸に送り出され、効率のよい消化吸収が行われて、食後数時間から半日くらいは食事をする必要がないようになっています。また、身体にとって欠かせないビタミンB12の吸収に必要なキャッスル内因子は胃でのみ分泌されます。胃は、入口部分である噴門部(ふんもんぶ)、中心部分である体部、出口部分の幽門部(ゆうもんぶ)の3つに大きく分けられます。胃体部では胃酸や内因子を分泌し、出口に近い部分は食べ物を送り出すポンプの役割をしています。出口に近い幽門前庭部は胃液の分泌を調節するホルモン(ガストリン)を出しています。また、胃の壁は5つの層に分かれており、最内層部が胃液や粘液を分泌する粘膜、中心部が胃の動きを担当する筋肉、最外層部は臓器全体を包む薄い膜で漿膜(しょうまく)と呼ばれます。
2)胃癌の原因と予防
胃癌は、粘膜内の分泌細胞や、分泌液の導管にあたる部分の細胞から発生します。胃炎などで炎症が起こった後、胃粘膜は腸の粘膜に似た腸上皮化生と呼ばれる粘膜に置き換わるのですが、その粘膜は癌化しやすいと言われます。慢性胃炎を起こす全ての要因は胃がんの原因と言えます。食物では塩分の多いものが最も危ないと言われ、また、たばこが胃がんを増やすことも明らかになっています。逆に、ビタミンCやカロチノイド類を多く含む生野菜や果物を多く食べる方に胃がんが少ないことがわかってきました。また最近、ヘリコバクター?ピロリと呼ばれる細菌が原因のひとつになっていることが分かってきました。菌によって慢性の炎症を起こし、慢性萎縮性(まんせいいしゅくせい)胃炎と呼ばれる状態になり、それが胃癌の発生に繋がると言われています。この菌は50歳以上の日本人の8割が保菌しています。また、呉共済病院の村直実先生が米医学誌に発表された研究報告による「8年間に及ぶ調査の結果、ピロリ菌の非保菌者280人には胃癌が発生していなかった」事からも、今後益々ピロリ菌対策を考えていかねばなりません。いずれにせよ、これらさまざまな原因で胃の細胞の遺伝子にたくさんの傷がついて癌が発生すると考えられます。また、家系的に遺伝子の傷を自力で修復する能力の劣った場合、その家系では胃癌、大腸癌が発生しやすい場合があります。「癌の相談室」のページで述べたように、免疫力の遺伝的(家系的)強弱も含め、親兄弟、親の兄弟などに胃癌が多い家系は充分注意するべきでしょう。
3)発生と進行
前述しましたが、胃癌は、粘膜内の分泌細胞や、分泌物を胃の中に導く導管の細胞から発生します。30~60ミクロンの大きさから始まり、年単位の時間がかかって5mm程度の大きさになって、やっと発見可能になります。粘膜内を横に拡がっている内はまだしも、胃壁の外に向かい粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜へと徐々に深く浸潤(しんじゅん:がんが周囲に拡がること)し出すと、それに伴って転移しやすくなり、予後(治療による今後の見通し)も悪くなってきます。この癌の外方向への進展は深達度と呼ばれています。癌の種類によって、管腔内にも突出するように成長するものと、水平方向にのみ浸潤していくものとがあります。後者の場合、まだ早期に、潰瘍を合併することもあります。それは、癌になっている部分が胃液でただれ易くなっている為と考えられます。
4)注意しておきたい症状
胃は大きな臓器です。癌がかなり進行しても全く症状がない場合も多々あります。しかし、一方では治療を受けている方の半分が早期の胃癌で、そのうちのさらに半分の方々は何らかの症状をきっかけとして検査を受けています。早期胃がんの多くは病変の中に潰瘍ができる為、痛み、出血、胃部不快感などが検査を受けるきっかけになった方も多い様です。これらの症状は胃潰瘍の症状です。進行した癌では、痛みというよりも食事が通らない、胃が重い、体重が減る、食べ物がつかえると言う症状が現れます。気がつかない内に貧血が進み、その為の、動悸や息切れによって発見されることもあります。
6)病院での治療とウィルドラッグからの提案
医療の現場では外科療法として(1)胃の切除(2)リンパ節郭清と周辺臓器の合併切除(3)消化管の再建。その他状況に応じて内視鏡的治療や化学療法が施されますが、副作用についても認識しておくべきかと思います。と言うのも癌細胞にだけ選択的に効く薬は有りません。抗癌剤は身体の中で新陳代謝の盛んな正常な細胞も同時に壊してしまうため、副作用は避けられません。頭髪、消化管粘膜、骨髄などに影響を及ぼし、脱毛、口内炎、下痢、吐き気、白血球や血小板の減少が起こり得ます。それ以外にも、心臓に対する直接な負担、薬剤の代謝や排泄で重要な役割を担う肝臓や腎臓にも障害をおこすことがあります。
勿論ウィルドラッグは病院での治療を決して否定いたしません。しかし、病院ではできない事、なかなか手が回らず、逆に言えばウィルドラッグにしかできない事もあるのではないか???そう考えているのです。
例えば
①検査から手術の間に少しでも体力をつけ
②免疫力の向上により少しでも切除が必要な部分が少なくなるようにあれこれ考え
③術後の回復を早める提案をし
④安全にピロリ菌を撃退する道を模索し
⑤化学療法による副作用をできるだけ軽減できないかと一生懸命考える
簡単な事ではありません。しかし、提案したい事もあります。 だからこそそれが私のライフワークなのです。 御自身や御家族の不安を抱える方、お気軽にご相談下さい。
私は何時でも貴方を応援しています。
=大腸癌=
1.大腸癌とは
大腸の役割は消化吸収された残りの腸内容物をためて、水分を吸収しながら大便にする事です。多種、多量の細菌の住みかでもあり、長さは約2m、結腸と直腸肛門からなります。大腸粘膜のあるところではどこからでも発癌の可能性がありますが、特にS状結腸と直腸に癌の発生が多く見られます。
大腸癌は、日本人に増加傾向が著しくなっています。罹患者は毎年約6万人に上り、2015年ごろには胃癌を超えるとも予測されています。男女ほぼ同じ頻度で大腸癌にかかり60歳代をピークとして70歳代、50歳代と続き、これは欧米と比べ、10歳ぐらい若い傾向があります。5~10%の頻度で30歳代、40歳代の若年者にも発生し、若年者では家族や血縁者の中に多発する傾向が認められることもあります。
大腸癌の発生因子として、遺伝的因子よりも環境的因子の方が比重が大きいと考えられています。食生活の急激な欧米化、特に動物性脂肪やタンパク質のとり過ぎが関係していると考えられています。しかしその一方では5%前後は遺伝的素因で発症するとされています。大腸癌にかかりやすい危険因子としては、1) 大腸ポリープができた事がある、2) 血縁者に大腸癌にかかった人がいる、3) 長い間潰瘍性大腸炎を患っている、4) 治りにくい痔瘻(じろう)を持っている???等が指摘されています。が、大腸ファイバースコープを用いた精度の高い検査では、大腸ポリープはかなりの頻度で見つけられ、一部を除いて、多くは癌にはなりません。ポリープが見つかった場合は専門医に相談し、内視鏡的ポリープ切除などの適切な処置を受ける事が大事です。
大腸癌は早期に発見すれば、内視鏡的切除や外科療法により完全治癒が期待できます。少し進んでも手術可能な時期であれば、肝臓や肺へ遠隔転移しても、外科療法により完全治癒も可能です。しかし、発見が遅れれば、肺、肝臓、リンパ節や腹膜などに転移し、手術による完全切除が困難になります。そうなれば、手術に加え放射線療法や化学療法(抗がん剤治療)へと進みます。
また、手術後に再発することもあります。ですから術後、3~4ヶ月の間隔で定期的に再発チェックの為の検査を受ける事になります。肝臓、肺、腹膜に転移しやすく、また、切除した部位にも局所再発が起きる事もあります。大腸癌は他の癌とは異なり、早期に再発が見つかれば、再発巣の切除により完治も期待できます。再発の8割以上は術後3年目以内に発見されますが、5年以上再発しないことが完治の目安となっています。
2.注意しておきたい症状
大腸癌の自覚症状は、その場所とその程度によって違います。大腸のはじまりは盲腸です。に向かう部位が上行結腸、横たわっている部位を横行結腸、下に向かう部位が下行結腸、S字状に曲がっている部位がS状結腸、真っすぐな約15cmの部位が直腸、最後に肛門括約筋のある部位が肛門管です。国立がんセンター中央病院で1990年~1995年の間に切除された大腸癌の1,409例の発生部位及び頻度は、直腸534例(37.9%)、S状結腸483例(34.3%)、上行結腸146例(10.4%)、横行結腸99例(7.0%)、盲腸83例(5.9%)、下行結腸64例(4.5%)となっています。
大腸癌には特徴的な症状はなく、良性疾患でもがんとよく似た症状が起こります。例えば、血便、便が細くなる便柱細少、残便感、腹痛、下痢と便秘の繰り返し等排便に関する症状が多く見られ、これはS状結腸や直腸に発生した癌に有り得る症状ですが、それは血便の頻度が高く、癌の中心が潰瘍となり出血がおきる為です。痔と勘違いして受診、発見が遅れることもありますので注意して下さい。ただ、癌による血便では肛門痛がなく、暗赤色の血液が便に混じったり、黒い血塊が出るなどの特徴があります。肛門から離れた盲腸の癌や上行結腸の癌では血便を自覚することは少なく、貧血症状があらわれてようやく気がつくこともあります。また、腸の内腔が狭くる為、腹痛や腹鳴、腹部膨満感や痛みを伴うしこりが初発症状のこともあります。時には、嘔吐など、癌による腸閉塞症状でやっと発見されたり、肺や肝臓の腫瘤として癌の転移が先に発見される事もあります。この段階で発見される癌は既に進行したものです。
3.診断
大腸癌は、早期発見出来ればほぼ100%近く完治しますが、一般的には自覚症状では気づき難い癌です。ですから、無症状の時期に発見することが重要です。検診の代表的なものは、大便の免疫学的潜血反応で、食事制限も無い簡単に受けられる検査です。この検査が陽性でも、「大腸癌がある」ということではありませんし、逆に陰性でも「大腸がんはない」とも言えません。健康な集団の中から、先ず大腸癌の精密検査が必要な人を拾い上げる為の検査なのですが、負担も少ない最も有効な検査法です。40歳を過ぎたらこの検診を受けることをお勧めします。郵便検診でも可能ですし、血液検査で腫瘍マーカー(CEA、CA19-9)の異常値で癌が発見される事もあります。 大腸癌の確定的な診断には、注腸造影と大腸ファイバースコープが必須です。どちらの検査も下剤で便を全部排出しないと高い精度が望めませんので、胃の検査に比べれば多少は負担がかかる検査になります。
4.病院での治療
治療法には内視鏡的治療、外科療法、放射線療法、化学療法があります。
1)内視鏡的治療
ポリープ(腺腫)や粘膜内に留まっている早期の癌では、この方法で簡単に治療することもできます。しかし、病変が深くまで(粘膜筋板を越えて)拡がっていれば、リンパ節転移の危険性が10%前後生じる為やはり外科療法が必要となります。
2)外科療法
(1)結腸癌の手術
大腸癌の治療は外科療法が基本で、早期がんの場合でも7割は開腹手術が必要です。
(2)直腸がんの手術
初期の直腸癌では、自律神経を完全に温存し、排尿性機能を術前同様に残す事も可能です。しかし、自律神経の近くに進行している直腸癌の場合、神経を犠牲にした確実な手術が必要となります。直腸癌の手術には、進行度合いに応じたさまざまな手術法があります。
①自律神経温存術
癌を完全に切除すると同時に進行度に応じて神経を残す方法です。全部の神経が残せれば、手術前と同様な機能、例えば男性では射精、勃起機能を完全に温存することができますが、やや進んだがんでは、勃起機能のみ残す場合もあります。
②肛門括約筋温存術
肛門縁から5cm以上、歯状線(肛門と直腸との境界)から2cm以上離れていれば、自然肛門を温存することも可能です。この手術と自律神経温存術との併用で、術後の機能障害をかなり軽減することが可能になりました。しかし、高齢者の場合、無理に肛門を残すと術後の頻便などのため逆効果になることもありますので、手術法と病期の進行度、年齢、社会的活動力、本人や家族の希望等を考慮し、総合的に術式を決定することが重要となります。
③局所切除
早期の癌や大きな腺腫に対して施される手術です。開腹せずに、肛門からと仙骨近くの皮膚、直腸を切開し病変に到達する方法です。術後には、放射線療法や化学療法を追加する場合があります。
④人工肛門
肛門に近い直腸癌や肛門にできた癌では、人工肛門を造設する直腸切断術という手術を行わなければなりません。
(3)腹腔鏡手術
炭酸ガスで腹部を膨らませ、腹腔鏡を腹部の中に入れて、その画像を見ながら小さな孔から器具を入れて行う手術です。手術時間は開腹手術よりも長めですが、小さな傷口で切除が可能ですので、術後の疼痛も少なく、術後7日前後で退院できるので負担の少ない手術です。しかし、どこの施設でも安全に腹腔鏡の手術ができるわけではありません。また、進行癌に対しても開腹手術と同等の安全性や治療の成果が得られるのかについては今後の検討が必要です。
腹腔鏡手術は近年開発された手術手技であり、特殊な技術?トレーニングを必要とし、また施設により対象としている患者さんが異なるのが現状です。この手術を希望する場合には専門医がいる病院を受診し、説明を十分に受けて決定すべきです。
3)放射線療法
放射線療法は直腸がんの原発巣や骨盤内再発の治療、大腸がんの骨転移、脳転移に行われる場合がほとんどですが、放射線を照射すると、がん組織だけでなく周囲の臓器にもダメージを与える、と言う副作用もあります。骨盤内全体を占めるような大きな癌には放射線療法を行ったその後で手術をすることもあります。また、化学療法を併用することもあります。手術後に骨盤内に再発した癌や疼痛には、放射線療法がよく行われます。
4)化学療法
肝臓や肺などに転移している為切除できなかった場合や再発が明らかな場合には、予防的な補助療法とは異なり、より多量で複数の抗癌剤による併用療法が行われます。現在、大腸癌に対して主に使われている抗がん剤は5-FU(5-フルオロウラシル)系、CPT-11(塩酸イリノテカン)、MMC(マイトマイシンC)などです。また、5-FUの抗腫瘍効果を高める為ロイコボリンを使用することがあります。
抗がん剤治療を受ける場合には、使用薬剤、使用目的、投与方法、予想される副作用、予定使用期間などについて担当医と十分に相談する事が必要です。
胃がん検査
5)再発?転移大腸がんの治療
大腸癌以外の癌では転移?再発した場合に手術を行うことはあまりありませんが、大腸癌の
胃がん検査
場合には肝臓や肺、骨盤内にのみ転移?再発し、他の臓器には転移?再発していない場合に手術を行う場合があります。また、抗癌剤、放射線治療などを使用する場合もあります。
胃がん検査
5.ウィルドラッグからの提案
大腸癌では病院での治療を先ずもってきます。しかし、病院ではできない事、なかなか手が
胃がん検査
回らず、逆に言えばウィルドラッグにしかできない事もあるのではないか???そうも考えているのです。
胃がん検査
例えば
①検査から手術の間に少しでも体力をつけ
胃がん検査
②免疫力の向上により少しでも切除が必要な部分が少なくなるようにあれこれ考え
③術後の回復を早める提案をし
胃がん検査
④少しでも転移、再発を防ぐ事ができないかと考え
⑤化学療法による副作用をできるだけ軽減できないかと一生懸命考える
胃がん検査
簡単な事ではありません。しかし、提案したい事もあります。だからこそそれが私のライフワークなのです。
食物は、のどから食道を通って胃に入ります。胃は食物をしばらくの間とどめ、コンクリートミキサー車のように胃液と撹拌(かくはん)し、適量ずつ十二指腸へ送り出します。胃液のほとんどは塩酸で、消化酵素はわずかしか含まれていません。胃液の役割は①pH1~2といった強い酸による殺菌②わずかなタンパク質の変性効果③食物をどろどろの粥状にすることの3つです。栄養の消化吸収は主に十二指腸以下の小腸で行います。食物によって胃内にとどまる時間は異なりますが、粥状になった胃内容物は適量ずつ十二指腸に送り出され、効率のよい消化吸収が行われて、食後数時間から半日くらいは食事をする必要がないようになっています。また、身体にとって欠かせないビタミンB12の吸収に必要なキャッスル内因子は胃でのみ分泌されます。胃は、入口部分である噴門部(ふんもんぶ)、中心部分である体部、出口部分の幽門部(ゆうもんぶ)の3つに大きく分けられます。胃体部では胃酸や内因子を分泌し、出口に近い部分は食べ物を送り出すポンプの役割をしています。出口に近い幽門前庭部は胃液の分泌を調節するホルモン(ガストリン)を出しています。また、胃の壁は5つの層に分かれており、最内層部が胃液や粘液を分泌する粘膜、中心部が胃の動きを担当する筋肉、最外層部は臓器全体を包む薄い膜で漿膜(しょうまく)と呼ばれます。
2)胃癌の原因と予防
胃癌は、粘膜内の分泌細胞や、分泌液の導管にあたる部分の細胞から発生します。胃炎などで炎症が起こった後、胃粘膜は腸の粘膜に似た腸上皮化生と呼ばれる粘膜に置き換わるのですが、その粘膜は癌化しやすいと言われます。慢性胃炎を起こす全ての要因は胃がんの原因と言えます。食物では塩分の多いものが最も危ないと言われ、また、たばこが胃がんを増やすことも明らかになっています。逆に、ビタミンCやカロチノイド類を多く含む生野菜や果物を多く食べる方に胃がんが少ないことがわかってきました。また最近、ヘリコバクター?ピロリと呼ばれる細菌が原因のひとつになっていることが分かってきました。菌によって慢性の炎症を起こし、慢性萎縮性(まんせいいしゅくせい)胃炎と呼ばれる状態になり、それが胃癌の発生に繋がると言われています。この菌は50歳以上の日本人の8割が保菌しています。また、呉共済病院の村直実先生が米医学誌に発表された研究報告による「8年間に及ぶ調査の結果、ピロリ菌の非保菌者280人には胃癌が発生していなかった」事からも、今後益々ピロリ菌対策を考えていかねばなりません。いずれにせよ、これらさまざまな原因で胃の細胞の遺伝子にたくさんの傷がついて癌が発生すると考えられます。また、家系的に遺伝子の傷を自力で修復する能力の劣った場合、その家系では胃癌、大腸癌が発生しやすい場合があります。「癌の相談室」のページで述べたように、免疫力の遺伝的(家系的)強弱も含め、親兄弟、親の兄弟などに胃癌が多い家系は充分注意するべきでしょう。
3)発生と進行
前述しましたが、胃癌は、粘膜内の分泌細胞や、分泌物を胃の中に導く導管の細胞から発生します。30~60ミクロンの大きさから始まり、年単位の時間がかかって5mm程度の大きさになって、やっと発見可能になります。粘膜内を横に拡がっている内はまだしも、胃壁の外に向かい粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜へと徐々に深く浸潤(しんじゅん:がんが周囲に拡がること)し出すと、それに伴って転移しやすくなり、予後(治療による今後の見通し)も悪くなってきます。この癌の外方向への進展は深達度と呼ばれています。癌の種類によって、管腔内にも突出するように成長するものと、水平方向にのみ浸潤していくものとがあります。後者の場合、まだ早期に、潰瘍を合併することもあります。それは、癌になっている部分が胃液でただれ易くなっている為と考えられます。
4)注意しておきたい症状
胃は大きな臓器です。癌がかなり進行しても全く症状がない場合も多々あります。しかし、一方では治療を受けている方の半分が早期の胃癌で、そのうちのさらに半分の方々は何らかの症状をきっかけとして検査を受けています。早期胃がんの多くは病変の中に潰瘍ができる為、痛み、出血、胃部不快感などが検査を受けるきっかけになった方も多い様です。これらの症状は胃潰瘍の症状です。進行した癌では、痛みというよりも食事が通らない、胃が重い、体重が減る、食べ物がつかえると言う症状が現れます。気がつかない内に貧血が進み、その為の、動悸や息切れによって発見されることもあります。
6)病院での治療とウィルドラッグからの提案
医療の現場では外科療法として(1)胃の切除(2)リンパ節郭清と周辺臓器の合併切除(3)消化管の再建。その他状況に応じて内視鏡的治療や化学療法が施されますが、副作用についても認識しておくべきかと思います。と言うのも癌細胞にだけ選択的に効く薬は有りません。抗癌剤は身体の中で新陳代謝の盛んな正常な細胞も同時に壊してしまうため、副作用は避けられません。頭髪、消化管粘膜、骨髄などに影響を及ぼし、脱毛、口内炎、下痢、吐き気、白血球や血小板の減少が起こり得ます。それ以外にも、心臓に対する直接な負担、薬剤の代謝や排泄で重要な役割を担う肝臓や腎臓にも障害をおこすことがあります。
勿論ウィルドラッグは病院での治療を決して否定いたしません。しかし、病院ではできない事、なかなか手が回らず、逆に言えばウィルドラッグにしかできない事もあるのではないか???そう考えているのです。
例えば
①検査から手術の間に少しでも体力をつけ
②免疫力の向上により少しでも切除が必要な部分が少なくなるようにあれこれ考え
③術後の回復を早める提案をし
④安全にピロリ菌を撃退する道を模索し
⑤化学療法による副作用をできるだけ軽減できないかと一生懸命考える
簡単な事ではありません。しかし、提案したい事もあります。 だからこそそれが私のライフワークなのです。 御自身や御家族の不安を抱える方、お気軽にご相談下さい。
私は何時でも貴方を応援しています。
=大腸癌=
1.大腸癌とは
大腸の役割は消化吸収された残りの腸内容物をためて、水分を吸収しながら大便にする事です。多種、多量の細菌の住みかでもあり、長さは約2m、結腸と直腸肛門からなります。大腸粘膜のあるところではどこからでも発癌の可能性がありますが、特にS状結腸と直腸に癌の発生が多く見られます。
大腸癌は、日本人に増加傾向が著しくなっています。罹患者は毎年約6万人に上り、2015年ごろには胃癌を超えるとも予測されています。男女ほぼ同じ頻度で大腸癌にかかり60歳代をピークとして70歳代、50歳代と続き、これは欧米と比べ、10歳ぐらい若い傾向があります。5~10%の頻度で30歳代、40歳代の若年者にも発生し、若年者では家族や血縁者の中に多発する傾向が認められることもあります。
大腸癌の発生因子として、遺伝的因子よりも環境的因子の方が比重が大きいと考えられています。食生活の急激な欧米化、特に動物性脂肪やタンパク質のとり過ぎが関係していると考えられています。しかしその一方では5%前後は遺伝的素因で発症するとされています。大腸癌にかかりやすい危険因子としては、1) 大腸ポリープができた事がある、2) 血縁者に大腸癌にかかった人がいる、3) 長い間潰瘍性大腸炎を患っている、4) 治りにくい痔瘻(じろう)を持っている???等が指摘されています。が、大腸ファイバースコープを用いた精度の高い検査では、大腸ポリープはかなりの頻度で見つけられ、一部を除いて、多くは癌にはなりません。ポリープが見つかった場合は専門医に相談し、内視鏡的ポリープ切除などの適切な処置を受ける事が大事です。
大腸癌は早期に発見すれば、内視鏡的切除や外科療法により完全治癒が期待できます。少し進んでも手術可能な時期であれば、肝臓や肺へ遠隔転移しても、外科療法により完全治癒も可能です。しかし、発見が遅れれば、肺、肝臓、リンパ節や腹膜などに転移し、手術による完全切除が困難になります。そうなれば、手術に加え放射線療法や化学療法(抗がん剤治療)へと進みます。
また、手術後に再発することもあります。ですから術後、3~4ヶ月の間隔で定期的に再発チェックの為の検査を受ける事になります。肝臓、肺、腹膜に転移しやすく、また、切除した部位にも局所再発が起きる事もあります。大腸癌は他の癌とは異なり、早期に再発が見つかれば、再発巣の切除により完治も期待できます。再発の8割以上は術後3年目以内に発見されますが、5年以上再発しないことが完治の目安となっています。
2.注意しておきたい症状
大腸癌の自覚症状は、その場所とその程度によって違います。大腸のはじまりは盲腸です。に向かう部位が上行結腸、横たわっている部位を横行結腸、下に向かう部位が下行結腸、S字状に曲がっている部位がS状結腸、真っすぐな約15cmの部位が直腸、最後に肛門括約筋のある部位が肛門管です。国立がんセンター中央病院で1990年~1995年の間に切除された大腸癌の1,409例の発生部位及び頻度は、直腸534例(37.9%)、S状結腸483例(34.3%)、上行結腸146例(10.4%)、横行結腸99例(7.0%)、盲腸83例(5.9%)、下行結腸64例(4.5%)となっています。
大腸癌には特徴的な症状はなく、良性疾患でもがんとよく似た症状が起こります。例えば、血便、便が細くなる便柱細少、残便感、腹痛、下痢と便秘の繰り返し等排便に関する症状が多く見られ、これはS状結腸や直腸に発生した癌に有り得る症状ですが、それは血便の頻度が高く、癌の中心が潰瘍となり出血がおきる為です。痔と勘違いして受診、発見が遅れることもありますので注意して下さい。ただ、癌による血便では肛門痛がなく、暗赤色の血液が便に混じったり、黒い血塊が出るなどの特徴があります。肛門から離れた盲腸の癌や上行結腸の癌では血便を自覚することは少なく、貧血症状があらわれてようやく気がつくこともあります。また、腸の内腔が狭くる為、腹痛や腹鳴、腹部膨満感や痛みを伴うしこりが初発症状のこともあります。時には、嘔吐など、癌による腸閉塞症状でやっと発見されたり、肺や肝臓の腫瘤として癌の転移が先に発見される事もあります。この段階で発見される癌は既に進行したものです。
3.診断
大腸癌は、早期発見出来ればほぼ100%近く完治しますが、一般的には自覚症状では気づき難い癌です。ですから、無症状の時期に発見することが重要です。検診の代表的なものは、大便の免疫学的潜血反応で、食事制限も無い簡単に受けられる検査です。この検査が陽性でも、「大腸癌がある」ということではありませんし、逆に陰性でも「大腸がんはない」とも言えません。健康な集団の中から、先ず大腸癌の精密検査が必要な人を拾い上げる為の検査なのですが、負担も少ない最も有効な検査法です。40歳を過ぎたらこの検診を受けることをお勧めします。郵便検診でも可能ですし、血液検査で腫瘍マーカー(CEA、CA19-9)の異常値で癌が発見される事もあります。 大腸癌の確定的な診断には、注腸造影と大腸ファイバースコープが必須です。どちらの検査も下剤で便を全部排出しないと高い精度が望めませんので、胃の検査に比べれば多少は負担がかかる検査になります。
4.病院での治療
治療法には内視鏡的治療、外科療法、放射線療法、化学療法があります。
1)内視鏡的治療
ポリープ(腺腫)や粘膜内に留まっている早期の癌では、この方法で簡単に治療することもできます。しかし、病変が深くまで(粘膜筋板を越えて)拡がっていれば、リンパ節転移の危険性が10%前後生じる為やはり外科療法が必要となります。
2)外科療法
(1)結腸癌の手術
大腸癌の治療は外科療法が基本で、早期がんの場合でも7割は開腹手術が必要です。
(2)直腸がんの手術
初期の直腸癌では、自律神経を完全に温存し、排尿性機能を術前同様に残す事も可能です。しかし、自律神経の近くに進行している直腸癌の場合、神経を犠牲にした確実な手術が必要となります。直腸癌の手術には、進行度合いに応じたさまざまな手術法があります。
①自律神経温存術
癌を完全に切除すると同時に進行度に応じて神経を残す方法です。全部の神経が残せれば、手術前と同様な機能、例えば男性では射精、勃起機能を完全に温存することができますが、やや進んだがんでは、勃起機能のみ残す場合もあります。
②肛門括約筋温存術
肛門縁から5cm以上、歯状線(肛門と直腸との境界)から2cm以上離れていれば、自然肛門を温存することも可能です。この手術と自律神経温存術との併用で、術後の機能障害をかなり軽減することが可能になりました。しかし、高齢者の場合、無理に肛門を残すと術後の頻便などのため逆効果になることもありますので、手術法と病期の進行度、年齢、社会的活動力、本人や家族の希望等を考慮し、総合的に術式を決定することが重要となります。
③局所切除
早期の癌や大きな腺腫に対して施される手術です。開腹せずに、肛門からと仙骨近くの皮膚、直腸を切開し病変に到達する方法です。術後には、放射線療法や化学療法を追加する場合があります。
④人工肛門
肛門に近い直腸癌や肛門にできた癌では、人工肛門を造設する直腸切断術という手術を行わなければなりません。
(3)腹腔鏡手術
炭酸ガスで腹部を膨らませ、腹腔鏡を腹部の中に入れて、その画像を見ながら小さな孔から器具を入れて行う手術です。手術時間は開腹手術よりも長めですが、小さな傷口で切除が可能ですので、術後の疼痛も少なく、術後7日前後で退院できるので負担の少ない手術です。しかし、どこの施設でも安全に腹腔鏡の手術ができるわけではありません。また、進行癌に対しても開腹手術と同等の安全性や治療の成果が得られるのかについては今後の検討が必要です。
腹腔鏡手術は近年開発された手術手技であり、特殊な技術?トレーニングを必要とし、また施設により対象としている患者さんが異なるのが現状です。この手術を希望する場合には専門医がいる病院を受診し、説明を十分に受けて決定すべきです。
3)放射線療法
放射線療法は直腸がんの原発巣や骨盤内再発の治療、大腸がんの骨転移、脳転移に行われる場合がほとんどですが、放射線を照射すると、がん組織だけでなく周囲の臓器にもダメージを与える、と言う副作用もあります。骨盤内全体を占めるような大きな癌には放射線療法を行ったその後で手術をすることもあります。また、化学療法を併用することもあります。手術後に骨盤内に再発した癌や疼痛には、放射線療法がよく行われます。
4)化学療法
肝臓や肺などに転移している為切除できなかった場合や再発が明らかな場合には、予防的な補助療法とは異なり、より多量で複数の抗癌剤による併用療法が行われます。現在、大腸癌に対して主に使われている抗がん剤は5-FU(5-フルオロウラシル)系、CPT-11(塩酸イリノテカン)、MMC(マイトマイシンC)などです。また、5-FUの抗腫瘍効果を高める為ロイコボリンを使用することがあります。
抗がん剤治療を受ける場合には、使用薬剤、使用目的、投与方法、予想される副作用、予定使用期間などについて担当医と十分に相談する事が必要です。
胃がん検査
5)再発?転移大腸がんの治療
大腸癌以外の癌では転移?再発した場合に手術を行うことはあまりありませんが、大腸癌の
胃がん検査
場合には肝臓や肺、骨盤内にのみ転移?再発し、他の臓器には転移?再発していない場合に手術を行う場合があります。また、抗癌剤、放射線治療などを使用する場合もあります。
胃がん検査
5.ウィルドラッグからの提案
大腸癌では病院での治療を先ずもってきます。しかし、病院ではできない事、なかなか手が
胃がん検査
回らず、逆に言えばウィルドラッグにしかできない事もあるのではないか???そうも考えているのです。
胃がん検査
例えば
①検査から手術の間に少しでも体力をつけ
胃がん検査
②免疫力の向上により少しでも切除が必要な部分が少なくなるようにあれこれ考え
③術後の回復を早める提案をし
胃がん検査
④少しでも転移、再発を防ぐ事ができないかと考え
⑤化学療法による副作用をできるだけ軽減できないかと一生懸命考える
胃がん検査
簡単な事ではありません。しかし、提案したい事もあります。だからこそそれが私のライフワークなのです。
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